4/18お昼の『株価材料』

お昼の『株価材料』は、"つづきはこちらです"をクリック！

[0回]

 

■株価材料

△杉本商事<9932>　平成１９年３月期（第８２期）期末配当予想の修正に関するお知らせ

▼技研興業<9764>　業績予想の修正に関するお知らせ
（TOKYO IPO）

△海運株が買い優勢、日本郵船<9101>が17年1カ月ぶりの1000円回復
海運株が買い優勢となっている。商船三井<9104>が２月２６日に付けた上場来高値１４６７円を更新。川崎汽船<9107>も同日の上場来高値１２７９円を、日本郵船も２月２１日の年初来高値９９６円をそれぞれ上回った。日本郵船は９０年３月１２日以来、１７年１カ月ぶりの１０００円大台回復となっている。商船三井の２００７年３月期経常利益が過去最高になるとの観測をきっかけに、海運株全般は人気化。幅広く資金を誘い込んだ。

△カゴメ<2811>が買われる、ＵＢＳが目標株価引き上げ
カゴメが買われる。ＵＢＳが目標株価を２０００円から２３００円に引き上げたことを好感した。ＵＢＳでは野菜飲料の好調継続やアサヒビール<2502>との提携効果などを考慮し、２００７年度以降の一株利益予想を上方修正している。
　
▼ＨＩＯＫＩ<6866>が急落、第1四半期は44.8％経常減益

△リソー教育<4714>が堅調、08年2月期配当への期待感
リソー教育が堅調。１８日付日経新聞朝刊が、同社の２００８年２月期年間配当について前期推定比１０円増の１６０円になりそうだと伝えたことが手掛かりになり、配当期待の買いが入っているという。

△Ｃ＆Ｒ社<4763>が大幅高、08年2月期の増益予想と自社株買いを評価

▼サダマツ<2736>が売り優勢、07年2月中間期予想を下方修正

□日立<6501>、ＥＵの課徴金で欧州裁判所に取り消しを提訴
日立製作所は１８日、欧州委員会が変電設備用のガス絶縁開閉装置（ＧＩＳ）に関する欧州独占禁止法違反を理由とする課徴金の納付命令を出したことについて、欧州第一審裁判所に対して１７日付で取り消しを求め提訴したと発表した。欧州連合（ＥＵ）の執行機関である欧州委員会は１月２４日、ＧＩＳでカルテルを結んでいたとして日欧企業に総額１２００億円の課徴金を課すと発表した。課徴金を課せられた日本企業は、日立のほか、三菱電機<6503>、東芝<6502>、富士電機ホールディングス <6504>。

△イビデン<4062>がしっかり、米インテルの決算を材料視
イビデンがしっかり。同社の有力な供給先である米半導体大手インテルの第１・四半期決算は粗利益率が事前予想を上回った点を材料視している。これまでインテルの業績動向に株価が左右されるケースが多かっただけに、安心感を誘った格好だ。

■ペンタックス<7750>、18日に予定の臨時取締役会を中止
ペンタックスは、１８日午前８時半から予定していた臨時取締役会を中止した。同社幹部が明らかにした。同取締役会ではＨＯＹＡ<7741>との経営統合について議論する予定で、ＨＯＹＡから提案されているＴＯＢ（株式公開買い付け）への賛否を決議するとみられていた。
（ロイター）

△テルモ<4543>---約10億円を投じ、直径0.2ミリの注射針増産
緩やかなリバウンド基調継続。約10億円を投じ、直径0.2ミリの注射針「ナノパス」を増産すると報じられている。ほとんど痛みを感じないため、1日に数回も注射を必要とする糖尿病患者などからの引き合いが旺盛。08/3期に売上4割増を目指すと。

△資生堂<4911>---均衡表では雲を一気に上抜け
反発で3/2以来の2500円を回復している。08/3期の連結営業利益は前期推定比17％増の585億円前後になりそうとの観測が報じられている。均衡表では雲を一気に上抜けている。信用倍率は1倍割れが慢性化。

▼消費者金融各社---軒並み安、4社の損失1兆円規模と報道で
消費者金融各社軒並み安の展開。大手4社の最終赤字が計1兆円規模に膨らむ見通しなどと一部で報じられており、あらためて経営環境の厳しさが認識される状況となっている。ちなみに、会社側公表ベースでの合計額は9200億円強となっており、さらなる下ぶれ懸念につながる格好でもある。

△住金<5405>---セ氏1000度の高温でも使える耐熱ステンレス開発
続伸で4/2以来の水準。セ氏1000度の高温でも使える耐熱ステンレスを開発したと報じられている。次世代火力発電プラントのガスタービン部品として採用が決定しているほか、今後は燃料電池向けに売り込むと。

■サークルＫＳ<3337> 英テスコが日本でコンビニエンスストア事業に参入と報じられている。
外資系の直営展開ははじめてともされており、競争激化への警戒感など先行か。ただ、ローソン<2651>やセブンアイ<3382>はもみ合いにとどまるなど、外資系企業の参入はコンビニ業界の再編期待を高めさせるとの見方も一方ではあるようだ。

▼セラーテム<4330> 大幅反落。
月次動向が売り材料視されているようだ。3月の売上高は前年比15.7％減と再び減少に転じたほか、累計ベースでは同15.6％減となった。前日は先回り的な動きからストップ高となっていたこともあり、失望売りにつながっているもよう。

■メイコー<6787> みずほ証券では目標株価を7500円から6300円に引き下げたものの、投資判断については「1」を継続したようだ。
銅高騰が懸念されるが、株価は業績に対して悲観的すぎると。受注面の力強さは継続、宮城工場の歩留まり悪化や武漢工場の立ち上げの遅れもすでに解消されているとしている。

