5/11 午後の『株価材料』

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■株価材料

□テーオーシー<8841>、ＴＯＢ提案のダヴィンチ<4314>に再質問状
経営陣による買収を目指すテーオーシーは11日、対抗ＴＯＢ（株式公開買い付け）を提案しているダヴィンチ・アドバイザーズに追加の質問状を送付したと発表した。テーオーシーは3日付でダヴィンチの法令順守体制の説明を求める質問状を送付していたが、ダヴィンチ側の回答に不十分な点があったためとしている。具体的にはダヴィンチと行政処分を受けたダヴィンチ・セレクトのみの回答で、「ほかの子会社・関連会社について触れられてなかった」としている。
（NIKKEI NET）

△乾汽船<9113>株が急騰、好決算を評価し連日の年初来高値
午後の株式市場では、乾汽船株が急騰している。１３時３５分現在、同社株は東証１部で値上がり率第１位。立会い時間中に発表した決算の内容が好調だったことを好感し買いを集め、連日の年初来高値更新となった。同社の２００８年３月期連結決算見通しは、営業利益４８億円（前年比２３．９％増）が見込まれている。予想１株利益は１５９円６４銭。ここから算出した時価のＰＥＲ（１２４３円で換算）は７．７８倍となり、割安感がにわかに台頭した。

▼リョービ<5851>が一段安、年初来安値を更新
リョービが一段安。年初来安値を更新した。後場に入って発表した２００８年３月期見通しを嫌気しているという。２００７年３月期連結経常利益は前年比２２．４％増の１６４億円に拡大したが、２００８年３月期は１３７億円と１６．５％の減益を見込んでいる。

△ペンタックス<7750>、為替差益で07年3月期経常益予想を50億円に上方修正
ペンタックスは１１日、２００７年３月通期の連結経常利益予想を従来の４４億円から５０億円に上方修正すると発表した。為替差益が主な要因。ロイターエスティメーツによる主要アナリスト４人の予測平均値４１億円を上回った。同社は１１日午後１時３０分に０７年３月期決算を開示する。０７年３月期の為替レートは１ドル＝１１５円、１ユーロ＝１４５円で想定していたが、実際は通期で１ドル＝１１７円０２銭、１ユーロ＝１５０．０９銭だった。経常利益ベースで１１億円の為替差益が発生。従来から見込んでいた為替差益よりも５億円程度上振れた。営業利益予想は従来の５５億円から５６億５３００万円へ若干の上方修正。デジタル一眼レフカメラの交換レンズなど高付加価値製品の販売が伸長した。ロイターエスティメーツによる主要アナリスト４人の予測平均値５１億円を上回った。当期利益は、ＨＯＹＡ<7741>との統合準備で財務アドバイザー（ＦＡ）に支払った一時費用などが発生したものの、子会社の土地売却益などを計上し、従来予想の３３億円から３５億万円に上方修正した。一方、売上高は従来予想の１５９０億円から１５７３億円に下方修正した。デジタルカメラの販売台数が３００万台にとどまり、目標の３１０万台にとどかなかったため。デジタル一眼レフカメラの販売台数は目標の３０万台を達成したものの、コンパクトデジタルカメラの販売台数が２７０万台で、目標の２８０万台に達しなかった。

▼伊勢丹<8238>株が売られる、ＧＳが目標株価引き下げ
午後の株式市場では、伊勢丹株が売られている。ゴールドマン・サックス証券（ＧＳ）が同社の目標株価をこれまでの２１００円から１８００円に引き下げたことなどが嫌気されている。ゴールドマンでは、１０日に発表された同社の２００７年３月期の連結経常利益は想定線上とする一方、売り上げが好調な分を経費の増加が一部相殺したと指摘。現時点で投資コストが一服すると予想する２０１０年３月期まで、大きな収益浮揚は望めないとみている。

