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2008 12,29 11:00 |
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◆米金融界が米国をつぶす ▼裏で公金処理されたリーマンCDS 米金融当局はCDSをめぐっても、財政破綻につながる公金の浪費(もしくは詐取)をしている。 実際には、リーマン関連のCDSでは、総額60億ドルの支払い義務しか発生しなかったと、とりまとめ役となった組織(DTCC)は発表した。しかし、フランスの大手銀行BNPパリバの幹部は、どうみても支払総額は2200億から2700億ドルはあったはずだと言っている。 不可解と思いつつ、しばらくウォッチを続けていると、11月になって「ニューヨーク連銀が、破綻した大手保険会社AIGを救済するという名目でAIGに入れた資金の一部は、AIGが引き受け、ゴールドマンサックスなどの米欧の金融機関が保有していた、リーマンなどが発行した債権にかけられていたCDSの保険契約を清算するために使われ、資金はゴールドマンサックスなどに支払われた」という指摘が出てきた。 保険会社であるAIGは、保険の一種であるCDSを巨額に引き受けており、その中にはリーマン関連の債権に対するCDSもあった。それらの債権自体は、ゴールドマンなどが所有していた。リーマン破綻によって、ゴールドマンなどはAIGから保険金(清算金)を受け取る権利を持ったが、AIGが破綻すると、CDSの保険契約自体が無効になり、支払いを受けられない。ゴールドマン出身のポールソンは、公金を投入してAIGの倒産を防ぎ、AIGの株式の8割を米政府が買収して経営権を乗っ取り、AIGに投入した公金を使って、ゴールドマンなどが持っていたリーマン債権などに対するCDSを清算し、損失の発生を回避した。 こうした資金の動きを、米政府は発表していない。裏側でAIGを経由した公金が使われたため、リーマン破綻にともなうCDSの表向きの清算額が小さくなったと考えられる。米当局はあちこちに巨額の不透明な公金投入をしたから、AIG経由以外にも裏側の経路が作られ、ゴールドマンなどがかけていたCDSが公金で清算された可能性がある。 AIGには、総額1500億ドルの公金が投入された。そのうちわかっているだけで350億ドルが、ゴールドマンのほか、メリルリンチ、ドイツ銀行、UBSなどに、CDSの保険金として支払われた。ここでもドイツやスイスの銀行を仲間に入れることで、本質を見えにくくする仕掛けが作られている。 リーマンのCDSが意外な少額で清算されたと発表されたとき、金融危機の拡大を恐れる金融関係者らは喜んだが、これはぬか喜びだった。実は、CDSは裏で公金で救済され、今後、米財政赤字の急拡大による財政破綻やドル崩壊という、最悪の事態が逆襲してくるだろう。 AIG救済策を主導したのは、ティモシー・ガイトナーが総裁をつとめていたニューヨーク連銀だった。ガイトナーはオバマ政権の財務長官になる。金融機関を救う代わりに米財政を破綻させるやり方は、オバマ政権にそっくり継承されそうである。
◆大恐慌入門 ― 何が起こっているか?これからどうなるか? ◆CDS(クレジット・デフォルト・スワップ)が崩れたら世界は破滅するしかない 問題は図(31頁)のように急拡大したCDS市場なのです。詳しくは後述しますが、CDSは金融商品の元金を保証する保険のようなものです。その想定元本は、現在でも5400兆円と世界のGDPに匹敵します。CDS市場には株式市場や債券市場、為替市場といった公の市場はありません。相対取引です。それゆえCDSの売り手、すなわち保険を引き受けたほうは、損害がでたら保証しなければならないわけですが、この売り手がそれに見合うだけの資金を持っているのか公開されていないのです。いわばいつパンクするかわからないわけです。 このCDS間題が、今回の金融危機を巨大な規模に拡大し、まさしく未曾有の危機にまで追いつめている原因といってもいいでしょう。私は、ベアー・スターンズが破綻した後の2008年4月5日の時点で、このCDSの問題についてのレポートを書いています。少し長くなりますが、ここに引用してみます。(中略) ◆AI.G破綻もCDSの巨額損.が致命傷になった 最近ようやく話題となってきたCDSの問題ですが、すでに2007年4月から私のレポートは、今回の危機について指摘してきました。そして予想通り、CDSが爆発しかかっています。このレポートで指摘した、AIGの展開と今後の動向を予想してみたいと思います。 まず、このレポートで指摘したように、早くからCDSのビジネスが危ないと判断して、撤退していたAIGが破綻したという事実です。これは何を物語るのでしょうか? CDSの契約は5年程度が多く、その他、ケースバイケースでいろいろあるのですが、すべてはオーバー.ザ.カウンターと一言って、店頭取引すなわち市場を通さない相対の取引なのです。 保険会社であったAIGは当然、保険の引き受け手、すなわちCDSの売り方だったわけです。そしてAIGが、その保険を引き受けていた2005年当時の経済状況は、極めて好況でした。すなわち、倒産が起こることなど考えられなかったのです。