4/23お昼の『株価材料』

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■株価材料

△ジャパン・ホテル・アンド・リゾート投資法人<8981> 2007年3月度の月次開示に関するお知らせ
（TOKYO IPO）

△セブン＆アイ<3382>の電子マネー「ｎａｎａｃｏ」がスタート
セブン＆アイ・ホールディングスは23日、流通業では初の独自電子マネー「ｎａｎａｃｏ（ナナコ）」を発行、運用を開始した。東京・千代田の本社1階にあるセブンイレブン店舗前ではセブン＆アイの鈴木敏文会長、電子マネーの発行主体となるアイワイ・カード・サービスの山本俊介社長らが新サービスのスタートを宣言した。27日にはイオンも自前の電子マネー「ＷＡＯＮ（ワオン）」を発行する予定で、電子マネーの顧客獲得競争が一段と激しくなりそうだ。
（NIKKEI NET）

▼アデランス<8170>株が急反落、国内かつらの改善見込み薄－前期営業益20％減
かつら最大手であるアデランスの株価が急反落。国内のかつらの販売が男性、女性用とも伸び悩んだ上、広告宣伝費や研究費がさかみ、2007年２月期の連結営業利益が２割落ち込んだ。アナリストの間からは、単体売り上げの回復見込みは薄いとの指摘も出て、収益環境の厳しさを懸念した売り圧力が高まっている。一時4.1％安の2905円まで下げた。アデランスが20日発表した07年２月期連結決算によると、本業のもうけを示す営業利益は82億円と前期実績の103億円を大きく下回った。売上高は同 1.1％高の735億円。国内は不振だったものの、北米を中心に需要の掘り起こしや高付加価値商品の販売が順調に伸びたほか、欧州も好調だった。純利益は同 0.9％減の61億円となった。08年２月期の連結売上高は前期比5.9％増の778億円、経常利益は同13％減の77億円、純利益は同41％減の36億円と増収減益を見込んでいる。ＵＢＳ証券の渡辺真理子アナリストは20日付の投資家向けリポートで、「06 年度業績は３月に下方修正された予想に沿っており、サプライズはない」と指摘。新商品の販売不振や競争激化による単体の経常減益となったものの、リストラの効果や景気回復、円安の恩恵を受けて、総じて収益は改善。ただ、利益貢献は軽微とも分析した。また渡辺氏は、単体３月の売上高が前年同月比15.5％減と落ち込んだことで、「現状単体売り上げの回復見込みは薄く、会社側の売上計画は楽観的との印象が強い」との認識を示唆。ＵＢＳ証では、アデランスの投資判断「売り」、目標株価は2500円をそれぞれ据え置いた。
（ブルームバーグ）

△テイツー<7610>が買われる、好調な業績にらみ買い強まる
テイツーが買われている。２０日に発表した２００７年２月期決算と２００８年２月期見通しから好調な業績動向が確認されたことで、ジャスダック市場が全般にさえないなかでも買いを集めているという。発表によると、２００７年２月期連結経常利益は前期比４８．４％増の９億９７００万円となり、２００８年２月期には１０億２０００万円まで拡大する見通し。

△信越化学<4063>が堅調、ＧＳが目標株価引き上げ
信越化学工業が堅調。ゴールドマン・サックス証券（ＧＳ）が同社の連結での目標株価をこれまでの８７００円から９５００円に引き上げたことなどが材料となっている。ゴールドマンでは、原料高などの懸念はあるが、半導体シリコンの大幅な増益に比べてインパクトは小さく、同社の増益シナリオは揺ぎないとみている。

△北陸電力<9505>が急反発、ＣＳは「アウトパフォーム」に上げ
北陸電力が急反発となっている。クレディ・スイス証券が投資判断を「ニュートラル」から「アウトパフォーム」に引き上げたことを材料視した。妥当利回りを２％として目標株価は３０００円に設定している。同証券によると、１９９９年に起きた事故に関連して、３月１５日に経済産業省が志賀原子力発電所１号機の停止・点検を指示して以来、株価は１１％下落し、セクター平均を８％アンダーパフォームした。しかし、最終的な行政処分が確定して最大の不確定要因がなくなったため投資評価を引き上げるとしている。

▼加ト吉<2873>株、粉飾決算報道を受け売買再開後売り気配　
加ト吉が売買再開後に売り気配で始まった。１０時３１分現在、同社株は差し引き約３５万株の売り超過で７４０円売り気配。粉飾決算報道が嫌気されている。共同通信は２２日、加ト吉が伝票上だけで商品売買を繰り返す不正な循環取引にかかわった疑惑を調べていた調査委員会は、加ト吉と子会社の加ト吉水産が２００６年までの６年間で、数百億円の循環取引に関与したとする報告書をまとめたと報じた。加ト吉は、この時期に架空の売上高などを計上、結果的に決算を粉飾していたことになるという。また、加藤義和社長が引責辞任すると報じた。他方、加ト吉は２３日、一部報道で伝えられた商品取引を伴う循環取引について、内容の詳細把握、事業運営体制等に対する総括作業を行っており、内容がまとまり次第、外部調査委員会の調査結果とともに、速やかに公表すると発表した。社長人事については現時点で、何も決定していないという。

△日立<6501.T>株がしっかり、年初来高値944円を更新
２３日午前の株式市場では、日立製作所がしっかりとなり、１０日に付けた年初来高値９４４円を更新した。業績回復期待が引き続き手がかりになっているが、新高値により高値もみあいから上放れる格好となり、チャート上では２００２年１月以来、５年３カ月ぶりの１０００円回復が視界に入っている。
（ロイター）

△近畿車輛<7122>---人気化、生産能力増強による業績拡大期待で
人気化。鉄道車両用の生産ラインを倍増させるとの報道が材料視される。中東や米国における大量受注に対応するもので、2件の大型受注の金額は約700億円と伝わっている。もともと受注残高の水準は大きく膨らんでいたこともあり、今回の生産能力の拡大が目先の業績拡大に直結するとの期待感が先行へ。

△日本電工<5563>---連日の年初来高値を更新
続伸。先週末の上昇で2/26高値を突破し、連日の年初来高値を更新。なお、三菱ＵＦＪ証券ではレーティング「1」を継続している。ベースメタルは総じて堅調に推移と。

