【経済深層】中小企業が年越しピンチ…貸し渋りで疲弊
Fuji Sankei Business i　2008/11/29
http://www.business-i.jp/news/flash-page/news/200811290111a.nwc

　世界的な金融危機による銀行の“貸し渋り”などで、年末の年越し資金を調達できない中小企業の倒産急増が懸念されている。政府は信用保証協会を活用した緊急保証制度を大幅に拡充し、中小企業の資金繰り支援を始めた。ただ、緊急保証は一時しのぎに終わる可能性が高いうえ、さらなる支援を盛り込んだ追加経済対策の裏付けとなる２次補正予算の提出が来年の通常国会に先送りされるなど政府の対応も後手に回っている。
　「夏以降、売り上げが激減している。トヨタでさえ営業利益を１兆円も下方修正する時代に中小企業はとてももたない。協会が認める保証枠はあまりにも少ない。これでは景気対策にならない」
　東京都信用保証協会の本店を訪れた自動車部品製造業者は、悲痛な叫びをもらした。
　二階俊博経済産業相も今月１８日の閣議後に麻生太郎首相と国会内で会談し、「緊急保証制度の利用を求め、中小企業者が全国の信用保証協会に殺到している。保証額は１日３００億円以上になっている」と中小企業の窮状を訴えた。
　１０月３１日から始まった制度の拡充以降、相談者が急増。二階経産相が首相と会談した前日には１日の保証額は３７６億円だったが、２６日には４０９４件の融資に対して１０２９億円にも膨らんだ。同日までの保証総額は５５１４億円にまで達している。
　今年度の１次補正予算には拡充のため４０００億円を計上しており、保証枠は６兆円ある。来年の通常国会に提出予定の２次補正でも同額程度を計上し、保証枠を２０兆円にまで拡大する予定だ。
　仮に毎営業日ごとに１０００億円の保証が実施されたとしても、２００営業日ある１年間は保つ。経産省は「これだけ用意すれば、余裕をもって対応できる」（幹部）と胸を張る。
　東京商工リーチによると、１０月の全国の倒産件数は１４２９件で、１０月としては６年ぶりに１４００件を上回った。倒産理由で最も増加率が高いのは「運転資金の不足」だ。
　通常の保証制度の場合、融資先の中小企業が倒産すると、融資した金融機関が信用保証協会から代位弁済してもらえる金額は債権の８割。つまり、２割は返ってこない。これに対し、緊急保証の場合は、信用保証協会が１００％肩代わりしてくれるため、金融機関にとってはノーリスクで融資でき、貸し渋りの解消につながる。
　実際、東京都大田区の信用保証協会で緊急保証制度の利用を求めたゴム製品製造業者は「取引先の金融機関に融資を求めたら、緊急保証制度の利用を求められた」と明かした。
　もっとも、保証協会としても、まったく返済のあてのない中小企業にまでめったやたらと保証を付けるわけにはいかない。しかも、保証を受けられたとしても、自転車操業で何とか食いつなぐのが精いっぱいだ。
　ある中小企業経営者は「年末ぐらいまではなんとかいけるが、すでに１０％減っている売り上げがさらに落ち込めば、再び手当が必要だ」とため息を漏らす。
　経産省幹部が胸を張るように、保証制度の充実だけで、倒産の急増を回避できるわけではない。
　その前例はある。山一証券や北海道拓殖銀行が相次いで破（は）綻（たん）した平成９年の金融危機で貸し渋りや貸しはがしが深刻化。政府はその翌年、今回と同様の保証制度の拡充を実施した。
　その結果、平成１０年に１万８９８８件を記録した全国の倒産件数は１１年には１万５３５２件にまで減った。ところが、１２年には１０年とほぼ同数の１万８７６９件にまで逆戻りした。保証制度は、倒産を先送りする程度の効果しかないのが実情だ。
　東京商工リサーチ情報部の友田信男統括部長は「前回の金融危機のころはまだ外需がよかったが、今回は内需も外需も共倒れ」と指摘し、倒産件数が一時的に減少しても、いずれ急増することは避けられないとみる。
　政府が１０月にまとめた追加経済対策には、保証枠のさらなる拡充に加え、抜本的な体質強化につながる中小企業の法人税引き下げや研究開発支援、販路開拓支援なども盛り込まれたが、即効性には乏しい。しかも、一刻も早く、経営基盤の強化に取り組もうとしても、２次補正予算の国会提出が先送りされ、いつ成立するかもわからないのが実情だ。
　代わりに、与党内で高まっているのが“ばらまき”型の財政出動圧力だ。政府が８月に打ち出した緊急総合対策は「有効需要創出を主目的とした財政出動は行わない」と、財政出動を強く否定。１０月の追加経済対策でも「一過性の需要創出を行うことではなく、経済の体質を転換し、日本経済の底力を発揮させる」とし、単なる“ばらまき”はやらないと表明している。
　しかし、自民党の古賀誠選対委員長が２３日の岐阜市の会合で講演し、「公共事業費３％削減の枠を突破すべきではないか」と述べるなど、解散・総選挙対策への思惑から財政出動に歯止めがかからなくなる懸念が高まっている。
　財政出動には、需要創造による一定の効果は期待できるが、その恩恵は、自民党の票田である建設業者などごく一部の中小企業に限定される。
　中小企業対策を出しに自民党の既得権益を死守するため、税金が使われ、さらなる財政悪化を招いたのでは、たまったものではない。政府・与党の“迷走”が、中小企業の苦境に拍車をかけている。

