2024 11,23 16:34 |
|
2008 11,21 17:00 |
|
中国などで進む砂漠化を食い止めようと、東レが緑地化の技術を開発し、実証試験に成功した。チューブ状の樹脂で地面を押さえて砂の移動を防ぎ、草木のタネを根付かせる手法。手軽に取り組めるのがミソで、東レも事業化を検討し始めた。 試験場所は中国の内モンゴル自治区の中南部。樹脂で作った直径約10センチのチューブを数メートル間隔で格子状に並べ、砂が風で動かないようにして植物が自生しやすくする。07年春に2カ所、計2万平方メートルに置くと、半年後には設置面積の10%に若芽が。今は20%以上で生えている。 この樹脂の素材は「ポリ乳酸」。トウモロコシなどの植物から出来ており、いずれは水や二酸化炭素に分解される。メンテナンスがいらず、回収する手間もかからない。砂漠の緑地化は植林が一般的だが、より安価で、作業時間も短くて済むという。 もともとはチューブ製造の「ミツカワ」(福井県越前市)が鳥取大と研究を始め、そこに東レが「ポリ乳酸の性能を生かせる」と加わった。産業資材事業部の佐々木康次さん(46)は「自信はあったが、3年かかると思っていただけに半年で結果が出るとは驚いた」という。 東レはチューブを、緑化材料として特許申請中だ。今後、どんな仕組みで展開すれば採算に合うかなど、事業化調査に入る。 PR |
|
コメント |
コメント投稿 |
|
忍者ブログ [PR] |