△フジ住宅<8860>---急反発、高利回りなどはやしてリバウンド
急反発。業績下方修正や中期計画下方修正などを受けて連日の急落となっていたが、本日は突っ込み警戒感からリバウンドを目指す動きとなっている。一部証券紙で取りあげられているもよう、配当利回りの水準などから株価は売られ過ぎとの指摘。

△シスメックス<6869>---新たな遺伝子診断技術の実用化に乗り出すと
反発。胃がんの悪性度を30分程度で判定できる新たな遺伝子診断技術の実用化に乗り出すと報じられている。4、5年後をメドに事業化するとしている。株価は25日線をサポートとするも、均衡表の雲が上値を抑える格好。

△商船三井<9104>---2/26の高値更新、取組改善など需給面も評価
続伸で2月26日以来の上昇来高値を更新している。大型タンカー運賃急落など、海運株にとってはネガティブと映る材料も報じられてはいたが、バラ積み船回復など市況の先高期待は強いもよう。信用取り組み動向が改善していることも評価材料となっているようだ。

△サンエーインタ<3605>---三菱ＵＦＪ証券では「1」に引き上げ
反発。三菱ＵＦＪ証券ではレーティングを「2」から「1」に引き上げたもよう。引き上げの要因としては、07/8期連結業績の未達リスク低減、低バリュエーション、赤字ブランドの採算改善スピード、新規開発における慎重な姿勢などを価判断引き上げの理由としているようだ。目標株価は4900円。

▼アーム電子<6671> 売り気配から。
赤字継続並びに無配転落が嫌気されているようだ。第3四半期決算を発表、併せて07年5月期の業績予想を下方修正している。最終損益については、従来の1.5億円の黒字化予想に対して0.87億円の赤字となる見通し。また、予定していた10円の期末配当を見送るとしている。なお、07年5月の下方修正は昨年10月中旬に次いで2度目となる。

■ＧＣＡ<2126> 軟調。
業績の計画未達が嫌気されているようだ。07年2月期実績は各利益項目が計画から下振れ、経常利益で従来予想の24.05億円に対して21.46億円にとどまっている。また、期末配当については従来予想の2400円から2320円に引き下げられた。なお、大和総研では株価の割高感は払拭できないとの見解、中立の投資判断を検討しているもよう。

△オリンパス<7733>---最高値水準での強含みの展開
最高値水準での強含みの展開。大和証券では、がん検診の推進により、内視鏡や分析システムなどの検査機器の需要は拡大し、同社への追い風になると考えているようだ。また、今後は新興国の経済発展とともに、医療、ライフサイエンス事業は一段の成長が見込まれるとして、注目している。

■ソフトバンク<9984>---売り買い交錯
売り買い交錯。4/13時点の信用倍率は1.21倍と依然として取り組み妙味が大きい。ただ、これまで5週連続で1倍を下回っていたこともあり、現在の調整基調からみて、妙味が後退とも。

△アイコム<6820>---急伸、野村が投資判断を新規に「２」
急伸。野村が投資判断を新規に「２」としたことが買い材料視されている。安定した無線機事業の価値、豊富なキャッシュを評価するとしており、妥当な一株当たり株価は3600-4000円と算出しているようだ。無線機業界は需給構造が安定、参入企業は高い収益性を誇っていると。

△東京エレク<8035>---続伸、インテル決算通過で安心感も
続伸。前日はＧＳの投資判断格上げが好感されて逆行高の展開、本日は米インテルの決算動向が警戒されたものの、引き続き買いが先行する状況となっている。インテルの設備投資計画は従来予想比変更なしなど、インパクトは強くないものの、ひとまず決算発表通過で不透明要因がなくなったことが買い安心感にもつながる格好へ。

△東光<6801>---線幅0.35マイクロ対応の半導体量産へ
最新鋭の回路線幅0.35マイクロメートルに対応した半導体の量産を始めると報じられている。発光ダイオードの輝度を調節するドライバーＩＣなどを量産するようだ。
（フィスコ）

□Ｈｕｍａｎ２１<8937>は９日続落も株式分割権利取りに一考余地
Ｈｕｍａｎ２１は、３５円安の１５７０円と９営業日続落している。今年１月２５日に４月３０日割り当ての１対２の株式分割と公募増資・株式売り出しの好悪両材料を同時に発表、希薄化・需給悪化懸念から売り先行となり４００円幅の調整となっているが、テクニカル的に１３週移動平均線から８％超のマイナスかい離で、業績実態的にもＰＥＲ８倍台と下げ過ぎであり、下値での株式分割の権利取りも一考余地がありそうだ。また、公募増資（発行価額１７３６円）は、２月１４日払い込みで終了しているが、株価が発行価額を大きく下回っていることも、４月の決算期末に向けて思惑要因として取り沙汰されている。同社の今４月期業績は、昨年１２月に２００７年１０月中間期業績を上方修正するなど順調に推移している。粗利益率の高いマンションの一棟売りなどの不動産販売事業や不動産賃貸事業が順調に推移しているためで、第３四半期業績も純利益は５．７倍増益と高変化して着地、通期純利益は１４億円（前期比２．４倍）と連続の大幅過去最高更新を予想している。この日は、不動産株が東急不動産の業績増額・増配をきっかけに業種別騰落率で値上がりトップになるなど持ち直しの動きを強めており、側面支援しそうだ。

