5/8 お昼の『株価材料』

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■株価材料

△新日鉄<5401>株が堅調、Ｍ＆Ａ関連の側面を再び注目
８日の株式市場では、新日鉄が堅調に推移している。１０時１０分現在、東証１部で出来高、売買代金がともに第１位。引き続きディーリング売買の対象として人気を集めているが、米アルミ大手のアルコアが７日、カナダの同業アルキャン< AL>に対し約２７０億ドルの敵対的買収に踏み切る方針を明らかにしたことをきっかけに、Ｍ＆Ａ関連株全般に関心が集まるようになり、その側面で再び注目を集めているという。

△日本製鋼所<5631>が続伸、89年2月の上場来高値1550円を更新
日本製鋼所が続伸し、連日の年初来高値更新となるとともに、８９年２月に付けた上場来高値１５５０円を更新した。大型鋳鍛鋼の有力メーカーとあって、鉄鋼株人気の再燃が株価を刺激する要因となったほか、引き続き原発関連の側面も注目されているという。直近の信用残高は、売り残が９４５万９０００株、買い残が１２１７万１０００株、信用倍率は１．２９倍と取り組み妙味が大きいことも手掛かりにされていた。

△東京製鉄<5423>が大幅高、投資ファンドの大量取得で思惑人気
東京製鉄が大幅高となっている。７日に米投資ファンドであるハービンジャー・キャピタル・パートナーズが、発行株式数の６．２９％にあたる９７５万株を取得したことが明らかになり、思惑から人気化した。大量保有報告書によると、４月中に市場内で断続的に買っていた。ハービンジャーは保有目的について、投資ファンドとして、発行者の株式を含む有価証券の売買により投資リターンをあげることを目的として発行者の株式を保有するもので、発行者の経営陣との建設的な対話・議論を通じて発行者の企業価値向上を支援し、その結果としてファンドの運用成績が向上することを目標とする、としている。

△アルミ関連株が上伸、業界再編加速との思惑で
住友軽金属工業<5738>や日本軽金属<5701>などアルミ関連株が上伸。市場筋によると、米アルミ大手のアルコアが７日、カナダの同業アルキャンに対し約２７０億ドルの敵対的買収に踏み切る方針を明らかにしたことで、業界再編のスピードが速まるのではないかとの思惑から買いが入っている。

△神田通信機<1992>が堅調、07年3月期予想を上方修正
神田通信機が堅調な展開となり、２月２７日の年初来高値２３４円を更新した。９時２５分現在、同社株はジャスダックで値上がり率第２位。２００７年３月期決算予想について、経常利益を１億７２００万円から１億８７００万円に上方修正するとともに、年間配当金を３円から５円に増配することが手掛かりにされた。

△豆蔵ＯＳＨＤ<3756>買い気配切り上げる、07年3月期業績予想を上方修正

△ダブルクリック<4841>買い気配、07年3月期純利益は前期比2.9倍の見込み

△東リ<7971>が気配上げる、07年3月期予想の上方修正で買い誘う

▼ニッシン債権回収<8426>が売り気配、07年3月期利益予想を下方修正

△ケンコーコム<3325>が気配上げる、07年3月期予想の上方修正を好感
（ロイター）

△ダイキン<6367> 3営業日続伸も直近戻り高値レベルで上値抑えられ。
07年度の設備投資額を前年度比4割増やし、エアコンの世界生産を拡大すると報じられている。輸出拡大で新興国など成長市場での供給体制を整備。

▼ＡＤＷＡＹＳ<2489> 大幅安。
Ｖコマース<2491>に連れ安となっているようだ。Ｖコマースは第1四半期の各利益項目が9割以上の減益となり、株価が大幅安となっている。そのため、アドウェイズやファンコミ<2461>など、他のアフィリエイト広告関連にも警戒感が波及しているとみられる。なお、アドウェイズは07年3月期の業績予想を修正しているが、修正幅については小幅にとどまった。

□帝人<3401>---見直し買いが優勢だが
6営業日続伸で3月の戻り高値レベル。07/3期連結業績は、純利益が16年ぶりに過去最高を更新。株価は年初来安値水準で推移していたこともあり、見直し買いが優勢に。ただ、信用倍率は10倍を上回っており、戻り売り圧力は強そうだが。

△明電舎<6508>---上値抵抗線突破で昨年4月高値534円意識
大幅続伸で連日の年初来高値更新。前日の上昇で2/22高値を捉え、本日は上放れる格好。昨年5月以降の上値抵抗線レベル突破により、昨年4月高値534円が意識されてきている。信用倍率は0.23倍と需給妙味は大きい。

△関西ペ<4613>---ＣＬＳＡでは1230円目標で新規「ＢＵＹ」
ＣＬＳＡでは投資判断を新規に「ＢＵＹ」、目標株価を1230円としている。インド市場の成長期待を高評価の主因としているようだ。同地での自動車生産拡大に伴って、同地で自動車用塗料で高シェアを占める同社の活躍余地は広がるとの見方。過去のバリュエーションレベルと比べて現在の株価水準は割安とも。

▼日産<7201>---反落、ＨＳＢＣでは「アンダーＷ」へ下げ
反落。ＨＳＢＣでは投資判断を格下げ、「ニュートラル」から「アンダーウェイト」としている。目標株価も従来の1325円から1100円に引き下げへ。製品ミックス悪化や競争激化による影響は避けられず、固定費削減効果が表面化するのも09.3期以降になると予想。業績予想は会社計画並みに下方修正したようだ。

△ソニー<6758> 反落も前日戻り高値レベルで底堅く。
利食い優勢であるが、4/13高値6660円は射程圏に。信用倍率は1倍台と需給的には買い方優位。なお、映画「スパイダーマン３」の興行収入が世界全体で約460億円に達し、公開週の興行記録を更新したと発表。

