4/27お昼の『株価材料』

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■株価材料

□第三者割当増資、決定した事実ない＝セントラルファイナンス<8588>
セントラルファイナンスは２７日、三井住友フィナンシャルグループ<8316>と三井物産<8031>を引き受け先に第三者割当増資を実施するとの一部報道について、決定した事実はないとするコメントを発表した。２７日付日経新聞朝刊は、セントラルファイナンスが三菱ＵＦＪフィナンシャル・グループを離脱して三井住友ＦＧと三井物産の傘下に入る方針を固めたと報じた。

■セントラルファイナンス<8588>が約400億円の資本増強へ＝関係筋
セントラルファイナンスが三井住友フィナンシャルグループ<8316>と三井物産<8031>を引き受け先に約４００億円の資本増強を実施することが２７日、分かった。関係者が明らかにした。三菱ＵＦＪフィナンシャルグループ系列のセントラルファイナンスはこれにより、三井住友ＦＧと三井物産の傘下に入る。２７日夕方に記者会見し、正式発表する。

▼東京ガス<9531>の08年3月期経常益予想、‐32.7％の1050億円
東京ガスは２６日、２００８年３月期連結業績予想で、経常利益が前年比３２．７％減の１０５０億円になる見通しと発表した。ロイターエスティメーツによる主要アナリスト１２人の予測平均値１４８９億円を大きく下回った。

△米シティが日興ＣＧ<8603>を傘下に、議決権61.08％取得・買収金額9200億円
日興コーディアルグループ（日興ＣＧ）に対し株式公開買い付け（ＴＯＢ）を実施した米シティグループは２７日、６１．０８％の議決権を集め、ＴＯＢが成立したと発表した。日興ＣＧはシティの傘下で信用力の回復に努めることになる。シティは、プライベート・バンキング業務の事実上の撤退でとん挫していた日本のリテール業務を強化する足がかりを得た。
（ロイター）

△日興コーデ<8603>---買い優勢、ＴＯＢ成立報道を受けて
買い優勢。米シティによるＴＯＢが成功、保有分は61.08％になったと発表されている。今後、少数特定者持株比率で上場廃止基準に該当する可能性もあり、米シティでは完全子会社化を検討していくとも観測されている。ＴＯＢ価格の低さを理由にＴＯＢに応募しなかった外資ファンドなどの存在を背景に、追加的なシティの施策に思惑が先行する状況か。

△トクヤマ<4043>---しっかり、多結晶シリコン上昇報道で
しっかり。多結晶シリコンの3年連続上昇報道が材料視されている。半導体向けが15-20％前後、太陽電池向けが15％前後の値上げで決着と伝わっている。大手の一角である同社も増産を急いでいるとされており、今後同分野では需給逼迫による市況上昇効果、数量増効果が享受できるとの見方に。

△リタケ<5331>---太陽電池事業に参入
続伸で25日線を捉える。多結晶シリコンを製造する新型溶融炉を開発、太陽電池事業に参入すると伝えられている。結晶シリコンの大口価格が3年連続で上昇するなど需給逼迫が続いており、成長期待も。抵抗線として意識されている25日線を確実に上放れることが出来ればトレンド転換も。

△東邦テナクス<3403>---ドバイ首長国政府保有の航空会社「A380」追加発注
ＵＡＥのドバイ首長国政府が保有する航空会社が、引渡しが遅れている欧州エアバス「A380」45機の補償交渉が間もなく終わり、追加発注する方針を固めたと報じられている。

△ＦＤＫ<6955>---急騰、今期の大幅増益見通しを材料視(訂正)
急騰。前日に決算発表を行っており、今期の大幅増益見通しが材料視されているようだ。前期経常利益は従来予想の4億円を割り込んで1.2億円にとどまっているが、今期は17億円と急増の計画。四季報予想4.5億円と比べても極めてサプライズの強い数字となっている。

△任天堂<7974>---しっかり、今期も想定以上の強気見通しで
しっかり。前日に好決算を発表、今期も想定以上の強気見通しとなっており、出尽くしムードが先行する状況には至らず。Ｗｉｉの予想以上の好調など追加の評価材料とされてきているようだ。ＪＰＭでは目標株価を引き上げ、従来の42500円から45000円としている。

▼東京精密<7729>---さえない、業績予想の下方修正を嫌気
さえない。前日発表している業績下方修正が嫌気される。経常利益は従来計画の165億円から136億円にまで下方修正、ボリシュグラインダの利益率低下が背景とされている。モルガンでは「アンダーウェイト」に格下げしているほか、ＪＰＭでも投資判断を格下げへ。