また、このビジネスにヘッジファンドやモノラインなどが大挙して参入してきた時期だったのです。そのため保証料すなわちCDSの値段はかなり安くなっていました。いわば、AIGとしては、ただのような金額で様々な金融商品を保証してしまったということなのです。 AIGは2005年にCDSから撤退しました。しかし、すでに契約していた膨大な保証(CDSの売り)が残ったわけです。1,2年は問題がなかったのですが、2007年から状況は一変します。折からの不況の始まりから、保証料が考えられないほど急騰したからです。AIGにしてみれば、すでに保証契約(CDSの売り方)を結んでいるものが、極めて安い値段で契約されているわけです(2年前の状態で安く契約したから)。 保険会社の感覚でいえば、5万円取らなければならない保険料を1万円で引き受けたようなものでしょうか。そのためAIGは決算期ごとに、その損失を決算に計上していきます。いわば、安く保険を引き受け過ぎたための損失(CDSを売っているのに、急騰して損失が膨らむ)です。それでも毎期損失計上できているうちは良かったのですが、9月のリーマン・ブラザーズの破綻によって、いよいよ行きづまってしまったというわけです。 AIGの最大の取引先はゴールドマン・サックスと言われています。CDSを決済せずに破綻させるわけにはいかなかったのです。すでにFRBから9兆円の融資を受けました。それでも足りず、今回わずか2ヵ月で、6兆円の追加資金投入になったのです。AIGのCDSの引受額は50兆円と言われています。まだまだ損失が膨らむ可能性は高いと言わざるを得ません。なぜなら、現在の急激な景気悪化で、今後も企業の破綻が続出するからです。保険金を払えなくなったAIGに代わって、米国政府が焦げ付いた保険料を払ってくれるというわけです。 問題は、いまでも残っている想定元本5400兆円と言われるCDSがどこにあるのか? そしてその引き受け手は、支払能力を持っているのか? ということです。レポートでも指摘したようにヘッジファンドが引き受け手となっているCDSが決済される可能性は、その額の大きさから不可能と考えられます。しかし、鳴りを潜めて、一切話は出てきません。いったいどこへいったのか? 金融機関が絡んでいないわけはないのです。AIGでさえ、払えなかった保険料がどうやって支払えるのか? 実態は深い闇の中です。 ここへ来てCDS危機が叫ばれるようになり、この問題解決のための議論が盛んにされるようになりました。そして、極めて当たり前の結論なのですが、この取引は市場でやるべきである、いわゆる株式市場や債券市場のように透明性を持った市場を構築するべきである、という話になってきたのです。2008年11月のG20においても、このような提案がなされていますし、ブッシュ大統領自らも、このCDS市場について言及しています。あたかもこの市場の取引所が作られれば、すべてが解決できるかのように。 そしてシカゴ・マーカンタイル取引所(CME)は、CDS市場の取引所を創立すべく名乗りを挙げました。これら一連の動きは、訳のわからないCDS市場の実態を明らかにし、今後、問題が拡大したり決済不能というようなことは起こさなくなるだろうということで、世間的には高い評価を受けています。 ところが、本当の事情通は、このような市場ができるわけがない!と確信しているのです。なぜかと言えば、そんなことをすれば、CDS市場の実態が明らかになるだけだからです。すでに書いているように、この巨額なCDS市場の損失は、いま現在も景気悪化から膨らみつつあり、それを引き受けたヘッジファンドの約170兆ドルという現在の資産価値から言って、決済できるわけがないのです。何しろ想定元本約5400兆円です。あの世界一の保険会社AIGが、やっと国の力を借りて決済しているものが、どうして私企業のヘッジファンドにできるというのでしょうか? ヘッジファンドのCDS市場でのシェアは60%もあるのです。しかも2005年に撤退したAIGと違って、その後も続けていたのです。損失は天文学的数字となっているに違いありません。そんなものを、いま明らかにすることはできないのです。明らかにしたとたんに、世界の金融どころか、中央銀行、国家までもが破綻してしまうでしょう。 今回の危機が始まってから、様々な会議が開かれました。2008年4月のG7では、SIV(特定目的会社)の連結化が言われましたが、結局いまに至っても実行されず、かえって逆行して、時価会計の凍結となりました。提案とは逆に粉飾会計に動いているのです。今回また、同じような提案がなされ、評価されていますが、これも2009年の3月と謳っているだけで、いざとなれば、できなくなるのは必至なのです。なぜかと言えば、明らかにすれば世界が終わってしまうからです。 ブッシュ大統領は「非常に成功したサミツトだった」と2008年11月にワシントンで開催された金融サミットを自画自賛しました。また、麻生総理は「後世、歴史的なものと言われる。短期、中長期の対応が具体的な行動となったことは高く評価される」と述べました。まったく茶番劇もいいところです。 このような対応を見ていると、現在の危機は、隠しに隠して先延ばしされていますから、ある日突然、といった形の崩壊となる可能性が強いと考えられるでしょう。それはどこからでもやってきます。スイスやヨーロッパからくるかもしれませんし、中国かもしれません。もちろんアメリカの可能性も高いでしょう。いずれにしても、残された時間は少ないのです。