△東京スタイル<8112>---大幅高、想定上ブレの好決算を評価で
大幅高。先週末に発表した決算内容が好感される。前期経常利益は73億円の従来予想に対して85.1億円、前期比7.6％増益となったほか、今期見通しも 92億円で同8％増益の見通し。四季報予想の75億円などを大きく上回る水準に。また、買い付け価格1150円での自己株式公開買い付けなども発表している。

▼陽光都市<8946> 大幅安、1週間ぶりに上場来安値を更新。
元社員の不正行為発覚が嫌気されているようだ。元社員が駐車場専用使用権の架空権利を売却、顧客から代金を詐取したと発表している。損害額を7000万円程度と予想しており、業績に与える影響については現在調査中と。

▼デュオシス<3742> ストップ安売り気配。
一転しての赤字が嫌気されているようだ。07年3月期の業績予想を下方修正、経常損益で従来の0.34億円の黒字予想に対して0.56億円の赤字となる見通し。07年3月期の下方修正は、昨年11月に次いで2度目となる。

△ソニー<6758> ソニー・エリクソンの予想上回る決算を評価する向きもあるようだ。
なお、メリルリンチでは投資判断「買い」、目標株価7600円を継続。携帯電話の市場成長、シェア拡大などから、07/4-6期以降も収益拡大傾向が続く公算大と。

▼東製鉄<5423> 7営業日続落で3/29の直近安値水準。
なお、野村証券ではレーティングを「3」から「4」に引き下げたようだ。鉄スクラップ価格高騰が長く続くと予想、鋼材マージンの悪化で減益率が拡大すると。

△住金<5405>---相対的に先高観の強い形状に
堅調。新日鉄が均衡表の雲下限を意識する一方、同社は雲上限で推移するなど、相対的に先高観の強い形状に。なお、日興シティでは大手高炉4社に対する投資評価「買い」を継続。特に同社の株価バリュエーションが相対的に上昇しやすいと。

■住友化学<4005>---さえない、ナフサ価格上昇の影響を懸念で
さえない動きが目立っている。海外投資家と見られる売り物が集まっている模様だ。足元でのナフサ価格の高騰などが、今期業績へ悪影響を及ぼすとの見方が背景になっているもようだ。

△日立建機<6305>---しっかり、米キャタピラーの決算受けて
しっかり。米キャタピラーの決算内容が買い安心感を強めさせている格好。第1四半期のＥＰＳは市場コンセンサスを上回ったほか、通期のガイダンスも引き上げられている。北米市場の不振を他の地域の拡大がカバーする状況となった。同社やコマツの先行きに対して警戒感が薄れる格好へ。

▼サンケン<6707>---下げ目立つ、ＪＰＭが「アンダーＷ」に下げ
下げ目立つ。ＪＰモルガンが投資判断を「ニュートラル」から「アンダーウェイト」に格下げしていることがネガティブ視されている。目標株価は1050円と設定されているようだ。海外の競合企業が40インチ以上の液晶用ＣＣＦＬの生産を開始しているなど、ＣＣＦＬの需給バランスの崩れによる競争激化を警戒しているようだ。

△トヨタ自<7203>---抵抗線突破が期待されるところ
第一関門。2月末の急落以降、上値抵抗線として意識されている25日線に接近している。これをクリアできれば心理的にはリバウンド狙いの動きが強まりそうだが。円相場も119円に近づいてきており、抵抗線突破が期待されるところ。

△ヤクルト<2267>---200日線突破
200日線突破。買い気配で始まり、200日線を突破してきている。同線（3234円）がサポートとして機能できればリバウンド基調が強まりそうだが。中国事業に対する期待のほか、再編関連銘柄としても注目。

△東邦テナクス<3403>---続伸も直近戻り高値レベルの攻防
続伸も直近戻り高値レベルの攻防。買い気配スタートとなったが、4/13戻り高値レベルに上値を抑えられている。一目均衡表の雲の中で推移しており、強弱感対立。ただ、遅行スパンは下方転換シグナル発生を拒否している状態。25日に米ボーイングの決算が予定されており、注目する向きも。

△日ケミコン<6997>---賑わう、ＪＰＭでは目標株価1400円に上げ
賑わう。ＪＰモルガンが投資判断「オーバーウェイト」を継続で、目標株価を1250円から1400円に引き上げている。主力製品であるアルミ電解コンデンサの単価上昇が続いていること、同業他社との格差が拡大してきていると見られることなどが評価引き上げの背景に。なお、ＪＰモルガンでは、電子部品セクターのスタンスを「強気」に変更している。

△沢井製薬<4555>---大幅続伸、後発薬優先使用との一部報道受け
大幅続伸。後発薬を優先使用との一部報道が買い材料となり、同社のほか東和薬品<4553>などジェネリックの一角が強い動きとなっている。厚生労働省では、後発医薬品の普及を促進するため、処方箋の様式を変更、後発医薬品の使用を「標準」に転換する方針を固めたとされている。後発品の需要拡大が期待される状況へ。

▼エキサイト<3754> 急落。
期中3度目の下方修正が嫌気されているようだ。07年3月期の業績予想を下方修正しており、経常利益については従来予想の6億円に対して1.32億円にとどまる見通し。07年3月期の下方修正はこれで3度目となるほか、修正幅の大きさを受けて不信感が強まっているもよう。

△新日鉄<5401>---しっかり、今期経常益も最高益更新報道で
しっかり。今期経常利益は過去最高益を更新する模様との観測報道が好感されている。経常利益は前期推定比2％増の6000億円強になる模様とされている。また、前期実績に関しても従来予想を若干上回る5900億円程度になったようだ。サプライズは大きくないものの、新年度の業績予想に対する警戒感が強いなかで、増益見通しにはストレートに買い安心感が強まるようだ。

△石川島<7013>---買い先行、大型受注の報道を好感で
買い先行。伊藤忠<8001>と共同でアルジェリアからＬＰＧプラントの大型受注を獲得したとの報道が材料視されている。受注額は1300億円で、同社としては過去最高規模となる模様。業績への寄与なども期待する動きが先行へ。伊藤忠も買い先行。