△日商エレク<9865>---続伸で4/17以来の900円を回復
続伸で4/17以来の900円を回復。直近で下落基調が続いていたが、4/20安値830円が目先底に。25日線を突破しており、サポートとなるかが注目される。なお、昨日決算を発表しており、今期は2ケタ営業増益を見込む。

△ＡＢＣマート<2670>---買い優勢、ＧＳが強い買い推奨リストに
買い優勢。ＧＳが投資判断を「中立」から「買い」に格上げ、強い買い推奨リストに新規採用としており、本日の好感材料につながっているようだ。目標株価は 2700円から3200円に引き上げている。値下げ競争の一巡感や在庫懸念の払拭などが格上げの背景としている模様だ。

△日産<7201>---続伸、決算発表通過で買い安心感
続伸。前日の決算発表通過で買い安心感が強まる展開へ。前期は7年ぶりの純利益減益、中期計画達成の先送りなどが伝わっているものの、もともと警戒感が強まっていただけに、あらためて悪材料視される状況には至らず。今期の業績見通しなども、コンセンサスと比べて大きな乖離はなく、過度な懸念は払拭される方向へ。為替の円安など外部環境の好転も追い風。

△コマツ<6301>---買い気配、好決算発表で一段と評価高まる
買い気配。前日発表した好決算がポジティブサプライズの形にもなっている。営業利益は前期比50％増益の2447億円と従来計画を80億円強上回り、今期も17％増益の2870億円になると予想している。今期見通しもアナリストコンセンサス以上の数値となっており、各社で目標株価引き上げの動きが相次いでいる。米国向けの伸び悩みを他の地域の拡大で十分カバーできている状況が、あらためて認識される展開に。

△新日鉄<5401>---本日13：00に決算発表を控え
25日線接近。本日13：00に決算発表を控えている。昨日のＪＦＥである程度織り込まれていると考えられるが、市場参加者が限定的であるために、反対に資金が集中する格好。韓国ポスコと現代重工との敵対的ＴＯＢに備えた株式持ち合い報道も手掛かり材料となろう。

△東邦テナクス<3403>---11：00に決算発表予定
小幅続伸で直近戻り高値水準。4/20時点の信用倍率は1.89倍と2月以来の1倍台となるなど、需給妙味大きい。なお、決算は11：00に予定されているが、炭素繊維の増産を計画していることもありネガティブサプライズはないと考えられるが、26週線レベルまでリバウンドをみせているだけに跳ね返されてもおかしくはないところ。一方、これを上抜けると900円レベルがターゲットとなる。
（フィスコ）

△トーセイ<85923>は中間業績増額を見直す割安株買い高まり反発
トーセイは、４０００円高の１１万３０００円と変わらずを含め３日ぶりに反発している。３月３０日に今１１月期第１四半期（１Ｑ）決算の開示とともに、５月中間期業績を上方修正したものの、通期業績据え置きで前日は失望売り売り先行となったが、下値で再び不動産流動化関連の割安株買いが高まっている。同社の１Ｑ業績は、前年同期比１１％減収、４１％経常減益、３８％純益減益となったが、不動産流動化事業や賃貸事業、不動産ファンド事業が増収、営業増益になるなど順調に推移、１Ｑ経常利益は期初の中間期予想に対し９８％、純利益は１１４％の高進捗率となった。このため中間期業績は、売り上げを５億７４００万円引き下げたが、経常利益は４億２０００まねん、純利益は２億５６００万円引き上げ、純利益は１１億３４００万円（前年同期比４９％減）と減益率を縮小する。通期業績は、期初予想通りと増益とし連続の過去最高純益更新を見込んでいる。株価は、昨年１１月の２部重複上場以来下値を切り上げたが、ほぼ往って来いとなっている。ＰＥＲは１１倍台の割安修正へ仕切り直しとなろう。

