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2008 12,15 18:00 |
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仕手株が復活した日。 (1)12月12日、金曜日、後場。「米国上院でビッグ3の救済法案が否決」と報じられて、日経平均は一気に600円以上の暴落を演じた。 (2)この時、ダイワボウは暴落になびかなかったばかりか、「野中の一本杉」の逆行高を演じた。仕手株は景気や業績よりも固有の需給関係(取り組み)や材料で動く。私が再三予想したとおり、この日、ダイワボウはいかんなく仕手株の存在感を示した。 (3)日本の株式市場から仕手株が消滅して久しい。若い世代は仕手株という言葉さえ知らない。日本の株式市場を華麗に彩った仕手相場、仕手株、仕手筋は、米国で急成長したヘッジファンドが東京市場を支配するにつれて敗退を重ね、崩壊し、消滅した。 (4)投資信託は募集要項で決められたポートフォリオに基づいて有望株を選び、構成する。しかしヘッジファンドには固定したポートフォリオがない。ファンドの数倍の借入金を用いて売り買いを同時に執行し、ヘッジ(つなぎ売り)の技術を縦横に駆使して値ザヤを積み上げるから、ヘッジファンドと呼ばれる。 (5)ヘッジファンドはヘッジ(空売り)のための株式を日証金に頼らない。信託銀行や生保から直接現物株を借りる。実弾を用いて割高な仕手株を売り崩すから、姿無き空売りを浴びて取り組みが悪化し、崩壊し、仕手筋は息の根を止められたのである。 (6)しかし今夏の株価大暴落を受けて世界中でヘッジファンド規制論が高まった。米国政府はヘッジファンドに無制限に資金を提供していた投資銀行の融資を禁止した。多くのヘッジファンドが倒産し、リーマンブラザーズが連鎖倒産した。ゴールドマンサックス等の投資銀行は普通銀行に転換してようやく生き延びた。日本では麻生首相が就任直後に真っ先に借り株を禁止したから、ヘッジファンドは最大のノウハウであるヘッジ売りが不可能となった。 (7)これを見て私は即座に仕手相場が復活すると確信し、空売りが急増していたダイワボウが復活第1号になると予想したのである。 (8)ダイワボウを仕手株と見る市場関係者はいないが、私は間もなく仕手株が続出して弱気一色の株式市場に活力を与えると思う。以下に私が想定する仕手株のイメージを具体的に述べたい。 興味のある方は、"つづきはこちらです"をクリック!
■ダイワボウの研究。 (1)チャート下段の信用取引の取り組みをご覧頂きたい。10月以降、信用取引のウリが増勢一途をたどり、カイの2倍以上に急膨張した。 (2)「空売り」は手元の現物株を現渡しするか、市場で買い戻すかのいずれかによって決済しなくてはならない。大半の売り方は買い戻しを必要とするから、株価が上昇すればするほど窮地に追い込まれる。 (3)エコノミストやマスコミは株価を決定するのは景気と業績だと思いこんでいるが、私は需給関係を最も重視する。 (4)景気が悪化すればするほど政府は財政投融資を活発にし、日銀は金融を緩和する。企業は蓄積した利益(キャッシュフロー)を設備投資よりも自社株買いや買収合併に投入する。これらは皆株式の需給関係を改善する効果があるから、私は「不景気の株高」がすでに始まったと思う。 (5)仕手相場は現在のように強弱感が鋭く対立する局面で発生しやすい。現に、日本の株式市場にはいま史上空前の空売りが積み上がっており、全上場株ベースでもカイ10に対してウリは7に達している。 (6)個別銘柄では株不足が続出し、日経新聞は日々の逆日歩を掲載する紙面がなくなったから日経ネットを見てほしいと読者に断っている。 (7)かくしてダイワボウに続く仕手株が続出する背景は十二分に成熟した。現在は、仕手相場は局地戦に過ぎないが、続出すれば「不景気の株高」を支援する。
(1)チャート下段の通り、先週末の取り組みは買い715,000株に対して空売りが10倍の6,975,000株に達した。 (2)このような異常な弱気現象は、特に不動産関連株に多い。 (3)そんな時に政府は先週、不動産業界と不動産投信(リート)業界の黒字倒産を防ぐために政策投資銀行による新規の融資枠を設定した。これを受けてリートは軒並みにストップ高を演じ、不動産関連株も反騰に転じた。 (4)倒産続出で株不足が常態化していた不動産関連業界に好材料が出現したから、仕手相場に発展する銘柄が続出する可能性がある。
(1)参考までに、日証金の空売りが多い銘柄を上げた。これらは株不足銘柄のほんの一部に過ぎない。 (2)一般的に見て仕手株に発展する素質、条件は次の如くである。 (3)不動産関連は東急不動産、東京建物、ダイビルに限らず、三井不動産、三菱地所も株不足が極端に大幅で、新しい仕手株に育つ有力候補である。 (4)三菱UFJ銀行は桁違いの逆日歩が付いたが、公募新株のつなぎ売りで空売りが激増したためと思われる。しかし公募増資の値決め前に不自然な暴落を演じたから、反動で高騰する可能性がある。野村HDにも同様の波乱要因がある。 (5)GSユアサは自動車用電池を材料に急騰し、循環取引の発覚で急落したが、依然株不足が続いており、再騰もあり得る。 PR |
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