△西尾レントオール<9699>が買い気配、中間期・通期予想を上方修正
（ロイター）

▼三井化学<4183>---軟調、ドイツ証券の格下げも響く
軟調。前日の取引時間中に発表した決算内容を嫌気する動きが継続している。ドイツ証券では「ＨＯＬＤ」から「ＳＥＬＬ」に格下げ、目標株価も1000円から720円にまで引き下げている。原材料市況上昇やアジア需給緩和などから、石化分野のウェイトが高い同社への先行き懸念を強めているようだ。

△三越<2779>---後場から急伸、目立った材料観測されず
後場から急伸。特に材料は表面化していないと見られるが、大口買いがきっかけとなって短期資金の追随買いを誘っているもようだ。昨年後半からのボックス上限を突破していること、信用取り組みは大幅な売り長であることから、売り方の買い戻しも誘われやすい状況か。ただ、上昇のきっかけに関しての詳細は不明。

▼三井化学<4183>---下方転換シグナル発生確実に
続落で下値支持線として意識されていた970円レベルを割り込んでいる。均衡表では前日の下落で先行スパン（雲）を割り込み、本日の下げで遅行スパンの下方転換シグナル発生確実に。なお、ドイツ証券では業績予想を下方修正し、投資判断を「Sell」に格下げ。

△ダイヘン<6622>---利食い吸収しプラスに転じる
利食い吸収しプラスに転じる。昨日07/3期決算を発表。計画上振れをあらためて評価してきているようである。なお、三菱ＵＦＪ証券ではレーティング「2」を継続し、目標株価は860円としている。

△ＭＫＩ<2665>---前日安値水準で底堅い展開に
4日ぶりに反発。前日安値水準で底堅い展開に。なお、みずほ証券では営業利益計画は予想を上回る水準でポジティブと。2月半ばの25日線割れ以降、同線が上値抵抗線として機能している状況であり、抵抗線突破を見極めたいところ。

□不二油<2607>---25日線を突破してくるようだと、リバウンド期待も
3日続伸も25日線が抵抗線に。25日線を突破してくるようだと、リバウンド期待も強まるが。なお、みずほ証券では投資判断を「4」から「3」に引き上げたもよう。単体は苦戦が続くが、値上げが浸透する海外が貢献。ＰＢＲ1倍割れなどを考慮したようだ。

△サコス<9641> 後場は買い気配から。
業績の上振れが好感されているようだ。前引け後に中間期並びに通期の業績予想を上方修正しており、07年9月期については経常利益で従来予想の12.5億円から13.73億円に増額された。また、最終利益については繰り延べ税金資産の計上もあって、同12.24億円から28.57億円にまで引き上げられている。

△中国塗<4617>---利食いに押されているものの、底堅い展開に
連日の高値更新後はやや利食いに。07/3期業績が評価されて連日の高値を更新。その後は利食いに押されているものの、底堅い展開に。なお、三菱ＵＦＪ証券ではレーティング「2」を継続。08/3期は会社予想を上回る増益になりそうと。ただ、シーコンテナ塗料の製品価格についてやや慎重にみているようだ。

▼テクノマセ<3787> 軟調。
いちよし証券では10日付で、投資判断を「1-A-HR」から「1-B-HR」に引き下げている。営業効率や顧客との交渉力など管理面での弱さが浮上、案件の期ずれリスクを保守的に織り込まざるをえないとしており、中期ＥＰＳ成長率を年率80％から53％に引き下げている。

▼トクヤマ<4043>---後場は一段安、今期はコンセンサス下ぶれで
後場は一段安の展開に。前引け後に発表した決算内容が嫌気される。前期は計画通り2ケタ増収増益決算となったが、今期営業利益はほぼ横ばいにとどまる予想となっている。2ケタ増益見通しなどがコンセンサスだったと見られ、目先の材料出尽くし感など急速に台頭する展開へ。
（フィスコ）

