「京の初詣」（京都の休日６１）

　初詣は昔、恵方（えほう）参りとも言われていました。

恵方とは、その年の干支に基づいた、歳徳神（としとくしん）がいる
たたり神が来ない縁起の良い方角のことです。

この最も縁起が良いとされる方向にある神社仏閣へ詣でると、
年神から福が与えられると考えられていたそうです。

しかし近年ではそういった習慣も薄れ、有名な寺社へ参るのが一般的に
なっています。

　ちなみにワタシは毎年、京都府八幡市にある「石清水八幡宮」です。
なぜなら、その一つに「戦の神様」が祭られているからです。
そして日本三大勅祭の一つ「石清水放生会(いわしみずほうじょうえ)」の
ある処です。「石清水放生会」とは、天皇陛下が、八幡大神の
「生きとし生けるもの」の平安と幸福を願われる御神慮に応える祭儀が行われ、
国家安泰と国民の繁栄幸福が祈願される祭儀のことです。

　今年は丑年、正確には「己丑(つちのとうし・きちゅう)」です。
「丑」と言えば「天満宮」です。
日本に数ある天満宮の本家本元は、京都にある「北野天満宮」です。
天満宮といえば牛の像がありますが、ここはとにかく沢山ありますよ。
Wikipediaによると、牛は神の使いで、その理由には諸説あるようです。
上記写真は「北野天満宮」の七不思議のひとつの『立ち牛』さんです。
「北野天満宮」
http://www.kitanotenmangu.or.jp/top.html

　そもそも初詣は、古代のころ大晦日の夕方から氏神様の社に籠ったり、
神社の前で年を越していた「年籠（としこもり）」が由来と考えられています。

　現在の一般の人々が大晦日の夜にお寺で除夜の鐘を聞き、元日に神社に
お参りする初詣が一般化したのは近年のこと。
また以前は、初詣というと元旦に限られたものでしたが、今では、
松の内（1月7日）までにすませておけば良いとされています。

ちなみに、参拝の時にパンパンと打つ拍手ですが「かしわで」と呼ぶのは、
実は間違いなのだとか。
ある時代に拍の字を柏と間違われたことによるもので、昔に食べ物を柏の葉に
乗せて供した際に、おかわりの合図としてパンパンと手を叩いたことに
由来する言葉であるといわれています。
よって「柏手（かしわで）」ではなく、「拍手（はくしゅ）」が正しいそうです。
ちなみに正しい参拝の作法は「二礼二拍手（はくしゅ）一礼」です。

■平成二十一年の恵方は、東微北（東北東やや右）です。

今年の初詣は、ご自分の祈願したい内容と恵方にある神社仏閣を意識して、
お出かけされてはいかがでしょうか。

石清水八幡宮
http://www.iwashimizu.or.jp/

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