▼ソフトバンク<9984>---短期資金も向かい難い状況
利食い優勢。25日線レベルの攻防となっている。25日線突破には本日引け後に予定されている決算を見極めたいといったところか。また、非鉄、鉄鋼などへ資金が集中しており、短期資金も向かい難い状況。

▼日産化<4021>---下落率2位、ＧＳが強い買い推奨リストから削除
下落率2位。ＧＳが「強い買い推奨リスト」から削除していることが売り材料視されているもよう。「買い」推奨は継続しているものの、目標株価も従来の 1800円から1600円に引き下げている。減価償却費増や開発費増など予想外の費用が発生することで業績予想を引き下げたことが主因のようだ。

△三菱重工<7011> 有機ＥＬ参入報道を好感。
有機ＥＬ事業に参入するとの報道が材料視されている。前日の上昇で均衡表の雲上限をサポートに反転をみせていた。本日は転換線、基準線を突破し、遅行スパンは上方転換シグナル発生間近。4/23高値790円が視野に。

▼アルプス<6770>---下落率トップ、業績低迷の継続を嫌気で
下落率トップ。前日に決算を発表しているが、前期に続いて今期も経常利益は2ケタ減益見通し、業績低迷の長期化を嫌気する動きとなっている。ＵＢＳでは下ぶれ懸念が残るなどとも評価、依然としてアナリストの投資判断も「売り推奨」継続が目立っている状況。

▼兼松<8020>---25日線に跳ね返された格好に
下落。下降する25日線に跳ね返された格好に。9日に予定していた決算発表を18日に延期すると発表したことが嫌気されている。内容というよりは心理的に嫌気される格好に。信用買い残高も高水準であり、需給も重石に。

△大同特殊鋼<5471>---人気化、自動車4社へ出資要請と伝わり
人気化。自動車4社へ出資要請などと一部で報じられている。ホンダ<7267>は既に応じ、トヨタ<7203>も前向きに検討などと伝わっている。自動車業界とのつながりが深まるとの期待のほか、三角合併対策とされていることでＭ＆Ａの対象企業としての位置づけも高まる形となっている。

△日立金属<5486>---大幅高、ＵＢＳの格上げが材料視される
寄り付きから大幅高の展開に。ＵＢＳが投資判断を「ＢＵＹ」に格上げし、目標株価も1700円まで引き上げている。クリーンエネルギー関連企業として注目としているが、鉄鋼セクターが全般人気化するなかで関心は高まりやすい状況にある。

△東京製鐵<5423>---大幅高、海外ファンドの株式取得を思惑視で
大幅高。米ハービンジャーが5.16％の株式を保有していることが明らかになっており、思惑材料視されているようだ。あらためて鉄鋼セクターへの再編機運が高まる中、同セクターでは株価水準の割安感が強いとされている銘柄でもあり、思惑などは高まりやすい格好だ。

△プレック研<4701> 急騰。
ＴＯＢ価格にサヤ寄せしているようだ。同社は7日、1株650円でＴＯＢを実施すると発表している。経営陣によるＭＢＯを実施、経営陣以外の所有分の全株を取得すると。なお、JASDAQでは7日付で監理ポストに割り当てている。

△三菱Ｕニコス<8583> 上昇率上位。
前日に発表した決算が買い安心感を強めさせているようだ。前期の純損益は修正計画値どおり521億円の赤字となったが、今期は155億円の黒字に転換する見通し。業績の最悪期は越えたとの見方からリバウンドを目指す展開へ。

△横川電機<6841>---続伸、ＪＰＭでは「オーバーＷ」に上げ
続伸。ＪＰモルガンでは投資判断を「ニュートラル」から「オーバーウェイト」に格上げ、目標株価を2200円としている。プラント市場の拡大に伴って、主力の制御機器の売上は、今後3年間程度、年平均10％前後の成長が期待できるとしているもよう。先行投資費用の一巡で09.3期以降は収益の拡大ピッチが加速すると予想している。

△ヤマトＨＤ<9064>---買い優勢、ＵＢＳでは「ＢＵＹ」に格上げへ
買い優勢。ＵＢＳでは投資判断を「ニュートラル」から「バイ」に格上げ、目標株価も1900円から2150円に引き上げている。宅急便単価に下げ止まりの兆しが出てきたこと、非デリバリー事業のリスクが後退してきたことを背景としているようだ。現在のバリュエーションは過去最低レベルに近く、割安感は強い状況とも指摘。

△みずほ<8411>---リバウンド狙いの流れに
3営業日続伸で25日線を突破してきている。均衡表では遅行スパンが上方転換シグナルを発生させてきている。米ムーディーズは大手4行を格上げしており、リバウンド狙いの流れに。

△テクマトリックス<3762> 買い気配から。
みずほ証券では投資判断を新規に「1」、目標株価を24.5万円としており、買い材料視されているようだ。競争力のあるニッチ商材を核としたプロダクト・インテグレーション事業を中心として、年率10％超の高い売上並びに利益成長が期待できると。

△ケミプロ<4960>---買い気配スタート、三菱重工が有機ＥＬ事業に参入で
買い気配スタート。三菱重工が有機ＥＬ事業に参入すると報じられている。原発関連同様、三菱重工が中核銘柄として強い動きをみせるようだと、他の有機ＥＬ関連物色の再燃につながることになりそう。

