5/9 お昼の『株価材料』

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■株価材料

△丸一鋼管<5463>　自己株式の取得に関するお知らせ
（TOKYO IPO）

△川崎汽<9107>、08年3月期営業利益見通しは前年比＋53.2％の940億円＝市場予測は800億円
川崎汽船は９日、２００８年３月期の連結営業利益を前年比５３．２％増の９４０億円とする通期業績見通しを発表した。ロイターエスティメーツがまとめた主要アナリスト８人による事前予測値８００億円を大きく上回った。

△ワタベ<4696>が上伸、増収増益見通しを好感
ワタベウェディングが上伸。８日に発表した３月期決算で今期も増収増益の見通しを示していることが手掛かり。２００８年３月期の連結業績予想は売上高が前年比１２％増の３８０億円、純利益が同６４．９％増の１５億円となっている。国内では挙式の取り組み数が増加、海外では挙式単価が上昇しているという。

△油研工業<6393>がしっかり、年初来高値488円を更新
油研工業がしっかりとなり、３月２８日に付けた年初来高値４８８円を更新した。２００７年３月期連結決算予想について、経常利益を２２億４０００万円から２６億４０００万円に上方修正したことが好感されている。時価のＰＥＲが１４倍台と割安な点も注目されていた。

△ＮＩＣ<5742>が一時ストップ高、自社株買いが手がかりに
エヌアイシ・オートテックが一時ストップ高に買われた。自社株買いが手がかりになっているという。同社は８日、発行済株式総数の１．８％に相当する１０００株を上限に自己株を取得すると発表した。取得総額上限は８０００万円。取得期間は５月９日から９月１５日まで。

△ドンキホーテ<7532>が大幅高、堅調な第3四半期決算を評価
ドン・キホーテが大幅高となっている。８日に発表した第３・四半期（２００６年７月―２００７年３月の９カ月）決算の堅調な内容を評価した。連結営業利益は前年同期比１０．９％増の１０６億９７００万円となった。ＵＢＳ証券では、販管費増の一服、子会社損益の改善などを評価し、投資判断を「ＮＥＵＴＲＡＬ２」から「ＢＵＹ２」、目標株価を２４００円から２６００円に引き上げている。

△イチネン<9619>が急騰、08年3月期は増益予想
イチネンが急騰。８日に発表した２００８年３月期業績予想を受けて期待が高まっているという。２００７年３月期連結経常利益は前期比４．６％減の１９億５６００万円にとどまったが、２００８年３月期は２７億３０００万円と増益に転じる見通しとなっている。

■中山製鋼所<5408>が軟調、07年3月期経常利益は63％減
中山製鋼所が軟調。同社が８日発表した２００７年３月期の連結決算で、経常利益が前期比６３％減となったことなどが材料となっている。同社では、原燃料価格の上昇が収益を圧迫したほか、鋼材市況の軟化による販売価格の下落も押し下げに寄与したとしている。

▼ケーヒン<7251>が売られる、07年3月期経常利益が前期比9％減
ケーヒンが売られている。同社が８日発表した２００７年３月期の連結決算で、経常利益が前期比９％減となったことなどが嫌気されている。同社では、原材料価格の上昇や次期モデルの開発費用の増加が、収益を圧迫したと説明している。

△エスバイエル<1919>が大幅高、07年3月期当期利益の上方修正で買い誘う
エス・バイ・エルが大幅高となっている。９時３５分現在、同社株は東証１部で値上がり率第５位。２００７年３月期連結決算予想について、経常損失が２億円から４億円と赤字幅が拡大するものの、当期利益が１億円から１７億円に上方修正され、買いを誘った。

△東洋紡<3101>が買われる、経常利益が過去最高
東洋紡が買われている。同社が８日発表した２００７年３月期の連結決算で、経常利益が３四半期連続で過去最高を更新したことなどが材料となっている。営業利益、純利益も３期連続で過去最高。東洋紡では、高機能製品への特化で衣料繊維事業が回復し、また円安を受けて樹脂製品などの輸出が好調だったことも押し上げに寄与したとしている。

△アドバネクス<5998>高い、07年3月期の業績予想上方修正を好感
アドバネクスが高い。８日に発表した２００７年３月期の業績予想上方修正を好感しているという。連結経常利益予想は、従来の３億１０００万円から４億４０００万円に引き上げられた。

△メディカルシステム<4350>が大幅高、07年9月期業績予想を上方修正

▼エフアンドエム<4771>が気配下げる、07年3月期予想の下方修正で売り誘う

▼ブロードバンドタワー<3776>が売り気配、07年6月期見通しを下方修正

△キョーリン<4569>が買い気配、07年3月期予想を上方修正
（ロイター）

△ウエルシア<2717> ボックス下限レベル。
岡三証券ではレーティング「強気」を継続している。他のドラッグストアとは明確に差別化されたフォーマットを展開し、順調な業績拡大が見込まれる点を評価。

▼ハドソン<4822> 大幅安。
今期見通しがネガティブに捉えられているようだ。07年3月期実績は従来予想を上回り、経常利益で前期比2.1倍の18.04億円となった。一方、08年3月期については、経常利益の会社見通しが20億円（四季報予想24.5億円）にとどまる見通し。

△サンケン<6707>---大幅高、決算受けて格上げの動き相次ぐ
大幅高。前日発表の決算内容がポジティブに受け止められる。実績経常利益は10％増益の127億円、従来計画150億円を下回ったが、ここまでの株価下落で下ぶれ懸念は織り込まれる格好になっていた模様。今期は29％の大幅増益見通しとなっており、見直しの動きが一気に強まっている。三菱ＵＦＪが「３」から「２」、ＣＳが「ニュートラル」から「アウトＰ」にそれぞれ格上げへ。

△スピンドル<6242>---急騰、好決算に住友重機との連携効果も期待
急騰。前日に発表した好決算、並びに、住友重機工業による子会社発表などが物色材料へ。住友重機では出資比率を40.6％にまで高めており、今後の連携効果などを期待。また、前期経常利益は15.5億円で43％増益、従来計画の12.7億円を上ぶれている。

