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2009 07,27 12:00 |
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邦銀の千夜一夜物語(十字路) ドバイのあるアラブ首長国連邦(UAE)向け融資は04年末の7億ドルから、06年末19億ドル、07年末61億ドルに。08年末は90億ドルと、4年で13倍に膨らませた。 ところが世界的な景気後退で原油価格が下がり、損失を抱えた欧米金融機関は国際業務を縮小。ドバイの住宅価格は前年に比べ4割程度下がり、不動産開発プロジェクトの4分の3は中止か見直しに追い込まれている。 実はドバイは石油をほとんど産出しない。だからこそ金融や物流のハブをめざしたが、開発は借金頼み。同じUAEのアブダビが支援に乗り出しているが、借金はドバイの国内総生産(GDP)と同規模にものぼり、すべて救うのは難しそうだ。 邦銀にとって痛いのは貸し倒れだけではない。ドバイで建設が進む世界一高いビルや巨大な人工島の超高級リゾートはバブルの象徴。これまでも邦銀はハワイやパリなどの不動産バブルにのめり込み、不良債権のヤマを築いてきた。 欧米勢の攻勢でバブルがおき、その崩壊間際に収益源と錯覚して手を出して大やけどする、邦銀の国際市場での甘さが再び浮き彫りになる。 砂漠を遠景に融資交渉する姿は絵にはなる。国際業務はバンカーのあこがれだが、生き馬の目を抜く競争の場でもある。そんな現実もわきまえずアラビアのバブルに賭けようとしたメガバンクの現代版千夜一夜物語は悲劇に終わりそうだ。 ─…─…─…──…─…─…──…─…─…──…─…─…─ さぁ~・・・この損失計上は多分、株価が下がりに下がっている最中、 こんなに損する位ならワタシを高給で雇えってんだぁ~・・・・・ PR |
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