△コーナン商<7516>は大幅増益路線復元で出遅れ株買い続き５連騰
コーナン商事は、４５円高の１４９１円と５日続伸し昨年来安値水準の１１００円台からの底離れを確実にしている。前２００７年２月期純利益が、前々期比５６％減益で着地し悪材料出尽くしとなり、今期の急回復を予想、国内証券会社も投資判断を１段階引き上げたことも後押しし割安株買いが再燃している。同社の前期業績は、期中に何回も下方修正され前々期比１０％経常減益、８６％純益減益と大きく悪化した。本業のホームセンター事業で競争激化や暖冬による季節商材の伸び悩みがあり、さらにデリバティブ評価損５億４８００万円、減損損失４５億７００万円、店舗閉鎖に伴う固定資産除却損８億４８００万円などが重なり業績の足を引っ張った。今期は、前期純増した７店舗の寄与や今期の１０店程度の新規出店効果、さらに海外商品の輸入拡大による粗利益率の向上や物流費削減を進め、大幅増益転換を予想、純利益は２０億円（前期比６．１倍）と高変化する。株価は、悪業績下で１０００円大台を試す下値調整が続いたが、ようやく底値脱出となっている。さらにＰＢＲ０．８倍の出遅れ修正に進もう。

△アドヴァン<7463>は２期ぶり最高純益を買い直し３日続伸
アドヴァンは、５８円高の１５３０円と３日続伸している。同社は、４月２日に３月期決算会社として２番目に決算を発表、今期業績の増益転換、２期ぶり過去最高純益更新を予想したものの上値が重い展開で推移していたが、主力株の決算発表進展から好業績買いが本格化したことを受けて、改めて見直し買いが続いている。信用取組が、株不足で逆日歩がつく好需給もサポート効果を発揮している。同社の株価は、前期業績が減益・下方修正ペースで推移したことから昨年３月高値２４１５円から１１５８円安値まで半値となる大幅調整となった。主力の輸入建材販売は、高級マンション向けやホームセンター向けの暖冬特需も上乗せして好調に推移したが、パチンコ業界向けの内装材の伸び悩みや為替のユーロ高、円安などが響いた。この前期業績は、２日に決算発表でほぼ株価には織り込み済みとなり、今期の増益転換を前向きに評価する動きに変わった。大阪のショールーム新設効果やコンビニ向け床材など新規事業、物流施設の拡張・整備などが寄与するもので、純利益は２３億円（前期比１４％増）と過去最高となる。株価は、ＰＥＲ１７倍台と市場平均を下回り、配当利回りも２．６％と出遅れ顕著となるだけに、リバウンド幅をさらに拡大しよう。

△日医工<4541>は後発医薬品使用促進観測をきっかけに連日の最高値
日医工は、１５円高の２１７５円と続伸し連日の上場来高値更新となっている。４月２３日に後発（ジェネリック）医薬品使用促進へ向け医師の処方箋様式の再変更が伝えられたことをきっかけ、今１２月期第１四半期（１Ｑ）業績の大幅増収益着地、通期業績の連続過去最高を見直すバイオ関連株買いが継続している。後発医薬品の使用促進は、昨年４月に処方箋に医師が署名する欄が設けられたほか、入院医療で薬剤報酬が包括されるＤＰＣ（急性期入院の包括制）が導入され、ＤＰＣ実施病院への３６０施設への拡大、さらに調剤薬局市場への拡販が、同社業績を押し上げている。処方箋様式の再変更は、後発品の使用を標準様式によるもので、現在全薬剤費の１％程度にとどまっている後発品比率を欧米なみに３０－４０％に引き上げる狙いがあると観測され、さらに同社業績への寄与度を高める。同社の４月に発表した今期１Ｑ決算も、前年同期比２２％増収、５６％経常増益、６５％純益増益と高変化、通期純利益２４億５０００万円（前期比１％増）の連続過去最高更新を確実にしている。株価は、昨年１１月の大証・名証１部指定替え、今年３月の単元株式数の１００株への変更などから騰げ足を速めている。全般相場の人気セクターの有力な一角を占めよう。

△日精鑞<5010>は増益転換の業績増益で低位割安株買い再燃し買い気配
日本精鑞は、寄り付きから買い気配を切り上げ５０円高の３７５円買い気配と２日間の変わらずを挟み５日ぶりに急反発し、昨年来安値水準から出直る動きを強めている。前日の今１２月期第１四半期（１Ｑ）決算の開示に合わせて、早くも今期通期業績の上方修正を発表、期初の減益予想が増益へプラス転換することが、低位値ごろの割安株買いを触発している。同社の１Ｑ業績は、前年同期０．１％増収、３２％経常増益、２．７倍純益増益で着地するとともに、従来の中間期予想業績に対し経常利益は８５％、純利益は８７％の各高進捗率となった。主力製品のワックスが、販売数量は減少したが、前期に実施した製品値上げの浸透で売り上げを伸ばし、重油販売も石油各社の稼働率低下で需給がタイトとなり、販売数量増と採算改善が重なったことが寄与した。４月以降は、原油価格騰勢や石油各社の定期補修で稼働率が低下することから中間期・通期業績を上方修正した。このうち通期業績は、売り上げが期初予想を３４億円、経常利益は８億８０００万円、純利益は３億９０００万円それぞれ引き上げ、純利益は１３億９０００万円（前期比１３％増）と増益転換する。株価は、ＰＥＲ５倍台と超割安となり約１１７万株と積み上がった信用買い残の高値整理の展開も想定範囲内となる。