△協醗酵<4151>は９６％純益増益の高評価続き高値を更新
協和発酵工業は前場、４０円高の１２１８円と反発し今年５月７日につけた昨年来高値１２１０円を更新した。４月２７日に３月期決算を発表し、今期純利益を９６％増益、３期ぶり過去最高更新と予想して以来、下値に割安株買いが継続しているもので、自社株式消却の需給好転も押し上げ効果を発揮している。同社の前期業績は、医薬品・化学品事業が堅調に推移したが、純利益は、関係会社株式売却損や不要倉庫の減損損失などで８１億円の特別損失を計上し１２６億９４００万円（前々期比２２％減）と連続減益となった。今期は、医薬品で新製品「パタノール」寄与や塩酸オロパタジンの技術導出、バイオケミカルでの６月株式取得予定の第一ファインケミカルの上乗せなどから続伸を予想、とくに純利益は土地売却益７１億円も加わり２５０億円（前期比９６％増）と増益転換して３期ぶりに過去最高を更新する。株価は、今年２月に発表した自己株式３５００万株（発行済み株式総数の８・０６％）の消却をきっかけに上値を伸ばし、今回の業績発表でさらに水準を上げた。ＰＥＲは１９倍台と市場平均を下回り、テクニカル的には２０００年３月高値１５８１円まで上値フシなしとなる。

△オータケ<7434>は３Ｑの２ケタ増益見直しＭＭ人気高まり続伸
オータケは、４０円高の２２０５円と急伸し２０００円台下位固めから上放れ気配を強めている。３月２８日に発表した今５月期第３四半期（３Ｑ）業績が２ケタ増益で着地し、今年１月に上方修正された通期予想業績に対して順調な進捗率となったことを見直し設備投資関連の割安株買いが続いているもので、マーメットメーク（ＭＭ）銘柄人気加速期待も底流している。同社の３Ｑ業績は、前年同期比５％増収、２０％経常増益、１１％純益増益で着地し、利益は１月の通期上方修正値に対して７６％の進捗率となった。配管資材の専門商社として、地元の名古屋は日本で最も設備投資が旺盛な地域で、この恩恵を受けて受注が拡大し、採算重視の営業活動や原材料価格高騰に伴う価格改定なども上乗せとなり順調な業績推移となっている。株価は、１月の業績増額で昨年７月以来の上値フシ抜けに挑戦を続けている。値付き難・品薄だがＰＥＲは１１倍台と割安であり、１波動５００円幅のＭＭ銘柄特性再現場面もありそうだ。
（東洋経済新報社）

▼横河電<6841>がストップ安で年初来安値割り込む、みずほ証の格下げを嫌気
横河電機が急落。３００円ストップ安の１６０２円に売られ、３月５日の年初来安値１６５６円を更新している。東証１部値下がり率で上位となっている。みずほ証券が１１日付で投資判断を「３」から「４」に引き下げており、嫌気売りが先行。同証券では前０７年３月期決算の実績が会社計画に対し未達、今期会社計画も、一過性の要因もあるがコンセンサスを大幅に下回りネガティブと指摘している。同社が１０日に発表した前期連結営業利益は前々期比１５．６％増の２９２億７４００万円。今期連結営業利益は３５０億円を見込んでいる。

△ミクシィ<2121>が反発、今期も増益見通しに、１対２の株式分割も発表
ミクシィが６万円高の１７３万円まで買われて反発。１０日、今０８年３月期の業績予想（非連結）を発表、経常利益３２億円（前期比４９．０％増）、税引利益１７億５０００万円（同５６．５％増）と増益見通しとしたことで買い安心感が広がっている。また、この日は７月１日付で１対２の株式分割を実施することも発表した。１株当たりの投資金額を引き下げ、株式の流動性向上と投資家層の拡大を図るのが目的という。