▼ルネサンス<2378>---下落率トップ、日興シティは目標株価760円
下落率トップ。前日に発表した決算内容が売り材料。経常利益は13.3億円で前期比46％減益、従来見通しである18億円を大幅に下ぶれた。日興シティでは目標株価を1100円から760円にまで大幅引き下げへ。

△三井造船<7003>---人気化、野村の格上げを好材料視で
人気化。野村が業績予想を大幅に上方修正し、投資判断を「３」から「２」に格上げしていることが材料視されている。受注船価の先行き見通しを強気に変更していることが上方修正の背景。今期営業利益は会社計画320億円に対し375億円、来期に関しては、従来の440億円予想から560億円に増額修正へ。野村の投資判断格下げが売り材料視された経緯もあって、一段の買い安心感につながる格好。

△キユーピー<2809>---4営業日続伸で年初来高値更新
4営業日続伸で年初来高値更新。みずほ証券では業績予想を見直し、投資判断を「4」から「3」に引き上げている。家庭用・業務用マヨネーズ類を約10％値上げすると発表。

△住金<5405>---買い優勢、製品値上げや再編期待で
買い優勢。シームレス鋼管を7月納入分から10％値上げすると報じられている。需要増加を背景に値上げの浸透を期待、買い材料につながっているようだ。また、ミタルが米鉄鋼大手の買収を検討などと報じられており、引き続き業界再編への期待も支援材料となっている感。

△キリン<2503>---上げ目立つ、みずほでは「１」を継続
上げ目立つ。みずほでは投資判断「１」、目標株価2450円を継続している。同社が20％保有するサンミゲルでは、国内ビールと国内外包装容器子会社の新規株式公開、30 億株の株式発行計画を発表している。アジア・オセアニア展開の潜在成長力などを背景に、今後の動向に注目としているようだ。

▼サイバー<4751> 07年3月中間期の決算を発表。
営業利益で前年同期比70.1％増の20.69億円となった。上期予想は非開示、通期予想については据え置かれている。なお、大和総研では投資判断「2」を継続したものの、目標株価については14万円から9.6万円に引き下げ、三菱ＵＦＪでは投資判断「4」を継続、フェアバリューは5万円程度と。

△住友鉱<5713> 連日の最高値更新。
好業績銘柄を物色する流れが続いている。連日の上昇なだけに警戒感も燻っているが、ＰＥＲは12倍と割高感はなく、投資家はロングポジションをどこまで引っ張れるかの、我慢比べの状況に。

△佐世保<7007>---年初来高値に顔合わせ
年初来高値に顔合わせ。住友重機の07/3期業績は、船舶の営業損益が黒字転換したこともあり、営業利益が過去最高となるなど、造船セクターに対する業績上振れ期待が強い。

△オリンパス<7733>---信用倍率は1倍割れが慢性化、買い方優位に
大幅上昇で4/16以来の最高値更新。07/3期業績と08/3期見通しが手掛かり材料になっている。高値更新で過熱感も指摘されるが、信用倍率は1倍割れが慢性化している状況で需給妙味は大きく、買い方優位に。

△ドンキ<7532>---買い気配、決算受けて格上げの動き相次ぐ
買い気配。前日の引け後に発表した第3四半期決算内容を受けて、投資判断格上げの動きが相次いでいる。業績の最悪期脱出や株価調整が進んでいることなどを背景に、みずほ、ＣＳ、ＵＢＳなどがそれぞれ最上級に格上げへ。

▼ソフトバンク<9984>---もみ合い、決算内容にはインパクト乏しく
もみ合い。前日に決算を発表、営業利益は前期比4.4倍の2710億円となって過去最高を更新する好決算であった。ただ、今期見通しを発表していないこともあり、数字的なインパクトは乏しい状況。ＵＢＳでは、移動体通信事業の実質的な利益貢献は未だ不透明などとしており、投資判断を「ＮＥＵＴＲＡＬ」から「ＲＥＤＵＣＥ」に格下げ、目標株価を2350円としている。

△木村化<6378>---4営業日続伸で再び25日線を捉える
4営業日続伸で再び25日線を捉える。一昨日ＮＹ市場に上場したウラン先物は、初日が135ドルに対して昨日は143ドルと、6％弱の上昇をみせている。世界的エネルギー需要から先高観は強く、原発関連銘柄への思惑的な動きにも。

△三菱重工<7011>---ウラン先物は6％弱上昇
一昨日ＮＹ市場に上場したウラン先物は、初日が135ドルに対して昨日は143ドルに上昇している。世界的エネルギー需要から先高観は強く、原発関連銘柄への思惑的な動きにもつながりそうだ。

■ソフトバンク<9984>---アナリスト見解はサプライズなし
アナリスト見解はサプライズなし。昨日取引終了後に決算発表が行われた。各証券会社の見解としては予想は下回ったが、サプライズはないといったところ。レーティング、目標株価の変更も目立っていない。

▼ザイン<6769> 大幅安。
業績の下振れが嫌気されているようだ。第3四半期決算を発表、併せて中間期並びに通期の業績予想を修正している。07年6月中間期は利益予想が増額されているが、07年12月期については減額修正となっており、経常利益で従来予想の12.64億円から8.57億円に引き下げられた。

△船井財<8929> 買い気配から。
四半期決算の内容が評価材料となっているようだ。07年12月期の第1四半期は、各利益項目が3ケタの増益となった。経常利益については前年同期比2.1倍の20.04億円となり、上期予想の18億円のみならず、通期予想の20億円をも超過している。なお、ＵＢＳでは投資判断「Buy2」並びに目標株価67万円を継続、三菱ＵＦＪでは投資判断「1」を継続したほか、目標株価については60万円から70万円に引き上げたもよう。

△商船三井<9104> 反発で最高値更新。
陸上施設が不要になるＬＮＧ用の新型輸送船を実用化すると報じられている。まず米国向けに総額1000億円で3隻を建造、2009年から順次就航すると。