△ＴＳテック<7313>は業績増額、増配で直近ＩＰＯ人気高まり４連騰
テイ・エステックは、２００円高の３８９０円と４日続伸し上場来高値４０５０円を視界に捉えている。前日に２００７年３月期業績の上方修正と、すでに配当落ちとなっているが、期末配当の増配を発表、直近ＩＰＯ（新規株式公開）人気を刺激している。同社は、今年２月２３日に公開価格２６００円で新規上場され、３３００円の初値のあと４０５０円まで買い進まれ地相場固め継続となっていた。今回の業績上方修正は、この上場時の予想を引き上げたもので、売り上げは２８６億３８００万円、経常利益は３０億９２００万円、純利益は２５億７４００万円それぞれ上乗せし、純利益は９７億円（前期比４７％増）と前々期の過去最高を大幅に更新する。ホンダ向け四輪車用シート・内装品メーカーとして、販売が好調に推移し、北米・アジアの海外子会社も業績を伸ばし、円安による為替差益も上積みされ上方修正につながった。期末配当は、上場時予想の９円を上場記念配当５円も含み１７円に引き上げ、年間配当は中間期配当と合わせて２６円（前々期実績１６円）に増配する。株価は、業績増額でＰＥＲが１倍台とさらに割安となる。上場来高値抜けへ弾みをつけよう。

△コマツ<6301>は最高値を更新、連続最高純益を割安株買い
コマツは、寄り付きの買い気配から１８０円高の２９１５円と急続伸し２月２６日につけた上場来高値２８７０円に一気に更新している。前日に３月期決算を発表、前期、今期とも２ケタ増収増益と伸び、今期予想純利益が市場コンセンサスを約３００億円も上回ることが割安株買いを拡大させている。同社の前期業績は、前年同期比１７％増収、５１％税引前純益増益、４４％純益増益と大きく伸び、連続して過去最高更新となった。世界的な資源開発、インフラ整備の進展で建設・鉱山機械が２１％と伸び、産業機械・車両も子会社の業績が好調に推移、国内外の販売価格改善も加わり２ケタ増収益となった。今期も、北米の住宅着工に減速懸念があるが、引き続きエネルギー分野、社会基盤整備向けに投資拡大が続くとして２ケタ増益を予想した。純利益は、１８３０億円（前期比１１％増）と市場コンセンサスの１５３２億円を大きく上回る。株価は、前日も同じ建設機械の日立建機が好決算発表から最高値を更新しており、割安主力セクターとして市場全般をリードしよう。

△京セラ<6971>は前期上ぶれ着地、今期実質続伸を買い直し続伸
京セラは、寄り付きの９０円安から５０円高の１万１７９０円と切り返し続伸している。この日寄り付き前の８時５０分に発表された３月の鉱工業生産指数速報が、２カ月ぶりに前月比０．６％と低下し売り先行となったが、前日発表した２００７年３月期業績が、期中の上方修正値を上ぶれて大幅増益で着地し、今期純利益も実質的に増益を予想、前日の米国市場で同社ＡＤＲ（預託証券）が２６日の東京市場終値に対して小幅高で引けたことなどを手掛かりに買い直されている。同社の前期業績は、昨年１０月に上方修正されているがこの修正値を大きく上回り、純利益は１０６５億４００万円（前々期比５２％増）と増益率を拡大した。携帯電話端末やデジタルテレビなどのデジタルコンシューマ機器の需要が旺盛に推移し、積極的な新製品投入と生産性の向上、さらに純利益では移転価格課税の更正処分一部取り消しで４３億５００万円の還付税額があったことが寄与した。今期は、好調な部品需要が継続するとして前期比３％増収、６％税引前純益増益と続伸を見込んでいるが、純利益は還付税額が消え１０３０億円（同３％減）と小幅減益となる。株価は、売り長、逆日歩のつく信用好需給を交えハイテク株再発進を先導しよう。