△山武<6845>が新高値、今期も最高益更新を予想
制御装置と計測機大手の山武が続伸。一時３６５円高の３３４０円まで買われ、２月２１日の年初来高値３０９０円を更新した。前場、東証１部値上がり率トップ。同社は１０日、前０７年３月期の連結業績を発表。ビル、工業用双方の制御部門の好調から、前々期比２８％経常増益、８％純増益で着地、連続最高益更新となった。今期も経常利益１９６億円（前期比９％増）、純利益１２０億円（同１２％増）とピーク益更新の見込み。

△ケーズＨＤ<8282>が４日ぶり反発、今期も大幅増益見通しで連続のピーク益更新へ
ケーズホールディングスが４日ぶり反発。１９０円高の３３２０円まで上昇している。１０日に前０７年３月期連結決算を発表、今期見通しの大幅増益が好感されている。今期の経常利益は前期比３５．９％増の１８９億円、純利益は同４７．０％増の１０５億円を見込み、連続の最高益更新を目指す。顧客のニーズに合わせた店舗作りを実施するほか、安定的な財務体質を維持しながら積極的な店舗展開を推進する予定。また、４月１日に事業統合したデンコードーの６６店舗を直営店として組み入れるほか、土橋電気とのＦＣ契約の締結により関西店舗を移管し、関西地区での営業力強化を図るという。配当は２５円（前期は記念配５円を含む３０円）とする。前期の純利益は前々期比２４．２％増の７１億４２００万円で着地し、前々期の過去最高益を更新した。
（株式新聞ダイジェスト）

▼極洋<1301>「前期は魚相場の読み誤りが多かった」
極洋が１１日発表した前３月期の連結売上高は２．７％増の１５７０億円、経常利益は６．０％減の２８億５３００万円となった。売上規模の最も大きい加工食品事業のセグメント別営業利益は１２億円と前の期の１８億円に対して大幅に減少した。世界的に水産資源の買い付け競争が激化している一方で、国内の加工食品市場のデフレが続いていることから「川上インフレ・川下デフレ」（会社側）に苦しむ状況となった。また、「カツオやサバ、まぐろなどの相場の見方を誤って買い付け、結果的に利益を逸したことも多かった」（会社側）としている。例えば、同社ではサバをノルウェーで買い付け、中国で加工し、日本で販売するモデルを持っているが、ノルウェーでサバを買い付けた後、日本近海でサバが豊漁となって価格が下落するようなケースが目立ったと言う。主にカツオを獲る漁労事業（海外まき網事業）は魚価上昇のメリットを直接的に受け、同部門の営業利益は４億円と前の期の９４００万円に比べて大幅に増えた。今期の売上高は２．５％増加の１６１０億円、営業利益は３６．２％増加の３８億円、経常利益は１９．１％増の３４億円を計画している。今期の業績予想の数字については「前期には相場の読み誤りがあまりにも多かった。買い方のミスを減らせば難しい数字ではない」（会社側）と見ている。水産資源価格の上昇に付いては「今後はロシアの魚食も増えてくる。健康志向を背景に一過性の問題ではない」（会社側）と認識されている。魚の生食が盛んな日本においては、魚の食材にもデリケートな面が求められるが、魚を一般的には加工して食べる欧米は食材の規定がさほど厳密ではない。そのため、日本の企業よりも欧米の企業への魚売却を好む水産会社が増えていると言う。国際的な水産資源買い付け構造の変化への対応のため、かつおまぐろの蓄養事業への参画、水産資源国への直接投資が今後の検討課題となっている。
（ラジオNIKKEI）

