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2009 05,31 10:00 |
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中国超ダメ論(現地から) (抜粋) 3大投資家は、口をそろえて「これからは中国が世界経済の中心になる」といっています。 ところがこれに異議を唱えるご意見をいただきました。 日本で一番の「中国通」といわれるOJIN様です。 中国在住のOJIN様は「アジアの街角」からという役に立つメルマ ●完全無料ですので、迷わずご登録ください。 ではOJIN様の「中国超ダメ論」(北野命名)をたっぷりお楽しみください。↓(ここから) 興味のある方は、"つづきはこちらです"をクリック!
北野先生は最新のロシア政治経済ジャーナルで、世界の3大投資家、 1.ジョージ・ソロス(ソロス・ファンド・マネージメント会長) が、現状と近未来について何を語っているか?を分析して、「経済だけの話なら同感です」と注釈しながらも、中国がアメリカに替わって世界経済の主役になるだろうという予測に賛意を示されています。北野先生のまとめによると、 ジョージ・ソロス氏は、 ジム・ロジャーズ氏は、 ウォーレン・バフェット氏は 特にジム・ロジャーズ氏の「20年後、中国はアメリカを抜き世界最大の経済大国になる」との見通しについてですが、??本当に可能性がありますか?? 07年、中国のGDPは300兆円強、アメリカは1400兆円です。 ざっと5倍弱。仮に中国が、毎年10%弱の経済成長を20年間持続できたとすればそれは可能でしょうが、では、10%弱の経済成長20年間継続(!!)というその根拠は? ーーーということで、 以上の点も含めて、以前より「中国は多極世界の一極になる」という北野説に反駁し「なれるわけがない」と主張してきた理由、ーーー市井に暮らす庶民の目線から眺めた、何故中国が、米・露・EU・日などに及び得ないのかを述べてみます。
中国の近未来成長予測で、最も考慮しなければならないのは、なんといっても「少子化・高齢化」問題です。現在の日本でも、この問題は国の将来に暗い影を落としていますが、中国も、1980年から始まった所謂「一人っ子政策」の歪によって、同じように少子化・高齢化問題を抱えています。いやそれは、なにがなんでも人口抑制という国の政策として厳格に実施されてきただけに、日本よりもはるかに深刻な歪をもたらしています。 全く同じではありませんが、中国のそういう統計が見当たりませんので、日本の約十倍、という大雑把なモノサシで比較計算してみます。 一人の女性が、生涯で何人子供を産むかを示す合計特殊出生率に、ありそうな仮定を入れて計算された日本の約40年後の2050年のデータでは、総人口1億2百万人。 ーーー2100年には4700万人、になります。日本は、2100年には、現在人口の60%減の国になります。 ┌-------- 14歳以下の子供約1100万人、 生産年齢(15歳~64歳)5300万人 老年(65歳以上)約3800万人 「国立社会保障・人口問題研究所」 生産に携わる人口は、現在の約8400万人から5300万人に減少します。 総人口は21%の減ですが「生産人口はその倍近い比率で減る」ことになります。ーーー意味するのは「生産人口一人当たりの扶養する人数が増える」ということです。 さてでは中国、 日本の2050年1億2百万人、2100年4700万人という数字で、中国の現在人口13億人を、同じ率で計算してみると、 2050年11億5百万人、2100年5億7百万人ということになります。 なんだ、人口が減ってもまだそれだけいるじゃないか、と感じられるかも知れませんが、それはとんでもない誤りです。総体の数だけいればいいというものではなく、問題は、生産年齢人口の割合がどれぐらいか、ということです。 ーーーで、かたやアメリカは? 過去も現在も、そしてたぶんこれからも、世界中から移民の流入が続き、人口は減少することなく増え続けていくでしょう。しかも移民の大多数は、直ぐに使いものになる成年層――――。 国の人口が減るということは普通、生産に従事する人口が減り、非生産人口の高齢者人口比率が増えるということです。ということは「少なくなっていく生産年齢層に社会負担が圧し掛かっていく」ということであり、社会が縮小するから経済活動も縮小し、そんな中で、非生産高齢者の扶養負担だけが増え続ける、という流れになります。まあ、国の人口が減少していくとどういうことになるのかは、長くなり過ぎますのでこちらをご覧いただくとして「そんな未来を残すつもりか(上・中・下・補)」
・ロシアには石油と天然ガスがある。 ・アメリカには石油と豊かな穀倉地帯がある。 ・EUには‥‥何もないから団結してなんとかしようというスピリッツ。 ・日本には世界最高水準の加工技術・・・1%2%の改良を積み重ねて20% ーーーしからば中国には、いったい何があるのか? 石油と天然ガスは既に自国産では足らずに、なりふり構わず世界中から漁りまくっています。 穀倉地帯?含毒食料を生産する穀倉地帯?ーーー皮肉はともかく、若者はほとんど都市部へ流れてしまって、次代の担い手がいません。 1%2%の改良を積み上げる精神・・・カケラもなし=差不多精神。 団結?オレがワレがで、中央政府のチカラが弱まれば即分裂、群雄割拠。覇権国家でもない日本を敵役にして反日教育でまとめなければ、国内をまとめることもできない散砂の民の国。 旧ソ連は崩壊して分裂しましたが、あれは元々違う民族を支配していたわけですから当たり前の結果ですけれど、中国は同一民族なのに強権=今は共産党)の下でなければまとまることができない民族です。 こんなふうに何もなくて、 アメリカの覇権が揺らいで成長率が下がれば中国の輸出も激減。外国企業の対中直接投資もますます減っていく。含毒食料だろうがなんだろうが、農業後継者がいないから食料生産も落ちていく――――。 かつて、アメリカがクシャミをすれば日本は風邪をひくといわれた時代がありましたが、いま中国は「米国の成長率が1%落ちると中国の輸出は5%減るとの試算がある」といわれています。ーーーでは、米国の成長率が「10%落ちたら中国の輸出は50%減る」ということになりはしませんか? 更にかつて「日本がアメリカを買い占める」とかいわれた時期もありました。 では、いまの中国に、その当時の日本の勢いの何分の一かでもある、と考えられますか? 日本は対$360円から120円になっても技術改良と経費節減でなんとか凌ぎきってきました。 ーーーならば中国に、同じことが可能でしょうか? もしも今の中国が、当時の日本と同じような状況になったとしたら、輸出産業は壊滅、瓦礫の山、ーーー輸出が壊滅したら、今の中国に何が残るでしょう? 産経ニュースによれば、 これは昨年の記事ですが、25%って、四分の一ですよ!四分の一!