△任天堂<7974>は市場予想上回る最高業績を手掛かりに最高値更新
任天堂は、８５０円高の３万８０５０円と３日続伸し４月１３日につけた上場来高値３万７４５０円を更新している。前日に発表した２００７年３月期業績が、期中の４回の上方修正値を上ぶれて大幅増益で着地し、今期の増益予想が市場コンセンサスを上回るとして評価する買い物が集まっている。同社の３月期業績は、前年同期比８９％増収、７９％経常増益、７７％純益増益と高変化し５期ぶりに過去最高純益を更新した。携帯型ゲーム機「ニンテンドーＤＳ」の累計販売台数が４０００万台を達成し、脳の活性化ゲームなどのソフトが大きく増加、据え置き型ゲーム機「Ｗｉｉ」も、発売後５カ月間で５８４万台の販売台数とヒットしたことなどが寄与した。期末配当は、４１０円を６２０円に引き上げ年間６９０円（前々期実績３９０円）に増配する。今期は、為替レートを１ドル＝１１５円、１ユーロ＝１５０円と円高に設定して約２００億円の為替差損を見込んだが、業績は続伸を予想、純利益は１７５０億円（前期比０．４％増）と小幅ながら連続して過去最高を更新する。全員参加型のコンテンツ関連相場が続こう。
（東洋経済新報社）

△ニチレキ<5011>が前３月期業績推定値を増額修正、増配も発表
アスファルト加工製品大手のニチレキが２６日の午後２時に前０７年３月期の業績推定値を増額修正した。高付加価値製品が伸びたほか、デリバティブ取引によりアスファルト仕入れ価格が安定したことなどを理由に、連結経常利益を７億円→１１億円（前々期６億２２００万円）に、連結純利益を３億５０００万円→３億６０００万円（同２億２１００万円）に増額した。併せて期末配当について、当初の５円から１円増の６円にすることも発表。なお、決算発表は５月１４日を予定している。

□オリンパス<7733>にはゴールドマン証が「子会社の業績下方修正は想定の範囲内」と
オリンパスにはゴールドマン・サックス証券が２６日付サマリーで、同社に対し「子会社のＩＴＸ<2725>の業績下方修正は想定の範囲内」とコメントしている。投資判断は「買い推奨」、目標株価４９００円継続。２５日、オリンパスの子会社ＩＴＸが前０７年３月期業績を下方修正、営業利益を６０億円→２８億円に引き下げた。投資育成株式の売却が計画通りに進まなかったもよう。同証券では、ＩＴＸの下方修正は想定の範囲内で、オリンパス株への影響は限定的としている。５月８日に発表される、オリンパスの前０７年３月期営業利益は、デジカメや内視鏡の好調で会社計画を上回ると推定。今期会社計画は堅めで、市場コンセンサスを下回る可能性が高く、株価はネガティブに反応する可能性もあるが、同証券では２ケタ営業増益を予想しているという。目標株価は来期予想１株利益２１０．８円にＰＥＲ２３．３倍を乗じ試算。

△センコー<9069>の今３月期連結純利益は過去最高益を更新へ
センコーが２６日午後１時４０分に前０７年３月期連結決算と今期業績予想を発表、今期の経常利益は前期比４．５％増の５８億円、純利益は同１０．４％増の２８億円を見込み、９３年３月期の過去最高益２６億３１００万円の更新を目指す。配当は中間・期末とも４円の年８円を継続。システム物流の拡大、コスト削減に向けた効率化のほか、環境・安全対策の強化にも努める。前期の経常利益は前々期比１５．８％増の５５億５１００万円、純利益は同１０．７％増の２５億３５００万円で着地した。
（株式新聞ダイジェスト）

△ＦＤＫ<6955>がしっかり
ＦＤＫがしっかり。出来高もそれまでの２０万株程度から、本日は前場段階で１６２万株と急増。同社は前期（０７年３月期）に黒字転換し、今期は大幅増益の見通し。前日（２６日）に同じ富士通系の富士通ゼネラルが、やはり今期の好業績見通しから買われており、この思惑も働いている。

△東和薬品<4553>が年初来高値更新
東和薬品が一時、前日比１３０円高の４６４０円と年初来高値を更新したほか、富士製薬などジェネリック医薬品（後発医薬品）株の一角が買われた。２７日の本誌トップで、「政府の後押しで強力な追い風吹くジェネリック医薬品株」を掲載しているが、政府は医療費抑制を狙い、新薬使用から後発薬を優先して使用する方針を固めた。このため、今後、これら後発医薬品各社の業績向上が見込まれ、株価も上値余地を一段と広げそうだ。