△クラリオ<6796>---業務用車両の運行管理向けに汎用の車載端末を開発
トラックなど業務用車両の運行管理サービス向けに汎用の車載端末を開発したと報じられている。変更が難しかった機能の追加・更新が簡単にできるようにした。第1弾としてａｍｐｍへの採用が決まったようだ。

△協エクシオ<1951>---ドコモ、基地局数を2割強増やすと
ＮＴＴドコモは、07年度末までに携帯電話の基地局数を2割強増やすと報じられている。07年度の設備投資額7500億円のうち8割を基地局整備に充てるようだ。

△日本通信<9424> 買い気配からのスタート。
ＵＳセルラーとの提携報道が材料視されているようだ。米ＵＳセルラーとＭＶＮＯによる携帯電話事業で提携、全米でデータ通信事業に参入すると報じられている。

■佐世保<7007> 連日の年初来高値更新後は利食いに押される。
急ピッチの上昇に対する過熱感、先週末に昨年7/5以来の2000万株を超える出来高となっており、次第に利食いに押されている。また、幅広い銘柄が値を上げており、焦点ボケの面も。
（フィスコ）

△東洋糖<2107>は業績上ぶれ着地期待にバイオガソリン発売重なり小反発
東洋精糖は、２円高の１７５円と小幅ながら変わらずを含め１０営業日ぶりに反発している。５月１１日予定の２００７年３月期決算発表を前に期中の再三の業績上方修正を連想して業績上ぶれ着地を期待しているもので、４月２７日に首都圏でバイオガソリンが初めて発売されることも低位値ごろの関連株思惑につながっている。同社の前３月期業績は、昨年７月、８月、１１月と上方修正された。砂糖事業の市況高騰、値上げ転嫁、酵素処理ルチンなどの機能性食品素材の販売拡大、不動産賃貸事業の資産効率向上などが原動力となった。今年２月発表の３Ｑ業績も、前年同期比１１％増収、５７％経常増益と伸び、純利益は子会社清算による税金費用減少も寄与し８億２５００万円と大幅黒字転換した。３Ｑ利益は、１１月の再々増額値に対して９１ー９２％の高進捗率となり上ぶれ着地期待につながる。株価は、値ごろ妙味にバイオエタノール関連人気も加わり業績増額時に敏感に上値反応する展開が続いた。上値を抑えていた信用買い残もピークから減少しており、ＰＥＲ１０倍台は逆張りも一考の余地がありそうだ。

△プロシップ<3763>は今度は業績増額を手掛かりに最安値から反発
プロシップは、１８０円高の１３２０円と変わらずを含め配当落ちの３月２７日以来、２０営業日ぶりに反発している。同社株は、昨年１０月には９月中間期業績の下方修正、さらに中間期決算開示時の同１１月には２００７年３月通期業績を減額修正して上場来安値を更新中であった。これに対して前週末に３月期業績を再修正し、純利益が減益予想から増益にプラス転換することが引き戻す動きを触発している。同社の３月期業績は、売り上げが昨年１１月の修正値を２億３９００万円下回るが、経常利益は８９００万円、純利益は１億８００万円それぞれ上回り、純利益は５億２８００万円（前々期比６％増）と増益転換して前々期の過去最高を更新する。売り上げは、受託開発・運用管理業務で採算性を重視した営業展開をしたことから下ぶれたが、利益は、パッケージ売り上げでライセンス売り上げの拡大や開発効率の改善、加入保険見直しによる解約返戻金の増加などが重なり上ぶれた。同社は、昨年３月に公開価格１６００円で新規上場され昨年１月に３６３０円の上場来高値をつけたあとは値幅で１５００円、日柄で１年超の長期調整となった。１３週移動平均線から１９％弱のマイナスかい離、ＰＥＲも８倍台と売られ過ぎとなっており、大幅リバウンド期待が高い。

△アジアシス研<4727>は中間業績大幅増額をバネに安値から急反発
アジアパシフィックシステム総研は一時、７０円高の７０２円と３営業日ぶりに急反発し、４月１９日につけた昨年来安値６３０円からの出直りを鮮明化している。前週末に発表した２００７年３月中間期業績の大幅上方修正をバネに下げ過ぎ訂正の割安株買いが再燃している。同社の３月中間期業績は、売り上げが期初予想を２億円、経常利益が１億６０００万円、純利益が１億３５００万円それぞれ上回り、純利益は期初予想の１億６５００万円から３億円に８１％の大幅上ぶれとなる。企業の強いシステム投資意欲を背景に、下期に計上見込みの高利益率プロジェクトが早期完了、中間期末に検収が集中したことが要因となっており、親会社のフルキャスト向けの保守・運用サービスが堅調継続となったことなども寄与している。９月通期業績は、中間期決算開示時に公表するとしている。株価は、前期業績の上方修正着地、今期第１四半期の大幅増益にも反応せず右肩下がりトレンドを継続、１３週移動平均線から９％弱のマイナスかい離、ＰＥＲも１７倍台と下げ過ぎとなっている。リダウンド狙いの下値買いは妙味がありそうだ。

△昭栄<3003>は急反発、１Ｑ大幅増益と株式分割、自社株取得が呼応
昭栄は、２３０円高の３２３０円と３営業日ぶりに急反発し昨年来安値水準からの出直りに弾みをつけている。前週末に同時発表した今１２月期第１四半期（１Ｑ）純利益の大幅増益・高進捗率と、株式分割、自己株式取得が割安株買いを再燃させている。同社の１Ｑ業績は、前年同期比１６％増収、２２％経常減益、７８％純益増益となり、純利益は中間期予想業績に対して８１％の高進捗となった。トスマク・アイや特別目的会社５社の連結子会社化で売り上げが伸び、経常利益は不動産開発事業の土地・ビル取得による不動産取得税発生や借入金増加、支払利息負担で減益となったが、純利益は本庄ショッピングセンターなどの固定資産売却と昭栄エレクトロニクス株式の売却が重なり大幅増益となった。株式分割は６月３０日割り当てで１株を１．１株に分割、自社株式取得は上限を６０万株、２３億円として進めてきたが、４月１８日現在でこのうち約９万株、約３億円の取得を完了した。同社は、かつての村上ファンドに買収攻勢をかけられて以来、増配を含め株主還元・高株価維持策に万全を期している。昨年６月末割り当ての株式分割も早期権利落ち埋めとなっており、再度ＰＥＲ１８倍台の割安修正に動こう。