△アルプス技<4641>は２期ぶりの最高純益更新を見直し反発
アルプス技研は、１５円高の１３８７円と反発している。前１２月期の期中の再三の業績下方修正で２００５年以来の安値水準に低迷していたが、今期純利益が２期ぶりに過去最高更新と急回復することを見直し下値に割安株買いが入っている。同社の前期業績は、前々期比５％増収、７％経常減益、８４％純益減益と落ち込んだ。製造業向け技術者派遣事業は好調に推移したが、業務系ソフト開発子会社の赤字プロジェクトや採用積極化に向けての費用増、持分法投資損失拡大などで利益は伸び悩み、純利益は債務超過子会社負担や蓼科テクノパークの減損損失などが重なり大幅減益となった。今期は、こうした特殊要因は一巡し、４月入社の新卒者２４０名や昨秋入社の中国人新卒者４４名の本格稼働も予定していることから回復を見込んでいる。売り上げは２３４億円（前期比８％増）、経常利益は１７億７０００万円（同１８％増）、純利益は９億６０００万円（同３３％増）と２期ぶりに過去最高業績となる。株価は、ＰＥＲ１６倍台、配当利回りは３．１％と割安でありリバウンド幅を拡大しよう。

△キッセイ薬<4547>は三角合併解禁思惑を信用好需給がフォローし急反発
キッセイ薬品工業は、１００円高の２３１５円と急反発している。業績下方修正・大幅減益を織り込み、Ｍ＆Ａレシオでランキング上位にランクされている業界再編関連思惑が再燃しているもので、信用取組が薄めながら株不足で逆日歩のつく好需給も思惑を増幅している。同社の２００７年３月期業績は、中間期決算発表時の昨年１１月に下方修正され、今年１月発表の第３四半期業績も前年同期比１７％経常減益、３０％純益減益と不調続きである。昨年４月の薬価引き下げや後発医薬品の追い上げなどで苦戦した。ただこのなかで昨年５月に発表した前立腺肥大症適応の排尿障害改善薬「ユリーフカプセル」が健闘しており、この実績をもとに今年３月からウェブサイトで一般向けに排尿障害の情報提供を開始、高齢化社会、「団塊の世代」の大量退職に関連する好業態が再評価される方向になっている。業績も「ユリーフカプセル」に加え糖尿病薬の適応拡大も加わり、２００８年３月期は増益転換が観測されており、５月１４日予定の決算発表が注目される。株価は、投資採算的には割高だが、５月から解禁される三角合併も絡み信用好需給の上乗せで思惑高が続くことになりそうだ。

△東急不<8815>は業績修正と期末配当増配が重なり急反発
東急不動産は、４１円高の１３１９円と急反発している。１７日に２００７年３月期業績の修正とすでに配当落ちとなっているが期末配当の増配を発表、内需関連人気が高まっている。同社の３月期業績は、売り上げが１１月予想を５０億円下回るが、経常利益は９５億円上回り、純利益は据え置いて３００億円（前々期比２．９倍）とした。純利益は、前々期の過去最高を大幅更新する。経常利益は、単独決算でＳＰＣを通じて保有していたビルの売却、連結決算では子会社の東急リバブルの好調な業績が寄与し、減益予想から増益に変わった。純利益は、販売用不動産の評価損１５８億円のほか、東急ハンズの事業再構築損失４９億円を計上したことから据え置いた。期末配当は、前期実績・従来予想の５円をから７円に増配する。株価は、昨年１０月の日経平均構成銘柄への新規採用をきっかけに下値反転し、同１２月の高島屋新宿店の土地取得や公示価格上昇などがフォローの材料となった。投資採算的には割高だが、今年２月の昨年来高値１５４８円からの調整一巡感も後押しし高値奪回に弾みをつけよう。

□コスモ石<5007>は業績上方修正で原油価格続落を押し返し小反発
コスモ石油は、６円高の５００円と小反発し５００円台固めに煮詰まり感をみせている。前日に今度は２００７年３月期業績の上方修正を発表、１７日の米国市場で原油先物（ＷＴＩ）価格が、０．５１ドル安の１バーレル＝６３．１０ドルと３日続落したことを押し返し下値での割安株買いを刺激している。同社の３月期業績は、９月中間期を２回上方修正したあと、１１月には通期業績を上方修正したが、今年２月の第３四半期決算発表時には逆に下方修正と方向感の定まらない業績修正となった。いずれも原油価格の高騰・下落に伴いたな卸資産の総平均法による在庫評価で売上原価が上がるか下がるかによる影響が上ぶれ・下ぶれ要因となった。今回は原油価格が２月の想定に比較して高騰したことから上方修正となるもので、売り上げは２月修正値より１００億円ダウンするが、経常利益は１２０億円、純利益は８０億円各アップし、純利益は２５０億円（前々期比５９％減）と減益率を縮小する。株価は、業績動向そのものよりも原油価格の変動に伴い動意付く傾向を強めており、なおイラン・イラクなどの中東の地政学リスクで原油価格に波乱展開が観測されるなか、１株純資産そこそこの低位値ごろが思惑を高める展開もありそうだ。

△ＵＳＪ<2142>は業績上方修正で直近ＩＰＯ人気増幅し最高値更新
ユー・エス・ジェイは、寄り付きから買い気配を切り上げ４６００円高の６万７２００円まで買い進まれる急反発となり、４月１１日につけた上場来高値６万４４００円を更新している。前日に２００７年３月期業績の上方修正を発表、直近ＩＰＯ（新規株式公開）銘柄人気を再燃させている。同社の３月期業績は、売り上げが新規上場時の３月１６日予想を２８億円、経常利益が２７億５０００万円、純利益が２７億円それぞれ上回り、純利益は３７億円（前々期は４６億３４００万円の赤字）と黒字転換幅を拡大する。通期全体が、開業５周年記念プログラムの導入により順調に推移し、第４四半期（４Ｑ）には新規アトラクション「ハリウッド・ドリーム・ザ・ライト」が予想を上回る集客効果を発揮、ニューイヤーイベントやバレンタインイベントも成功、暖冬も追い風となり上方修正につながった。株価は、３月に公開価格４万９０００円で新規上場され、資金吸収額が３０７億円と大きいことから初値は５％安の４万６６００円でつけるなど不調な出足となった。ただ４月２日に４Ｑ入場者が過去最高となったと発表したことから下値を切り上げ上場来高値へ進んだ。なお、不人気分を取り返す上値余地拡大が想定される。