△住友鉱<5713>---買い先行、三菱ＵＦＪでは目標株価4200円に
買い先行。米アルコアによる加アルキャンへの敵対的ＴＯＢ提案を受けて、非鉄関連株には再編思惑が高まる展開にもなっているようだ。日軽金<5701>や住軽金<5738>などのアルミ関連は買い気配スタート。なお、同社に関しては、三菱ＵＦＪが投資判断「１」を継続で、目標株価を3500円から4200円まで引き上げている。
（フィスコ）

■蔵王産<9986>の東証２部重複上場は気配値のみで前日比変わらず
蔵王産業は、この日から東証２部との重複上場となり、東証２部では前日比変わらずの１３２０円の買い気配のまま推移している。５月１日に東京証券取引所から東証２部への新規上場を承認され６０円高の反応をしており、下値では好実態への見直し買いが待機している。同社は、４月２６日に３月期決算を発表したばかりである。前期は、初連結決算となるため前々期比較はないが、ほぼ期初予想通りに着地し、今期は続伸を見込んでいる。売り上げは７５億８８００万円（前期比１０％増）、経常利益は１１億９８００万円（同８％増）、純利益は６億４５００万円（同８％増）を予想している。清掃・洗浄機器の輸入販売商社として、工場・ビル向けの需要が堅調に推移し、子会社のエタニ産業との提携効果や新商品投入などが、ユーロ高などの圧迫要因をカバーして押し上げ効果を発揮する。株価は、ほぼ１年にわたり１５００円台を上値限界とする底もみ継続となった。ＰＥＲは１１倍台、ＰＢＲは０．９倍、配当利回りは３３円配当実施から２．５％とすべての投資尺度が割安示唆となっている。いずれ上値フシ抜けへ動く展開も有力となる。

△ＪＳＲ<4185>は連続最高業績を見直し下げ過ぎ修正期待で反発
ＪＳＲは、４０円高の２７０５円と反発している。４月２４日に３月期決算を発表、前期業績が期中の上方修正値を上ぶれて着地し、今期も小幅ながら連続最高純益を更新することが見直されており、下げ過ぎ修正期待の下値買いが続いている。同社の前期業績は、昨年１０月の中間期決算発表時の修正値を上回り、前々期比８％増収、３％経常増益、１０％純益増益と伸び連続して過去最高を更新した。タイヤ向けの合成ゴムが堅調に推移し、高機能材料も半導体向けが続伸し、液晶向けの伸び悩みや原材料価格の高止まりをカバーした。今期も続伸を予想、売り上げは３９７０億円（前期比８％増）、経常利益は５６０億円（同２％増）、純利益は３４５億円（同２％増）と小幅ながら過去最高純益を更新する。株価は、液晶価格の値下がりを嫌うハイテク関連株の一角として、昨年２月の上場来高値３８１０円から１０００円幅超の値幅調整、さらに２０００円台での日柄調整が続き、２５日移動平均線から４％強のマイナスかい離と下げ過ぎを示唆している。信用売りが積み上がり株不足となる需給要因もフォローしリバウンドに弾みをつけそうだ。

△プラマテルズ<2714>は連続最高純益見直しバリュー株投資から小反発
プラマテルズは、１円高の６０２円と小反発している。年初来安値水準の６００円台下位がほぼ底値としてバリュー株投資の打診買いが入っており、配当利回りが２．４％と好採算となることも意識されている。同社の前３月期業績は、中間期決算発表時の予想を上ぶれ前々期比２％増収、１０％経常増益、１４％純益増益で着地した。合成樹脂がデジタル家電、自動車業界向けに需要を伸ばすとともに原料価格の高水準推移も上乗せ、昨年２月に東洋インキとのベトナム合弁会社が商業運転に入ったことも寄与したもので、期末配当のジャスダック証券取引所上場５周年記念配当２．５円を加え年間配当は１７．５円（前々期実績１５円）に増配した。今期業績も、需要は順調に推移すると見込み売り上げは１％増と続伸、経常利益は内部統制整備、構築費用負担で１９％減としているが、純利益は固定資産売却益３億５０００万円の計上から７億２０００万円（前期比１０％増）と連続の過去最高となる。株価は、ＰＥＲ７倍台と超割安で、配当利回りも記念配廃止で１５円配当予想ながら市場平均を上回る。下値妙味は大きく拡大する。

△酉島製<6363>は決算発表期待を信用好需給がフォローし連日の高値
酉島製作所は、２１円高の１３９０円と４営業日続伸し連日の昨年来高値更新となっている。直接の買い材料は、４月１９日に伝えられた造水プラント向けポンプのオーストラリア進出や連休中の安倍首相の中東歴訪で、このほか５月１５日発表予定の３月期決算動向、さらに株不足から逆日歩のつく信用好取組も合わせて人気化材料視されている。同社の２００７年３月期業績は、昨年１１月に中間期業績が上方修正されて赤字幅を縮小したが、通期業績は期初予想を据え置き前々期比８％増収、３３％経常増益、３２％純益増益としてきた。ただ今年２月発表の第３四半期決算では、会計特性のため利益はまだ赤字とななったが、受注高は１２％増、売り上げは３６％増、受注残高は３２％増と伸び上ぶれ着地の期待材料となっている。とくにこの増加分のうち海外需要が売り上げで１００％超、受注残高でも７５％を占めており、先のオーストラリアでの干ばつ灌漑用や中東向け海水淡水化需要などが同社業績を押し上げる展開が想定される。業績水準そのものは、まだ低位で投資採算は割高で、それが逆に株価上昇とともに強弱感の対立となり信用好取組となっている。需給要因リードの強調相場継続が有力となる。