△幸楽苑<7554>は黒字転換の業績再修正を手掛かりに急反発
幸楽苑は、８０円高の１２２０円と変わらずを含み５営業日ぶりに急反発している。前週末に２００７年３月期業績の２回目の業績修正を発表、前回の下方修正とは異なり今回は増額修正となり、しかも純利益が赤字予想から黒字と水面上に浮上することが消費関連の出遅れ株買いにつながっている。同社の３月期業績は、昨年１０月に期初の黒字予想から赤字転落へ下方修正され、その後も赤字ペースで推移してきた。今回はこの修正値を上方修正し方向を変えた。売り上げは、１０月修正値をさらに３億４０００万円下回るが、経常利益は３億４５００万円、純利益は２億７０００万円上回り、純利益は１億６２００万円の赤字予想が１億７００万円の黒字（前々期比６１％減）に黒字転換する。下期の新規出店が２０店舗と計画比２店舗の未達となったが、創業者の新井田傳会長が社長に復帰し、現場重視型の営業政策と店長インセンティブ制度を導入、低価格商品拡大による原価率悪化もメニューの改善で小幅にとどめたことが水面上浮上要因となった。株価は、創業者の現場復帰後に１１００円台で２点底を確認し出直り基調となっている。投資採算的にはなお割高だが、信用取組は売り長で逆日歩のつく好需給となっており、１３週移動平均線から６％超のマイナスかい離を修正するリバウンド幅の拡大が予想される。

▼加ト吉<2873>は売買停止、粉飾決算報道の真偽を確認
加ト吉は、この日の８時２０分から売買が一時停止された。４月２２日つけの日本経済新聞で、同社が数百億円規模の「循環取引」に関与していると伝えられ、この粉飾決算報道の真偽を確認するために採られた措置で、同情報に関する発表などが行われた後３０分を経過するまで継続される。同社の循環取引疑惑は、すでに３月２６日に報道されており、株価はストップ高と売られた。同社は、この疑惑に対して外部の弁護士や公認会計士などにをを含めた調査委員会を社内に設置し４月中にも調査結果をまとめるとしていた。２２日の報道は、この調査委員会の報告書がまとまり、過去５年間の取引で実際に商品を動かさず、帳簿上だけで取り引きする循環取引が数百億円あったことが明らかになったとしている。有価証券報告書の虚偽記載に該当し、上場廃止問題にも直結する可能性もあるだけに、同社の情報開示の内容次第では売買再開後の売り物殺到も懸念される。

△紀陽ＨＤ<8415>は業績再上方修正で低位値ごろ株思惑再燃し反発
紀陽ホールディングスは、５円高の２０８円と３営業日ぶりに反発している。前週末に発表した２００７年３月期業績の２回目の上方修正が、第３四半期業績の高進捗率着地時に示現した株価急伸を連想させ、低位値ごろ思惑株買いを誘発している。同社の３月期業績は、９月中間期決算開示時の昨年１１月に上方修正されたが、その修正値をさらに増額した。経常収益は３１億円、経常利益は６億円、純利益は１８億円引き上げられたもので、純利益は７５億円と期初予想比で約７割増と高変化する。昨年１０月に子会社の紀陽銀行と旧和歌山銀行を合併し大規模な店舗統廃合、人員の配置転換を進め、さらに金融機能強化法による公的資金注入により「攻めの経営」を一層高めたことが要因となった。子会社２行合計の貸出金残高は昨年９月末比５％増、預金等残高は６％増と伸び、有価証券運用益が増加、償却債権取立益も拡大した。株価は、昨年１１月の業績増額時の反応は限定的だったが、第３四半期の高進捗率着地時には７０円幅の急伸を演じている。メガバンクの株価は、安値もみ合いと冴えないが、逆行高素地が整う。

△コマツ<6301>が急反発、米ＮＹダウ最高値とキャタピラー高に連動
コマツは、寄り付きの買い気配から１０５円高の２６９５円と３営業日ぶりに急反発している。前週末の米国ＮＹダウが、１５３ドル３５セント高の１万２９６１ドル９８セントと３日続伸して過去最高値を更新し、同業のキャタピラーも４％超の大幅高となったことが連想買いを誘い、同社の４月２６日予定の３月期決算発表への期待感を高めている。キャタピラーの大幅高は、米国で１－３月期決算発表が本格化するなかで、同社が２００７年１２月期通期の１株利益見通しを引き上げたことが買い材料となっており、住宅ローンの信用力の低いサブ・プライムローンの焦げ付き問題で懸念されている米国住宅市場の不透明感の払拭にもつながっている。同社の２００７年３月期業績も、期中に２回も上方修正されるなど好調に推移、第３四半期業績も順調な進捗率で着地、２６日の決算発表が注目されている。株価は、米国のサブ・プライム問題や中国の利上げなどで先行き懸念が強まり今年２月の最高値２８７０円以来、調整場面が続いていた。株価は、ＰＥＲ１８倍台と割安で再発進期待が高まろう。

△シミック<2309>は増益転換の業績増額を信用好需給が支援し急反発
シミックは、８５０円高の３万１５５０円と３営業日ぶりに急反発している。前週末に２００７年３月中間期・９月通期業績の上方修正を発表、期初の減益予想が増益転換したことと逆日歩のつく信用好需給が相乗しバイオ関連株人気を再燃させている。同社の３月期業績は、売り上げが期初予想を１億１００万円下回るが、経常利益は３億７６００万円、純利益は３億４１００万円それぞれ上回り、純利益は７億円（前年同期比８２％増）と増益転換する。国内外製薬会社の医薬品開発案件が増加し、同社のＣＲＯ（医薬品開発支援）事業が堅調に推移、ＣＭＯ（医薬品製造支援）・ＣＳＯ（医薬品販売支援）事業も計画通りとなり、人材増員の採用遅れで原価率が低減、子会社吸収合併による税金費用減少も加わり上方修正となった。９月通期業績も、下期に人材の積極的な採用による人件費増を見込むが、純利益は税金費用減少効果が継続して９１００万円アップ、１０億１０００万円（前期比強含み）と増益転換する。前期純利益は、連結子会社の応用医学研究所（２１２３・Ｍ）の新規上場に伴う株式売却益３億８５００万円を含んでおり、実質大幅増益となる。株価は、昨年１１月の前期業績増額でダメ押しの２点底を確認、リバウンド途上で強弱感が対立し逆日歩がついている。全般相場が決算発表待ちで方向感を探る環境下、逆行高習性のバイオ関連人気増勢が有力となる。