△アインファーマ<9627> 買い気配から。
日興シティでは投資判断を新規に「1H」、目標株価を2700円としており、買い材料視されているようだ。日本調剤、クラフト<7440>、アインファーマの調剤薬局3社のカバレッジを開始、クラフトについても新規に「1H」、目標株価については2900円としている。
（フィスコ）

△ＡＮＡ<9202>は７期ぶり最高純益、復元増配を見直し続伸
全日本空輸は、８円高の４７０円と小幅続伸している。４月２７日に発表した３月期決算が市場コンセンサスを上回るとして見直されており、今期業績が７期ぶりに過去最高純益を更新し、配当も５円配当に復元増配する。同社の前期業績は今年１月の増額修正値を上回り、営業収入は３期連続、営業利益は２期連続で過去最高を更新した。ただ経常利益は、燃油関連費用が約３１％増加しリース機材返却費用も重なり前々期比６％減益となり、純利益はホテル事業関連子会社の株式売却に伴う貸倒引当金の戻入益や税効果会計適用などが加わり２．２倍増益と伸びるなど増減益が分かれた。今期も、営業収入は堅調な航空需要と各種差別化戦略でホテル事業の消滅を埋め横ばいをキープ、経常利益は原油価格の高水準推移で減益となるが、純利益はホテル資産売却益で航空機更新加速による特別損失をカバーし６４０億円（前期比９６％増）と７期ぶりに過去最高を更新、市場コンセンサスを１２４億円上回る。株価は、株不足となっている信用好取組が下支え役となっており、ＰＥＲ１４倍台の割安修正に動こう。

△コニシ<4956>は上ぶれ決算発表期待の割安株買い続き高値更新
コニシは、３３円高の１２３８円と変わらずを含めて４営業日続伸し５月２日につけた昨年来高値１２１５円を更新している。昨年１１月の９月中間期決算公表時の２００７年３月期業績の小幅下方修正は、その後の２４０円幅の急落でほぼ織り込み出直っており、今度は５月１１日に発表予定の３月期決算への上ぶれ期待を高め割安株買いが増幅している。同社は接着剤のトップ企業で、工業用・一般用接着剤が順調に推移し自動車向け半導体材料やマグネットなどの販売も拡大しているが、原油・ナフサの原材料価格上昇が響き３月期業績は小幅減額、増益率を若干縮小した。ただこの原材料価格上昇の価格転嫁は、この下期から進展しており、３月期の上ぶれ修正、あるいは２００８年３月期業績への上乗せ効果が期待されている。１１月修正並みの着地でもＰＥＲは１５倍台と割安となるだけに、先取り思惑を高めている。この１年、レンジ上値の１２００円を挑戦するたびに撃退されてきただけに、下値で蓄積したエネルギーの発散場面到来も見込まれる。

▼オイレス工<6282>は連続過去最高業績も利益確定売りで続落
オイレス工業は、６０円安の２６５５円と続落している。前日に３月期決算を発表、前期純利益が４期ぶりに過去最高を更新、今期も続伸を見込んだが、前日ザラ場に株式分割権利落ち後の高値２７５５円まで買われただけに引き続き利益確定売りに押されている。同社の前期業績は、期中の３回の上方修正値を上ぶれ前々期比６％増収、３７％経常増益、３６％純益増益で着地した。軸受機器は、内外の自動車メーカーの増産や新規採用の拡大で伸び、構造機器では制振機器の免震需要が大幅に増加、製造原価の低減や原材料価格高騰の製品価格への転嫁も重なり過去最高純益更新につながった。今期はさらに世界四極生産体制の強化を進め、売り上げは５７１億円（前期比３％増）、経常利益は７２億円（同６％増）、純利益は４０億円（同７％増）と続伸を見込んでいる。株価は、今年３月末割り当ての１対１．２の株式分割の権利を落とし妥当水準を模索しているところだが、ＰＥＲは１９倍台と市場平均を下回る。目先調整一巡後に権利落ち前の３０００円大台への復元に動こう。

△住友重<6302>は２ケタ増益の連続最高業績を割安株買いし高値肉薄
住友重機械工業は、４４円高の１３１５円と３日続伸し２月２７日につけた昨年来高値１３１７円にあと２円と迫っている。前日に発表した３月期決算で、今期も２ケタ増益の連続過去最高更新を予想したことが、造船関連の割安株買いを増幅している。同社の前期業績は、期中の上方修正値を上回り純利益は前々期比２５％増益と伸び、前々期の過去最高を更新した。造船、鉄鋼、エネルギー、自動車の各産業の活況を背景に運搬機械、タービン・ポンプ、鍛造プレスが好調を持続し、減・変速機の中国などの海外市場向け積極営業展開などが寄与した。今期は、為替レートを上期１ドル＝１１５円、下期１１０円を前提に、売り上げ６８００億円（前期比８％増）、経常利益７３０億円（同１２％増）、純利益４３０億円（同１５％増）と続伸を予想、純利益は連続過去最高更新となる。株価は、好業績評価や造船株人気の高まりで１９８９年につけた上場来高値１３９０円まで１００円弱となっているが、ＰＥＲは１８倍台となお割安である。最高値更新も十分に想定範囲内となる。

△フォスタ電<6794>は２期ぶり過去最高純益更新を受け急続伸
フォスター電機は、９２円高の１４４０円と急続伸している。前日発表の３月期決算で、前期は減益着地となったものの、今期は増益転換から２期ぶりの過去最高純益を予想したことが、割安株買いを再燃させている。同社の前期業績は、売り上げは下期に携帯オーディオ用ヘッドホンや携帯電話用ヘッドセットの好調な出荷が続き増収となったものの、利益は売価の低下や原材料価格の高騰、製造地域の賃金上昇などの影響を受けて伸び悩み、純利益は２８億２１００万円（前々期比０．８％減）と小幅減益となった。今期は、品質政策「ＦＭＱＥプログラム」の実行により増益転換を見込み、純利益は３０億円（前期比６％増）と２期ぶりに過去最高を更新する。株価は、前期業績の伸び悩みが響き昨年来安値水準の１２００円台での下値固めが長引いた。今期の増益転換でＰＥＲも１１倍台と割安歴然となり、戻り相場加速が見込まれる。