▼東証１部上場のクリエイトＳＤ<2794>は反落のスタート
クリエイトエス・ディーは、この日から東証１部に指定替えとなったが、前日の東証２部最終値に対して３０円安の２１７０円と２部から通算して４営業日ぶりに反落している。連休の谷間の１日に指定替えが承認され、上場に際して公募増資・株式売り出しの希薄化・需給悪化材料が伴わず、逆に株価指数算入に向け指数連動型ファンドの買い増しなどが期待できるとして需給好転思惑が高まり２３０円高しており、利益確定売りが交錯している。同社は、神奈川県を地盤とするドラッグストアチェーンの大手で、調剤専門薬局や収益率の高い医療モール調剤薬局を積極出店するほか、群馬、茨城、栃木への進出も急いでいる。このため業績も好調に推移し、今５月期業績は、今年１月の中間期業績発表時に上方修正され、さらに４月公表の第３四半期決算も経常利益は前年同期比５２％増、純利益は５５％増と伸び、上方修正された通期予想に対して８２－８３％の高進捗率となった。つれて期末配当は、２３円（前期実績２８円）と昨年５月末割り当てで実施した１対２の株式分割を勘案すると実質増配となる。株価は、４月１６日に分割落ち後高値２４００円まで買われた調整場面から出直っているところで、ＰＥＲ１５倍台の割安修正から再度の高値トライに進もう。

△日機装<6376>は連続最高純益を手掛かりに割安株買い再燃し急反発
日機装は、寄り付きの買い気配から８０円高の９２３円まで買い進まれて急反発している。前日に発表した２００７年３月期業績が、昨年１１月の下方修正値を上ぶれて着地し、今期続伸、連続最高純益更新を予想したことが下値の割安株買いを誘っている。同社は、前期中間期決算公表時の昨年１１月に業績を下方修正、純利益は増益予想から小幅減益に引き下げ、株価は昨年来安値７９７円まで突っ込んだ。前日発表の前期実績は、この下方修正値を上ぶれ、純利益は前々期比８％増益となり連続過去最高更新となった。利益面では医療部門が後退したが、世界的なエネルギー関連プロジェクトの活況と国内の景気拡大持続で工業部門が好調に推移し増益着地となった。今期も売り上げ７２０億円（前期比１０％増）、経常利益６９億円（同７％増）、純利益４３億円（同７％増）と続伸を予想している。株価は、前期第３四半期業績の低進捗率推移などから再び昨年来安値を窺う調整場面となったが、ＰＥＲは１５倍台と割安になる。大幅リバウンドの期待が高まろう。

▼アルプス<6770>は今期も減収減益の慎重予想が響き急反落
アルプス電気は、７５円安の１１５６円と急反落し、この日寄り付きの全般相場の足を引っ張る悪役銘柄となっている。前日に３月期決算を発表、前期は期中の２回の下方修正通りに大幅減益で着地し、今期も減収減益を予想したことから失望売りが先行している。同社の前期業績は、昨年１０月、今年３月の下方修正通りに前々期比０．２％減収、４６％経常減益、７３％純益減益で着地した。電子部品では、ＨＤＤ（ハードディスクドライブ）用磁気ヘッドなどの磁気デバイスが販売数量減と販売価格下落で大幅な減収となり、携帯電話用のカラーＬＣＤも伸び悩み、子会社アルパインの音響製品が堅調に推移したことでもカバーできなかった。今３月期は、売り上げ６６７０億円（前期比５％減）、経常利益１８０億円（同２６％減）、純利益４５億円（同８％減）と連続減収益を予想している。グローバルな価格競争の激化、原材料価格の上昇、開発投資費用の拡大などに、ＴＤＫ向けの磁気ヘッド関連資産譲渡負担が重なり慎重に見通している。株価は、３月の業績再減額で再度下ぶれており、１株純資産１１３５円を意識する底値打診が続きそうだ。

△マリンポリス<3339>はＴＯＢ価格にサヤ寄せし３連騰
マリンポリスは、寄り付きから買い気配を切り上げ２３円高の９９９円と３営業日続伸し連日の昨年来高値更新となっている。前日にびっくり本舗（東京都世田谷区）が、同社株式を株式公開買い付け（ＴＯＢ）により１００％子会社化すると発表、同社も賛同を表明して資本・業務提携することからＴＯＢ価格１０００円にサヤ寄せする動きを誘っている。ＴＯＢは、低価格の回転寿司チェーンを展開するマリンポリスが、激化している業界競争を乗り切るためには、多業態・多ブランド展開やより高価な価格帯の開発、食材仕入れコストの削減、社員教育の確立が不可欠とし、東京を地盤に「回転びっくり寿司」や「江戸前びっくり寿司」を４６店舗展開し、高品質商品を提供するびっくり本舗とのアライアンスを構築することがメリットが大きいとして賛同された。ＴＯＢの買い付け期間は５月８日から６月４日までの２０営業日、買い付け予定株式数は２８０万７９００株（所有割合６６．６７％）、買い付け代金約２７億４０００万円を予定、その後２段階買収方式で１００％子会社化するため上場廃止になる。同社は、２００６年１０月期業績も、中間期を下方修正、通期純利益も赤字で着地しており、びっくり本舗傘下で抜本的な経営再建を図ることになる。

△アロカ<7704>は業績再上方修正を追撃材料に急反発
アロカは、寄り付きの買い気配から４２円高の１４３５円と３営業日ぶりに急反発し昨年７月につけた昨年来高値１４４９円を再び窺っている。前日に昨年１１月に続き２回目の２００７年３月期業績の上方修正を発表、今年３月公表の期末記念増配に続く追撃材料としてバイオ関連の割安株買いを再燃させている。同社の３月期業績は、売り上げが昨年１１月の修正値を５０億円、経常利益が１１億円、純利益が５億５０００万円それぞれ上回り、純利益は２２億５０００万円（前々期比５．５倍）と増益率を拡大する。医用電子装置部門では、主力の超音波診断装置が国内は厳しく推移したが、欧州、米国、中国の販売体制強化やロシアの大型案件の落札、中南米の大型販売成約などで計画を上回り、汎用分析装置部門でも電力会社向け自動車放射線測定装置が好調に推移したことが再上方修正要因となった。株価は、昨年９月払い込みで実施した自己株式処分（売り出し価格１０４７円）の需給悪化懸念が響き１０００円大台を試す急落を演じ、今年３月に発表した超音波診断装置生産累計２０万台達成の記念増配などで大きく持ち直した。一段のリバウンド幅拡大が有力視される。

