今日の株式見通し＝もみあい、ＧＭ問題決着を前に様子見
ロイターNEWS　2009年 06月 1日 08:00 JST
http://jp.reuters.com/article/topNews/idJPJAPAN-38307820090531

　きょうの東京株式市場はもみあいとなる見通し。米ゼネラル・モーターズ（ＧＭ）問題が日本時間で今晩から２日の未明にかけて決着することとなり、「一時的な国有化も含めて想定の範囲内で市場は織り込んでいるが、一応は結果をみたい」（国内投信）との声が出ている。

　ロイターは３１日、複数の関係筋の話として、ＧＭが６月１日の市場取引開始前に米連邦破産法の適用を申請する見込みと伝えた。

　ＧＭ問題が決着した後は、市場の関心は再びファンダメンタルズにシフトするとみられている。今晩、５月の米ＩＳＭ製造業景気指数発表を前にしていることもあり、動きづらい一日となりそうだ。

　日経平均の予想レンジは９４００円─９６５０円。

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　日経平均は前週末の２９日に終値で年初来高値を更新した。テクニカル面では、２００日移動平均線をクリアし、中長期の堅調なトレンドを示唆している。ただ、市場では「ドル／円為替が円高に傾き勝ちである状況や、今週の５月の米雇用統計発表を控え、一気に上値を追うのは難しい」（明和証券シニア・マーケットアナリストの矢野正義氏）と慎重な声が出ている。　

　一方、きょうは５月の中国購買担当者指数（ＰＭＩ）が発表される予定。４月は５３．５で、２００８年１１月に過去最低となる３８．８を記録した後で、５カ月連続での上昇となった。日興コーディアル証券エクイティ部部長の西広市氏は「５月の数字も強ければ、輸出や資源関連、海運などが物色される可能性がある」と述べた。　
（ロイター日本語ニュース　石渡亜紀子記者）