△油研工<6393>は２回目の業績増額で割安株買い拡大し高値更新
油研工業は、１６高の４９６円と３日続伸し今年３月につけた昨年来高値４８８円を更新している。前日に５月１５日予定の３月期決算開示に先立ち、２００７年３月期の２回目の上方修正を発表、低位値ごろの割安株買いを拡大させている。同社の３月期業績は、中間期業績公表の昨年１１月に上方修正されているが、その修正値を再増額した。売り上げは８億円、経常利益は４億円、純利益は１億７０００万円それぞれアップさせ、純利益は１５億２０００万円（前々期比４９％増）と増益率を伸ばす。主力の油圧ポンプが設備投資拡大の追い風を受けて売り上げ拡大が続いており、鋼材、原油などの素材価格高騰をカバーした。株価は、前回の業績増額をきっかけに４カ月で１８０円高、６割の急伸となった。ＰＥＲは１４倍台となお割安であり、再度の急伸が有望となる。

▼出光興産<5019>は２ケタ減益予想響き売り気配を切り下げる
出光興産は、寄り付きから売り気配を切り下げ１４００円安の１万４４６０円売り気配と３日ぶりに急反落している。連休中の３日に国際分散投資のベンチマーク（運用指標）となっているモルガン・スタンレー・インターナショナル・バーラ（ＭＳＣＩバーラ）標準指数の新規構成銘柄に採用されて需給好転思惑が高まり前日に上場来高値１万５９４０円に顔合わせする急伸となったが、前日に発表した３月期決算で今期業績を２ケタ減益、中期経営計画の目標値を引き下げなど慎重に予想したことが響き、利益確定売りを浴びている。同社の前期業績は、昨年１０月の新規上場以来の２回の上方修正値を上ぶれて前々期比２％増収、６１％経常増益、５１％純益増益で着地した。原油価格（ドバイ原油）が、１バーレル＝６０．８ドルと１３％、ナフサ価格が１トン＝５９１ドルと１５％それぞれ上昇し、石油製品部門の収益や石油化学部門のマージンが改善したことなどが過去最高純益更新につながった。今期業績は、石油化学部門でのアジア、中東での設備能力増強による市況悪化や石油開発部門での原油価格低下などから慎重に予想した。売り上げ３兆２４００億円（前期比４％減）、経常利益１０７５億円（同２４％減）、純利益４１６億円（同３０％減）と２期ぶりに減益となる。株価は、ＭＳＣＩバーラ指数算入は今月３１日取引終了後となることや株不足となっている信用需給思惑も加わり強弱感の対立する展開が想定される。

△オリンパス<7733>は連続最高純益更新を買い評価し最高値更新
オリンパスは、１５０円高の４３５０円と変わらずを含め４営業日続伸し４月１６日につけた上場来高値４２７０円を一気に更新している。買い手掛かりは前日に発表した３月期決算で、前期は合計３回の上方修正値を上ぶれて大幅増益となり、今期も連続の過去最高純益更新を予想したことが評価されている。同社の前期業績は、前々期比８％増収、８５％経常増益、６７％純益増益で着地した。売り上げは映像事業、医療事業、ライフサイエンス事業とも好調に推移し初めて１兆円を超え、構造改革による原価率低減、商品力強化、さらに円安が３６７億円の増収効果を上げたことが寄与した。今期は映像事業がデジタル一眼レフカメラの販売促進・開発投資負担で営業減益となるが、医療事業での内視鏡新製品の販売増、ライフサイエンス事業の海外市場の堅調推移などでカバーし続伸を見込んでいる。為替レートを１ドル＝１１５円、１ユーロ＝１５０円とほぼ前期並みを想定し、売り上げは１兆１５００億円（前期比８％増）、経常利益は８５０億円（同１１％増）、純利益は５００億円（同４％増）としているもので、純利益は過去最高となる。株価は、ユーロ高・円安関連株として上場来高値まで買い進まれた。為替相場は、今期想定レートよりも円安で推移しており、再び業績上ぶれ期待が株価を刺激しよう。

△日電工<5563>は早くも今期業績を上方修正し急反発
日本電工は、２３円高の７３９円と急反発し前日ザラ場につけた昨年来高値７５２円を意識する動きとなっている。前日の今１２月期第１四半期（１Ｑ）決算の開示に合わせて、前期と異なり早くも６月中間期・１２月通期業績の上方修正を発表、厚みを増している信用好取組もフォローし鉄鋼関連人気が盛り上がっている。上方修正のうち通期業績は、売り上げが期初予想を２７億円、経常利益が１５億円、純利益が１０億円それぞれ上回り、純利益は３２億円（前期比３．０倍）と増益率を大幅に伸ばす。合金鉄事業で主力の高炭素フェロマンガンが国際市況の上昇を受けて販売価格が一段と改善しており、フレートやコークス価格の上昇などコストアップ要因をカバーして業績を押し上げる。同社は、昨年５月の前期１Ｑ業績公表時に業績を下方修正、この時の６月安値２８２円から約１年かけて株価は２．６倍の大化けとなった。投資採算的にはＰＥＲ２５倍台と割高となるが、信用取組倍率が１倍割れと拮抗し逆日歩のつく好需給からなお上値示唆となっている。

△シマノ<7309>は業績上方修正を買い手掛かりに高値を更新
シマノは、１７０円高の４０３０円と急反発し４月１６日につけた昨年来高値３９９０円を更新している。前日の今１２月期第１四半期（１Ｑ）決算の開示とともに発表した中間期・通期業績の上方修正が買い材料となっている。同社の１Ｑ業績は、前年同期比２１％増収、４７％経常増益、２９％純益増益で着地、期初の中間期予想業績に対して利益は６５－６３％の高進捗率となった。自転車部品が、世界的な暖冬を背景にマウンテンバイクの中級部品を中心に伸び、釣具事業でも好天に恵まれた国内市場で新製品投入効果が高まったことが寄与した。このため中間期・通期業績を上方修正したもので、このうち通期業績は、売り上げが期初予想を７０億円、経常利益が１０億円、純利益が１１億円それぞれアップされ、純利益は１８７億円（前期比３５％増）と増益率を伸ばす。株価は、前期まで業績が下ぶれ推移し３０００円台下位の動きを続けてきたが、今期業績を増益予想したことから大きく出直る動きとなった。１９９１年以来の４０００円大台回復であり、上値追いに弾みをつけよう。
（東洋経済新報社）