△プレック研<4701>は買い先行でＭＢＯ価格に直行し３７％高
プレック研究所は、寄り付き直後に１７８円高の６４９円と３７％の急伸となり昨年５月以来の高値水準を回復している。前日に同社の杉尾伸太郎社長などが代表取締役を務めるＳＫＴ（東京都千代田区）が、現経営陣と協力して同社株式を株式公開買い付け（ＭＢＯ）をすると発表、同社も賛同を表明したことから、マーケットメーク（ＭＭ）銘柄特性を発揮してＭＢＯ価格６５０円にサヤ寄せする動きとなっている。ＭＢＯは、同社主力の環境調査・研究事業のマーケットが、国内公共投資のピーク比５割減となるなどの厳しい経営環境下、企業価値の向上が困難となり、上場によるエクイティイ・ファイナンスや人材採用のメリットも十分に享受できないことから、株式を非上場化することを目的に実施する。ＭＢＯの買い付け期間は、５月８日から６月１８日までの３０営業日、買い付け予定株式数は７８万９０００株（所有割合６６．６９％）、買い付け代金は５億１２８５万円を予定、ＭＢＯ後はＳＫＴは現経営陣の所有分の合わせて全株式を所有、所定の手続きを経て上場廃止となる。
（東洋経済新報社）

△極東貿易<8093>が３日続伸、前期の利益見込みを増額
極東貿易が３日続伸。２３円高の４４２円まで上昇している。７日に前０７年３月期の業績推定値を修正、利益見込みを増額したことが評価されている。連結ベースの経常利益を８億円→１１億７０００万円（前々期は１億６４００万円）、最終損益を８億５０００万円の黒字→９億７０００万円の黒字（同３億８２００万円の赤字）にそれぞれ増額した。航空機関連事業など利益率の高い部門が好調だったという。なお、前期決算および今期業績予想は１５日に発表する予定。

▼兼松<8020>が反落、子会社の取引内容確認作業で前期決算発表を延期
兼松が反落、一時１２円安の２２３円まで売られている。同社は７日引け後、前０７年３月期決算発表日の延期を発表、嫌気された。発表日は当初予定の９日から１８日に延期する。子会社の新東亜交易の石油取引の内容について必要な確認作業を行っているため。新東亜交易については、４月中旬に、石油の業者間転売取引に関して一部で報道がなされた経緯がある。
（株式新聞ダイジェスト）

△三井造船<7003>が高値更新、造船株が軒並み高
三井造船が買われ、４月２５日に付けた高値５６７円を更新した。このほか、有機ＥＬパネルの量産化が報じられた三菱重工<7011>も買われるなど、造船・重機械メーカーが総じて高い。本日８日付日経新聞１１面に「日本郵船<9101>がブラジルの鉄鉱石大手リオドセと２０１１年から２０年間の鉄鉱石輸送の長期契約を結んだ」と報じられた。年間約１３０万トンを輸送、契約額は約４００億円と言う。このあたりのニュースを受けて、造船受注は引き続き高水準に推移するとの見地から造船・重機械メーカーが買われている面もある。これらのセクターは決算発表を行った際の今期の見通しが市場予想と比べて弱かったため、売られる場面もあったが、本日は買いが先行している。川重<7012>あたりは今期の営業利益減益予想を公表したことを受けて、４月２７日は２６円安の４８１円に沈む場面もあった。ただ、昨日あたりから株価は戻りの動きを見せている。造船は受注から売上までに約３年の期間があるため、現状の造船受注活況が売上高・利益面に反映されてくるのは２０１０年３月期頃と見られている。

△日機装<6376>が買い気配、増益予想確認・低ＰＥＲ
日機装が買い気配で始まった。同社は７日、前２００７年３月期決算を発表した。今期に増益見通しが示されたこと、及び１株利益水準から見た株価面の割安感が意識される形で投資家の買いが先行している。前期の連結売上高は前の期と比べて１１％増加の６５３億円となったものの、原材料価格の上昇や医療部門の利益率低下を受けて、営業利益は５７億円と約２％の小幅な伸びにとどまった。今２００８年３月期の営業利益は１３．３％増の６５億円を見込む。前期の営業利益が３９億円（前の期２７億円）に伸びた工業部門は引き続き堅調に推移するほか、医療部門（前期の営業利益は４１億円と前の期の５０億円から減少した）も業績の回復を見込む。１株利益は６６円（前期６０円）の見通し。なお、日本経済新聞に掲載されている今期の１株利益は５９円。企業側からは、発行済み株式数から自己保有株式を除いた株数で１株利益が算出されている。前期の受注は１２．８％増の７０２億円となった。エネルギー業界の設備投資増加を受けて、ポンプなどの流体技術カンパニーの受注が２５．１％増の２１５億円となった。電子部品・電力機器などのインダストリアルソリューションズカンパニーの受注高も２２．９％増の１００億円となった。航空機向け逆噴射装置部品カスケードが好調な複合材カンパニーの受注も２１％増加の４４億円弱となった。今２００８年３月期の受注は、流体技術が前期よりも若干減少、インダストリアルが前期並み、複合材が前期を上回ると見ている。
（ラジオNIKKEI）