ーーー人口が多過ぎて、産み出すものが糞となって消えてしまう。 現代では、人口が多過ぎるということは重い足枷となります。そしてその糞の基になる食料生産の現場、農村の現況はどうなっているのか。 ーーー今の中国の農村は、かーちゃんだけの1ちゃん農業。 息子や娘は、当たり前で農村に残ろうとせず、みんな都市部へ行ってしまって居りません。専業農家ではやっていかれないので、とーちゃんも都市部へ出稼ぎ=民工)に出ています。 だいたいそのとーちゃんかーちゃんの年齢が、もう50代60代、どんなに若くても40代。この人たちが働けなくなったら誰が農業を担うのでしょうか? この問題に対しては、中国政府も手を打ち始めてはいますが、さて・・・ 「中国農村部が大きく様変わり?」
小皇帝小公主という言葉はご存知だと思います。一人っ子政策の下で生まれ、両親とその両方の祖父母から蝶よ花よと大事に甘やかされて育ち、何の苦労をすることなく成長した若者。 それがもう既に親になる年代に至っていて、今産まれてきている子供達も同じく小皇帝小公主として育てられています。中国は基本的に夫婦共稼ぎですからこうした子供達は、たいてい父方の祖父母に預けられて生活しています。 全部とは言いませんが、爺っ子婆っ子がどういう人間に成長するか、容易に想像できるところです。 ーーー次代を担う人間がこんな有様で、さて??
中国は、空母艦隊を常備してハワイから東をアメリカ、西を中国で分割する?という計画で進んでいるようですが、空母?ーーーロシアとオーストラリアから鉄屑並みのスクラップ空母4隻を買い入れて、3隻はそのとおり鉄屑になり1隻だけがかろうじて使いものになりそうとか。 そんなことよりなにより、 今でも激減している人民解放軍の入隊志願者が、一人っ子世代の爺っ子婆っ子でさらに志願者が減り、ーーー高齢者と爺っ子婆っ子ばかりの軍隊では、ものの役に立つんでしょうか?? 仮に役に立つとしても、 しかし、軍隊というのは何も生産しない、ただの金食い虫なんですよね~~~ 旧ソ連が崩壊したのも、アメリカとの軍拡競争に引き込まれて国家経済が破綻した、のが大きな要因でございます。ーーー中国の軍拡の先にあるものは?? 「特に金食い虫の空母艦隊」なんぞを持とうものなら、国家経済に足枷をかける以外のなにものでもないでしょう。
いま、中国のそこそこの都市へ行きますと、高層ビルが林立し、いかにも近代的なたたずまいになっているのに驚かされます。しかし、その高層ビルのどれか一つに登って地上を眺めてみると、一つの街区の、道路に面している場所にはビルが連なっていますが、そのビルの裏側、街区の広い中心部は、昔ながらの平屋のボロ家屋ばかりという状況に驚かれるのではないかと思います。===「張子の虎」 沿海部や、内陸部でも、都市はまあ張子の虎ではあっても近代的な装いの堂々たる威容を見せていますが、ちょっと農村部へ足を踏み入れてみれば、清朝の時代からほとんど変わっていないんじゃないのか? ーーーそんな生活風景が延々と連なっています。 そんな農村が、中国の7割近くを占めているんです。中国はそういう国です。 その他にも、いちいち上げていけばキリがないほどの、様々な問題を内包しています。ーーー内側から眺めますとこんな感じで、とても北野先生の「中国も一極論」には肯くことはできないのですが、如何でございましょうか?? ただ、だからといってわたしたち日本人が安閑としていたのでは、いずれは超されるときがくる「かも」知れません。 わたしは、1990年代の早い時期から、中国の改革開放の揺り戻しがあるのではないか、とする日本国内の中国未来論に対して、改革開放の流れが後戻りすることは絶対にあり得ない、 美味しいご飯が食べられてきれいな衣服が着られるようになった庶民の意識の変化は、どんな権力を以ってしても、もう止めることはできないーーー国民の支持が得られない政権は潰える、 と、中国庶民の姿を見ながら主張してきました。そしてそれは現実となって、いま、世界中の人々が目の当たりにしている現在の情景になりました。
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