△ウェザーニューズ<4825>、梅雨シーズンの傾向を発表

△コクヨ<7984>、ニンテンドーＤＳ用話し方トレーニングゲームソフト「ビズ能力ＤＳシリーズ　話心の素」を発売

△三井製糖<2109>、天然甘味料「パラチノース」で「スローカロリープロジェクト」を開始

△アルク<2496>、携帯サイト「留学道場」で留学希望者向けのクーポンサービスを開始

△米スティール、アデランス<8170>の買収防衛策に反対するようグラス・ルイスが株主に推奨

△三菱電機<6503>、高速プリントと長期保証を実現したデジタルカラープリンターを発売

△日立<6501>ＧＳＴ、毎分７，２００回転の高速回転を実現した２．５型ハードディスク装置を出荷開始

△ターボリナックス<3777>、企業向けセキュアクライアント「ｗｉｚｐｙ　Ｓｔｙｌｅ　ＴＣ７０３」を発表

△セブン<3382>銀行、野村<8604>証券の全国店舗にＡＴＭを順次設置

△ＮＥＣ<6701>、インテル製「Ｃｅｎｔｒｉｎｏ　Ｐｒｏ」搭載モデルなどビジネス向けＰＣ１２タイプ３０モデルを発売

△スクウェア・エニックス<9684>、ＰＳ３など向けソフト「ＴＨＥ　ＬＡＳＴ　ＲＥＭＮＡＮＴ」を発表

△日清オイリオグループ<2602>、「中鎖脂肪酸」の摂取は「筋肉を太くする」可能性をヒト試験で確認
（日経プレスリリース）

△三菱電機<6503>、高速・高画質の業務用デジタルカラープリンターを発売
三菱電機はデジタルカメラなどの画像を高速、高画質に印刷できる業務用カラープリンター「ＣＰ９８００Ｄ」を５月１５日に発売する。Ｌ版の印画時間が約８秒と従来機種と比べ高速印刷を実現したのが特徴。また、写真印画に最適化したヘッド制御エンジンを搭載した。これにより、熱転写方式プリンターで、色がにじんだように見える色ダレ現象「スメアー」を防止した。銀盤写真と同等なリアリティーある画質を再現したという。価格は４４万１０００円。年間２０００台の販売台数を見込む。

△大日本スクリーン製造<7735>、彦根地区事業所に福利厚生センター新設
大日本スクリーン製造は彦根地区事業所（滋賀県彦根市）の敷地内に「彦根福利厚生センター（仮称）」を新設する。従業員増加による既存施設の収容能力不足や老朽化に対応するもので、同事業所内に分散立地する福利厚生施設を集約する。投資額は約１４億円で、０８年１月の稼働を予定する。新施設は２階建てで延べ床面積５３００平方メートル。８００席の食堂や６００人収容可能な会議ホール、健康相談室などを設ける。オール電化の採用で、温室効果ガスの排出量が年間約５０トン削減できるという。同事業所には半導体製造装置や、フラットパネルディスプレー製造装置の生産工場がそれぞれあるほか、０８年４月に半導体プロセスの新開発拠点施設も完成する予定。
（日刊工業新聞）

▼船井電機<6839>が一時ストップ安
船井電機が一時ストップ安。０８年３月期の連結営業利益は２２０億円（前期比５．９％増）見通しとなったものの、市場予想を下回っていることから売りが先行したようだ。

△日機装<6376>が逆行高
日機装が１０００円台に乗せ、全般大幅安の中で４日連騰と逆行高。年初来高値を更新している。商船三井がノルウェー企業と共同で新型ＬＮＧ船の建造計画を発表したが、この施設を同社が手掛けることが材料視されている。また、７日には今期業績の堅調見通しを発表している点も安心買いを誘っているようだ。
（株式市場新聞）

▼日産化学工業<4021>は４日続落し連日の年初来安値更新
日産化学工業が、５８円安の１２５５円と４日続落し連日の年初来安値更新となっている。８日に外資系証券が「強い買い推奨」リストから削除、目標株価を１８００円→１６００円に引き下げたことを嫌気した売りが継続。株価は昨年７月安値１２１１円に接近し二番底をつける動きになっているようだ。

