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2009 02,08 23:00 |
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2/9 今週の決算発表予定銘柄コメント 興味のある方は、"つづきはこちらです"をクリック!
楽天証券経済研究所所属のアナリストによる決算発表予定銘柄コメントです。 [執筆者紹介]
今回は2009年2月9日~13日の決算発表銘柄を見ていきます。 まず2月9日に、日本製鋼所、三菱マテリアル、TDK、日産自動車、オリックスなどがあります。日本製鋼所は原子力発電所などに使う大型鋳鍛工品の大手で、9月中間期の業績は堅調でした。09年3月期業績見通しも上方修正しており、3Q決算が注目されます。三菱マテリアルは銅市況、セメント市況の悪化によって9月中間期は減益になっており、その際通期見通しを下方修正しています。その後の推移を確認したいものです。日産自動車はトヨタ自動車、本田技研と比べ業績の悪化度合いがどうなのかがポイントです。オリックスは、リース、不動産、投資銀行など全部門の業績が悪化しています。今後の動きが注目されます。 続いて、10日にアイフル、12日に国際石油開発帝石、井関農機、アルバックなどがあります。国際石油開発帝石は、9月中間期において原油価格(ブレント)の前提を1バーレル当たり95ドルから65ドルに下方修正したため、業績見通しを下方修正しましたが、ブレントの市況がその後も下落しているため、業績見通しの変化が気になるところです。アルバックは半導体、液晶関連の設備投資減額の影響で11月に業績見通しが下方修正されましたが、太陽電池関連の引き合いは活発で、その後の推移が注目されます。 13日には、ケネディクス(08年12月期)、楽天(08年12月期)、ジーエス・ユアサ コーポレーション、東京海上ホールディングスなどがあります。ケネディクスは不動産市況の下落、低迷に伴って同社の手掛ける不動産ファンドの運営や不動産投資も打撃を受けています。09年12月期見通しが注目されます。楽天は電子商取引の伸びが注目されます。ジーエス・ユアサは9月中間期までは業績が急回復していましたが、その後の業績推移がポイントです。東京海上ホールディングスは損害保険市場の動向だけでなく、世界的な株式市況の変調がどう業績に影響しているかが注目されます。 これまでに発表された決算は、電機、自動車中心にかなり悪いものでした。09年3月期の通期見通しも、電機大手、自動車大手などが軒並み数千億円の最終赤字となっています。例えば、日立製作所は今期見通しが7000億円の最終赤字と日本の製造業として過去最大の赤字になる見通しですが、これだと同社の自己資本の3分の1がなくなる計算になります。 今後を展望すると、もともとの財務内容、赤字の程度、リストラの規模、競合相手の状況などによって企業を取り巻く競争条件が変化し、それが短期だけでなく中長期の株価にも影響することが考えられます。弱った競争相手を喰う会社と弱って喰われる会社、そして喰われることもなく野垂れ死にする会社の3者に分かれる可能性もあります。09年3月期3Q決算は多くの日本企業にとって大きなターニングポイントになったのではないでしょうか。引き続き決算発表を注視したいと思います。 ※上記コメントは、2月5日(木)作成時点におけるもので将来の市場環境等の変動等を保証するものではありません。 PR |
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