世界の砂糖市場：供給不足、２シーズン継続か－ＩＳＯのエコノミスト
Bloomberg NEWS　2008/11/06 15:14 JST
http://www.bloomberg.com/apps/news?pid=infoseek_jp&sid=aLouyS_MhXZc

　国際砂糖機関（ＩＳＯ）は、世界の砂糖需要が２シーズンにわたって供給を上回るとの見通しを示した。インドと欧州の生産が減少する一方、消費が拡大するためとしている。

ＩＳＯは８月時点で、2008年10月－09年９月に砂糖生産が１億6160万トンに減少する一方、消費は１億6550万トンになると予想していた。ＩＳＯのエコノミスト、レオナルド・ビシャラ氏は、世界の経済成長の鈍化で需要が抑制されるとみられるものの、供給は依然、不足すると見込んでいる。同氏は、不足分は09年10月－10年９月に拡大すると予想している。

ビシャラ氏はパリでのインタビューで「われわれは世界の砂糖需要の伸びの見通しを２－2.3％に引き下げている」と述べた。従来予想は2.4％だった。このことは、08年10月－09年９月の砂糖供給に「300万－350万トンの余裕が出ることを意味している」と指摘した。

砂糖は、生産の減少が予想されるため、ＵＢＳブルームバーグＣＭＣＩ指数を構成する銘柄のうち２番目に高い年初来上昇率を示している。ニューヨークの粗糖相場は年初来で17％、ロンドンの白糖相場は13％、それぞれ上昇している。
翻訳記事：東京　堀江 広美 Hiromi Horie

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