△黒田電気<7517>は一転して業績を上方修正、増益転換し急続伸
黒田電気は、４２円高の１６９６円と急続伸している。前週末２０日に今度は一転して２００７年３月期業績の上方修正を発表、減益予想が増益にプラス転換することがサプライズ材料となり買い物を呼び込んでいる。同社の３月期業績は、昨年９月に下方修正され、その後の９月中間期・第３四半期決算とも前年同期比マイナスが続いた。その下方修正値を今度は上方修正した。売り上げは８０億円、経常利益は１５億円、純利益１２億２０００万円引き上げたもので、純利益は３０億円（前々期比６％増）と増益転換する。これまでの下方修正、減益推移は、液晶関連のフラットパネルディスプレイ（ＦＰＤ）の価格下落を要因としていたが、この売り上げ減少が想定より軽微にとどまり、東南アジア向け中心の輸出拡大、ハードディスクドライブ関連業界向けのフィルムシート類と機械設備関連製品の需要拡大、販売管理費の圧縮などが寄与した。株価は、昨年９月の業績減額で窓を開けて急落し８９９円安値で底打ちしたあと、昨年来高値からの調整幅の半値戻しをクリアしたところである。戻り加速となろう。
（東洋経済新報社）

▼堀内カラー<4683>が前３月期の業績推定値を下方修正
堀内カラーが１９日、前０７年３月期の連結業績推定値を下方修正した。連結ベースの売上高は１０２億円→９９億２８００万円（前々期は１１２億４９００万円）、経常利益は２億５０００万円→１億６６００万円（同１億７９００万円）、純利益は１億５０００万円→６６００万円（同１億４５００万円）に減額。展示会などの受注低迷で売上高が計画を下回り、諸経費の削減では補いきれないため。純利益については繰延税金資産の一部取り崩しにより法人税等調整額が減少する点も影響する。

△理研線<5808>が前３月期連結業績推定の上方修正を発表
理研電線が２０日午後１時に前０７年３月期連結業績推定値の上方修正を発表した。経常利益を４億９０００万円→５億６０００万円（前々期４億７９００万円）、純利益を２億円→３億３０００万円（同１億７４００万円）に引き上げた。受注が堅調に継続し、生産効率の向上も寄与した。
（株式新聞ダイジェスト）

△建機株が買われる、米キャタピラーの増額で
コマツ<6301>や日立建機<6305>など建設機械株が買われている。前週末の米国市場で建機世界トップのキャタピラーが１－３月期決算を発表。北米市場の不振が響いて純利益は前年同期比２．９％減となったものの、北米以外の地域は好調を持続していることが確認され、０７年通期予想を増額修正。これがキャタピラーに比べて北米市場への収益依存度が相対的に低く、逆に成長エリアのアジアや中東などに強みある日本の建機２社にとっては大きな買い安心感につながった。「為替の円安が収益押し上げ要因になっているのもキャタピラー以上」（準大手証券）といった指摘もあり、好業績への期待感が広がっている。日立建機は２５日、コマツは２６日にそれぞれ前３月期決算発表を行う予定だ。

△沢井薬<4555>など後発薬株が高い、普及促進に期待感
東和薬品<4553>や沢井製薬、日医工<4541>、富士製薬工業<4554>など後発医薬品株がそろって買われている。新薬よりも後発薬を優先使用するように厚生労働省が処方せんの様式を改める方針であることが一部に報じられたのが手掛かり。膨張する医療費を抑制するのが狙いで、０８年度からの実施を目指しているという。医師が薬を処方する際に従来は新薬が「標準」だったものを後発薬を「標準」にするという内容だが、これが実現すれば需要が伸び悩み気味である後発医薬品の普及促進につながるとの期待感が台頭。後発医薬品事業にも力を入れている日本ケミファ<4539>なども高くなっている。

△京都きもの<7615>が上昇、今期は２ケタ増益予想
京都きもの友禅が上昇している。前週末２０日の引け後に発表した前３月期連結決算は２０％超の大幅減益だったものの、事前の予想からは上振れて着地したほか、続く０８年３月期の予想についても売上高が１７３億５０００万円（前期比９％増）、当期純利益は１６億６００万円（同１４％増）と２ケタ増益での回復を見込んでおり、これを前向きに評価した買いが先行した。消費者ニーズの把握が不十分だったといった前期の反省を活かし、広告戦略・商品製作の抜本的な見直しを行うことで主力の「振袖」を中心に受注増を狙うという。８６９７円の予想一株利益を基にした２０日終値でのＰＥＲは１２．０倍と市場平均を下回っており、割安感が見直す動きとなっている。

△通信基地局関連が高い、電気興<6513>・オリジン電<6513>
「移動体通信の基地局関連株」が総じて高い。本日２３日の日本経済新聞１面において「ＮＴＴドコモが２００７年度末までに携帯電話の基地局数を計５７，０００局前後と０６年度末に比べて２割増やす」と報じられた。通信アンテナに強みを持つ電気興業、通信基地局の電極を得意とするオリジン電気、通信工事会社大手のコムシスＨＤ<1721>などが上昇している。
（ラジオNIKKEI）

▼信楽高原鉄道　事故の記述不適切とＪＲ西日本<9021>に申し入れ
福知山線脱線事故をきっかけにＪＲ西日本が設置した社員研修用施設「鉄道安全考動館」（大阪府吹田市）の「信楽高原鉄道（ＳＫＲ）事故」（９１年５月）に関する記述が不適切として、ＳＫＲが変更の申し入れをしていることが分かった。
（毎日新聞）

▼りそな<8308>、埼玉りそなでシステム障害…一部ＡＴＭが稼働せず
りそな銀行と埼玉りそな銀行で２３日早朝、システム障害が発生し、関東圏を中心とする一部の現金自動預け払い機（ＡＴＭ）が使えない状態になった。復旧作業が行われているが、午前９時半現在、両行の計約１０００台で預金の出し入れや振り込みなどの手続きができなくなっている。コンビニエンスストアに設置されているＡＴＭや、インターネットバンキングなどは通常通り利用できるという。
（読売新聞）