△藤井産<9906>は１５期ぶり最高益へ業績再々増額しＭＭ人気で急伸
藤井産業は、５営業日ぶりに商いが成立し１１日終値に対し４５円高の７９５円と急伸している。前日に２００７年３月期業績の再々上方修正を発表、１５期ぶりに過去最高を更新することから割安顕著としてマーケットメーク（ＭＭ）銘柄人気を再燃させている。同社の３月期業績は、昨年１０月、１１月と上方修正されたが、その１１月修正値をさらに増額した。売り上げは１２億円、経常利益は３億３０００万円、純利益は１億３０００万円それぞれアップさせ、純利益は８億円（前々期比６０％増）と１５期ぶりに過去最高を更新する。北関東を地盤とする電設資材・電気機器商社として、電設資材や産業システムの機器制御関係が好調に推移し、情報システム部門や施工事業の利益率改善も上乗せとなり再々増額につながった。株価は、再三の業績修正で下値は切り上げているが依然として品薄・値付き難が続いている。ＭＭ銘柄特性を発揮してＰＥＲ９倍台の訂正高へ進もう。

▼富士通<6702>は増額・減額ミックスの業績修正響き続落
富士通は、寄り付きに１７円安の７９２円と売られて急続落しその後やや下げ渋りの動きを続けている。前日１７日に３月２０日の２００７年３月期単独決算の下方修正に続き、連結業績の修正を発表、営業利益、経常利益は減額、純利益は増額で過去最高とプラス、マイナスが綱引きとなったが、売り先行となっている。市場は、来週からの３月期決算発表本格化を前に業績動向に神経質となっておりマイナス材料には保守的に反応している。同社の３月期業績は、売り上げが１月３１日予想を据え置いたが、営業利益は８０億円、経常利益は３０億円それぞれ下方修正、純利益は逆に２２０億円上方修正し１０２０億円（前々期比４８％増）とし２２期ぶりの過去最高とした。営業利益は、光伝送システムの回復の遅れなどから下振れ、経常利益は、持分法損益の改善などでカバーし、純利益は、光伝送システム事業の固定資産の減損損失計上で約１００億円の影響が出るが、３月のファナック株式売却の特別利益計上により上方修正となった。株価は、単独決算の純利益が黒字予想から赤字転落に業績修正した前回の３月は、悪材料織り込み済みで下値買いにつながった。昨年来安値水準で再度の確認運動を続けよう。

△カプコン<9697>は業績再増額でコンテンツ人気再燃し急反発
カプコンは、寄り付きの買い気配から７１円高の１９２８円と急反発している。前日に２００７年３月期業績の再上方修正を発表、減益率を縮小することから、内需関連のコンテンツ人気が再燃している。同社は、今年２月に３月期業績を上方修正したばかりだが、その修正値をさらに増額した。売り上げが４８億円、経常利益が２１億円、純利益が１２億円それぞれ上ぶれするもので、純利益は５６億円（前々期比１９％減）とさらに減益率を縮小する。ゲームソフト事業で、Ｘｂｏｘ３６０向けソフト「デッドライジング」、「ロスト　プラネット」が世界的にミリオンセラーを達成、国内でもプレイステーション・ポータブル向けに「モンスターハンターポータブル２ｎｄ」も同様にヒットしたことが業績を押し上げた。株価は、前回修正時には材料出尽くし感や証券各社の投資判断引き下げが響き６００円幅の調整となり、４月に入って業績上ぶれ観測を支えに持ち直している。コンテンツ関連の好位置キープを再確認してリバウンド幅を拡大しよう。

△アサヒプリテク<5855>は３回目の業績上方修正をバネに３連騰
アサヒプリテックは、２５円高の２９４０円と３日続伸し３月２６日につけた株式分割権利落ち後高値３０８０円を意識する動きを強めている。前日に今年１月２３日に続き２００７年３月期業績の矢継ぎ早の３回目の上方修正を発表、環境関連の割安株買いが再燃している。同社の３月期業績は、昨年７月、今年１月と増額されたが、その１月修正値をさらに上方修正した。売り上げは４５億円、経常利益は４億７０００万円、純利益は３億円それぞれアップさせ、純利益は５７億円（前々期比７４％増）と前々期の過去最高を大幅に更新する。貴金属リサイクル事業で金、プラチナ、パラジウムなどの貴金属回収量が堅調に推移し、貴金属の平均販売単価も１月想定を上回って推移したことが再々上方修正につながった。株価は、１月の業績修正に続き３月には期末配当の増配と中期経営計画の目標数値上方修正を発表したが、３０００円大台が大きな上値フシとなり撃退されている。３度目の正直で勢いをつけＰＥＲ１８倍台の割安修正に進もう。
（東洋経済新報社）

▼ゲンダイＡＧ<2411>が上場来安値を更新、今期減益見通しに失望売り
ゲンダイエージェンシーが続落。１万４０００円安の１２万円まで売られて上場来安値を更新している。パチンコ業界向け広告を展開する同社は１７日、前０７年３月期決算と併せて今期の連結業績見通しを発表。各段階の利益を減益見通しとしたことで失望売りを浴びている。連結ベースでは売上高２００億円（前期比３．５％増）、経常利益２１億５１００万円（同６．７％減）、純利益１１億４７００万円（同５．０％減）とした。パチスロ新基準機の入れ替え期限が迫るなか、ホールの統廃合や新規出店の抑制、広告費予算削減の傾向は今上期まで続く見通しとしている。