△ライオン<4912>、衣料用洗剤「部屋干しトップ　ウォーターリリーの香り」を数量限定で発売

△日立化成<4217>、中国での感光性フィルム生産増強で約３０億円投資し量産開始

△ＮＥＣエレクトロニクス<6723>、ＵＳＢホストコントローラー内蔵のカーオーディオ向けＬＳＩを発売

△沖電気<6703>、ミドルウェアを組み込んだセキュリティ機能付きＡＲＭマイクロコントローラーを販売

△ひまわり<8738>証券、システムトレードＷｅｂサービス「ＴＯＰＳＣＯＬＡ　Ｉｎｄｅｘ」を開始

△岩谷産業<8088>、「ＪＨＦＣ関西空港水素ステーション」が運用開始
（日経プレスリリース）

△大日本印刷<7912>、ＦｅｌｉＣａ搭載携帯電話向け情報配信システムを開発
大日本印刷　おサイフケータイ（Ｒ）」向け情報配信システムを開発　小型情報配信端末機『ＰｅｔｉｔＰｏｒｔａ（ＴＭ）（プチポルタ）』にかざして関連サイトを閲覧

△ネオ・インデックス<4835>、映像配信ポータルにてライブ・イベントを独占配信開始
ネオ・インデックス、映像配信ポータル「ミランカ（Ｍｉｒａｎｃａ）」にて、クラブ・オリエンテッドなＪ－ＰＯＰアーティストが集結したライブ・イベント『Ｒｈｙｔｈｍ　Ｎａｔｉｏｎ　２００６』を独占配信開始！　倖田來未、ＥＸＩＬＥ、ＬＩＳＡなどのトップ・アーティストが多数出演した史上最大規模のインドア・フェスティバルがミランカに登場！
（日刊工業新聞）

△曙ブレーキ<7238>が急反発
曙ブレーキが３日ぶりに急反発している。０７年３月期の連結純利益が６６億円（前の期比１３％増）と過去最高更新となったことが好感されている。

△東レ<3402>が３連騰
８日付け本紙１面推奨の東レが３連騰。０７年３月期連結業績は７％増収、１２％経常増益、４期連続増配が見込まれ、株価４ケタ意識の展開としている。

△新日本製鉄<5401>は年初来高値に迫る
新日本製鉄が４連騰で３月７日の年初来高値９００円に迫っている。７日のＮＨＫスペシャルで「敵対的買収を防げ　新日鉄・トップの決断」が放映され、同社とミタルとの息を呑むような水面下での交渉が明らかになり、日本の鉄鋼業界がＭ＆Ａの大きな潮流の中にあることが改めて認識されたことが背景にあるようだ。

△日本郵船<9101>が連日の年初来高値
日本郵船が連日の年初来高値更新となっている。ブラジルの資源大手であるリオドセと２０年間の鉄鉱石輸送の長期契約を結んだことが手掛かりになっている。

△田谷<4679> 直営美容室を全国に展開。中計、ドミナント出店によるエリア拡大を図り、１０年３月期の経常益１１．９億円、前期実績比１．９倍目標。

△カヤバ工業<7242> 建機向け油圧機器が絶好調で生産追いつかず。９日の決算発表で悪材料出尽くしか。

△青山商<8219> 春夏物ビジネススーツ堅調に推移で、４月の既存店売り上げが前年比０．５％増。

△日本軽金属<5701>が急伸
日本軽金属が急伸するなどアルミ株全般が買われている。米アルコアによるカナダのアルキャンに対して敵対的買収提案を行ったことから、世界的なアルミの再編が始まるとの思惑が底流にあるようだ。

△帝人<3401>が６連騰
帝人が６連騰。０７年３月期の連結純利益が３４１億円（前の期比３７％増）と１６年ぶりに過去最高となったことが好感されている。

△日機装<6376>が急騰
４月２６日付け本紙１面で推奨した日機装が急騰、一気に９００円台に乗せている。０７年３月期の連結純利益が４０億円（前の期比８％増）となったのに続き、０８年３月期の連結純利益も４３億円（前期比７％増）と増益基調が見込まれていることが好感されている。

△レアメタル関連株が高い
ニッケル市況の上昇を反映して大平洋金属<5541>が史上最高値街道を邁進するほか、住友金属鉱山<5713>や住友チタニウム<5726>、東邦チタニウム<5727>などレアメタル関連株が軒並み高い。穴株ではモリブデン主力で大証２部に上場する東邦金属<5781>をマークするところか。
（株式市場新聞）

△明電舎<6508>が急続伸し連日の高値更新、昨年高値奪回が視野に
明電舎が、２８円高の４７１円と急続伸し連日の年初来高値更新となっている。今期業績の２ケタ増益見込みを好感した買いが継続している。今期売上高は前期比８．１％増の２１００億円、経常利益は同２６．９％増の６０億円、当期利益は同２５．２％増の３０億円を見込む。今期は中期経営計画バリューアッププランに取り組み、企業価値を高めていくという。また、太陽光発電システムを手掛けていることからエネルギー関連の出遅れといった指摘もある。チャート的には、昨年９月高値４５５円を抜き、モミ合い放れの動きになっている。昨年４月高値５３４円が視野に入ってきたようだ。

