今日の株式見通し＝もみあい、上値重く日経平均1万円手前で足踏み
ロイターNEWS　2009年 06月 10日 08:07 JST
http://jp.reuters.com/article/stocksNews/idJPnTK029775220090609

　きょうの東京株式市場で日経平均は前日同様、高値圏でもみあいそうだ。決め手となる手掛かりが乏しく、個人投資家を中心とした取引で、個別銘柄が物色される見通し。長期的なテーマとなっている環境問題から関連銘柄が注目される可能性が指摘されている。ただ上値は重く、１万円回復は厳しくなってきたとの声も聞かれた。

　日経平均の予想レンジは９７００円─９８５０円。

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　東京市場は引き続き、日経平均１万円回復を目前に足踏みとなる見通し。日興コーディアル証券エクイティ部部長の西広市氏は、高値警戒感が残っているほか週末のＳＱを挙げ、きょうも小動きとの見方を示す。ただ、「世界的景気底入れ期待があり、押し目買いのムードは強い」と話している。

　取引は個人投資家中心で、個別銘柄が物色される動きが予想される。大手証券の株式トレーダーは、「手掛かりが乏しいので、長期的なテーマとなっている環境問題が意識され、関連銘柄が買われる可能性がある」とみている。ただ、同トレーダーは、週内の１万円回復について上値が重いため「厳しくなってきた」と話す。

　前日米国市場はダウ工業株３０種.DJIは下げたが、ナスダック総合指数.IXICとＳ＆Ｐ総合５００種.SPXは上昇した。半導体大手テキサス・インスツルメンツ（ＴＩ）の業績見通しの上方修正が支援材料となった。フィラデルフィア半導体株指数が４．５％上昇。
（ロイター日本語ニュース　吉池　威記者）