△日本精機<7287>が急伸
２７日付け本紙１４面で推奨の日本精機が急伸している。底入れサインが点灯、絶好の拾い場としている。

△エノモト<6928>　底入れ観測強まる。リバウンド加速の期待。半導体リードフレーム、コネクター用部品大手。

△イズミ<8273>　熊本県で食品スーパーを展開する、ゆうあいマート（熊本市）を連結子会社化する。

△リサ<8924>　同社グループが全株式を保有する「大阪新歌舞伎座」の興業事業を近畿日本鉄道が建設予定の複合ビルへ移転。

△資生堂<4911>が３日続伸
資生堂が３日続伸。０７年３月期の連結営業利益が５００億円（前の期比２９％増）と４期ぶりに過去最高となったことが手掛かり。
（株式市場新聞）

△極楽湯<2340>は自律反発で小幅続伸。まずは見直し買いで６００円ラインへの戻しが目標
極楽湯は小幅続伸。１０円高の５３３円で始まり、前場は５３０円台をキープしている。とくに何か材料が出たわけではないが、中期週足、短期日足ともに、続落傾向で来ていたので、自律反発の時期となったもようだ。業績は堅調だが、２００７年３月期は増収減益を見込んでいる。同社事業の「スーパー銭湯」は、「癒し」「健康」「美容」などのニーズから、需要は堅調だが、衛生管理面への消費者の厳しい視線や、原油価格の高騰によるコストアップ、岩盤浴事業の業績不振などが響いている。とはいえ、中期的には、同社事業の需要は底堅い。見直し買いが入っても良いタイミングではある。株価は続落で来ているため、オシレーター的には「買い時」となっている。まずは２６週移動平均線の６００円ラインへの戻しが目標か。

△乾汽船<9113>は続伸。今朝は引き続き海運株が高い
乾汽船は続伸。１円高の８９０円で始まり、一時、９００円台に乗せた。とくに何か材料が出たわけではないが、今朝は引き続き、海運業セクターが高く、東証１部業種別株価指数で値上がり上位にランクインしている。同社の筆頭株主である商船三井<9104>をはじめとして、全銘柄が上げている。大手だけでなく、新和海運<9110>、明治海運<9115>、第一中央汽船<9132>など、中堅海運銘柄が人気だ。株価３ケタで、単位が１００株あるいは１０００株という、買いやすさに人気が集まっているもようだ。

△中国塗料<4617>が続伸し年初来高値を窺う、海運・造船関連の出遅れ
塗料３位の中国塗料が２５円高の１０８２円と続伸し３月１５日につけた年初来高値１０８９円を窺う動きになっている。海運、造船株が物色されるなか、中国塗料に出遅れ感がある。同社の船舶用はシェア６割、世界２位となっている。当然、海運市況の好調と造船の建造ラッシュの恩恵を受ける。１０８９円抜けから９１年１２月の上場来高値１２７０円も十分に視野に入りそうだ。

△富士通ビジネスシステム<8092>　今期も過去最高益更新を見込む
富士通ビジネスシステムの前０７年３月期連結業績は、売上高１５８６億７７００万円（前々期比２．３％減）、経常利益３４億９５００万円（同１６．０％増）、純利益１８億６７００万円（同２．８％増）と減収ながら過去最高利益を達成。情報システムの売上高は、ハードウェアの価格下落等の影響で５２０億５０００万円（同６．２％減）となったが、ソフトウェアサービスの売上高は８００億４４００万円（同０．８％増）と増加したことで、情報ネットワークサービスの売上高は１３２０億９４００万円（同２．１％減）となった。保守サービスの売上は、ハードウェアの価格下落に伴い継続的に低下しており１４４億９１００万円と前年に比較して１２．５％減となった。またコンストラクションサービスは、携帯電話の周波数変更に伴う基地局工事が売上に貢献したことで、１２０億９１００万円と１０．０％増加した。０８年３月期連結業績予想は、売上高１６４０億円（前期比３．４％増）、経常利益３７億円（同５．９％増）、純利益２０億円（同７．１％増）と引き続き過去最高益更新を見込む。

△ノリタケカンパニーリミテド<5331>は太陽電池関連への参入報道で続伸。地味ながら優良銘柄
ノリタケカンパニーリミテドはギャップアップで続伸。７円高の５８２円で始まり、５８５円まで買われている。今朝の日経産業新聞で「ノリタケ、太陽電池関連に参入――シリコン製造の新型溶融炉」と報道されたことが、買い材料となっているもようだ。同社は高級陶磁器食器メーカーのイメージが強いが、半導体・自動車向け研削砥石、ダイヤモンド工具といった、工業機材のメーカーでもある。大口株主は、大手生損保、都銀・信託銀、信託口などが並び、外資も１０％超となっている。そのわりには、現在の株価でＰＥＲは１０倍台、ＰＢＲは１倍台と、とくに割高感はない。このまま順調に上げて行き、まずは今年初めの６００円台まで戻したいところ。さらに、中長期チャートを見ると、昨年１０月の高値６８０円がひとつの上げ目標。さらに上を狙うなら、２００６年と２００１年につけた高値８００円ラインが目標となる。

