今日の株式見通し＝軟調もみあい、利益確定売り出やすい
ロイターNEWS　2009年 08月 6日 07:55 JST
http://jp.reuters.com/article/marketsNews/idJPnTK028928320090805

　きょうの東京株式市場で日経平均は軟調もみあいとなる見通し。

　５日の米株市場では、７月のＩＳＭ非製造業景気指数と全米雇用報告（ＡＤＰ）がいずれも市場の期待を下回ったことを嫌気して反落したのを受けて、きょうの東京市場は利益確定売りに押され気味になるとみられている。日米株ともに急速に戻してきた後でもあり、一服感が出そうだ。

日経平均の予想レンジは１万００５０円─１万０３５０円。

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　米供給管理協会（ＩＳＭ）が５日に発表した７月の非製造業部門総合指数（ＮＭＩ）は４６．４に低下し、景気判断の分岐点となる５０を下回った。

　一方、７月のＡＤＰ全米雇用報告は、民間部門雇用者数が３７万１０００人減となり、労働市場が依然として弱いことを示唆。米労働省が７日に発表する７月の雇用統計への警戒感が強まった。日興コーディアル証券・エクイティ部部長の西広市氏は「日米ともに、市場の関心はミクロの企業決算からマクロの経済指標に移っている」と指摘。景気回復期待が相場押し上げの要因となるなか、今週は米国の指標が大きな材料となっている。

　特に、ＡＤＰ雇用報告が市場の予想を下回ったことから「きょうは、より注目度が高い７日の雇用統計を見極めたいという様子見姿勢が一層強まりそうだ」（国内証券）という。

　一方、５日の米国株式市場通常取引終了後の時間外取引で、ネットワーク機器大手のシスコシステムズが３．４％下落。第４・四半期（７月２５日終了）の売上高が前年比１８％減少したことを嫌気しているという。

　明和証券シニア・マーケットアナリストの矢野正義氏は「米国で決算、経済指標ともにさえないものとなり、きょうの東京市場は下値を探る動きも出るかもしれない」と述べた。
（ロイター日本語ニュース　石渡亜紀子記者）