▼住江織<3501>が続落、持ち分法適用会社の業績伸びず今期経常利益予想を下方修正
住江織物が続落、一時１４円安の３４７円まで売られている。同社は１７日、今０７年５月期業績予想の修正を発表。持ち分法適用会社の業績が当初見通しを下回り、連結経常利益を２４億円→２３億円（前期比横ばい）に減額したことが売り材料となっている。環境対応商品が伸び売上高は７５３億円→７５８億円（同横ばい）に増額、純利益は当初予想の３０億円（同４０．６％増）を据え置いた。

△東洋電<6505>には三菱ＵＦＪ証が強気の投資判断「１」を継続
東洋電機製造には三菱ＵＦＪ証券が１７日付のサマリーで、同社株の投資判断を強気の「１」継続とした。車両用電装品の大手で、１３日発表の今５月期第１～第３四半期（０６年６月～０７年２月）の連結業績は、主力製品の端境期ということもあり、前年同期比４９％営業減益、最終損益５．０５億円の赤字（前年同期は１０．７２億円の黒字）で着地した。通期の連結業績について会社側では、営業利益２７億円（前期比４％増）、純利益３億円（同７６％減）という従来予想を変えていない。三菱ＵＦＪ証券では、営業利益で３億円ほど下ブレするとみているが、それでも、中期的には依然として業績が顕著に拡大する可能性が高いとし、これを強気の投資判断の理由としている。

△省エネ関連株にスポットライト、環境と並ぶテーマに
「省エネ」関連株に改めてスポットライトが当たってきた。京都議定書に基づく温暖化ガス削減の進ちょく状況について、経済産業省・環境省による報告案が明らかになった。その内容として、住宅やオフィスでの省エネ基準の厳格化や、バイオマス燃料の積極利用、環境税の導入などが検討課題として挙げられている。空調設備や給湯器での省エネ対策の義務付けも強化される見通しで、今後はエアコンのダイキン工業<6367>や富士通ゼネラル<6755>、給湯器のノーリツ<5943>や三浦工業<6005>などが物色の対象になってきそうだ。また、中国でも省エネの推進には関心が高く、日本政府による同事業への国内企業のアピールも熱心だという。今後、「省エネ」は「環境」と併せて市場の大きなテーマになってくるだろう。

▼日カン<5905>が前３月期の利益推定値を減額修正
日本製罐が１７日午後１時に前０７年３月期の利益推定値を減額修正した。連結ベースの売上高は８１億３０００万円→８１億９０００万円（前々期は７７億７１００万円）、経常損益は６５００万円の黒字→２２００万円の黒字（前々期は１億５０００万円の赤字）、最終損益は８００万円の黒字→２４００万円の赤字（同９９００万円の赤字）とした。販売数量回復で売上高は小幅に上回るものの、販売単価の改定が予想したほどに浸透しないという。２６日に前期決算と併せて今期業績予想を発表予定。

△オンワード<8016>をみずほ証が投資判断「２」に引き上げ
オンワード樫山がにはみずほ証券が１７日付で同社の投資判断を「３」から「２」に引き上げた。同証券では今０８年２月期は実質ベースで２ケタの営業増益を予想。特に百貨店各社の新規出店や全面改装に伴い、収益性の高い売り場の確保が進む可能性が高いほか、純粋持ち株会社への移行によりグループ内の事業の再編と効率の改善も期待できるとしている。目標株価は１８５０円。
（株式新聞ダイジェスト）

□野村証が富士通<6702>の「２」を継続
野村証券は１７日付で富士通の投資判断「２」を継続している。会社側が前日に０７年３月期業績の減額修正を発表、営業利益は８０億円未達の１８２０億円（前の期に比べて０．３％増）となった。本社コストを抑制できなかったことなどが要因という。野村証ではネガティブとはしているが、リポートでは「業績モメンタムは一段と悪化するがインフラサービス事業は順調に拡大しており、０８年３月期下期以降の回復見通しに変更はない」などとしていた。野村証では今期の営業利益について２０５０億円（１２．６％増）、来期２３５０億円（１４．６％増、１株利益４９．８円）と試算している。
（ラジオNIKKEI）

△麦芽回帰　ビール４社“第４のビール”期待
ビール風味アルコール飲料である第３のビールで、麦芽を使用するタイプの発売が相次ぎ、７月までにビール大手４社の商品が出そろう見通しとなった。第３のビールは麦芽を使わないすっきりとしたタイプが主流だが、一部の消費者から「味が薄い」などの不満が寄せられていた。麦芽系はビールに近い味をより安く楽しめるのが魅力で、業界関係者は「もはや“第４のビール”」と、その将来性に期待している。麦芽を使った第３のビールには、アサヒビール<2502>の「極旨（ごくうま）」などがある。キリンビール<2503>は５月に「良質素材」を発売すると発表しており、サッポロ<2501>ビールとサントリーも６月中に、いずれも麦芽を使用した新商品を投入する見通し。アサヒは５月、極旨を発売後半年余りで刷新するなど、需要期の夏場を控えて各社の動きは急だ。
（産経新聞）

△高速でデータ取り込み
ソフトバンク<9984>モバイルは「７０７ＳＣ２」（サムスン電子製）を発売した。第３世代携帯の約１０倍の速さでデータを取り込める「３．５世代」のサービスに対応している。

△ボサノバでお目覚め
セイコー<8050>クロックは、アナログ電波目覚まし時計「ＮＲ２０３」を２０日に発売する。

△ＤＳ使って歴史の勉強
バンダイナムコ<7832>ゲームスは、山川出版社監修のニンテンドー<7974>ＤＳ用ソフト「詳説日本史Ｂ　総合トレーニング」と「詳説世界史Ｂ　総合トレーニング」を６月７日に発売する。