△ＳＵＭＣＯ<3436>が５日続伸し年初来高値を更新、強気の投資判断を好感
ＳＵＭＣＯが、７０円高の５２２０円と５日続伸し１８日につけた年初来高値５２１０円を更新している。複数の証券会社が強気の投資判断と目標株価を掲げている。２５日に、国内大手証券系調査機関が投資判断を新規「１」、目標株価６３００円とした。２６日には、銀行系証券が投資判断を新規「２＋」とするなど相次いで強気の見通しが出ている。押し目あれば、拾う動きが今後も続きそうだ。

△ドトールコーヒー<9952>は続伸。日本レストランシステム<2775>との経営統合が好感
ドトールコーヒーは続伸。１０円高の２４０５円で始まり、寄り後は２４３５円まで買われている。きのう大引け後に、日本レストランシステムとの経営統合について発表した。株式移転方式により、共同で持株会社『ドトール・日レスホールディングス』（仮称）を設立する。１０月１日に設立するとともに、持株会社の株式を上場する。移転比率は、ドトール１．０に、日本レストランシステム１．６８７とする。報道によると、連結売上高の単純合計は９６４億円。コーヒーチェーンで最大の約１５００店を持つドトールと、経常利益率が２割超と上場外食企業で最も高い日本レストランシステムの「強者連合」と評価されている。

△空港施設<8864>はギャップアップ。羽田空港関連株は引き続き人気
空港施設はきのうに引き続き、ギャップアップで続伸。４０円高の８２２円で始まり、寄り後は８６０円まで買われた。一時、東証１部値上がり率トップになった。日本空港ビルデング<9706>、三愛石油<8097>などと同様、引き続き、羽田空港関連で買われているもようだ。現在の株価で、ＰＥＲは１０倍台、ＰＢＲは１倍台と、とくに割高水準ではない。株価３ケタ、単位１００株で買いやすいため、一時的な人気や、あるいはそれに便乗した超短期資金が流入しているのか。昨年４月高値８３９円を上抜けているので、このまま勢いに乗ってさらに上昇すると期待もできそうだ。好財務体質で、大口株主には信託、外資なども入っており、手堅い銘柄ではある。

△東芝<6502>は前期決算の好調を映し年初来高値を更新
東芝が、１２円高の９０８円と４日続伸し１７日につけた年初来高値９００円を更新している。同社が前日発表した前２００７年３月期の連結決算（米国会計基準）の好調を受け買われている。営業利益が前の期比７％増の２５８３億円だった。ＮＡＮＤ型フラッシュメモリーの価格急落があったものの、重電など社会インフラ事業や家電部門が下支えしたとしている。期末配当は６．５０円、年間配当は１１円とする方針。今０８年３月期の連結営業利益は前期比微増の２６００億円を計画している。取組倍率が１．４８倍の好取組と需給面もよくなっており、新値追いの展開が続きそうだ。

▼ＪＲ東海<9022>は小反落。好決算より、むしろ先行き不透明感が売られる、しばらくは調整局面
東海旅客鉄道は小反落。１万円安の１３６万円で始まっている。きのう大引け後に発表した、２００７年３月期決算は、連結で、営業利益は前年比微減となったものの、売上高、経常・純利益ともに前年比増収増益となった。また、同日、「２０２５年に、リニアモーターカーの営業運転開始を目指す」と発表したが、市場は反応薄だ。決算のほうは、好決算よりもむしろ、２００８年３月期連結業績予想が、売上高は微増を確保するものの、営業・経常・純利益ともに、前年比減益の見込みであることが、売り材料視されているもようだ。リニア開業については、首都圏と中京圏を結ぶ線を計画しているが、「８兆～１０兆円ともいわれる巨額の建設費など、前途は多難」「国土交通省は慎重姿勢」とも報道されている。中期週足チャートを見ると、この１～２年で、エリオット波動のような３つの山をえがいており、調整の時期ではある。しばらくは調整、あるいは下落傾向が続きそうだ。