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　いやはや･････何とも･････
コレを読んで、みなさまのご意見は大体判るのですが、
ワタシはみなさまと違った角度でこの記事を読んでいます。

　みなさん、ご近所で事業を営んでいる処で、銀行や公的機関による
"貸し渋り"に「現在」遭っている処を実際に知っていますか？？

勿論、橋にも棒にも掛からない事業は別ですよ。
真っ当にコツコツと事業をなさっている処で･･･「現在」。
そりゃぁ～商工金融や街金等は別ですが･････

実際に潰れそうだから助けてくれぇ～･･･って言っている処は、
元々、別の要因で言っているだけで、銀行や公的機関による"貸し渋り"が
原因の処は皆無と思われます。

　要は不況で、先読み出来なかった企業が困っているだけで、
それについては今までと何ら変わりはないワケで、今回、特別ってワケでは
ないのです。建設業なんかは、年中、的（まと）になっていて、
それで救ってくれましたか？？　「土方」は死ねってかぁ～･･･
談合ってなぜ起こるか知っている？？
談合がなかったら死んじゃうのは末端の「土方」なんだよ！
何も知らないクセに年中、的（まと）にして、助けてくれたぁ～･･･？？？
談合が悪いんじゃなくて、請負システムに問題があるんだよ。
何も知らないバカって一種、人を殺す凶器だなぁ～

だから今、騒いでいる連中なんかはワタシからしたら、何甘えてんだかっ！･･･
･･･って感じだねぇ～･･･

サブプラなんかは昨日今日の話ではないですよ。
去年からずっと言っていました。既に丸２年を向かえようとしています。
投資の事を勉強していたら、半年前に結果が出て、１年前にはその動きが
見えてきます。よって、遅くとも１年前には、実態経済の動きが読めるん
ですけれども、悲しいかな、日本で投資をしている人は新聞＆マスゴミ＆政府も
「山師」扱いですから･････
まして、金融庁長官までが、個人投資家を悪く言う国ですからねぇ～･･･

･･･で、話は戻りますが、このマスゴミによる"貸し渋り"の
シュプレヒコール（Sprechchor）の意味は、勿論、トヨタによる工作も
ありますが、一番の理由は、政治屋のシノギ･･･口利き商売なんですよね。

ここでハッキリ言っておきますが、この１０数年、金融機関による貸し渋りは、
ずっと続いている事で、今更、急に始まった事ではありません。
まして、サブプラが関係しているって？？？ちゃんちゃらオカシイです。

バブル以降、日本の金融機関はその意味では一貫しており、
国債に集中的に投資する一方、金融機関本来の融資らしい融資は一切行って
こなかったといっていい程、バンカーとしての体をなさない情けない状況です。
ひたすらJGBを買いまくるJGBモンスターですよねぇ～･･･銀行さぁ～ん。

この１０数年間、融資の必要のない企業にどれだけ低利で拝み倒して融資を
して来たか「晴れた日に傘を貸す」と言われる日本の銀行の本領発揮です。

それに、日本の金融機関による「貸しはがし」と言われる行為が顕著になる
キッカケ＆原因は「グレーゾーンに対する規制の強化」ですよねぇ～･･･
アナタたちが大好きな「データ」が証明していますよ！

あんたらバンカーでは無いね。プライドだけ一丁前なのに、やっている事は
企業街金ではなく、個人商店街金以下ですよ。個人商店街金の方が、
数倍･･･いや数十倍マシです。企業街金は最悪ですけれども･････

プライドの置き場所を知らない連中は、いずれそのプライドに押しつぶされます。
･･･って言っても、日本のバンカー風情には解んないだろうなぁ～･･･

じゃぁ～なぜこんな事が起きているのかって言うと、要は銀行が貸さなかった分、
外資が貸していたんですよねぇ～･･･
一番解りやすいのが不動産関連。不動産関連事業には、銀行は一貫して
尻込みしていて、ほとんど貸しませんでした。そりゃぁ～不良債権処理で
ｹｹ中から潰（つぶ）すぞぉ～･･･って、相当脅かされていましたからねぇ～･･･

だから、上場不動産関連会社が潰れても、ほとんど銀行は特損を出さないでしょ。
貸していないから「特損」を出す必要が無いって事です。
株式の持合等をしている企業が「特損」を出すって事です。

･･･で、サブプラで外資撤退or潰れたぁ～･･･って事で、不動産関連は
いきなりアウトになったワケで･･･この間から再度ソブリン･ウエルス･ファンド
(Sovereign Wealth Fund＝SWF)･･･政府系ファンドが裏で暗躍しだしたんです
けれどもねぇ～･･･
日本の銀行は元々１０年以上前から"貸し渋り"をしていて、今更サブプラで
"貸し渋り"を強化したりしていません。
まして貸していないんだから「貸しはがし」･･･って言われてもぉ～･･･
高々しれていますよ。

まぁ～政治屋のみなさん。毎度マスゴミがこの件で騒ぐと、
口利き商売が儲かりまんなぁ～･･･