今日の株式見通し＝小反落、買い戻しで下値は限定的
ロイターNEWS　2009年 05月 21日 08:16 JST
http://jp.reuters.com/article/stocksNews/idJPnTK028575620090520

　きょうの東京株式市場は、小反落しそうだ。前日に引き続き小幅な値動きとみられている。外為市場でドル／円が９４円台、ユーロ／円は１３０円台へと円高が進んでおり、輸出関連銘柄が買われにくい。ただ、下落局面でも買い戻しが入りやすい地合いから下げも限定的と予想される。一方で、米原油先物CLc1が１バレル＝６１ドル台に上昇していることから、石油関連や商社が物色されるとの見方が出ている。

　日経平均の予想レンジは９２００円─９４００円。

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　米株式市場が下げたことや外為市場で円高が進んでいることを背景に、東京市場もやや軟調地合いとみられている。ただ、下値で買い戻しも予想されるため、軟調ながらも前日同様に売り買いが交錯、一進一退となりそうだ。

　円高で輸出関連をはじめとする主力株が買われにくいほか、前日米国市場でコンピューター大手ヒューレット・パッカード（ＨＰ）が２００９年の業績に関してさえな
い見通しを示したことを受け、ハイテク株が売られた。２１日の東京市場でも、同様にハイテク株が売られるとの見方が出ている。逆に、原油価格が底堅いことから石油関連や商社に買いが入りやすいとみられている。

　米連邦準備理事会（ＦＲＢ）は前日、２００９年の成長率見通しをマイナス２．０―マイナス１．３％に引き下げ、失業率予想を前回８．５―８．８％から９．２―９．６％に修正した。こうした下方修正が相場を圧迫し、取引終盤にかけて金融株に売りが出た。
（ロイター日本語ニュース　吉池　威記者）