2/10 株式クロージングコメント
Fisco Gate　2009年02月10日16時30分
http://cfexclusive.fisco.co.jp/tabpanel/index.jsp

■米政策発表で材料出尽くし感も強まりかねない

　日経平均は小幅続落。23.09円安の7945.94円（出来高概算18億6000万株）で取引を終えている。8000円を回復して始まり、寄り付き直後には一時8124.79円とリバウンド優勢で始まったものの、その後は先物主導で低迷してしまっている。

先物市場での断続的な売りによって昨日同様の連想から押し目買いが入りづらいほか、為替市場ではユーロ/円が円高基調をみせていたため、欧州金融機関の決算に対する警戒感も手掛けづらい要因であった。

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オバマ米政権が打ち出す金融安定化策のほか、総額70兆円を超える景気対策法案についても10日に成立する可能性などが伝えられていたが、先物市場での断続的な売りによって参加意識は後退してしまっていた。

　セクターでは、保険などが米政策期待などもあり堅調だが、全体的に上昇している銘柄などをみても、前場半ば辺りが本日の高値であり、また、反対にリバランスの流れから強い動きをみせていた景気敏感株などが利食いに押されてしまっていたため、参加意欲も後退した格好であろう。

前日ストップ高を付けた古電池は、朝方急騰後はじり安基調となり、結局は下げに転じてしまうなど、短期筋にとっても手掛けづらい地合いであった。

　祝日を挟むため、米金融政策・景気対策を受けた海外市場の動向をみることになるが、たとえ海外市場が強い動きをみせたとしても週末のオプションＳＱなどへの警戒も高まり易く、本日のムードを引き継いでしまうと、米政策発表で材料出尽くし感も強まりかねない。
（村瀬智一）