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2009 01,12 11:00 |
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ドル売り継続で90円割れ視野=来週の外為市場 来週の外為市場は、ドル売り基調が続き、再び90円を割り込みそうだ。金融政策に影響する消費者物価指数(CPI)のほか貿易収支、小売売上高など米国発の経済指標が材料視される見通し。 一方、欧州中銀(ECB)の今後の金融政策運営がタカ派的スタンスと受け止められれば、小幅ながらもユーロが買い戻されるとの見方が出ている。 予想レンジはドル/円が88―92円 興味のある方は、"つづきはこちらです"をクリック!
年明けの取引ではオバマ新政権への期待感などを背景としたドル買いが優勢で、ドル/円は一時94円後半に上昇した。ただ、ロシアの欧州向けガス供給問題でユーロが売られたほか、中東情勢悪化によるリスク回避の円買いが絡み、方向感が出にくい展開もあった。その後は同新政権への期待感が薄れたことや、悪化が予想されている米雇用統計が意識され、再びドル売りの流れに戻った。 12日から始まる週は、米国で貿易収支(13日)、小売売上高(14日)、CPI、鉱工業生産(ともに16日)などの経済指標が注目されている。ロイヤルバンク・オブ・スコットランド・ピーエルシー(RBS)のヘッドオブFXストラテジー、山本雅文氏は、「食料やエネルギー価格を含めた総合物価のデフレは象徴的な意味を持つ」という。また、「米中長期金利の一段の低下につながれば、金利面からドル/円相場は売り圧力を受け、再び90円割れをうかがう展開になる」との見方を示す。 ただ、これまで心理的節目とされてきた90円を下回っても、日本の金融当局は為替介入できないとの見解が外為市場で広がりつつある。ある外銀関係者は、12月中旬に一時87円台に下落したことに関し「為替介入してもおかしくない局面だったのに実際には踏み切らなかったことを考えると、結局はできないのではないか」と話している。財務省は2008年12月30日、11月27日から12月26日までの為替介入額がゼロだったと発表した。政府・日銀は2004年3月16日以降、1991年の統計開始以降最長となる4年9カ月にわたり為替介入を行っていない。 市場では、オバマ次期米大統領が就任する今月20日付近を期日とするオプションの存在が話題となっている。ある邦銀関係者は、12月半ばから目立っている1カ月物のオプション取引に関し、それらの期日が20日前後になると指摘する。同関係者はオバマ氏就任を意識したものかどうか分からないとしながらも、「少なくとも20日までは、(ドル/円相場が)90円に近づくと、防戦の買いが見られそうだ。95円に近づけば、逆に売りが出やすい」として、それまで90―95円付近のボックス圏を推移する可能性を指摘する。ただ、90円を突破した際には、ドル売り圧力が高まり、下落が加速する可能性があるという。 一方、ユーロ圏ではECB政策理事会(15日)に関心が高まっている。市場では50ベーシスポイント(bp)の利下げが予想され、先行きもユーロ圏経済の先行き懸念から追加利下げが見込まれる。ただ、足元のリスクとしてECBが市場ほどハト派になっていないことが挙げられている。山本氏は「ECBの利下げ幅が小幅なものにとどまったり、トリシェ総裁のスタンスがタカ派的と捉えられれば、ユーロが対ドルを中心に買い戻される」とみている。ただ、「利下げの遅れはユーロ圏景気をさらに下押しすることから、ユーロの反発力は弱い」との見方だ。 PR |
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