△日本電工<5563>が反発、第１四半期好調で通期予想を上方修正 (株式新聞)
日本電工が反発。３３円高の７４９円まで上昇している。８日に今０７年１２月期第１四半期の連結決算および業績予想の上方修正を発表、好感されている。第１四半期の経常利益は前年同期比６４．４％増の１０億９７００万円となった。鉄鋼業界の高水準な粗鋼生産にけん引され、堅調な販売数量を維持した。また、販売価格の改善と原材料価格のダウンにより、大幅増益を確保できたという。これに伴い、６月中間期および通期の業績予想を上方修正。中間期の経常利益を２２億円→３０億円（前年同期１１億１４００万円）、通期の経常利益を４６億円→６１億円（前期２２億２８００万円）にそれぞれ引き上げた。

▼ブックオフ<3313>が新安値、巨額リベート発覚などの報道を嫌気
ブックオフコーポレーションが急落、一時１７３円安の１８２１円まで売られ、５月１日の年初来安値１９７２円を更新した。午前１０時４５分現在、東証１部値下がり率第２位。あす１０日発売予定の週刊文春で坂本孝同社会長のリベート受け取りや同社資金の私的費消、決算書改ざんなどが報じられることを嫌気している。同社はきょう朝方に報道に対するコメントを発表。坂本氏は報道を強く否定しているが、会社側は弁護士など第三者で構成する調査委員会を設置し、事実関係を究明するとしている。

△住友重<6302>が３日続伸、建機好調に船舶関連黒字化で今期も最高益更新見通しを評価
住友重機械工業が３日続伸。４４円高の１３１５円まで上昇している。８日、前０７年３月期の連結業績と今期の見通しを発表。油圧ショベルなど建機が好調に伸び、船舶鉄構・機器部門も黒字に転換し、前期の連結純利益は前々期比２５％増の３７３．５２億円と連続最高益更新で着地。今期も連結純利益４３０億円（前期比１５％増）と２ケタ増益、最高益更新が続く見通し。決算を受けて、日興シティグループ証券は９日付で、同社に対する投資判断を強気の「１Ｈ」、目標株価１４１０円継続としている。時価は連結予想ＰＥＲ１８．１倍と依然割安感もあり、２月２７日に付けた年初来高値１３１７円更新は時間の問題。目先さらなる上値を試す展開が予想される。
（株式新聞ダイジェスト）

△東洋建設<1890>が活況、増額修正を発表
東洋建設が活況裏に上昇している。前日８日に前２００７年３月期の連結経常利益を従来計画の９億円に対して１２億９０００万円（前の期は４４億円）に増額修正した。売上高は未達となる見通しだが、土木工事の採算改善により利益面は改善した。株価１００円台の値ごろ感も人気につながっている。

△シマノ<7309>が大幅高、１Ｑ好調で増額修正を発表
シマノが大幅高となり、年初来の高値を更新した。前日８日に今１２月期第１四半期（１－３月期）の決算を発表した。世界的な暖冬を背景にマウンテンバイク市場が欧州、米国において拡大したことから、同社が主力とする自転車部品も好調に推移した。１－３月期の連結経常利益は４７．２％増加の７１億円となった。１－３月期の好調を受けて、会社側では通期の経常利益を従来予想の２６０億円に対して２７０億円（前期比２８．７％増）に増額修正した。１株利益は１９２円見通し。中間期の経常利益は今までの１０９億円計画に対して１３５億円に修正した。中間期の経常利益の増額幅２６億円に対して通期の増額幅は１０億円にとどまっていることから、一段の上乗せも可能と見た投資家の買いが入っているようだ。

△スピンドル<6242>が買い気配、好決算・Ｍ＆Ａを評価
日本スピンドル製造が買い気配を切り上げている。自動車業界向け機器や鉄鋼業界向け集塵機器を主力とする。前日８日に決算を発表した。前期の売上高は６．８％の減収となったものの、コスト管理の強化により収益性は向上し、経常利益は４３．４％増の１５億５７００万円と過去最高を記録した。今２００８年３月期の連結経常利益は９．２％増の１７億円を計画する。１株利益は約３０円見通し。好決算が評価されるとともに、住友重機械　<6302>　の１００％子会社を株式交換により子会社化すると発表したことも好感されている。今年１０月１日付けで食品・医薬品等の製造用プラント及び装置を製造販売しているイズミフードマシナリ、端子ねじ等の製造販売を行う新日本造機ファスナーを子会社化すると発表した。イズミフードマシナリの２００７年３月期の売上高は６５億円、経常利益は２億６５００万円、新日本造機ファスナーの売上高は２４億円、経常利益は２億１５００万円。株式交換により１０３８万株の新株が発行される。住友重機は日本スピンドルの発行済み株式の２４．４％を保有する筆頭株主だが、新株の割当により保有株比率は４０．６％となり、日本スピンドルの親会社となる。２社の子会社化によるシナジー効果の発現、あるいは住友重機が親会社になることも将来的な企業価値の拡大につながると見た投資家の買いが先行している。

△住重機<6302>が堅調、好決算を受け
住友重機械工業がしっかり。同社が前日に発表した決算を評価する動きになっている。連結営業利益は０７年３月期に前の期に比べ３５％増の６４２億円になったのに続き、今期も１５％増の７４０億円となる見通し。前期は建設機械、造船所向けクレーンの拡大や造船の利益改善などが寄与している。今期は中国での減速機などが拡大するという。日本スピンドル製造<6242>が買い気配で始まった。好決算に加え、前日に住重機が１０月に同社を子会社化すると発表したことが手がかり材料。