△日本風力開発<2766>は続伸。エネルギー関連銘柄は継続的に物色続く
日本風力開発は続伸。１万１０００円高の２９万１０００円で始まり、前場は２９万４０００円まで買われた。東証マザーズ値上がり率上位にランクインしている。とくに何か材料が出たわけではないが、中期的に、新エネルギー関連銘柄が買われているもようだ。同じマザーズ市場で、今朝は省エネ事業を行なっている省電舎<1711>が、値上がり上位にランクインしている。海外情勢も相俟って、エネルギー関連銘柄は継続的に物色されているもようだ。日本風力開発のチャートを見ると、４月初めに人気化して、直近高値３３万円をつけた。以降は、調整局面→自律反発となっている。４月初めのピークを除くと、株価は中期でなだらかに続伸している。現在の株価でＰＥＲは約６０倍、ＰＢＲは約４倍と、割高水準であることに変わりはない。が、この１ヵ月ほどの調整局面で、信用買い残がかなり消化された今、再び上昇局面に入ったと見たい。エネルギー需給逼迫状況は、短期的には凸凹があろうが、中長期では、必ず存在する課題だ。同社株も、中長期的に上がっていくのは必然と見られる。まずは目先、４月高値３３万円、続いて、２００４年につけた、株式分割後高値３３万９０００円越えが目標だ。

△築地魚市場<8039>は業績の一部上方修正発表で続伸。サカナ銘柄人気や、いかに
築地魚市場は続伸。１９円高の２７９円まで買われ、東証２部値上がり率上位にランクインしている。きょう午前１０時に発表した、２００７年３月期業績予想の一部上方修正が買い材料となっている。連結で、売上高は前回予想比８億円減額の８７２億円としたが、経常利益は同１億８０００万円増額の８億８０００万円、純利益は同３億８０００万円増額の１３億８０００万円とした。上方修正の理由は、水産物卸売業で、売上総利益率が向上したこと、販管費などの削減額が予想を上回ったこと、売掛債権などの回収にともなう貸倒引当金の戻入を特別利益に計上したこと。チャートを見ると、この勢いで行けば、２００５年３月につけた直近高値３１５円ラインへの戻りもまんざらではなさそうだ。が、流動性がいまひとつという点や、薄商いという点、信用残が買い長で、倍率８１．６７倍という点は気になる。短期投資で割り切るか、あるいは、「日本のサカナ食文化を守る」という気概？で、じっくり長期投資で行くか、の２つにひとつだ。今朝はまた、同じ水産荷受大手の大都魚類<8044>も小反発している。最近は、水産メーカー銘柄が人気化していたが、今後は、水産卸業銘柄にも人気が波及するか。

▼クリナップ<7955>は２００７年３月期決算発表で反落。押し目の買い時
クリナップは反落。１２円安の１１６７円で始まり、一時、１１０２円まで売られた。きょう午前１０時に、２００７年３月期決算を発表した。連結で、売上高は前年比０．３％増の１２２７億８１００万円、純利益は同１５．５％増の１８億６５００万円を確保したものの、経常利益は同４．８％減の３９億６２００万円となった。２００８年３月期の連結業績予想は、売上高は前年実績比３．０％増の１２６５億円だが、経常利益は同１９．２％減の３２億円、純利益は同２５．０％減の１４億円と、減益を見込んでいる。ただし、減益見通しは、税制改正による減価償却制度の変更の影響などによるもの。最近の住宅設備業界では、新築よりもむしろ、団塊世代を中心とした建て替え、リフォーム市場での需要が高い。同社も、中高級品の製販への注力と、キメ細かい登録店・自社ショールームでの営業強化などを図り、高収益化を目指す。なので、現在の株価下落は短期的なものと見たい。中期では続伸→高値圏でのモミ合いだったので、今は押し目の買い時と見る。現在の株価で、ＰＥＲは約４０倍、ＰＢＲは約１倍と、頃合いの数字だ。中期的には、まずは昨年４月高値の１４００円ラインまでの戻りが目標となろう。

△三菱ＵＦＪフィナンシャルＧ<8306>は続伸。テクニカル的にも買い時、今朝は銀行株が高い
三菱ＵＦＪフィナンシャル・グループは続伸。２万円高の１３１万円で始まり、寄り後は１３３万円まで買われている。とくに何か材料が出たわけではないが、今朝は銀行セクターが高い。東証１部業種別株価指数で、「銀行業」は値上がり上位にランクインしている。また、ＵＦＪニコス<8583>も４１円高の３７１円まで買われ、東証１部値上がり率上位にランクインしている。きのう大引け後に、２００８年３月期の最終損益が黒字転換と発表されたため。今朝は日経平均株価が、ほぼ１万７６００円台後半で推移するなど、きのうに引き続き、地合いは堅調。米株高の影響で、企業業績への懸念も後退したためという。そうしたなかで、同社のような、大手のわりには、ＰＥＲ１０倍台、ＰＢＲ１倍台と、比較的割安な優良銘柄に買いが入っているもよう。テクニカル的にも、押し目の買い時となっている。

△住友軽金属工業<5738>は続伸で３００円台期待。今朝は引き続き非鉄金属セクターが高い
住友軽金属工業はギャップアップ→続伸。１３円高の２９１円で始まり、寄り後は２９７円まで買われている。とくに何か材料が出たというわけではないが、きのう後場に引き続き、今朝は非鉄金属セクターが全般に高い。東証１部業種別株価指数では、同セクターが、値上がり率上位にランクインしている。この勢いが続けば、まずは３００円台乗せから、２月につけた直近高値３３７円がひとつの目標となりそうだ。業績は好調で、ＰＢＲは２倍台と割高だが、ＰＥＲは１０倍台と割安。株価３ケタで、単位は１０００株なので、買いやすさも魅力だ。