△濃厚なマンゴー風味
ＪＴ<2914>は、おやつ系飲料ブランド「Ｍｉｓｓ　Ｐａｒｌｏｒ（ミス・パーラー）」シリーズのデザート飲料「マンゴープリン」を発売した。

△座席やマットにはっ水機能
富士重工業<7270>は軽乗用車「スバル　サンバー」（排気量６６０ｃｃ、４人乗り）の特別仕様車「サンバーディアスワゴン『Ｔｏｕｇｈ　Ｐａｃｋａｇｅ　Ｌｉｍｉｔｅｄ』（タフ・パッケージ・リミテッド）」を発売した。
（読売新聞）

△ＪＦＥシステムズ<4832>と内田洋行<8057>、中小企業向け品質情報管理パッケージ「Ｖｅｓｔｉａ」を開発

△オウケイウェイヴ<3808>、Ｑ＆Ａサイト「ＯＫＷａｖｅ」と「ＯＫＷａｖｅ」連携サイトのカテゴリーを刷新

△三井物産<8031>とダスキン<4665>、韓国でミスタードーナツ事業展開で現地企業とＦＣ契約締結

△富士通<6702>と米サン、ＳＰＡＲＣプロセッサーとＳｏｌａｒｉｓ１０搭載の新サーバーを共同開発

△ブリヂストン<5108>スポーツ、ゴルフボール「東北楽天<4755>ゴールデンイーグルス　オリジナルボール」を発売

△フジタ<1725>、避難安全性能など確保した横浜市の都市型複合ショッピングセンターが竣工
（日経プレスリリース）

△キマンダとアドバンテスト<6857>、ＧＤＤＲ５用テスト・ソリューションを開発
メモリソリューションのリーディングサプライヤである、キマンダは、株式会社アドバンテストとＧＤＤＲ５（Ｇｒａｐｈｉｃｓ　Ｄｏｕｂｌｅ　ＤａｔａＲａｔｅ　５）テスト用のハードウェア・セットアップの共同開発に合意したと発表しました。今回の提携は、ＧＤＤＲ５グラフィックスＤＲＡＭ（ｄｙｎａｍｉｃ　ｒａｎｄｏｍ　ａｃｃｅｓｓ　ｍｅｍｏｒｙ）デバイス向けのコスト効率の高い量産に適したテスト・ソリューションの実現を目的としています。
（日刊工業新聞）

△ＧＭＯ−ＰＧ<3769>とリアルワールドが資本・業務提携
GMOインターネット<9449>グループで非対面クレジットカード決済事業を展開する、 GMOペイメントゲートウェイと、リアルワールドは１８日、資本・業務提携することに合意。リアルワールドの子会社であるポイントスタイルが運営する、現金・電子マネー・商品等に交換可能なネット上のポイント交換サービス事業「Point Exchange」を、GMO-PGの決済サービスを利用するEC事業者へ展開、利 用を促進すると発表した。

△オークネット<9669>が反発
オークネットが反発している。大和総研が同社株の投資判断を新規に２としたことが好感されている。

△東洋インキ製造<4634>が反発
１８日付け株式市場新聞１面で取り上げた「有機ＥＬが早くも本命人気」で紹介した東洋インキ製造が反発してる。同社は中核素材の発光材料など有機ＥＬ材料に絡んでいる。

△マキタ<6586>　ロビン<6021>の業績予想下方修正を受けて、同社に対する公開買い付け期間を、１９日から５月７日まで延長へ。

▼富士通<6702>がさえない
富士通がさえない。０７年３月期の連結営業利益を従来予想の１９００億円から１８２０億円に減額修正したことが嫌気されている。

△ナイスクラップ<7598>　出店はデパート中心からショッピングセンターへシフト。

△紙パルプ商<8032>　企業の情報システム構築を請け負うシステムインテグレーター（ＳＩ）事業に参入。
全額出資の子会社を設立、４月内に営業活動を本格化する。

△資生堂<4911>が強含み
資生堂が強含み。０８年３月期の連結営業利益が５８５億円前後（前期推定比１７％増）となりそうと一部で報じられたことが手掛かりになっている。

△富士フイルム<4901>がしっかり
富士フイルムホールディングスがしっかり。０８年３月期の連結営業利益が２０００億円超（前期推定比１．８倍）となる見通しと伝えられたことが材料になっている。
（株式市場新聞）

□高砂熱学工業<1969>は反落も、短期・中期とも反発期待あり
高砂熱学工業は反落。４６円安の１１１５円で始まり、前場は１１２６円で引けている。今朝の日経産業新聞で「高砂熱学工業、ベトナムに進出――日系企業の受注狙う」と報道されたが、市場は反応薄だ。ベトナムといえば、ＢＲＩＣｓに続く、期待の新興国ＶＩＳＴＡ（ビスタ＝ベトナム、インドネシア、南アフリカ、トルコ、アルゼンチン）の一角なのだが。先週末１３日大引け後に、２００７年３月期業績予想の上方修正を発表。今週に入って、きのう、おとといと人気化し、１２００円ラインに届いていた。今朝はその反動が出ているもようだ。中期チャートを見ると、１２００円ラインがここ数年の上値抵抗線だ。が、同社のアジア展開と業績の好調な伸長を背景に、このフシを抜ければ、１９９０年代につけた１３００～１５００円ラインもまんざらではない。信用残は売り長なので、まずは目先の小幅戻りを期待。