{株式日記」でもCDSの問題は何度も書いてきましたが、アメリカ政府は当面は公的資金ですべての破綻を先送りにしている。ビックスリーに対しても1兆5千億円で当面の危機は回避しましたが、ブッシュ大統領はイラクで靴をかわしたように危機を先送りにして逃げ切るつもりだ。 イスラエルがガザ地区を爆撃して220人もの死者を出しましたが、アメリカからのGOサインがあったからだろう。イスラエルはアメリカの後ろ盾なしには戦争は出来ないから、このような軍事行動は出来ない。へたをすればヒズボラとの全面戦争になり、ヒズボラの後ろ盾となっているイランとアメリカとも緊張が高まる。アメリカ政府は金融恐慌をイランとの戦争で吹き飛ばそうというのだろうか? イスラエルとしてはオバマに大統領が代わってしまうとイランは叩けなくなる。 オバマ新大統領になるとイラクから16ヶ月以内にアメリカ軍は撤退しますが、アメリカの対イスラエル政策はどう変わるのだろうか? アメリカは国内に金融問題を抱えて外交では中東問題を抱えて、一番微妙な時期に大統領が交代する。 田中宇氏によればオバマ大統領も金融機関を救って財政を破綻させるつもりのようですが、アメリカ政府そのものが国際金融資本に乗っ取られた政府であり、世界をゴールドマンサックスのような投資銀行が世界を金融で動かしてきた。ところがサブプライム問題から火の手が上がってきて、アメリカそのものが破綻しかねないほどの金融危機が襲っている。 その中でゴールドマンサックスだけが焼け太りのような形で、大金を手にするシステムを考え付いたようだ。田中宇氏の記事にもあるようにAIGが保有していたCDS保険債権はゴールドマンサックスが大量に保有していた。ゴールドマンサックスはわずかなCDS保険手数料を支払っただけで、リーマンが破綻したことで保険金が入る事になった。 ところが保険金はAIGが払うことになっており、AIGが潰れれば保険金が支払えなくなるから、ポールソン財務長官は急遽AIGを救ったとされる。なぜリーマンが潰されてAIGが救われたのかはいろいろ言われましたが、ゴールドマンサックスがリーマンがらみの債権を大量に保有して倒産保険金をがっぽりと350億ドルも得たらしい。 アメリカの金融界ではこのようなハゲタカがうようよしていて、次はどこかという噂が絶えない。CDSの保険金を支払って権利を得て、該当の会社を破綻させれば、これほど有利な投資は無いだろう。保険を引き受けたAIGは国営会社になっているからとりっぱぐれは無くなる。 財務省やFRBは公的資金を大量に使って金融機関や企業を救済しているが、その影では公的資金を得て利益を得ているハゲタカがいるのだ。CDSは相対取引であり不透明な取引であり、清算もどのように行なわれたのかが政府も公表しない。CDSも市場取引にする動きもあるようですが、CDSの問題は全く不透明であり実態が分かるとパニックになる恐れがある。 AIGも3年前からCDSはまずいという事で撤退していたのですが、それでも巨額な保険を引き受けてしまって国有化されてしまった。しかしそれ以降もヘッジファンドやモノラインがCDSに参入してきて爆発的に拡大している。ビックスリーですら破綻の危機に直面しているのだから、いつCDSの保険金支払い義務が生ずるかもわからない状況で、その規模は6600兆円にも達する。 もちろん保険を引き受けているところはそんな金があるはずも無い。財務省とFRBは空手形を切って問題を先送りにしていますが、問題が大きすぎて企業を潰せないのではなくて、問題が大きすぎて政府でも救えない状況が生まれつつある。ビックスリーも潰せは300万人の失業者が生まれるし、救うにはこれからどれだけの資金を投入したらいいのか見当もつかない。 CDSの実態もここがどれだけの保険を引き受けているのかがまるで分からないのですが、リーマン破綻の清算も金融機関が3000億ドルほどの支払いをしなければならないはずなのに、DTCCでは60億ドルの支払いですんだと発表されている。しかしゴールドマンサックスだけでもその数倍の保険金が入っているはずなのだ。AIGが国有化されたことで実態がますます分からなくなっている。 結局はビックスリーが破綻するとCDS爆弾が破裂してアメリカ経済が吹っ飛ぶ可能性があるからですが、FRBは自動車住宅ローン会社GMACまで銀行として認める決定をしているが、GMも金融機関であるという理屈で政府資金を使うのだ。それほどアメリカの金融が追い込められているという証明だ。 ─…─…─…──…─…─…──…─…─…──…─…─…─ 小ネズミ&ケケ中が好き放題しっぱなしで逃げて、 小ネズミ&ケケ中がした事なのに、あたかも彼等が行ったかのような ・・・で、オバマ次期大統領なのですが、前評判だけは良いですねぇ~・・・ 前評判が高い程、騰がるだけ騰がって値が付いたら大暴落・・・って、 PR |
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