京都の休日（３）

　奥深い文化の中から生まれた工芸品や生活用品は、
人から人へ受け継がれ、今日まで呼吸を続けています。
京焼をはじめ、李朝ものや漆器など
色々とめぐって出会った豊かさが伝わる品々を
ワタシの主観を交えて紹介します。

　使うほどに風情が増す京漆器。
京都の奥深い文化から生まれた漆器は、
王朝貴族の生活や茶席を彩ってきました。

　蒔絵屋町、塗師屋町などの地名がある京都の漆器。
華奢で洒落たものが多く作られました。
雅(みやび)で美しい漆器から、日常遣いにふさわしい物まで
品揃えが豊富なので、１度ご近所の骨董を観歩いては！

　京焼で「はんなり」を知る！

　柔らかな土肌が華麗な衣をまとった色絵陶器、
白い肌のきりっとした形、豪華でかつ清楚な色絵の磁器など
都で生まれた「京焼」は、伊万里焼や備前焼といった焼物のように
特徴のある陶法や様式があるわけではありません。
多くの陶工の個性がそれぞれ違い、写しが作られるのも京焼の特徴です。

　「京焼」の有名処にシックな「古清水」があります。
くすんだ土肌に緑･群青･金彩が特徴で、江戸後期以前で、
京焼諸窯の総称です。磁器が焼かれる前までの色絵や染付などの陶器で
仁清･乾山などの作家は含みません。
　仁清･乾山のものと同様に、貴族や武士などの上流階級
および裕福な町衆を対象とした茶器、食器や調度品として作られ、
群青･緑･金などを用いる落ち着いた色彩が特徴です。

　中々エレガントなものが多く、普段から紅茶などに使用して
目の肥やしにすれば、家庭のみんなの瞳を養うこと請け合いです。
まずは瞳を慣らす処からスタートです。
スタート時は絶対に講釈はダメです。どうしても日常遣いからすれば
高価になりがちですので講釈を言いたくなる気持ちは解りますが、
講釈は、もっともっとあとに置いておきましょう。
必要となる時まで･･･熟成

伊万里で遊ぶ･･･

　輸出用として華やかで格調高い製品が作られた有田の磁器です。
その後、日本人好みの清楚で季節感にとんだデザインが開発されて
行きますが、この伊万里を扱う店が京都には多く、
それだけに良いものも集まり、ワタシも実は１番好きで普段から自宅で
良く利用しています。

京都の休日（４）では、選び方などの実践編を

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