△日本電工<5563>が高い、増額修正を好感
日本電工が高い。同社が前日に０７年１２月期業績の上方修正を発表したことを好感している。連結経常利益は前回予想を１５億円上回る６１億円（前期比２．７倍）になる見通し。合金鉄事業において、主力製品である高炭素フェロマンガンが国内市況の上昇を受けて販売価格が一段と改善しており、フレートやコークス価格の上昇などコストアップ要因をこなして伸びていることが主因。売上高も２７億円の増額。第１四半期業績発表時点の増額となった。第１四半期（１～３月）の経常利益は前年同期比６４％増の１０億９７００万円だった。
（ラジオNIKKEI）

△靴底に３種のゴム
ＳＲＩスポーツ<7825>は、テニスシューズ「ダンロップ　Ｈｙｂｒｉｄ　Ｐｒｏ（ハイブリッド　プロ）」を１３日に発売する。

△３７５の音色
ヤマハ<7951>は、電子キーボード「ヤマハ　ポータトーン　ＥＺ―Ｊ２００」を６月１日に発売する。

△ＣＤ３８０枚分録音
ソニー<6758>は、ハードディスク（ＨＤＤ）オーディオレコーダー「ＮＡＣ―ＨＤ１」を２１日に発売する。

△ジューシーな肉汁感
ハウス食品<2810>は、ポテトチップス「オー・ザック」の新シリーズとして、「ピリ辛餃子（ぎょうざ）」を１４日に発売する。
（読売新聞）

▼トヨタ<7203>ホームが手抜き工事　施行放棄、建築士法違反も「客とは思っていない」
自社製品のリコール対応が不十分なトヨタの体質は、本業の車に限らず住宅部門でも同様のようだ。茨城県つくば市に住む長秋雄さんは、トヨタホーム東京と契約して新築した自宅に関して自力で次々に欠陥を発見し、4年前から現在までトヨタと交渉を続けている。耐震強度偽装事件は個々の建築士らを断罪し収束したが、長さんの話を聞けば、トヨタのような大企業グループによる潜在的な被害は、水面下でより大きく広がっている可能性が見えてくる。
（MyNewsJapan）

△ＮＥＣエレクトロニクス<6723>とエイチアイ<3846>、３次元描画ソフト対応の３２ビットマイコンを販売

△アイティフォー<4743>、「問題発生通知機能」など搭載の監視システム「ナイスビジョン」最新版を提供

△パイオニア<6773>、カロッツェリアサイバーナビ８機種を発売

△パイオニア<6773>、地デジ対応強化の「ＨＤＤ　楽ナビ　地デジ　ＴＶチューナーセット」２機種を発売

△沖電気<6703>、豊田中央研究所に「ＳＳ９１００」によるＩＰ電話システムを納入

△ウィルソン・ラーニング<9610>、ＵＳキャタピラー社と営業力強化プログラム提供で業務提携

△マウスコンピューター<6670>、１５．４インチワイド光沢液晶ノートＰＣ「ＬｕｖＢｏｏｋ　ＴＷ」シリーズを販売

△沖電気<6703>、高速駆動など実現したフルＨＤ液晶ＴＶ用高性能ドライバＬＳＩ３機種を発売

△タカラトミー<7867>、米社と提携しＰＳ<6758>３専用ソフトで使用するトレーディングカードを国内独占販売
（日経プレスリリース）

△油研工<6393>、１か月半ぶり高値＝増額好感
株式市場新聞４月２７日付け１面トップ推奨の油研工業が３日続伸。約１か月半ぶりに高値を更新した。８日に０７年３月期の連結経常利益を２２億円から２６億円に上方修正したことが好感された。連結ＰＥＲ１３倍という割安感もあって、１５日の決算発表に期待。

△日本スピンドル<6242>が年初来高値更新
日本スピンドル製造が急伸、２月２７日の年初来高値３５４円を更新してきた。８日に発表の０７年３月期の連結経常利益が１５億５７００万円（前の期比４３％増）と好調だったほか、住友重機械が同社を子会社化することも好感されている。

△シマノ<7309>が急伸
本紙４月２４日付け３面のクローズアップ「自転車株が走り出す」で取り上げたシマノが急伸、大証で一気に４０００円台に乗せて４月１６日の年初来高値３９９０円を更新してきた。０７年１２月期の収益上方修正を発表、連結純利益が従来予想の２６０億円から２７０億円見通しとなったことが手掛かり。

△ＪＡＬＵＸ<2729>　中計、リテールビジネス強化で最終年の１０年３月期経常益５０億円、配当性向３０％が目標。

△そーせい<4565>　底入れ観測強まり、仕込み好機。創薬ベンチャーの持ち株会社。

△住友鉱<5713>　ニッケルの生産量を２０１３年に年間１０万トンと倍増。世界トップ４入りを目指す。
（株式市場新聞）

▼サッポロＨＤ<2501>が３日ぶりに反落、２２５採用銘柄の値下がり率ランキングの上位に
サッポロホールディングスが、２６円安の８５２円と３日ぶりに反落し２２５採用銘柄の値下がり率ランキングの上位に入っている。前日に発表した２００７年１―３月期連結業績、営業損益が４７億円の赤字となったことを嫌気した売りが先行している。競争激化に伴う酒類の販売促進費の増加が響いたとしており、アサヒビール＜２５０２＞（東１）・キリンビール＜２５０３＞（東１）と差は広がるばかりと受け止められた。　また、スティール・パートナーズが２月、サッポロに対して同社株を６６．６％まで買い増す提案をしているが、株主総会で行使される議決権の比率を考えれば、スティールが６６．６％を取得した場合、合併などの重要事項を事実上決められる。大株主上位十者の持ち株比率によっては、東証の上場廃止基準に抵触する可能性があると一部指摘されており、株価の下落はスティールにとっては絶好の買い場となるのか注目されよう。

