株式クロージングコメント
Fisco Gate　2009年01月09日15時46分
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幕間つなぎ的に超低位、好需給、仕手系色の強い材料株に

　日経平均は小幅続落となり、39.62円安の8836.80円(出来高概算18億9000万株)で取引を終えた。オプションＳＱに絡む売買が買い越しとなったこともあり、
小幅上昇して始まったものの、9000円を前に上値は重く、その後は米雇用統計に
対する警戒感もあってじり安基調が続いた。

ただ、後場に入ると一時プラスに転じる場面もみせるなど下値も堅く、
前日終値を挟んだ水準でのこう着を強めていた。
世界主要各国の景気対策による恩恵を受けるとの見方から海運が反発していた
ほか、エネルギー・素材関連などもしっかり。半面、米リセッション長期化への
懸念から輸出関連が冴えない動きであった。

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個別材料株については先行していた次世代エネルギー関連などは買い疲れ感もあって利食いが目立つ中、ピンポイント的に低位材料株に資金が集中する動きが目立っていた。

東証1部の騰落銘柄は値上り559に対して値下がり1049、変わらず108と、
値下がり数が全体の6割を占めている。

　米国のリセッション長期化懸念から、引き続き米国動向を横目で睨みながらの
相場展開が続きそうである。

来週は米国の経済指標が集中するため、これを受けた米国株式市場や為替市場の動向次第の面はありそうだ。

ウォルマートの下方修正によって小売売上高の悪化、過去最大の落ち込みと
なった消費者信用残高などから悪い数字自体は織り込まれている面もあろうが、
見極めるまでは動きづらいところであろう。

また、次世代エネルギー関連を中心とした材料株物色については、
中核的なＧＳユアサなどに買い疲れ感もみられているため、
主力的な銘柄については今しばらく調整が必要であろう。

そのため材料株についても、
幕間つなぎ的に超低位、好需給、仕手系色の強い材料株などが短期的に
物色されることになりそうだ。
（村瀬智一）