△協和発酵工業<4151>は外資系証券の投資判断格上げを好感し年初来高値更新
協和発酵工業が、２５円高の１２０３円と反発、前場４０円高の１２１８円まで買われ７日につけた年初来高値１２１０円を更新している。４月２７日に発表の０８年３月期は第一三共から買収する第一ファインケミカルが収益に寄与し純利益が前期比９７％増の２５０億円となる見通し。１０日付で銀行系証券が投資判断を「３」→ 「２」に格上げし、目標株価を１４００円としたことを好感している。チャート的には、００年３月高値１５８１円までフシはなく、１４００円達成の可能性大。

△ひまわりＨＤ<8738>　商品先物子会社の会社分割スキームの変更を発表、会社分割で利益改善へ
ひまわりホールディングスは１０日、連結子会社ひまわりシーエックスにおける対面リテール取引事業に関する会社分割スキームの変更について発表した。今年２月９日付で分割契約を締結していた、事業承継先であるＵＳＳひまわり（ＵＳＳ）が持ち株会社体制へ移行することによるもので、ＵＳＳの事業持ち株会社となるＵＳＳひまわりグループ（ＵＨＧ）に対して会社分割を実施することとなった。分割期日は７月１日（予定）。対面リテール取引事業の分割については、商品先物取引事業をとりまく厳しい経営環境に対応するため、両社の各企業グループの経営資源を融合することによる競争力の確保と事業基盤の強化を図ることが目的。分割事業の０６年３月期経営実績は、営業収益が２９億５１００万円とひまわりシーエックス全体の約７６％を占めているが、営業損益段階で１２億１９００万円の赤字を計上し、採算悪化の要因となっていた。会社分割の実施により、今３月期第２四半期以降は営業収益相当分が減少するが、利益面では改善が見込まれることとなる。なお、会社分割に伴い、ひまわりシーエックスの株主であるひまわりホールディングスに対し、承継会社ＵＨＧが発行する株式１万６０００株が割当てられるが、保有割合は１０％程度となることから持分法適用会社に該当しない。

△三菱ケミカルＨＤ<4188>は３日ぶりに反発、高値抜けから一段高期待
三菱ケミカルホールディングスが、３５円高の１０２０円と３日ぶりに反発し騰勢を強めている。前日に２００７年３月期連結決算と併せて０８年３月期業績予想を発表、０８年３月期の営業利益が前期比１５．１％増の１４８０億円見込みを好感している。田辺薬と三菱ウェルファーマの統合効果が寄与する模様。今期予想ＰＥＲ７倍台と割安感に加え、取組倍率１．０３倍の好取組を支えに３月２８日につけた１０２４円抜けから一段高へ向かいそうだ。

■コマツ<6301>に過熱感、マド空け２つ調整待ちで
コマツは、９日の３１００円を高値に騰勢一服。マド空けを２回やっており、１回目は４月２６日、２回目は５月７日で、もう一回やると相場格言の『三空は売り』になることから、高値に対する警戒感も出ている。また、３０日線上方カイリが０６年４月以来の１５％に達していることで過熱感もある。

△信用買残の多い三菱地所<8802>、ジリ高へ移行か
三菱地所は、２月２３日以来の４０００円台乗せとなったが、伸び切れなかった。信用買残が多いので、利食いの売りが出てくるようだ。既に、１９８７年につけた３５２０円を抜いて、上場来の高値に進んでいるので基調は強く、下げれば直ぐに買い物が入ってくるため下値不安はない。ただ、これまでのような急伸型から、下値を切り上げ型へ移行、中期で４５００円を目指した相場だろう。
（証券日刊新聞）

△西松建設<1820> 今期黒転予想 市場予想上回る
西松建設は、2008年3月通期連結予想を発表した。売上高4640億円（前年同期比5.8％減）、経常利益100億円（同54.4％増）、当期純利益45億円、一株利益16.22円。市場予想は、クイックコンセンサスで経常利益57億円、当期純利益26億円。

