2024 11,23 19:52 |
|
2009 01,04 13:00 |
|
世界の自動車メーカーが、米国発の金融危機と世界同時不況の大津波に飲み込まれた。経営危機に陥った米ビッグスリーは政府にすがり、“勝ち組”だったトヨタ自動車も営業赤字に転落する。日米欧だけでなく、新興国の自動車販売にも急ブレーキがかかり、2009年の世界販売台数は3割以上も落ち込むとの予想もあり、日本メーカー全体の生産台数に匹敵する需要が吹き飛ぶ。再編どころか淘(とう)汰(た)も不可避のクライシスが幕を開ける。 【関連記事】 興味のある方は、"つづきはこちらです"をクリック!
「えっ嘘(うそ)だろ…」。 昨年11月6日、都内のホテルで開かれたトヨタ自動車の2008年9月中間決算発表。配布された資料に報道陣は目を疑った。09年3月期の営業利益予想を期初の1兆6000億円から1兆円も少ない6000億円に下方修正したのだ。 だが、これは本当のトヨタショックの序の口にしか過ぎなかった。わずか1カ月半後の12月22日、トヨタは再び下方修正に追い込まれた。予想は1500億円の営業赤字だった。 「かつてない緊急事態に直面している」 渡辺捷昭社長の表情は苦痛にゆがんだ。 08年3月期に日本企業として空前絶後の2兆2700億円もの営業利益を稼ぎ出し、この世の春を謳歌(おうか)していたが、たった1年で露と消える。
米フォード・モーター が世界初の量産車T型フォードを発売してからちょうど100年。繁栄を続けてきた自動車産業は、まさに「100年に1度」の危機に直面している。 クライシスを象徴する存在が、ビッグスリーのゼネラル・モーターズ(GM)だ。創業100年の歴史で初めて政府の救済を受ける屈辱にまみれている。 すったもんだの末に12月19日に決まったクライスラーと合わせ174億ドルのつなぎ融資も、本来は金融機関向けの金融安定化法を“流用”し、年越えから今年3月末にかけての必要な資金繰りを手当てするだけの“延命策”に過ぎない。 GMとクライスラーが生き残るには、「最終的に750億ドルから1250億ドルの融資が必要」(米エコノミスト)といわれている。極度の販売不振で、毎月多額の赤字を垂れ流すなか、政府のつなぎ融資が底を尽くのは時間の問題だ。 GM、クライスラーは、3月末までに抜本的な再建計画を提出し本格的な資金援助を獲得したい考えだ。だが、経営危機の元凶ともいえる巨額の人件費や年金債務の大幅カットには、強力な全米自動車労働組合(UAW)が立ちはだかる。しかも、本格支援のための救済法には、米議会の共和党が反対しており、成立は不透明だ。
「日本メーカーも含めて弱いメーカーが独力で生き残ることは難しい時代になった」 国内大手メーカーの幹部はこう断言する。 救済法案が成立したとしても、ビッグスリーが生き残るには他社との再編は不可避との見方が多い。 だが、丸ごと救済してくれるような奇特なメーカーは、「世界中をどこを探してもいない」(業界筋)。販売不振や巨額の資金不足、UAWを後ろ盾にした強力な労組など厄介な問題に加え、世界的な自動車不況で、他社にかまっている余裕などない。 「今の時点ではどの会社も戦略的に動けない。資金繰りの不安があまりに大きい」。クライスラーと業務提携し、出資が報道されたこともある日産自動車のカルロス・ゴーン社長も手を出す気はさらさらないようだ。 そこで、浮上してくるのが、ブランド売却による実質的な解体シナリオだ。 ビッグスリーは、救済の条件となる再建計画の中でブランドの売却を打ち出している。 候補に挙げているのは、GMが「サターン」「ポンティアック」、スウェーデンの「サーブ」の3ブランド。フォードもスウェーデンの「ボルボ」の売却を検討し、クライスラーも筆頭株主の米投資ファンド、サーベラスが「ダッジ」「ジープ」などの売却に前向きな意向を示している。 日本メーカーは「今の経済環境下でブランドを増やすことが得策と思えない」(トヨタ関係者)とまったく関心はない。 しかし、中国やインドなどの新興国メーカーには、知名度の高いブランドは垂涎(すいぜん)の的だ。 その急先鋒(せんぽう)とみられているのが。中国最大手「奇瑞汽車」だ。 12月7日には中国輸出入銀行が、奇瑞汽車に100億元(約1350億円)を融資する契約を結んだ。海外進出を狙う同社に対する事実上の「政府支援」といえるもので、同行首脳は「奇瑞がビッグスリーを買収することを支持する」と述べたという。
9日の中国地元紙は、フォードが長安汽車に「ボルボ」を売却する方向で交渉していると報じた。 2009年は中国勢から目が離せない。
ビッグスリーの危機は、日本勢の戦略にも大きな影響を及ぼしている。焦点は、スズキとマツダだ。 スズキはGMが保有するスズキ株をすべて放出し資本関係を解消した。両社は、燃料電池車の共同研究など10以上のプロジェクトを行っている。 スズキ単独では巨額の資金が必要な環境技術などの開発は困難だ。鈴木修会長はGMとの関係について、「親子関係というより、普通の『親戚(しんせき)付き合い』のような提携になる」と話すが、“危篤状態”のGMには頼れないだけに、新たなパートナーが必要になる可能性は高い。 マツダもフォードが保有株を売却し、経営権を手放した。車台の共通化や海外での合弁生産などを展開し、フォードの世界戦略に欠かせない存在となっているが、「余力のあるうちにフォードに見切りをつける」(アナリスト)との声が出ている。
「次の100年に向かう新しい時代に入ったという認識を持っている」 ホンダの福井威夫社長は“DNA”ともいえるF1レースからの撤退会見でこう語った。 ガソリンなどの燃料を燃やして走る内燃機関の100年の歴史が終焉(しゆうえん)を迎え、いずれ電気や水素などの新エネルギーで走るクルマの時代がやってくる。 次の100年に生き残るメーカーはどこなのか。その未来予想図が、2009年にはっきりと見えてくるかもしれない。 ─…─…─…──…─…─…──…─…─…──…─…─…─ ・・・ってことで最後は、次の100年に生き残るメーカーはどこなのか。 ・・・で、締めくくられていますが、もっともかも知れません。 ・・・で、トヨタに関しては、去年、派遣切りの件で・・・そして経団連の件では ・・・で、今年の全体・・・国内大手シンクタンクやら証券会社等から考えると、 円/ドル と「トヨタ」は注視です。そして何度か言っていますが、 PR |
|
コメント |
コメント投稿 |
|
trackback |
トラックバックURL |
忍者ブログ [PR] |