11/10 今週の決算発表予定銘柄コメント

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楽天証券経済研究所所属のアナリストによる決算発表予定銘柄コメントです。
参考にお役立てください。

［執筆者紹介］
今中　能夫（いまなか　やすお）
楽天証券経済研究所アナリスト
1961年生まれ。1984年に岡三証券においてアナリストとなり、今年でアナリスト歴22年目。
インターネット、ソフトウェア、エンタテインメントを中心にテクノロジー、サービスを幅広くカバーする。

今週は11月10～14日の決算発表銘柄を見ていきます。

11月10日からの週は、メガバンクなど大手金融機関の決算発表が相次いであります。12日に新生銀行、13日にみずほフィナンシャルグループ、14日に三井住友フィナンシャルグループ、りそなホールディングス、住友信託銀行などがあります。特にメガバンクの決算については、世界の金融市場の大変動の中で日本のメガバンクがどう対応しているのか、欧米の大手金融機関がサブプライム問題への対応に苦しみ、次々に実質的に国有化されている中で、比較的被害が軽微な日本のメガバンクの今後の戦略は？など興味は尽きません。

非鉄、資源関連企業の決算発表もあります。10日に三菱マテリアル、11日に国際石油開発帝石、大平洋金属があります。一時高騰した非鉄金属や原油の国際市況が下落に転じています。不況で世界市場の需要も減少傾向です。決算と下期見通しに注目したいものです。

このほか、インターネット関連で11日にサイバーエージェント、13日にドワンゴの決算発表があります。サイバーエージェントは不況の中でのネット広告の動きと新規事業であるアメブロ関連事業の損益、ドワンゴは赤字が続くニコニコ動画の損益が注目点です。

このほかでは、11月14日にジーエス・ユアサコーポレーションの決算発表があります。子会社の循環取引の調査報告書が既に提出されています。今後の見通しが注目されます。

この週はやはりメガバンクの決算が目玉でしょう。日経平均の上昇が続き、アメリカの新大統領が決まるなど、株式市場に明るい雰囲気が芽生えてきました。この中での重要決算に注目したいと思います。

※上記コメントは、11月6日（木）作成時点におけるもので将来の市場環境等の変動等を保証するものではありません。