湾岸６カ国首脳、通貨統合を承認  ２０１０年までの実現目指す
共同通信　2008/12/31 00:47
http://www.47news.jp/CN/200812/CN2008123001000528.html

　【バグダッド３０日共同】オマーンの首都マスカットで開かれた
湾岸協力会議（ＧＣＣ）首脳会議は３０日、ペルシャ湾岸６カ国による地域経済圏創設に向け、統一通貨導入を承認する声明を採択して閉幕した。

　世界的な金融危機を受け、湾岸諸国の間では金融政策の調整が必要との認識が強まっており、２０１０年までの通貨統合実現を目指す。

　ＡＰ通信が伝えたクウェートのシマリ財務相の話では、通貨統合に関する最終案を作成済みで、首脳らが後日協定に調印。０９年１２月１２日までに発効するという。

　ただ、将来の中央銀行の所在地をめぐり、自国への誘致を目指すアラブ首長国連邦（ＵＡＥ）とバーレーンの間で激しい綱引きがあったもよう。合意に至ったかどうかは発表されなかった。

　首脳会議では、下落基調にある原油価格への対応も協議され、オマーンのカブース国王は初日の２９日、「消費国の負担にならず、産油国の利益を損なわない形で、価格の安定を図る必要がある」と発言した。

　ＧＣＣはサウジアラビア、クウェート、ＵＡＥ、カタール、バーレーン、オマーンで構成。

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