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2008 12,14 14:00 |
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【正論】地方活性化が進まない真の理由 ■東京・地方格差の元凶は アメリカの大リーグでは3年連続最下位のタンパベイ・レイズがワールドシリーズに進出して話題になった。一方、日本では今年で市民球場が閉鎖される広島カープがクライマックスシリーズ入りを期待されながら、11年連続のBクラスで終わった。 何がこの差を生むかというと、アメリカではドラフトが完全ウェーバー制(前年の下位に優先権)でレイズは毎年のように有望選手が獲得できる。それに対し日本ではいまだそれが導入されず、つい最近までは逆指名などという制度で、むしろ金満球団のほうにいい人材が集まっていた。 フリーエージェントにしてもアメリカでは、カープのように一度もその恩恵にあずかれないチームがないように、チームの収入格差調整のシステムがしっかりしている。放映権のリーグ一括管理や収益分配制度、そして年俸総額が一定額を超えた場合の課徴金制度などがそれだ。 これがプロ野球だけの話であれば、人々の生活に大きな影響を与えるわけではない。格差の大きさが不愉快ならば見なければいいし、現に視聴率を見る限り、日本の野球人気は低落傾向にある。 しかし、これと同様のことが、地方と大都市(とくに東京)の格差の元凶になっているように思えてならない。 興味のある方は、"つづきはこちらです"をクリック!
■メディアの偏在も悪影響 野球の世界でもアメリカ型の戦力均衡の声が地方からあがらないのは、東京にマスメディアが集中し、東京の考えに染められているからだろう。同様に東京にメディアが集中しているため、東京の論理で政治が進められる。 派閥が実質解体して、地方に有力政治家がいなくなったことは措(お)くとしても、東京のメディアに受けのいい人間しか首相になれなくなったため、小泉政権以降すべての首相が子供のころから首都圏で教育を受けた人間になった。
プロ野球のフリーエージェントでも、有力選手を引き抜かれた球団は金銭的補償を受ける。しかし、地方は地元で教育した優秀な人材を東京に供出しても、何の見返りもない。実際、東大をはじめとする東京の名門大学に地方から入学する人間が、ほとんど地方に帰ってこないのである。 それは地方にさらなる悪影響を与えている。とある地方の首長と教育問題で論議した際に聞いた話だが、子供を東京の大学にやっても帰ってこないので、下手に子供が勉強ができるようになると困るという親が少なくないというのだ。 確かに子供が4人も5人もいた時代であれば、長男だけ地元に残ってもらって、残りは都会で成功してほしいと思うのが親心だろうが、出生率の低い現在では、数少ない子供に出ていってほしくない気持ちも痛いほどわかる。 しかし、これでは地方の教育レベルは上がらない。 やはり地方に優秀な人材の就職先を移していくのが政治というものではないだろうか。たとえば、東京大学が東京にある必要はない。ハーバード大だって、ニューヨークからすると東北地方にあたる場所に位置している。
国立がんセンターにしても、がんの場合、基本的に待機手術が原則なのだから、東京にある必要はない。アメリカでは、名医の治療を受けたい患者は、医師だけで3000人を有する世界最大の医療機関のテキサス・メディカル・センターやミネソタ州のメイヨー・クリニックまで行って入院治療を受けるのが当たり前になっている。 理化学研究所のような巨額の資金を投じた研究施設も東京にある必要は全くない。 このように国立だけでも優秀な人材の就職先を地方に分散させることができれば、地方の活性化だけでなく、地方の教育熱を高めることができる。実際、つくばの学園都市ができてから、つくば市や近隣の土浦地域からの東大合格者数は激増している。 ニューディール政策とは公共工事を政府が大規模に行う政治と思われがちだが、もともとの意味は機会均等のためにカードを配りなおすということだ。本当のニューディールは日本の地方と東京の格差を埋めるためにこそ必要なものだ。 残念なのは、地方の首長で道路や新幹線(これはストロー現象を起こしてむしろ地方を衰退させている)を要求する人はいても、このような要求をする人がいないことだ。地方に人材がいないままでの地方分権は逆に地方の自殺行為にすらなりかねない。 地方分権の前に、中央の政治主導で、各地方に人材を分散させるカードの配りなおしを切に望みたい。(わだ ひでき) ─…─…─…──…─…─…──…─…─…──…─…─…─ 「言うは安し行うは難し」 まぁ~東京の方々は当り前ですが、何とも感じないでしょうけれども、 ・・・で、ワタシが羨ましいのは、 子供の医療費、中3まで無料に・東京19区 東京23区のうち19区が2007年度中に、中学3年生までの子供の医療費を全額無料にする。
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