2024 11,24 09:05 |
|
2009 01,31 14:00 |
|
個別銘柄でいえば、経営者・有識者が挙げる「経営者が選ぶ有望銘柄ランキング」なるものもよく知られている。某経済紙が毎年年末に恒例で行う企画だが、これらが昨年どうなったか、これはもはや答える必要もないほど野暮な質問だろう。 興味のある方は、"つづきはこちらです"をクリック!
相場見通しほど大掛かりな予想ではないが、個人投資家に人気があるのは、いわゆる注目株というやつだ。ここで出番となるのは、証券会社のアナリストだろう。アナリストの世界であれば、アナリストランキングで名前が出るような方が世間的には大物という風潮がある。プロフィールの欄などに、『○○セクターで○年連続1位』などと書いてあれば、「機関投資家に評価された、さぞかし立派なアナリストなんだろうな」と思わされてしまう。 ただ、ある機関投資家に聞いたところ、これには悲しい裏事情があるようだ。この有名なアナリストランキングというのは、ファンドマネージャー等が投票対象である。ただ、某国内系ファンドマネージャーは、「ここ数年は投票すらしていない」という。 実際、順位付けの基準となる「獲得点」は、年々減少しているのだ。これは、個人情報保護法などが背景にあるそうで、投票できなくなった証券会社もあるためという。機関投資家ですら興味を失いつつあるランキングであり、もはや「上位ランカーは組織票集めが上手なアナリスト」なんて見方すらでる始末だ。 そんなアナリストの銘柄推奨、これが当たっているかどうかも振り返る必要がある(これも大きなお世話だが・・・)。多くの証券会社がカバーしている大型株のうち、昨年大ブレイクした銘柄「ファーストリテイリング」と、昨年大暴落した「コマツ」の2社を対象に2008年の年始の段階で、主要証券会社がどう見ていたかを掘り返してみたい。
まず、ファーストリテイリングについては昨年初め、メリルリンチ、JPモルガンが「強気」、その他の証券会社は「中立」(大和証券が「弱気」)といった見方だった。年末に一時14550円に達したファーストリテイリング株に対し、当時アナリストが予想した平均目標株価は8500円程度。 ファーストリテイリングの異彩高は、アナリストにとって予想外だったようだ。ここでもう1つ触れておきたいことがある。ファーストリテイリングは3月後半から上昇相場に入ったが、上昇のピークを打ったのは昨年末である。 しかし、当初強気派だったJPモルガンは4月に「中立」に引き下げし、メリルリンチは6月に二段階格下げして「弱気」とした。つまり、当初こそ当たっていた証券会社についても、彼らのレーティング変更に従ったとすればパフォーマンスは悪く、かつ、売り転換して空売りでも行ったものなら多大な損害を被っていた可能性が高いのだ。 ちなみに、10月頃から、多くの証券会社(UBS、ゴールドマン、野村、大和)がこぞってレーティングを引き上げ始めた。8000円台の頃は割高といいながら、10000円の大台を越えた辺りで「ファーストリテイリングは割安!」と主張しているのである。こんなものなのだ・・・。 では、次に暴落のコマツを見てみたい。 コマツといえば、昨年10月に一時安値702円を付け、現在も1100円近辺を推移している銘柄である。この銘柄の昨年年初はほぼ3000円程度だった。その当時、証券会社の大半がレーティングを「強気」としていた(メリルリンチ、クレディ・スイス、JPモルガン、ゴールドマン、野村など)。 目標株価の平均は約4000円。その後も株価が急落するたびに目標株価は引き下げられ、現在の目標株価の平均は約1300円になっている。目標株価は当初予想の3分の1だ。これを見て、なお「アナリストが推奨したから」という理由で株を買える人がいるとすれば、ある意味尊敬してしまうのは私だけだろうか・・・。
また、個別銘柄でいえば、経営者・有識者が挙げる「経営者が選ぶ有望銘柄ランキング」なるものもよく知られている。某経済紙が毎年年末に恒例で行う企画だが、昨年は 1位コマツ が注目銘柄トップ5だった。これらが昨年どうなったか、これはもはや答える必要もないほど野暮な質問であろう。ちなみにトップ10に入った銘柄を見ても、日経平均の高値から安値までの下落率▲54%を上回れたのは信越化学の1銘柄だけ。しかも、人気1位のコマツは下落率トップである・・・。 この「有望銘柄ランキング」は、今年もお馴染み経営者・有識者40名に聞いたもようで、トップ5は 1位信越化学 昨年上昇したファーストリテイリングは早速人気銘柄に仲間入りしている。同業者の間では、「ちょっと空売りしてみようかな」なんて声まで出始めている・・・ PR |
|
コメント |
コメント投稿 |
|
trackback |
トラックバックURL |
忍者ブログ [PR] |