△ＩＩＪ<3774>、ＳＳＬサーバ証明書の取得代行「ＩＩＪサーバ証明書管理サービス」を提供開始

△ブリヂストン<5108>スポーツ、衣服内温度を低く保ちさわやかな着心地のアンダーウエアを発売、ゴルフに特化し「耐加圧撥水」力に優れたレインウエアなど発売

△ソフトブレーン<4779>、日産自<7201>のフリート事業本部に営業業務効率化支援のサービスパッケージを導入

△三協立山<3432>アルミ、伸縮門扉「エクモアＦＸＧ」シリーズからダブルオープンタイプを発売

△沖電気<6703>、オペアンプ内蔵のＵＶ（紫外線）センサーＩＣ「ＭＬ８５１１」を商品化

△ＪＲ東海<9022>と日立<6501>、二ホウ化マグネシウムを用いた超電導磁石を開発
（日経プレスリリース）

△日本通信<9424>、米で携帯事業展開－ＵＳセルラーとデータ通信で提携
日本通信は米国の携帯電話事業者ＵＳセルラー（イリノイ州シカゴ、ジョン・Ｅ・ルーニー最高経営責任者）と、仮想移動体通信事業者（ＭＶＮＯ）による携帯電話事業で提携した。早ければ５月末にも全米でＵＳセルラーの第３世代（３Ｇ）携帯電話網を利用したデータ通信事業に参入する。両社は３Ｇ網では世界で初めてとなるデータリンク層（レイヤー２）で相互接続を行うことで合意している。
（日刊工業新聞）

△千趣会<8165>が急反発、１Ｑの決算を好感
株式市場新聞一貫推奨の千趣会が急反発。２０日に発表した第１四半期の決算が予想以上に好調だったため見直し買いを誘った。１Ｑの連結売上高は３８４億４２００万円（前年同期比９．７％増）と計画の３６０億円を上回った。生活提案型の雑貨「新：生活館」など全媒体が好調だったという。

△ソニー<6758>が続伸
ソニーが続伸。ＮＹダウが連日の最高値更新となるなど米国株高が同社をはじめとした国際優良株にストレートに好影響を与えているようだ。　

△ローム<6963>が大幅続伸
ロームが大幅続伸。０７年３月期の年間配当を１０円増配して１００円としたことが手がかり。

△ホリイフード<3077>　北関東中心の外食店。
高収益の新和風ダイニング「忍家」の展開に注力。宮城県以北の東北地方にも進出するなどエリア拡大へ。

▼学研<9470>が売られる
学習研究社が売られている。０７年３月期の収益減額修正を嫌気している。連結経常損益は従来予想の３億円の赤字から５億５０００万円の赤字になる見通しだ。

△ＧＤＯ<3319>　ゴルフダイジェスト・モバイルが全てのゴルフカテゴリーで有料ユーザー数トップに。

△アイティーフォー<4743>　大手銀行グループの統合進み、システム投資需要がおう盛。
カード会社向けも好調で、０８年３月期は高成長期待。

△川重<7012>がしっかり
川崎重工業が０７年３月期の収益上方修正を好感してしっかり。連結経常利益は地下鉄車両の伸びなどを背景に従来予想の４００億円から４９０億円になる見通しだ。

△ＪＦＥホールディングス<5411>が急反発
ＪＦＥホールディングスが３日ぶりに急反発。０８年３月期の連結経常利益が５２００億円前後（前期推定比２％増）と２期ぶりに最高益になりそうと伝えられたことが手掛かりになっている。
（株式市場新聞）

△プロシップ<3763>が急反発、前期利益予想の上方修正を好感
独立系。会計パッケージがメインのプロシップが、１６０円高の１３００円と２０日営業日ぶりに急反発している。同社が先週２０日発表した２００７年３月期利益予想の上方修正を好感している。経常利益は前回予想を８９００万円上回る７億５９００万円（前々期比１２．０％減）、純利益は同１億８００万円上回る５億２８００万円（同７．０％増）に修正した。パッケージ売上におけるライセンス契約の比率が急増したことに加え、開発効率の改善などが奏功したという。目先、株価は１３週移動平均線の１３８２円処への上値を試す展開か。

△鉱研工業<6297>はギャップアップ→続伸。業績予想の上方修正に、鉱業銘柄人気がオン
鉱研工業はギャップアップ→続伸。８円高の２３７円で始まり、寄り後は２６４円まで買われた。ジャスダック市場の値上がり率上位にランクインしている。先週末２０日の大引け後に、２００７年３月期業績予想の一部、上方修正を発表した。連結・個別とも、売上高は減額修正としたが、経常・純利益はそれぞれ増額修正とした。とくに、純利益は連結・個別とも、前年の損失計上から黒字転換としている。上方修正の理由は、経常利益は販管費等の削減と、連結子会社の業績向上による。純利益は、旧中野本社（東京）の売却などによるもの。決算はあす発表予定のようだが、すでに織り込みつつある。加えて、今朝は鉱業セクターが高い。その関係で、ボーリング関連機器メーカーの同社株が買われているという面もあるようだ。中長期チャートで見ると、現在は安値圏。ＰＢＲは４倍台と高いが、ＰＥＲは１０倍台と割安。低位株のうえに、単位１００株なので、値ごろ感のある投資だ。

△アイ・エス・ビー<9702>は１Ｑ好決算でギャップアップ。新興市場不振でも個別物色で
アイ・エス・ビーはギャップアップ。１００円高の１３８７円で始まり、その後は１３６０円まで下げている。先週末２０日の大引け後に発表した、第１四半期（２００７年１～３月）連結決算は、前年同期比増収増益。とくに経常利益は同７２．９％増、純利益は同６７．２％増と、大幅な増益となった。２００７年１２月通期の連結業績予想も、前年実績比増収増益としている。同社は独立系のソフト開発事業者。新興市場のＩＴ系企業にしては、会社設立は１９７０年、上場は１９９０年の「老舗」だ。また、大口株主には、信託口や、有名個人投資家などの名前が入っている。優良銘柄の証左だ。現在の株価は、中期・長期チャートで見ると、安値圏だ。ＰＥＲは１０倍台、ＰＢＲは１倍台と、優良銘柄にしては割安。最近、ジャスダックをはじめとした新興市場は、不振が続いているが、個別に優良銘柄を物色するのも一手だ。

