ＮＹ株反発６４ドル高　ビッグ３救済期待　原油は下落
朝日新聞　2008年12月13日8時52分
http://www.asahi.com/business/update/1213/TKY200812130046.html

　【ニューヨーク＝丸石伸一】１２日のニューヨーク株式市場は、大企業で構成するダウ工業株平均の終値が前日比６４．５９ドル高の８６２９．６８ドルと２日ぶりに上昇した。

　取引開始直後は、前日に続いて米自動車大手３社「ビッグ３」への政府支援が頓挫するとの懸念から同２１０ドル超安まで下落した。だがその後は、米政府が公的資金枠を使った救済に乗り出すことへの期待が高まり、上昇に転じた。ゼネラル・モーターズ（ＧＭ）の株価も一時は同３７％安まで下げたが、終値は４％安にとどまった。

　一方、ニューヨーク商業取引所の原油市場は、国際指標となる米国産ＷＴＩ原油の先物価格の終値が同１．７０ドル安の１バレル＝４６．２８ドルと３日ぶりに下落した。産油国の減産観測で急騰した前日の反動で、売り注文が優勢だった。

　東京市場で１ドル＝８８円台まで円が急騰した外国為替相場は、ニューヨーク市場ではドルの買い戻しが入り、９０円台で推移した。午後５時時点は前日同時刻より２４銭円高ドル安の１ドル＝９１円１６～２６銭。

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･･･で、現在お騒がせな「ビック３」ですが、コレが騒がれている裏で何が動き、
起こっているかはまた次回に譲るとして、この「ビック３」問題で、
余りにも可笑しな情報が罷り通っていますので、整理して行きたいと思います。

まず、今回の決裂の原因は全米自動車労組（ＵＡＷ）が主張している
「ジョブバンク」制度（一時解雇された従業員に給与や手当てを支給する制度）や
退職者向け信託基金への支払い等の条件で譲歩しなかったためです。
エッ？意味が判りにくいですか。要はこの潰（つぶ）れる潰れないって言っている
最中に賃下げをめぐる対立で決裂してしまったって事です。いやはや･･･何とも･･･
それが最大の要因。会社が潰れようとしているときに、自分たちの利益だけを
確保しようとする姿勢は、どこの国でも否定されます。当然ですねぇ～･･･

･･･で、ＵＡＷ委員長は、12日の記者会見で「これからトヨタに賃金の実態・根拠
を確認する用意がある。」などと発言したが、この動きを察知してトヨタは

トヨタの08年度下期が営業赤字に、通期も計画下回る＝関係筋
ロイターNEWS　2008年 12月 13日 11:58 JST
http://jp.reuters.com/article/businessNews/idJPJAPAN-35423320081213

･･･って動きに移る。流石トヨタ、動きが早い！！前回クリントン大統領時の
痛ぁ～い思い出はムダにはしていなかった。余談ではありますが、
この「＝関係筋」コレは何を指すかというと、トヨタからのリークっていう意味。
トヨタの動きの、そつがないのには脱帽！！本当に素晴らしい！！

･･･で、ここでまず決裂の原因とトヨタの動きの意味が判りました。

そして次に「ビック３」の破綻に関してなのですが、ココがみなさんの
一番知りたい処ではないでしょうか？

結論から言いますと、ワタシ自身は、破綻濃厚だと思いますが、正直解りません。

なぜ解らないのか･･･の説明の前に、まず、破綻するとどうなるか？
･･･から話をしたいと思います。

　日本の報道では味噌も糞も一緒くたに議論されていますが、
まずリーマンブラザーズの破綻は「チャプター07」です。
「チャプター07＝邦倒産法第07条」･･･って何だ？？･･･と思いますが、
日本で言う清算型法的整理（破産＝Bankruptcy）ということです。

･･･で、今回の「ビック３」の場合は「チャプター11＝邦倒産法第11条」
再生型法的整理（破綻＝Failure）って事で、日本でよく言う「会社更生法申請」
･･･ってヤツです。
なので従業員はある程度はリストラされるでしょうが、会社も従業員も
生き残るんですよねぇ～･･･コレッて米国民は理解しています。

･･･で、破綻して困るのが銀行なんですよねぇ～･･･
破綻となると当り前ですが、株は勿論の事、資金調達にあたってこれまで発行
してきた大量の社債も紙屑となります。

･･･で、銀行の代弁者であるポールソン財務長官がどう動くか･･･？
･･･って処なんです。
このブログでも何度か言っていますが、ポールソン財務長官は、
1999年から投資銀行ゴールドマン・サックスの会長兼最高経営責任者（CEO）を
務め、2006年からジョージ・ブッシュ大統領の下で財務長官を務めている。
･･･って事で、日本で言えば、野村證券元社長が現在財務大臣になっている
･･って事と同じなワケです。そりゃぁ～銀行の代弁者と言われても仕方が無いです。

要は、ポールソン財務長官、バーナンキ議長は共々、政府/FRBは支援しない旨を
前宣伝して、議会に対し救済法案通過を促してきた･･･が、しかし廃案となった今、
趣旨変えをしてくるのではないか･･･と思っても当然だと思うでしょ。

だから冒頭に、破綻するかどうか解らない･･･って言ったのです。

ただ、破綻して一番困るのは銀行･････だとみんなが思っているのですが、
実は一番困るのがまたしてもロシア！サーベラス騒動時、某ロシア筋が
米国の自動車産業関連金融商品をレバレッジかけまくって買ってたって情報が
あるんですよねぇ～このネタはアンキムさんからなんですがねぇ～･･･
･･･で、この話！

マドフ元ナスダック会長を詐欺容疑で逮捕、被害額500億ドル＝米ＦＢＩ
ロイターNEWS　2008年 12月 13日 06:20 JST
http://jp.reuters.com/article/domesticFunds/idJPnJT833159520081212
 
このマドフ元ナスダック会長が民主党の上院議員選挙に寄付していて、
その額が下記サイトに載っています。
NEWSMEAT
http://www.newsmeat.com/fec/bystate_detail.php?last=Madoff&first=Bernard

オバマもヒラリーも確り喰っちゃっていますねぇ～･･･
･･･って事で、マドフの件はオバマやヒラリーへの脅しみたいなモノですねぇ～
･･･まだまだネタはあるよぉ～･･･って感じですかね。

････で、話を戻して、最初の冒頭記事なんですが、
ニューヨーク株式市場は戻しました。これはブッシュの口先介入なんですが、
理由がＴＡＲＰ枠（不良資産救済プログラム）･･･
議会承認を必要としないＴＡＲＰ枠（不良資産救済プログラム）なのですが、
コレッて、ほとんど金ねぇ～よ！　シティーへの追加救済で既に激減していて、
ＴＡＲＰ枠で「ビック３」救済なんて無理無理。知っていて言っているなぁ～
･･･って事がミエミエです。まぁ～コレに無理込みにブチ込むかもしれませんが･･･

まぁ～これが現在までの「ビック３」まとめの覚え書きです。
参考になれば幸いです。