2024 11,23 16:50 |
|
2009 02,21 13:00 |
|
米シティ:18年ぶり株価1ドル台 国有化を懸念 【ワシントン斉藤信宏】20日のニューヨーク株式市場で米金融大手シティグループの株価が急落し、一時、前日終値比36%安の1.61ドルまで下落した。シティ株が1ドル台をつけたのは91年1月以来約18年ぶり。終値でも22%安の1.95ドルとなり、経営の存続が危ぶまれる水準まで値下がりして取引を終えた。 20日の米株価は、ここ数日強まっていた大手銀行国有化への懸念などから金融株が主導する形で急落、ダウ工業株30種平均は、一時、216.48ドル安の7249.47ドルまで下落した。シティのほか、バンク・オブ・アメリカも、一時2ドル台まで値を下げた。 銀行国有化の観測は、米連邦準備制度理事会(FRB)のグリーンスパン前議長が19日、「いくつかの銀行を一時的に国有化する必要が出てくるかもしれない」と述べたと伝えられたことや上院のドッド銀行住宅都市委員長の「(国有化)せざるを得ない可能性を懸念している」との発言が20日、報道されたことから、市場を駆け巡った。 【関連記事】 興味のある方は、"つづきはこちらです"をクリック!
事態を重く見たホワイトハウスのギブス報道官は「オバマ政権は民間による銀行経営を正しい方法だと強く信じている」と述べ、国有化観測を否定。発言を受けてダウ平均は下げ幅を縮小し、終値は100.28ドル安の7365.67ドルとなり、バンカメも4%安の3.79ドルまで回復して取引を終えた。ただ、シティ株の戻りは鈍く、金融システム不安がくすぶる中、国有化への市場の懸念が根強いことをうかがわせた。シティにはこれまでに、公的資本450億ドル(約4兆2000億円)が注入されており、追加注入を受ければ、国有化に追い込まれる可能性が出てくるためだ。 市場では、オバマ政権の金融安定化策に対し、「不十分」との見方が強く、対策の柱になると見られていた不良資産を買い取るための「バッドバンク」構想などの詳細が発表されない限り、金融株への売り攻勢は収まりそうにない。米財務省は「来週中には具体策の一部を発表する」としているが、前回同様の生煮えの内容となれば、金融株を売り込む流れに拍車がかかる恐れもある。 【ことば】シティグループ 米ニューヨーク市に本社を置く世界最大級の総合金融グループ。98年にシティコープ(銀行)とトラベラーズ・グループ(証券・保険)の統合で誕生。中核銀行のシティバンクを筆頭にカード、証券などの事業を100カ国以上で展開してきたが、相乗効果は十分上がらず、05年に旧トラベラーズの生命保険部門を売却。今回の金融危機による巨額の損失で経営危機に直面している。 PR |
|
コメント |
コメント投稿 |
|
trackback |
トラックバックURL |
忍者ブログ [PR] |