△オークマ<6103>が３日ぶりに反発、航空機関連を物色する動き
オークマが、３３円高の１４５２円と３日ぶりに反発している。工作機械の販売が好調で、業績拡大への期待から４月１０日に１４９０円まで買われた後、１９日に１４０２円まで押し目をつくり切り返す動きになっている。２００７年３月期の連結経常利益は前の期比３４％増の２２８億円と、過去最高を更新したとみられると日本経済新聞社は２０日に報じている。国内の買い替え需要に加え、米エネルギー・航空機産業の好調や新興諸国の設備投資拡大などで海外からの受注も好調という。同社が１７．５％出資する旭精機工業<6111>が年初来高値を更新するなど、航空機関連を物色する動きがみられている。

△Ｊ‐ＰＯＷＥＲ<9513>は石炭ガス化発電プラント報道で小幅続伸。中期でまだまだ伸びる
電源開発は小幅続伸。１０円高の５５５０円で始まり、その後、５５７０円まで買われている。今朝の日経産業新聞で「Ｊパワー、ＣＯ２分離装置を設置――石炭ガス化発電プラント」と報道されたことが、手がかり材料となっているもようだ。もと政府系銘柄で、中期チャートを見ても、株価は順調に右肩上がりの傾向で来ている。大口株主を見ると、外資ファンドのチルドレンズ　インベストメント　マスター　ファンドが入っているところが気になるが、それ以外は、国内の大手生保、都銀、信託口のほか、ＵＢＳ系やドイツ銀行系など、優良外資が並んでいる。現在の株価で、ＰＥＲは２０倍台後半、ＰＢＲは２倍台と、とくに割安感があるわけではないが、中期的に今後も上がる銘柄と見て良いだろう。また、今後のチルドレンズの動きいかんでは、短期的にハイボラティリティが発生するチャンスがあるかもしれない。

△原弘産<8894>は２月期好決算で反発。中期投資にも良い銘柄
原弘産は反発。７０００円高の２３万４０００円で始まったが、寄り後は下落。２２万円台で推移している。先週末２０日の大引け後に、２００７年２月通期決算を発表した。連結で、売上高は前年比１０３．９％増の５２８億４１００円、経常利益は同６１．１％増の３０億６５００万円、純利益は同９３．１％増の１９億５９００万円と、大幅な増収増益となった。しかしすでに織り込み済みだったもようで、株価は今月に入ってから急騰。１８万円から、一挙に２２万円台に乗せていた。とはいえ、２００８年２月期の業績予想も増収増益。連結で、売上高は前年実績比５１．４％増の８００億円、経常利益は同５６．６％増の４８億円、純利益は同３５．３％増の２６億５０００万円を見込んでいる。同社の事業の柱である不動産事業は、堅調に推移。加えて、新事業である環境事業は、最近話題の風力発電などが好調だ。現在の株価は、中期では安値圏にある。ＰＢＲは２倍台と少し割高だが、ＰＥＲは１０倍台と、割安水準。今後の事業拡大期待を考えれば、中期投資も良さそうだ。

△三愛石油<8097>は羽田拡張関連の割安銘柄として注目
三愛石油が、９円高の５９５円と続伸し１９日につけた５９４円の年初来高値を更新している。三愛石油は、東京・羽田空港に４本目の滑走路をつくる再拡張事業が３月末に着工したが、予定より一年遅れのため、工事期間が短縮される見通しから注目度が高まった。離着する便数の増加によって、航空燃料の供給をシンボル事業としている同社の収益向上が期待されている。足元の業績面について四季報では、暖冬で灯油後退。が、ＬＰＧ、航空燃料が好調。ガソリンも下期不振脱却の兆し。営業益は会社計画６５億円から小幅増額として６８億円を予想。０８年３月期は航空燃料は伸び一服。ただ、前期のような原油価高騰や暖冬の悪影響消え、ガソリン、灯油中心に小幅増益として７２億円を予想している。今０８年３月期予想ＰＥＲ１２倍台、ＰＢＲ０．８７倍と割安水準。株価は昨年１月高値６８８円処を目指す展開が想定され押し目買い方針。

▼動き微妙な東邦亜鉛<5707>、玄人の信用買い増加だが一般は見送りが賢明
東邦亜鉛の動きが微妙なところにきている。昨年の６月安値から下値は切り上げているが、１２５０円前後で上値の壁をつくってしまったからだ。現在、１０００円どころまで押して、なんとか大台を維持しているが大台を割る可能性がないとはいえない。ひところに比べ資源株人気が冷えているし、まもなく発表の決算発表で、０８年３月期の見通しが厳しいのでは、との見方もある。反発を狙って、信用買残が増えているが、一般は見送りが賢明で、８７０円前後への突込みがあれば狙いたい。

□昨年夏から大モミ合いのトーヨーアサノ<5271>、下限は仕込める
トーヨーアサノは、昨年夏から２５０～３００円のモミ合いが継続している。０７年２月期の経常利益は３．２倍の急回復で２円５０銭増配の年５円配当とした。しかし、今期は４８．７％の経常減益見通しで、業績の方向感は不安定。耐震設計に対する意識の高まりでパイル製品等に明るさはあるが、株価へのインパクトは薄い。地下トンネル構造物のセグメントを手がけているため、首都再開発で見直される可能性は秘めているのでボックス下限では拾っておきたい。

△鉄鋼中、多額の現金預金誇る淀川製鋼所<5451>、Ｍ＆Ａの動きに注目
鉄鋼会社の中で多くの現金預金を持つことで知られる淀川製鋼所の７００円前後が底堅くなってきた。昨年９月中間期末で、有利子負債２２億８０００万円に対し、現金預金等が１６１億円もあり、外資の目には、Ｍ＆Ａの好対象企業に映っているのではないだろうか。兵庫県西脇市では子会社で名門のゴルフ場を経営、多くの含み資産を持つ一方、宮崎でのホテル事業から撤退するなど集中と選択を進め、とくに得意のカラー鋼板で業績を伸ばしている。去る２月１２日に３０日線を切って以降、同線の下での調整の動きだが、下値が固くなってきたことは注目しておきたい。

