本丸メリルリンチ！

米ドル暴落の可能性を探る　2008/09/12 12:19
http://fxdondon.iza.ne.jp/blog/entry/714351/

　いよいよ、今回の金融危機で、個人的に前々から申し上げている通り、最大の餌食に祭り上げられると観ていたメリルリンチの行く末にも、ようやく皆が気付き始めてきたようである。
世界に支店を張り巡らし、国際金融企業として発展を遂げてきた。しかし、自分達が招いた金融システムの失敗による100年に1度と言われる金融危機。甘く観ていた筋も、ようやく事の重大さに気付き始めたようである。
多くの投資家やアナリストなどは、『事実』をもって物事を判断するため、仕方がないのであろう。『事実』が出てからなら、いくらでも好き勝手言える。さぞ、自分が予想していたことが起きたかのように記述する。
しかし、投機する者にとっては『事実』が出てからでは既に遅いのである。アンテナを張り巡らし、『噂』や『推測』で仕掛け、『事実』がわかったところでは既に手仕舞いすることで大きな儲けを生み出す。
このブログを色々読んでみて、｢コイツは何をバカなこと言ってるんだ、そんな事はあるはずがない｣という感想を持たれた方がたくさんおられると思います。しかし、ここで書かれた事は、すべて後になって『事実』となって、次々と現れていることも評価していただけるのか。

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１１日のニューヨーク証券取引所で、米証券大手メリルリンチの株価が前日比約１７％下落した。リーマン・ブラザーズの将来に対する懸念が強まる中、次にメリルリンチが信用不安に見舞われる可能性があるとの見方が広がったという。
スチュワート・キャピタル・アドバイザーズのＣＥＯは、「リーマンが消えれば次の標的はメリルだ、と市場は言っているようだ」と述べている。投資家によると、メリルはリーマンと同様の問題を抱えているとみられており、とりわけ下げが大きかった。
詳しい情報やメリルリンチの保有資産の内訳など、あまり調べないで株式投資を行なっていた個人なども、ようやく不安にかられているようである。今の米国会計基準が利益水増し会計となっていることや、レベル３と呼ばれる不健全資産を持つ金融機関の脅威に対して、皆があまりにも無頓着すぎる。
ただ、今気付いただけでもマシである。100年に1度という金融危機、そして恐慌に発展する可能性がある中、メリルリンチの株券が無価値となって紙切れになるよりは、今の価値でもいくらかは換金することができる。投機する者にとって判断の遅れが損益に大きく影響してくる。総括的に言えば、株券という企業信用を買い持ちにする時期ではない。株式を売り持ちにして株価の下落で利益を受けるポジションが今の時期の順張りである。株式の買い持ちは逆張りのポジションである。個人はなぜか株式を買い持ちにしたがる。株価が上がって儲けようとする。川の流れの中にあって、わざわざ上流に向かって大きな抵抗を受けながら上ろうとするのである。そんな方には、力果てて流されてしまわないことを祈ります・・・