△イオン<8267>は続伸。マイカル、ダイエーとの情報システム統合報道で
イオンは続伸。４０円高の２２９０円で始まっている。今朝の日経新聞等で「イオン、２００９年２月期までに、傘下のマイカルとダイエー<8263>と、情報システムを統合」と報道されたことが、手がかり材料となっているもようだ。報道によると、イオンは持株会社への移行をにらみ、今期から、仕入れや商品開発など、グループ各社に共通する、業務の一本化に取り組み始めた。短期日足チャートを見ると、今年１月につけた直近高値２７４５円から、４月につけた直近安値２１１５円まで、続落傾向で来ていたので、そろそろ自律反発の時期ではあった。週足チャートで、１３週移動平均線２３１０円までまずは戻したい。続いて、２６週移動平均線２４６４円が目先の目安となろう。

△出光興産<5019>はＭＳＣＩインデックス採用と、設備投資の増額報道で続伸
出光興産は続伸。３０円高の１万５２８０円で始まり、寄り後は１万５５７０円まで買われている。きのう、モルガン・スタンレー・インターナショナル・バーラ（ＭＳＣＩバーラ）が、ＭＳＣＩスタンダードインデックスの銘柄見直しで、９銘柄が新規採用となり、同社もその１社となったことが、引き続き買い材料となっているもようだ。さらに、今朝の日経新聞等で「出光興産、設備投資を８００億円増額」「２００７～２００８年度の設備投資を２３００億円程度とする」「多角化に重点」と報道されたことも買い材料となっているもよう。　

■アデランス<8170>は小幅反落。米ファンド・スティールの「提案」も、多くの投資家は静観
アデランスは小幅反落。５円安の２８１０円で始まり、寄り後は２８００円を切る展開となった。きのう、同社の筆頭株主である、米投資ファンドのスティール・パートナーズが、アデランスが提案した買収防衛策導入を阻むため、ほかの株主に、２４日の総会での反対を呼びかける、委任状勧誘を始めると発表した。今朝寄り付きの株価は、とくに大きく動いていない。外資系ファンドの「株主提案」については、ノーリツ<5943>やサッポロホールディングス<2501>の前例もあるだけに、多くの投資家は、まずは静観しているもようだ。

△上放れが接近の岡部<5959>、時価買いに賛成、目標は６８０円前後
岡部は、去る４月６日に、３月１２日に続いて今年２回目の６００円台に乗せた。それ以後、６００円を挟んだモミ合いが１ヶ月続いている。一時、カイ離が拡大していた３０日線が上昇に転じ、上放れが近づいているとみられる。０７年１２月期の予想１株利益４２円、配当年１２円、１株純資産５４８円の内容。
（証券日刊新聞）

△築地魚市場<8039> 前3月期上方修正
築地魚市場は、2007年3月通期連結予想を発表した。水産物卸売業において売上総利益率が向上し、販売費および一般管理費の削減額が前回発表時の予想を上回ったことや、貸し倒れ引当金の戻りいれ5.15億円の発生により、上方修正となった。売上高872億円（前予想880億円）、経常利益8.8億円（同7億円）、当期純利益13.8億円（同10億円）。

▼クリナップ<7955> 今期減益予想
クリナップは、2008年3月通期連結予想を発表した。売上高1265億円（前年同期比3％増）、経常利益32億円（同19.2％増）、当期純利益14億円（同25％減）。市場予想は、クイックコンセンサスで経常利益32億円、当期純利益15.5億円。
（証券新報）

△ボリューム食“幅利かす”　健康志向に反旗、ヒット連発
もはやブームを超えて常識となりつつあるヘルシー志向にあえて反旗をひるがえした、ガツンと食べるボリュームメニューが人気を呼んでいる。「メガマック」がマクドナルド<2702>史上に残る大ヒットとなるなど、「カロリーを気にせず食べたいものを食べる」という人間の忠実な本能を呼び覚ました格好だ。

▼携帯向け情報配信　ビーマップ<4316>、一転赤字へ
携帯電話向けの交通関連情報や画像遠隔配信サービスなどを手掛けるビーマップ（東京都文京区）は７日、２００７年３月期連結業績を大幅に下方修正した。１３億９６００万円の従来の売上高予想に対し４億３６００万円減の９億６０００万円、経常損益は３５００万円の黒字予想から一転、１億４００万円の赤字に転落する見通しだ。連結ベースでの経常赤字は２期連続。ウェブサイトの企画・製作を請け負う子会社の人件費がかさんだうえ、企業から基幹システムを請け負う事業で大型案件が中断したことなどが収益を直撃した。

△ダイハツ<7262>が本社隣接地に史料館を開館
ダイハツ工業は７日、大阪府池田市の本社社屋隣接地に、同社のクルマづくりをテーマにした史料展示館「ヒューモビリティワールド」を開館した。創立１００周年記念事業の一環として建設。地上４階建て、延べ床面積は２９００平方メートル。同社の「人に優しい」「地球に優しい」クルマづくりをテーマにした体験型の展示を行う。

△松下電器<6752>　家電のエコ技術展示　ＪＲ品川駅構内
松下電器産業は７日、東京都港区のＪＲ品川駅で、二酸化炭素（ＣＯ２）の排出や電気代の削減など地球温暖化防止につながる家電製品の技術を紹介する「エコアイディアキャンペーン」を開催した。
（FujiSankei Business i）

■注視銘柄

5401新日鉄
5631日本製鋼所
3756豆蔵ＯＳＨＤ
4841ダブルクリック
7971東リ
3325ケンコーコム
4613関西ペ
5486日立金属
6841横川電機
9064ヤマトＨＤ
4960ケミプロ
5701日本軽金属
5019出光興産

8985日本ホテルファンド投資法人
3841ジーダット
6993森電機
4723グッドウィルグループ
1701昭和ＫＤＥ
8833東宝不動産
2149アジアメディアカンパニーリミテッド
7458第一興商
6651日東工業
6378木村化工機

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