△二番底形成に入る省電舎<1711>、業績が回復に転じる
エネルギー削減保証ビジネスを展開する省電舎が１月１０日の安値２９万９０００円に対する二番底形成の動き。０７年３月期は黒字転換、０８年３月期は黒字幅拡大と業績は上向き、復配が有力。２００４年暮れの上場時には２０２万円の高値があった。高値からほぼ７分の１、業績回復と、省エネのテーマで、中期で反発局面ろいえる。

△コスモ石油<5007>が４日続伸し上値追い強める
コスモ石油が、６円高の５０８円と４日続伸しモミ合いを抜く動きになっている。先週の１７日に発表した２００７年３月期の連結経常利益が従来予想を１２０億円上回る７３０億円（前の期比３９％減）の減益幅縮小となったことを好感した買いが継続している。株価は下値を切り上げる動きを鮮明にし、３月２８日の高値５０６円を抜き、上値追いの動きを強めている。２月２８日に開いた急落時の５１３円までのマド埋めの動きから、一段高へ進む可能性大。

△住友石炭鉱業<1503>は反発。「石炭発電５ヵ国開発」報道で、今朝は石炭関連銘柄が高い
住友石炭鉱業は反発。７円高の１２９円で始まり、寄り後は１３３円まで買われている。今朝は鉱業セクターが高く、東証１部業種別株価指数では、鉱業セクターが値上がり率上位にランクインしている。週末２２日の日経新聞に、「石炭発電、ＣＯ２排出ゼロ」「日米中など５ヵ国で開発」と報道されたことが、手がかり材料となっているもようだ。今朝は太平洋興発<8835>、三井松島産業<1518>、三井鉱山<3315>も高く、それぞれ、東証１部値上がり率上位にランクインしている。いずれも株価３ケタの低位株。最近は、エネルギーの需給逼迫、資源ナショナリズムの台頭、環境問題のクローズアップなどにより、時々、石炭関連銘柄がポンと上がることがある。しかし、たとえば住友石炭鉱業は、現在の株価で、ＰＥＲは２０倍台、ＰＢＲは３倍台と、とくに割安感はない。今後も資金流入が中心で、中期的に急騰する見込みは薄そうだ。

△伊藤忠商事<8001>は反発、石播<7013>は続伸。アルジェリアのＬＰＧプラント受注報道で
伊藤忠商事は反発。１１円高の１１８０円で始まり、寄り後は１１８７円まで買われている。今朝の日経新聞等で「石川島播磨重工業が、伊藤忠商事と共同で、アルジェリアのＬＰＧ（液化石油ガス）の大型プラントを受注した」と報道されたことが、買い材料となっている。報道によると、受注額は１３００億円で、石播としては過去最高。発注元は、アルジェリアの国営石油会社ソナトラック。受注したのは、同国西方のアルズー工業地帯にあるＬＧＰプラント「ＧＰ１Ｚ」工場の第３期増設工事。生産能力は年３００万トンで、２０１０年８月完成を目指す。石川島播磨重工業の今朝は続伸。１０円高の４８４円で始まっている。
（証券日刊新聞）

▼ＫＯＡ<6999> 今期第一四半期業績予想
ＫＯＡは、2007年6月連結第一四半期業績予想を発表した。売上高138億円（前年同期比1.1％減）、経常利益14億円（同28.9％減）、当期純利益10億円（同26.9％減）。

△いい生活<3796> が急騰 上方修正で
いい生活は、2007年3月通期連結予想を発表した。アドヴァンストＡＳＰサービスにて、、期末納期の中小規模の案件が積み上がったことにより、上方修正となった。売上15.95億円（前予想15.5億円）、経常利益0.16億円（同0.04億円）、当期純利益0.61億円（同0.54億円）。
（証券新報）

△みずほ<8411>銀行が携帯サイト　新社会人を育てる　常識・マナー講座　将来の優良顧客に
みずほ銀行は新社会人向けに、社会人としての常識クイズやマナー講座などのコンテンツ（情報の内容）を提供する携帯電話専用サイトを開設、サービスを開始した。携帯電話向け情報配信事業のインデックスと共同開発した。若年層をターゲットに新規口座開設の増加につなげる考えだ。

△東京電力<9501>が中国から炭素クレジット　風力発電会社と購入契約
東京電力は、中国の風力発電事業会社「ＣＥＣＩＣ風力発電（新疆）」との間で、同社が新疆ウイグル自治区ウルムチ市ウラボ地区で実施する風力発電のクリーン開発メカニズム（ＣＤＭ）プロジェクトにより、９月から２０１２年１２月までに創出される炭素クレジットを購入する契約を結んだ。ＣＥＣＩＣ風力発電（新疆）は、総出力３万キロワット（１５００キロワット×２０基）の風力発電所を建設し、地元の電力会社である新疆電力に売電。これによりこの地域の電力系統で利用される電力の一部が風力発電によって代替され、化石燃料の消費が抑制される。東電は１２年１２月までに合計約４３万トンを炭素クレジットとして購入する計画。同プロジェクトは、既に中国政府からＣＤＭプロジェクトとして承認されており、今後、日本政府によるＣＤＭプロジェクトの承認などの手続きを進める。ＣＤＭは、発展途上国で温室効果ガスの削減事業を実施し、それにより生じた削減分（排出権）を自国の目標達成に利用できる制度。

△「エコキュート」新２機種　使いやすく高性能　日立<6501>アプライアンス
日立アプライアンスは、使いやすさと高性能を追求したヒートポンプ給湯機「日立エコキュート　追焚上手」２機種を５月１０日から順次発売する。新製品は、見やすさと音声ナビゲーションを充実させた「しんせつモード」搭載の新型リモコンを採用。また、ヒートポンプユニットには、高効率スクロール圧縮機を搭載し、高性能化を図った。貯湯タンクユニットは７０キロと業界最軽量を実現し、前パネルを取り外すことなく、本体下部で配管接続ができるなどのため、初めてエコキュートを扱う工事店でも容易に据付工事が行える。
（FujiSankei Business i）