1/29 株式クロージングコメント
Fisco Gate　2009年01月29日15時36分
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■リバランス継続、決算発表500社で見極めムードも

　日経平均は3日続伸となり、144.95円高の8251.24円（出来高概算21億4000万株）で取引を終えている。
オバマ政権による金融機関から不良債権を買い取る「バッドバンク」構想を来週にも発表するほか、ＦＯＭＣでの低金利政策維持を示したことなどを好感した流れを受け、金融関連主導で売り込まれていた銘柄などのリバウンドをみせている。

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　一方、内需・ディフェンシブセクターが利食いに押されており、これが日経平均の上値を抑える格好となったほか、テクニカルでは一目均衡表の雲下限を捉えてきており、強弱感が対立するところであるため、その後はこう着感の強い相場展開だった。ただ、下へ売り込む流れとはならず、高値水準での底堅さからムードは悪くない。

直近調整をみせていた次世代エネルギー関連の材料株の一角などに出直りをみせている銘柄も出てきていた。

　明日は決算発表が500社程度と多く、基本的にはこれを見極めたいとするムードが強まり易く、全体としてはリバランスの流れにとどまりそうである。

週末要因もあって参加しづらくトレンドは出難い状況であるため、決算手掛りや次世代エネルギー関連の材料株などによる短期的な値幅取りの動きが中心となろう。

オバマ政権による金融政策、景気対策に対する期待感からオーバーナイトの動きも出てきそうだが、景気対策では下院可決も共和党は全員が反対に回っており、上院での審議は不透明である。早期成立は期待されるが、その都度出てくる報道によって振らされるリスクはあろう。
（村瀬智一）