△ゴルフパートナー<3074>はストップ高。短期割り切りか、押し目を待って中長期でジックリか
ゴルフパートナーは続落→反発。３０００円安の１２万９０００円で始まったが、１５万２０００円ストップ高。東証マザーズ市場値上がり率トップとなっている。とくに何か材料が出たわけではないが、ゴルフ関連銘柄人気かもしれない。パシフィックゴルフグループインターナショナルホールディングス<2466>、アコーディア・ゴルフ<2131>、ゴルフダイジェスト・オンライン<3319>など、日足で続伸傾向にある。また、今朝はゴルフパートナーが上場している東証マザーズをはじめ、大証ヘラクレス、ジャスダックとも、新興市場の指数は続落、あるいは反落している。そのなかで、値動きが良く、１株単位で買える同社に買いが集まったもようだ。

△キユーピー<2809>は１１３０円前後までの押し目待ち
キユーピーは、直近の高値である昨年１０月の１１４５円を抜いてきた。チャート上の次のフシは０６年３月の高値１２３８円だ。週足の動きでみると、年初の１０２０円前後から下値をジリジリと切り上げ、ここにきて一気に上げ足が大きくなった。０６年３月のケースでは、連続陽線を交え、陽線幅の大きくなったところでピークとなっているので、ここからの深追いは避けたい。

△積水化学工業<4204>は新工法報道で小反発。割安放置の優良銘柄
積水化学工業は続落→反発。１０円安の９２９円で始まったが、その後、８４５円まで戻している。今朝の日経産業新聞で「ハチの巣状建築でコンクリ３割減――積水化学、ビル新工法」と報道されたことが、手がかり材料となっているもようだ。この１年ほどの週足チャートを見ると、下値９００円、上値１１００円弱のなかで三角保ち合い形成中に見える。現在の株価で、ＰＥＲは２０倍台、ＰＢＲは１倍台と、割安水準。同社の実力や好業績からすると、割安放置といえる。

△サンケン電気<6707>が急上昇、今期２ケタ増益を見込む
サンケン電気が、１１５円高の１１７２円と急上昇している。前日、２００７年３月期連結決算と併せて０８年３月期連結業績予想を発表、今期２ケタ増益見込みとなることを好感している。０８年３月期の当期利益は前年比２０．０％増の９０億円を見込む。引き続き、自動車電装品、薄型テレビ市場などを中心に、好調が見込まれるとしている。４月２０日付で外資系証券が投資判断を格下し、目標株価を１２５０円から１０５０に引き下げたことを受け、前日に１０５２円まで下落した。目先は１月３０日の高値１３０３円処を目指す展開が期待できそうだ。

□江崎グリコ<2206>はスティール「株主提案」を蹴って続落も、売り一巡後は上抜けへ
江崎グリコは続落。１７円安の１４２４円で始まり、その後は１４２０～１４３０円台で推移している。きのう後場中、大引け前に、２００７年３月期決算、同期末配当の上方修正、大口株主スティール・パートナーズの株主提案に対する「当社の考え方」を発表した。同社株の１４．２％を保有する、筆頭株主の米ファンド、スティール・パートナーズが、４月２６日に、株主提案として、「過剰な内部留保」などを理由に、２００７年３月期末配当金を、２５円（中間５円と合わせ、年間３０円）とするよう提案していた。これに対し、同社は、当初予定の５円に、創立８５周年の記念配５円を加え、期末１０円（中間５円と合わせ、年間１５円）にすると発表した。同社側は、「前向きの投資のための内部留保が必要」「新製品の研究開発、国内生産工場の統廃合、海外事業拡大のための設備投資などを行なうために、内部留保・財務体質強化が必要」「安定配当維持と積極的な事業展開により、株主の負託に応えていく」としている。

▼ソフトバンク<9984>は続落。好決算発表も、携帯電話事業の不安感などから売りが先行
ソフトバンクは続落。１５円安の２６８５円で始まったが、その後は、２６００円まで売られている。きのう大引け後に発表した、２００７年３月期連結決算は、売上高が前年比約２．３倍の２兆５４４２億１９００万円、経常利益が同５．４倍の１５３４億２３００万円と、大幅な増収増益となった。が、純利益は同半分の２８８億１５００万円となったこと、決算の数字が業界観測を下回ったこと、とくにサプライズがなかったこと、２００８年３月期見通しがまだ出ておらず、なかでも携帯電話事業が「ＮＴＴドコモ＜９４３７＞（東１）、ＫＤＤＩ＜９４３３＞（東１）と比べて業績や利益面でまだ実力差が大きい」と評価・報道されており、先行きが不透明であること、などから、まずは売りが先行しているもようだ。

△日本スピンドル製造<6242>が急騰、住友重機が完全子会社化
日本スピンドル製造が、４３円高の３６７円と急騰し２月２７日につけた年初来高値３５４円を更新している。住友重機械工業＜６３０２＞（東１）が前日、同社が２４．４％を出資している日本スピンドル製造を子会社化するとの発表が買い手掛かり。住重が持つ完全子会社２社を１０月１日付で日本スピンドルの完全子会社にする際に株式交換を利用。これにより住重の出資比率が４０．６％に高まり、役員の派遣など実質支配力基準で子会社に該当するためとしている。昨年５月高値４３２円を視野に入れた動きになってきたようだ。

△東洋建設<1890>が急続伸し年初来高値を更新
東洋建設が、１０円高の１３６円と急続伸し４月５日につけた年初来高値１３５円を更新している。前日発表の２００７年３月期決算の上方修正を好感している。経常利益が従来予想を３億９０００万円上回る１２億９０００万円（前の期比７１．１％減）と減益幅を縮小した。主に土木工事の利益が改善したとしている。需給面では、信用取組倍率が１．８３倍とさほど悪くなく、１８０円処への上値余地も。

▼大塚家具<8186>はインサイダー報道で続落。同社側は「情報と無関係に買付。法解釈の相違」
大塚家具はギャップダウン→続落。８０円安の３１００円で始まり、寄り後はその前後で推移している。きのう、証券取引等監視委員会が、同社が、内部者取引規制に違反（インサイダー取引）を行なったとして、内閣総理大臣と金融庁長官に対し、課徴金納付命令を発出するよう勧告した。課徴金は、３０４４万円。監視委員会によると、同社役員が増配についてのインサイダー情報を事前に知った上で、会社の資金で自社株を７万９０００株、買い付けたという。同社は、きのう午後７時台に、「配当予想の修正とは無関係に、計画的・継続的に自己株式の市場買付を行なってきた」「重要事実の決定の、法律解釈について、見解の相違から、今回の勧告を受ける事態となった」「ご心配、ご迷惑をおかけすることを深くお詫びする」と発表している。

