2024 11,23 23:03 |
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2008 11,26 13:07 |
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ビッグ3は真珠湾 デフォルト条項にぎりぎりひっかからない所、でしょうか。裁判に持ち込む気があればトリガーは引けるかもしれない、というレベル。これに加えて不良債権買取保証が3000億ドルというのですから、ある意味もう国有化以上ですね。 しかし一息ついたのは事実です。時間稼ぎをしているうちにオバマ政権にバトンタッチしたい訳ですね。 興味のある方は、"つづきはこちらです"をクリック!
さて、ビッグ3. 実際、チャプター11はアメリカ全体のディップファイナンス枠(倒産後運営のための資金の融資)が一杯一杯なので、これだけの巨大企業に適用できるかどうかは微妙で、ここは政府資金の発動と引き換えに年金などの既得権を放棄させることになるでしょう。 ここで・・・もうビッグ3は終わったね、という議論が日本では普通に語られるんですよ。まあ、例によってテレビなんかで勝手に決めつけている。 「何の技術開発もして来なかったんだから負けて当然」、 「勝負はすでについていて、トヨタ、ホンダの日本勢が一人勝ちだ」などなどと。 でもね、多分それ、相当間違ってます。僕は個人的にこれは第二の真珠湾だろう、と思うのですよ。下手をすると10年後には日本メーカーは跡形もないかもしれないな・・・と思うのですよ。 なぜならば・・・ GMの車なんてひでーもんだ、という声がありますが、先に指摘した70年代のコミットメントの残骸である年金や医療保険など、いわゆるレガシーコストが問題な訳で、もしそれらを切り離して「ちゃら」にして、自動車会社単体で見た場合、生産台数、売り上げはGMの方が大きい訳で、利益率、技術水準、どれをとってもその他日本メーカーに大きく見劣りしている訳ではありません。 それどころか中国では日本車より販売台数は多く、実際マーケティング調査をするとアメリカ車は結構人気で、日本車よりアメリカ車の方が魅力的というデータはそれこそあちこちでとれる。中国の広大な大陸スケールにはアメリカのあの車体は案外マッチするのですよ。 つまり、真珠湾でアメリカ海軍を木端微塵にして、立ち直るまでの時間が相当稼げると思っていたら、わずか2年もしないうちに全米の総力を挙げて立て直し、気が付いてみたら日本のゼロ戦は紙飛行機のように落とされ、そこから硫黄島までまっしぐら・・・・真珠湾から終戦までわずか4年の決着ですよ。 今回もよく似ているのではないですか・・ 確かに日本の技術はすごいけど、公的資金を入れたからにはコスト度外視でアメリカの総力を挙げて燃料自動車を開発して、オバマ政権の公約でもある環境問題を前面に押し出し、例えば全米に充電ステーションをただで置かれたらひとたまりも無いんではないでしょうか。 しろーと考えですが、もしその技術スタンダードがGMになれば、日本の自動車会社は結局GMから技術を買うことになる。 アメリカは最後は何でもやる国だということを、忘れてはいけません。 いくらトヨタでもアメリカなどという巨大な国を相手に開発競争をやるなど馬鹿げています。それなりの危機感があって、開発投資などに多額の予算を割いているのはさすがですが、もうこれは民間企業の努力の枠を超えているのではないでしょうか。 トヨタもホンダも元気なうちに国をあげてアメリカのメーカーを取り込みにいくという戦略があって然るべしで、そういうダイアログがオバマさんとできていないとなると・・・・第二のパールハーバーのような気がしてなりません。 アエラにも書いたように、既にアメリカを買いまくる日本、というイメージになるとはとても考えられないのですよ、いまのアメリカは。その意味では大いに考えるべきだろうと思いますよ。 PR |
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