7/16 株式クロージングコメント
Fisco Gate　2009年07月16日16時19分
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■本格的に米国離れに向かいたいところ

　日経平均は3日続伸。74.91円高の9344.16円（出来高概算22億7000万株）で取引を終えた。
インテルの決算を好感した米国市場の強い動きや、円相場が1ドル94円台に突入してきたことなどが好感され、日経平均は寄り付き段階で抵抗線として意識されていたＳＱ値（9386.69円）を突破した。しかし、その後9489.67円まで上げ幅を広げるものの節目の9500円には届かず、中国ＧＤＰなど経済指標の発表待ちからこう着感を強めた。注目された中国のＧＤＰなど経済指標については、概ね予想された通りの結果に落ち着いている。ネガティブではないものの、ポジティブサプライズとはならなかったことから、後場は手掛り難に。そのなかで、米ＣＩＴグループの破たん警戒を強めており、大引けにかけてはじりじりと上げ幅を縮めてしまっていた。

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　米ＣＩＴグループの破たん懸念を受けた米国市場の動きを見極めたいムードもあり、物色は一部の材料株などにとどまっている。
先回り的な動きがあるとするならば先物でのショートポジションといったところであろう。米国次第ではあろうが、需給が大きく傾いているとは考えづらく、下振れで始まったとしても材料株などへは、その後のリバウンドを狙った動きに向かいやすい。中国のＧＤＰなどは予想通りながら成長が確認された格好であり、本格的に米国離れに向かいたいところであろう。
（村瀬智一）