今日の株式見通し＝堅調もみあい、9500円試す場面も
ロイターNEWS　2009年 05月 11日 08:08 JST
http://jp.reuters.com/article/topNews/idJPJAPAN-37913320090510

　きょうの東京株式市場は堅調もみあい。前週末の米株が反発した流れで、強含みで始まるとみられている。８日のシカゴ日経平均先物終値が９５４０円となっており、東京市場でも９５００円を試す場面がありそうだ。

　ただ、為替が１ドル９８円台とやや円高に振れていることから、取引時間中の為替や債券の動きによっては、利益確定売りが出る場面も想定されている。

　日経平均の予想レンジは９３００円─９５５０円。

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　８日の米株市場は反発した。大手銀行に対するストレステスト（健全性審査）の結果と米雇用統計を受けて、経済と銀行セクターは最悪期を過ぎたとの期待が高まったという。

　国内ではトヨタ自動車(7203.T)が８日、２０１０年３月期の連結業績（米国会計基準）が８５００億円の営業赤字になる見通しと発表した。販売の落ち込みと円高をコスト削減で補い切れず、初の連結営業赤字となった０９年３月期からさらに損失が拡大する。大和証券ＳＭＢＣグローバル企画部・部長の高橋和宏氏は「トヨタの赤字幅拡大はマイナス材料だが、市場では米雇用統計での強い数字などで景気回復への期待感の方が大きい」とみている。

　一方、週末に国内初の新型インフルエンザの感染が確認された。市場では「株式市場への影響はほとんどない」（みずほ証券エクイティ調査部シニアテクニカルアナリストの三浦豊氏）との声が出ている。　
（ロイター日本語ニュース　石渡亜紀子記者）