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2008 08,30 12:00 |
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日本銀行のヒミツ 2003年に初版が刷り上ったところで圧力がかかり、 日銀をはじめとした各国中央銀行を考察してきた著者が、 著者は「円の支配者 - 誰が日本経済を崩壊させたのか」の著者でもあり 興味のある方は、"つづきはこちらです"をクリック!
■銀行はおカネをつくって経済のパイを大きくできる ◆直接金融だけでは経済を支えられない 日本の金融システムは、アメリカなどに比べると、銀行を介した間接金融のウエートが大きい。戦後の経済発展も、間接金融によって支えられてきたといっていい。 ◆銀行はポンフ役ではなくカネが湧きだす泉 主流の経済理論では、民間銀行は「金融仲介機能」として扱われている。 間接金融には重大な役割がある 日本で発行されている紙幣と硬貨の合計金額は、およそ68兆円(2003年8月現在)。一方、銀行などにある預金の総額は280兆円(同)。実に現金通貨の4倍以上だ。郵便貯金や投資信託、債券などを含めると全体で1340兆円(同)ほどになるから、現金通貨はそのおよそ20分の1ということになる。 ※世の中にある「おカネ」 M1:現金通貨(金融機関保有を除く)と預金通貨の合計=347.6兆円(2003年8月現在)。 日本では上記をもとに、「通貨供給量」(マネーサプライ)の指標として M1
◆「信用創造」の仕組みは 「信用創造」は銀行の重要な役割として、経済学の教科書にもちゃんと載っている。民間銀行は預金残高に応じて、一定割合以上の「準備預金」を日銀に預けるように義務付けられている。準備預金の率は、預金の種類や量によって異なるが、ここでは仮に1%としておこう。 経済の教科書にある「信用創造」(※)は ※経済の教科書にある「信用創造」 ◆9900万円を一気につくり出す 実際の銀行は、どうやって「信用創造」をしているのか。もちろんどの銀行も、教科書のようなまどろっこしい方法をとっているワケはない。それは、あくまでもタテマエである。 ◆いまは日銀だけが「信用創造」できる もちろん、日銀も信用創造ができる。経済が安定した状態では、日銀がおよそ1割、民間銀行がおよそ9割の信用創造を行なっていた。だからこそ、かつて日銀は「窓口指導」(※)という方法で、民間銀行の信用創造を巧みにコントロールし、信用統制に当たっていたのだ(日銀の窓口指導は表向きすでに廃止)。 ※窓口指導
◆従来の経済理論が実情に合わない 90年代以降、デフレ不況を終息させるため、経済理論にもとづいた施策がとられた。ところが思ったような効果は得られず、不況はいまに至るまで続いている。 ※ケインズ派 ※ハイパワード・マネー ※マネタリズム
◆新しい経済理論も小手先でしかない そこで経済学者たちは、理論のほころびを繕う、補完的な理論があるはずだと考えた。 ※流動性の罠 ※クラウディング・アウト
◆おカネがなくなった国王を助けた銀行家 日銀がこれまで日本経済に与えてきたマイナスの影響について説明してきた。国民生活を犠牲にしてまで、日銀が果たそうとしている目的は大きい。だが、それは日銀が抱く野望というより、中央銀行としてのイデオロギーに根ざしている。 戦争が中央銀行を誕生させた ◆パターソンの巧みさ イギリス国王の無知さ イングランド銀行設立を推進したパターソンの提案は、実に巧みだ。国王への資金提供によって特別な権力を握り、他の銀行にも強い影響力を持つようになった。
◆金融財閥がつくったFRB 金融の歴史をひもとけぱ、中央銀行が必ずしも、国民の利益を目的として活勤していないとわかるだろう。しかし、世界の中央銀行が、何か特別な陰謀を働いているというわけでもない。 所得税の導入は、中央銀行のせい ◆世界恐慌が生んだ金融財閥のメリット FRBは金融パニックのような危機を防ぐために導入されたはずだが、1929年にはウォール街で株価の大暴落が始まり、これが4年間にわたる世界大恐慌(※)に発展した。つまり、FRBの導入目的は果たされなかったわけだ。しかしその一方で、ウォール街の金融財閥には少なからずメリットがあったことはたしかである。 ※世界大恐慌 ◆ケネディの最後の大統領命令 逆にいうと、中央銀行が信用創造のパワーを使えば、恐慌も飢饉もつくり出すことができる。もし政府がそれを防ごうと考えたなら、自分たちで紙幣を発行して信用創造すればいい。 ※政府券
◆戦後のドイツ経済はプンデスバンクが担う 中央銀行は、一部の金融財閥に利益をもたらすと決まっているわけではない。独立性を重視せずに、政府と協調して金融政策に当たる中央銀行もちゃんと存在した。ドイツの連邦銀行、ブンデスバンクがそうだ。 ヒトラー政権を生んだライヒスバンク ブンデスバンクの成功は、ドイツ国民の深い反省と、中央銀行に対する研究のうえに成りたっている。 ※モルガン商会 ※賠償委員会 ◆民主的な中央銀行は駆逐される!? ライヒスバンクの反省から生まれた国有銀行ブンデスバンクは、ドイツ経済の発展を支える一方で、ドイツマルクの地位を高めていった。しかしそのドイツマルクも、2002年の欧州通貨統合により、他国の通貨とともにユーロに取って代わられた。 ※欧州中央銀行(ECB)
◆日銀の日本改造論 「構造改革なくてして、景気回復なし!」 構造改革をするために不況にした ※前川レポート ※アメリカ ◆構造改革のために不況をつくる 「前川レポート」は日銀内では、「10年計画」と呼ばれた。ポイントはレポートが掲げる目標を、どのように遂行するかにあった。 ※最大の勝利者 ─…─…─…──…─…─…──…─…─…──…─…─…─ わずか100ページほどの本ですが、日本で唯一通貨(日銀券)を PRAT1 日銀”ウソ”の常識 本来、日銀法によって物価の安定と通貨システムの安定が役割でありながら PR |
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