▼古河機械金属<5715> 今期減益予想 市場予想下回る
古河機械金属は、2008年3月通期連結予想を発表した。売上高1940億円（前年同期比4.3％減）、経常利益98億円（同37.2％減）、当期純利益57億円（同67.5％減）。市場予想は、クイックコンセンサスで、経常利益119億円、当期純利益68.5億円。

▼トーヨーカネツ<6369> 前3月期下方修正
トーヨーカネツは、2007年3月通期連結予想を発表した。売上高455億円（前予想478億円）、経常利益24.5億円（同28.1億円）、当期純利益28.3億円（同28.7億円）。市場予想は、四季報で当期純利益29.5億円。

□日東紡<3110> 今期増益予想 市場予想下回る
日東紡は、2008年3月通期連結予想を発表した。売上高1400億円（前年同期比0.9％増）、経常利益115億円（同0.6％増）、当期純利益55億円（同19.2％増）、一株利益22.24円。市場予想は、クイックコンセンサスで経常利益120億円、当期純利益66億円。

△科研製薬<4521> 今期増益予想 市場予想上回る
科研製薬は、2008年3月通期連結予想を発表した。売上高799億円（前年同期比4.6％増)、経常利益87億円（同13.5％増）、当期純利益51億円（同10.8％増）、一株利益47.76円、年配当20円（同3円増）。市場予想は、クイックコンセンサスで、経常利益83億円、当期純利益47億円。

□ペンタックス<7750> 今期増益予想 市場予想下回る
ペンタックスは、2008年3月通期連結予想を発表した。売上高1700億円（前年同期比8％増）、経常利益57億円（同12.5％増）、当期純利益38億円（同6.4％増）、一株利益28.87円、年間配当8円（同1円増）。市場予想は、クイックコンセンサスで、経常利益74億円、当期純利益44億円。

▼ＭＡＲＵＷＡ<5344>が急落 今期予想嫌気
ＭＡＲＵＷＡは、145円安の2455円と急落している。13時に発表した、2008年3月通期連結予想で、当期純利益が 15.6億円（前年同期比16.9％増）と市場予想・クイックコンセンサス17億円を下回ったことが嫌気されているようだ。

▼日清製粉Ｇ<2002> 今期減益予想 市場予想下回る
日清製粉Ｇは、2008年3月通期連結予想を発表した。売上高4300億円（前年同期比2.8％増）、経常利益226億円（同0.9％減）、当期純利益120億円（同2.5％減）、一株利益47.37円。市場予想は、クイックコンセンサスで、経常利益244億円、当期純利益132億円。

△極洋<1301> 今期経常利益増益予想 市場予想上回る
極洋は、2008年3月通期連結予想を発表した。売上高1610億円（前年同期比2.5％増）、経常利益34億円（同19.1％増）、当期純利益19億円（同5％減）、年配当5円（同1円減）。市場予想は、四季報で経常利益29億円、当期純利益19億円。

▼MISAWAＨＤ<1722> 前3月期下方修正
ＭＩＳＡＷＡは、2007年3月連結第一四半期業績を発表した。子会社株式評価損の計上や、減損・債務超過子会社の引き当て計上で、下方修正となった。売上高4145億円（前予想4100億円）、経常利益120億円（同170億円）、当期純利益2億円（同90億円）。

△マブチ<6592> 第一四半期業績
マブチモーターは、2007年3月連結第一四半期業績を発表した。売上高248億円（前年同期比3.1％増）、経常利益39億円（同8.2％増）、当期純利益27億円（同18.6％増）。通期予想は、当期純利益100億円で据え置きとしている。市場予想は、クイックコンセンサスで103.92億円。
（証券新報）

■注視銘柄

4151協醗酵
2602日清オイリオグループ
1820西松建設
2138ウェブドゥジャパン
1813不動テトラ
1890東洋建設

■免責事項
　・投資判断は、自己責任でお願いします。
　・当方は、皆さんの投資判断に対する一切の責任を負いかねます。