△ＫＹＢ<7242>は押し目買い、フミ上げ相場に発展も
カヤバ工業は押し目買い。信用倍率は１．０３倍と好取り組み。また仕手人気も強いだけに、２月高値の７０１円を抜けばフミ上げ相場に発展する公算も大きい。ＰＥＲ１７倍台は割安。同社は独立系の発電システム大手で船舶用では国内首位。新造船ブームを背景に船舶用発電システムが好調で、０６年度の連結経常利益見通しを従来予想の２億２０００万円から、前々期比５倍超の５億５０００万円に大幅増額修正。０７年度も船舶用システムが好調で、増益基調が続く見通し。

■日産自動車<7201>は小反発も、いましばらくは調整局面が続く
日産自動車は１４円高の１２３０円で始まっている。きのう大引け後に発表した、２００７年３月期決算は、連結で、売上高は前年比１１．０％増の１０兆４６８５億８３００万円を確保したものの、経常利益は同１０．０％減の７６１０億５１００万円、純利益は同１１．１％減の４６０７億９６００万円と、減益となった。しかしすでに織り込み済みだったらしい。悪材料が出尽くしたとして、見直し買いが入っているもようだ。今朝は小反発で始まっている。２月に発表した、第３四半期決算が、営業・経常利益が前年同期比減益で、それまでの１５００円台から、一挙に１４００円台へ下落し、その後は１２００円ラインまで続落していた。２００８年３月期業績予想は、前年比で微減収微増益。信用残は買い長でもあり、しばらくは調整局面が続きそうだ。
（証券日刊新聞）

△大東建託<1878> 今期増益予想 市場予想上回る
大東建託は、2008年3月通期連結予想を発表した。売上高6641億円（前年同期比17.7％増）、経常利益742億円（同0.7％増）、当期純利益484億円(同15.7％増）、一株利益400.98円。市場予想は、クイックコンセンサスで、経常利益707億円、当期純利益406億円。

△第一三共<4588> 前3月期 上方修正
第一三共は、2008年3月通期連結予想を発表した。遊休不動産や投資有価証券の売却並びに非医薬品事業等子会社のグループ外化を推し進め、売却益を特別利益に計上したため、上方修正となった。売上高9295億円（前予想9250億円）、経常利益1520億円、当期純利益785億円（同7100億円）。

□東邦テナックス<3403> 今期増益予想 市場予想下回る
東邦テナックスは、2008年3月通期連結予想を発表した。売上高540億円（前年同期比11.3％増）、経常利益57億円（同15.6％増）、当期純利益42億円（同47.3％増）。市場予想はクイックコンセンサスで、経常利益75億円、当期純利益49億円。

▼みずほインベスター証券<8607> 前3月期大幅減益
みずほインベスター証券は、2007年3月通期連結決算を発表した。受け入れ手数料が18.1％減、トレーディング損益が 93.7％減となったが、販売費一般管理費は6％増となったことが響き、減益となった。営業収益738億円（前年同期比12.6％減）、経常利益184億円（同43.7％減）、当期純利益182億円（同43.3％減）、年間配当3円。

□ ユニチャーム<8113> 今期増益予想 市場予想は下回る
ユニチャームは、2008年3月通期連結予想を発表した。売上高3280億円（前年同期比8･7％増）、経常利益330億円（同9.7％増）、当期純利益155億円（同2.9％増）、市場予想は、経常利益343億円、当期純利益184億円（クイックコンセンサス）。

□住金物産<9938> 今期増益予想 市場予想下回る
住金物産は、2008年3月通期連結予想を発表した。売上高1兆2700億円（前年同期比7.8％増）、経常利益180億円（同0.1％増）、当期純利益95億円（同0.4％増）。市場予想は、四季報で経常利益210億円、当期純利益100億円。

△ナナオ<6737>が高値更新 引け後の決算期待で
ナナオが70円高の4110円と4月13日の年初来高値を更新した。同社は、大引け後の07年3月期決算と今期予想の発表を控えており、期待感が先行し買いが入っている模様。同社の市場予想は、四季報より強めな数字が多いようだ。

▼錢高組<1811> 前3月期下方修正
錢高組は、2007年3月通期連結予想を発表した。売上計画が未達な事や、期末未成工事の損益について価格競争の激化および今後の資材等建設コストの上昇から見込まれる欠損額を工事損失引当金に計上し、下方修正となった。売上高1681億円（前年同期比1730億円）、経常利益0.2億円（同20億円）、当期純利益3億円（同10億円）。
（証券新報）

■注視銘柄

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