△資生堂<4911>は今期営業増益報道で続伸。もう少し、上値を追えるか
資生堂は続伸。１５円高の２４５５円で始まり、２５３０円まで買われている。もともと続伸で来ていたが、今朝の日経新聞等に「資生堂の、２００８年３月期の連結営業利益は、前期推定比１７％増の、５８５億円前後になりそうだ」「中国事業がけん引」と報道されたことも買い材料となっているもようだ。ただ、続伸とはいえ、中期チャートで見ると、現在は高値圏。今年１月に２７０５円をつけて上場来高値を更新し、その後、一服していた。なので、中期的にはこの続伸が続くかどうかは不明。ただ、大型株・有名銘柄・ディフェンシブ株人気がこのまま続けば、さらなる上値追いも可能か。加えて、信用残は売り長なので、目先、買戻しが入ることも期待できる。

△スティール大株主の日清食品<2897>が反発し年初来高値を更新
日清食品が、７０円高の４６００円と反発し１６日につけた年初来高値４５９０円を更新している。米系投資ファンドのスティール・パートナーズの持ち株比率が、議決権ベースで１３．２１％に上昇したとの発表を受け買われたが、再び騰勢を強めている。また、取組倍率が０．２４倍と売り長の好需給と、三菱商事<8058>が５％保有の大株主になっていることから、いざとなれば、同社がスティールから日清食品株を引き受けるのではとの観測が株価を押し上げている。

△ＵＳＥＮ<4842>が２月中間期の上方修正を受けストップ高
ＵＳＥＮが、１００円高の１０７３円ストップ高となっている。同社の２００７年２月中間期の連結経常損益が従来予想を１７億２２００万円上回る３７億２２００万円の黒字になった模様との発表を受け買いが優勢となっている。前年同期は１９億２５００万円の赤字。前年同期に赤字だったブロードバンド（高速大容量）・通信事業が営業黒字化したほか、無料動画配信の赤字幅が縮小し従来予想を大幅に上回った。２６週移動平均線の１１７０円抜けから一段高へ向かう可能性も出てきたようだ。

△インテージ<4326>は小幅反発。老舗調査会社株は買い安心感もあり、これからが買い時
インテージは反発。８０円高の２６５０円で始まっている。ジャスダック市場値上がり率の上位にランクインした。とくに材料が出たわけではないが、チャートを見ると、今月に入って、２８００円ラインから２６００円ラインまで続落してきた。なので、オシレーター的に「買い時」となっていた。ここへ来て、自律反発と見直し買いで、底を打ったもようだ。短期日足では続落とはいえ、中期週足、長期月足では、凸凹しながらも、右肩上がりで来ている。なので、中長期では、いまは押し目の買い時と見て良さそうだ。現在の株価でＰＥＲは１０倍台と、割安でもある。老舗調査会社だけあって、業績は、堅調に増収増益。大口株主も、大手優良企業や、銀行、生保に加え、ゴールドマン・サックスなど優良外資が並んでいる。買い安心感も充分だ。

△パイロット<7846>が３日ぶり反発、消せるボールペンは出足好調で品薄状態
パイロットコーポレーションが、１万８０００円高の９４万円と３日ぶりに反発している。同社が３月１０日に発売したボールペン「フリクションボール」の出足が好調と報じられた。書いた文字や絵を頭部についたゴムでこすれば、消せる。特殊なインクを摩擦熱で無色にするため、消しかすも出ない。若い女性を中心に人気を集め、品薄状態が続いているという。２月２２日の四季報速報では今０７年１２月期も好調に推移しそうだと見ている。会社側は今期について売上高８１０億円（前期比０．５％増）、営業利益６３億円（同０．６％増）など足踏みシナリオの予想数字を公表したが、“最低線”として６６億５０００万円と会社予想を上回る収益が見込まれると判断している。株価は早晩３月１６日につけた高値９７万４０００円奪回から一段高が期待されよう。

△コスモ石油<5007>はモミ合い上放れのきざし。優良株の仕込み時
コスモ石油は小幅反発。４円高の４９８円で始まり、５００円台に乗せている。きのう大引け後に、２００７年３月期業績予想の修正を発表した。連結・個別とも、売上高は減額修正、経常・純利益はともに増額修正。とくに個別では、経常・純損益は、前回予想は損失だったものを、利益計上とした。原油価格の高騰により、在庫評価の影響で、売上原価が押し下がると見込んでいる。短期日足チャートを見ると、この１ヵ月ほどは４９０円台を中心にモミ合い。上ヒゲ、下ヒゲが、みょうに長い、小さめのローソク足が並んでいる。煮詰まり感が出ており、そろそろ上放れの時期か。現在のＰＥＲは約１２倍、ＰＢＲは約１倍と、ころあいの株価。単位１０００株なので、値ごろ感もあり。仕込み時。老舗の石油元売で、大口株主は、信託口、都銀、生損保、電力会社など。買い安心感も充分だ。

△サマンサタバサジャパンリミテッド<7829>はスタイライフの連結子会社化で続伸
サマンサタバサジャパンリミテッドは続伸。２万円高の２８万５０００円で始まり、寄り後は２９万円まで買われている。東証マザーズ市場値上がり率上位にランクインしている。きのう大引け後に、スタイライフ<3037>株の公開買付の結果と、連結子会社化について発表した。同社は３月１６日～４月１６日に、スタイライフ株の公開買付を行なった。１株２７万円、６８００株。取得後は、従来保有分と合わせ、スタイライフ株を１万１０００株（５３．９％）保有することになった。スタイライフは２３日付けで、サマンサの連結子会社となる。現在、ヘラクレス市場に上場しているが、上場は維持する方針。スタイライフの今朝は、１万４０００円安の２１万４０００円で始まっている。