■テーオーシー<8841>は小幅続落。ダヴィンチ<4314>によるＴＯＢ期間延長
テーオーシーは小幅続落。前日終値と同額の１０３５円で始まり、その後、１０３２円まで売られた。同社では、経営陣らによるＴＯＢ（株式公開買い付け）が行なわれており、また、ダヴィンチ・アドバイザーズが対抗ＴＯＢを行なっているため、株価は７００円台から１１００円ラインまで居所をかえてきた。きのうダヴィンチ・アドバイザーズが、ＴＯＢ期間の延長を要請。これに対し、テーオーシーは「伸長に検討し、不十分な点については質問などを行なう」と発表した。今朝のダヴィンチ・アドバイザーズは反発。１０００円安の１１万８０００円で始まったが、その後、１２万２０００円まで買われている。

△マツダ<7261>が反発し上値追いを強める
マツダが、１５円高の６６６円と３営業日ぶりに反発し、直近７日高値６６０円を抜き上値追いを強めている。同社が環境対応車の開発では幅広い技術を対象にするとして、ハイブリッド車やディーゼルエンジン車などを並行して開発する方針を前日に示している。２００７年度からの４年間で研究開発費を０３年度―０６年度実績に比べ３割増やす一方、車種は中小型車に絞り込み研究開発の効率を高める考えで、フォードグループの中で、中小型の環境対応車開発で主導的な役割を担うことを評価した動きになっている。足元の業績は、４月２７日発表した２００７年３月期の連結決算が、経常利益が前の期比２６％増の１２７７億円と過去最高。０８年３月期経常利益は１０％増の１４００億円を見込む。前期に約４００億円の効果があった円安による押し上げ要因がなくなるうえ、研究開発費や設備投資など先行投資がかさむためだ。年前半は北米での在庫調整も業績の重荷になるとしている。目先、２月２７日の急落前高値７３６円が上値として意識されよう。

△商船三井<9104>はＬＮＧ新型船を材料に小反発。もうしばらくは上値追い
商船三井は小反発。５円高の１５５４で始まり、寄り後は１５７０円まで買われている。今朝の日経新聞等で「ノルウェー企業と共同でＬＮＧ（液化天然ガス）用の新型輸送船を実用化」と報道されたことが、手がかり材料となっているもようだ。
（証券日刊新聞）

△川崎汽船<9107> 今期増益予想 市場予想上回る
川崎汽船は、2008年3月通期連結予想を発表した。売上高1兆2000億円（前年同期比10.5％増）、経常利益950億円（同48.6％増）、当期純利益630億円（同22.3％増）、一株利益 101.78円、年間配当20円（同2円増）。市場予想は、クイックコンセンサスで、経常利益815億円、当期純利益541億円。

△バンダイナムコ<7832> 今期増益予想 市場予想上回る
バンダイナムコＨＤは、2008年3月通期連結予想を発表した。売上高4800億円（前年同期比4.5％増）、経常利益470億円（同3％増）、当期純利益265億円（同9.3％増）、一株利益102円77銭、年間配当12円（同4円減）。市場予想は、クイックコンセンサスで、経常利益447億円、当期純利益249億円。

△郵船<9101> 今期増益予想 市場予想上回る
郵船は、2008年3月通期連結予想を発表した。売上高2兆2400億円（前予想3.5％増）、経常利益1300億円（同20.9％増）、当期純利益820億円（同26.1％増）。市場予想は、クイックコンセンサスで、経常利益1350億円、当期純利益806億円。

▼中外鉱業<1491> 決算発表延期
中外鉱業は、5月18日に予定していた07年3月期決算発表を25日に延期すると発表した。

△ＡＯＫＩＨＤ<8214> 前3月期上方修正 増配
ＡＯＫＩＨＤは、2007年3月通期連結予想を発表した。売上高1121億円（前予想1101億円）、経常利益117億円（同106億円）、当期純利益51.5億円（同48.5億円）、期末配当15円（同12円）。
（証券新報）

△三陽商会<8011>が新ブランド　一流デザイナーの服、若者に手の届く値段
世界トップクラスのデザイナーによる洋服が身近な価格で日本男性に－。人気ブランドの伊グッチや同プラダで経験を積んだ英国人デザイナーのニール・バレット氏とライセンス契約を結んだ三陽商会は８日、今秋から展開する新ブランド「ブラックバレット　バイ　ニール・バレット」の内覧会を東京・青山の本社で開いた。

■サッポロ<2501>とスティール　攻防“凪状態”　質問書への回答得られず
サッポロホールディングス（ＨＤ）と同社に買収提案している米系投資ファンド、スティール・パートナーズ・ジャパン・ストラテジック・ファンドの攻防が完全な“凪（なぎ）状態”になっている。サッポロは買収防衛策の手続きに基づき、スティールに買収の目的や買収後の経営方針などの３０項目の情報提供を求める質問書を送付したが、「まったく音沙汰（さた）がない」（同社関係者）という。

△市進<4645>、映像配信授業を外販　月内に提携校募集

（FujiSankei Business i）

■注視銘柄

5463丸一鋼管
9107川崎汽
6393油研工業
7003三井造船
1890東洋建設
6703沖電気
8214ＡＯＫＩＨＤ
5541大平洋金属
1893五洋建設
2150ケアネット
3842ネクストジェン
2337アセットマネジャーズ
2766日本風力開発
6644大崎電気工業
6963ローム
8929船井財産コンサルタンツ
9684スクウェアエニックス
2664カワチ薬品

■免責事項
　・投資判断は、自己責任でお願いします。
　・当方は、皆さんの投資判断に対する一切の責任を負いかねます。