京都の休日（２）

　私たちは「自分のしたい事をするのが自由で、
そうして個性を伸ばすこと」が良しと教わってきました。
　そして、日本よりも欧米の方がよりスタイリッシュであると
信じられてきています。

　したいことを実現する文明文化を追求したことで、
地球は傷つき、わたしたちが信じてきた自己中心的な
いわゆるバブルな価値観は、東京を中心にTVを通して蔓延しきっています。

　団塊世代が「粋」の教育を拒否してきたが故に「粋」の実践者が
まったく見当たらなくなりました。

学生運動・ベトナム戦争・ピース・フォーク・ジーパン・四畳半･･･
解る人には解るでしょ「粋」を拒否してきた経過が･･･

観て学ぶことすらできず、すでに「粋」というものが、
いかなるものなのかも忘れ去られました。
たまぁ～に見受ける機会が訪れても、
理解するひとたちが既にいない現状･･･

　金銭的に裕福になれた人達が「粋」というものを
まったく知らない状況が今の日本の姿です。

　本物を知らない･･･値が高額なモノを本物と思う卑しい瞳
自分の瞳を養うことを知らない貧しい心。

　これからでも遅くはありません。
みなさん、本物を観てまわりましょう。
何からスタートしてもかまいません。
自分自身の心がみるみる豊かになって癒されて行きますよ。

　京都の休日（３）では、「骨董の買い方入門」みたいなことを
かいてみます。そこから「粋」というものの片鱗が伺えればと･･･
　

[0回]