7/16 株式オープニングコメント
Fisco Gate　2009年07月16日08時16分
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■ショートカバーを交えたリバウンド、中国ＧＤＰも押し上げか

　15日のＮＹ市場は大幅上昇。ダウ平均は256.72ドル高の8616.21、ナスダックは63.17ポイント高の1862.90で取引を終了した。
半導体最大手インテルの決算が好感され、競合のアドバンスド・マイクロ・デバイスやテキサス・インスツルメンツなどハイテク主導で終日堅調推移となった。
セクター別では、半導体・同製造装置や自動車・同部品を中心に全面高となった。
シカゴ225先物清算値はドル建てが大証比285円高の9575円、円建ては同225円高の9515円。
ＡＤＲの日本株は富士フイルム、ブリヂストン、コマツ、日電産、パナソニック、ソニー、京セラ、トヨタ、キヤノンなど対東証比較（1ドル94.24円換算）で全般堅調。

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　インテルについては織り込み済みながら、シカゴ225先物は9500円を上回っている状況であり、ＳＱ値（9386.69円）突破が確実であろう。
心理的にも目先的な底打ち意識を強めるために、ＳＱ値突破が最低条件となっていたため、ショートカバーを交えたリバウンドを強めてきそうである。円相場が1ドル94円台に突入してきていることも、ハイテクや自動車といった輸出関連への追い風となる。
一方、米ＣＩＴグループが支援をめぐる当局との協議を終え、短期的に政府の追加支援が受けられる可能性は低いと通告されたと伝えられている。
金融不安がくすぶる状況から上値追いには慎重になる可能性はある。そのため、カバー一巡後はこう着感を強めてくる可能性もあるため、4-6月期の中国国内総生産（ＧＤＰ）などでの支援材料待ちとなりそうだ。

　なお、9500円レベルでの上値の重さが意識されたとしても、想定内である。材料株などの直近の大幅調整によって、やれやれの売りも出やすいところであろう。
（村瀬智一）