△住友金属工業<5405>が３日続伸、チャート的にも保合いに煮詰まり感
住友金属工業が、７円高の６００円と３日続伸し騰勢を強めている。新日本製鐵<5401>が上値の重い動きとなっているが、住金はチャート的にも保合いに煮詰まり感が出てきた。本日、同社がセ氏１０００度の高温でも使える特殊な耐熱ステンレスを開発したと報じられた。主原料の鉄に添加する副原料のレアメタル（希少金属）の混入量などを変更し、高温時の強度を４割高く、水蒸気にさらされてもさびにくくした。すでに次世代火力発電プラントのガスタービン部品として採用が決定。今後は燃料電池向けに売り込むとしている。直近４月２日の高値６２１円抜けとなれば、一気に弾みがつきそうだ。

■マルハグループ本社<1334>は「クロマグロ」「メタボ対策」と話題性満載も、小幅続落
マルハグループ本社は小幅続落。前日終値と同額の２３７円で始まったが、寄り後は２３５円まで売られた。今朝の日経新聞で「クロマグロ完全養殖、マルハが再挑戦」と報道された。また、きのうは「従業員にメタボ対策で、魚肉ソーセージ無料提供」と報道されたが、市場は反応薄だ。クロマグロの養殖は、近年の漁獲規制強化から、需要が見込めると同社は判断。１０年ぶりに完全養殖に再挑戦するという。福山大学など４大学と組み、量産技術の確立、事業化を目指す。今夏からスタートし、２０１１～１２年度をメドに市場への出荷、という計画。メタボ対策については、従業員のメタボリックシンドローム（内臓脂肪症候群）を予防するため、血液中の中性脂肪を下げる効果があるとされるＤＨＡ（ドコサヘキサエン酸）が入った、同社製の魚肉ソーセージ（特定保健用食品）を、約１ヵ月間、従業員に無料で提供するという。株価を見ると、この３ヵ月ほどは２００円台でベタ凪ぎ。現在の株価で、ＰＥＲは２０倍台と割安。今年１０月に予定しているニチロ<1331>との経営統合も含めて、中期では、いまが仕込み時かもしれない。

△山武<6845>はノーザントラスト大株主、野村證券主幹事の好業績・好チャート銘柄
山武が、６５円高の２９４０円と６日連騰し２月２６日につけた年初来高値３０９０円に迫る勢いになっている。山武はノーザントラスト大株主、野村證券主幹事の好業績・好チャートとして注目したい。リンナイ・大気社などガス事故や上場廃止懸念となった銘柄がリバウンド局面に入っている。何れもノーザントラストが筆頭株主でしかも野村證券が主幹事となっている。山武の筆頭株主もノーザントラストで、主幹事野村は一緒である。足元の業績は、四季報によれば、主力のビル関連が堅調。産業関連も想定上回る伸び。ライフ関連も金門製作連結化で均衡圏へ。土地売却益は一巡。０８年３月期もビル、産業関連の需要堅調。ビル関連はずれ込み大口も寄与。ライフ関連ものれん代償却一巡し黒字化し、営業利益は前年予想比１０．４％増の１８０億円の２ケタ増益が予想されているチャート的には、２月２６日に年初来高値３０９０円をつけた後、４月２日に２６５０円まで調整を挟んで切り返す動きになっている。３０００円台回復から一段高狙い

△新日鉄<5401>系の日本電工は再度上昇波動入り濃厚、日中首相会談の協調路線で恩恵を受ける鉄鋼関連銘柄
日本電工<5563>が、９円高の５８４円と３日続伸し２月２６日につけた年初来高値５９６円を窺う動きになっている。合金鉄１位で新日鉄系の日本電工は注目だ。新日本製鐵が、中国の宝鋼集団、欧州のアルセロール・ミタルとの間で、中国での自動車用鋼板の合弁生産を増強することで合意したと伝えたが、日中首相会談で確認された協調路線で、最も恩恵を受ける業種として改めて鉄鋼関連が見直されることとなった。ただ、新日本製鐵は日柄整理がまだ進んでおらず、新日鉄周辺関連を攻略してからと思われる。新和海運<9110>が年初来高値を更新する動きを見れば明らかだ。四季報では、主力の合金鉄は需要先高炉の生産高水準で高原。フェロマンガンの原価低減と製品値上げが収益後押し。新素材はハイブリッド車向けに需要拡大のフェロボロン等が利益貢献。資源回収装置の販売にも注力。市況下落の前期から営業大幅増益を予想している。株価は２月２６日年初来高値５９６円をつけたが天井感はなく、２月２８日安値４９０円まで下落して再度上昇波動入りが濃厚だ。

□日産自動車<7201>は小反発。攻勢に転じ、ゴーン神話の復活なるか
日産自動車は小反発。１４円高の１２２６円で始まっている。１月の高値１５００円台から１２００円台まで続落してきたが、さすがに底打ちか。今朝の日経新聞等で「日産、日米欧に品質拠点」と報道された。ここしばらく、業績の不振が伝えられてきたが、再び攻勢に転じたようだ。ゴーン神話の復活なるか。また、業界では、外資系を含めた複数の証券会社がレーティングを相次いで出した。会社によって、「投資判断は下げたが、目標株価１８００円は継続」「投資判断は据え置き。目標株価１４８０円は据え置き」「投資判断は『買い』、目標株価は１６００円」など、まちまちだが、全般に、そう悪くない印象だ。円安が継続していることも、同社をはじめとした自動車業界には追い風だ。
（証券日刊新聞）

▼ニフティ<6702> 下方修正
ニフティは、2007年3月通期連結予想を発表した。連結子会社の業績が計画を下回っていることを受け、子会社株式の減損処理を計上したことで、下方修正となった。売上高818億円（前予想843億円）、経常利益20.6億円（同21.62億円）、当期純利益10億円（同11.82億円）。
（証券新報）