4/16お昼の『株価材料』

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■株価材料

△ミクロン精密<6159>　自己株式の取得に関するお知らせ
（TOKYO IPO）

▼フジトミ<8740>が大幅安、下方修正嫌気し売り誘う
フジトミが大幅安となっている。２００７年３月期連結決算予想について、経常損失が１億円から４億３６００万円に下方修正されたことが嫌気され、売りを誘った。

▼レーサム<8890>が軟調、07年2月中間期予想の下方修正を嫌気
レーサムリサーチが軟調に推移している。１３日に発表した２００７年２月期業績予想の下方修正を嫌気した。連結ベースで純利益は特別利益の計上により、従来予想の５９億１４００万円から５９億６８００万円に上方修正したものの、経常利益は３８億３４００万円から２９億１２００万円に減額した。予定していた利益率の高い中型物件の販売が成約に至らなかったとしている。

▼ドーン<2303>がストップ安、07年5月期予想を赤字に下方修正

▼コクヨ<7984>が軟調、07年3月期経常益が従来予想下振れとの観測報道

△トヨタ<7203>が堅調、円安継続の買い安心感で売買代金東証1部トップ
（ロイター）

△ミライアル<4238> 堅調。
メリルでは投資判断「買い」を継続、目標株価については1.4万円から1.7万円に引き上げたようだ。メリルでは300ミリウエハー関連株に強気の見方を示したレポートをリリースしており、ミライアルについては会社計画を上回る業績が期待できると。

△川島織物<3009>---急騰、低位株物色の流れが波及へ
急騰。目立った材料は観測されていないが、今年度の業績変化率の高さをはやして低位株物色の流れが波及しているものと観測される。四季報予想の経常利益は、前期の5億円想定から14億円に拡大の見通しとなっている。また、直近で繊維セクターの低位株であるナイガイの株価急騰が目立っていたことも、刺激材料と捉えられているようだ。

△ＳＵＭＣＯＴＥＣ<5977>---大幅高、メリルが投資判断格上げ
大幅高。メリルでは300ミリウエハ関連株への「強気」を継続、同社の投資判断も「中立」から「買い」に格上げで9000円目標としている。2007年下期には再度ウエハ需給逼迫が想定され、同社の09.1期業績は飛躍的な改善が見込めると判断しているもよう。信越化学、ＳＵＭＣＯ、三益半導体、ミライアルなど関連各社の目標株価も総じて引き上げへ。

□東光<6801>---安いところで再び拾う可能性も
大幅下落で3月下旬以来の400円を割り込んでいる。大量保有報告書によるとベル・ベンチャーズ・インクの保有比率が前回の5.00％から3.84％に減った。敵対的ＴＯＢへの発展による株価上昇を期待していた向きもあり、見切売り優勢に。ただ、ＰＢＲは1倍割れの水準であり、安いところで再び拾う可能性も。

△任天堂<7974> 反発。
ＪＰモルガンでは投資判断を新規に「オーバーウェイト」、目標株価を42500円としている。目先のピークは2010.3期と想定しているが、同期の予想営業利益3310億円の水準は現状の株価にはまだ織り込まれていないと判断しているようだ。

▼フレームＷＸ<3740> 売り気配。
債務超過転落が嫌気されているようだ。四半期決算を発表、第3四半期の期末時点で4.7億円強の債務超過となっており、通期でも債務超過の見通しとしている。また、併せて07年5月期の業績予想を下方修正、最終赤字で従来予想の0.74億円から8.26億円へと赤字幅が拡大する見通し。なお、07年5月期の下方修正は3度目となる。

△ゼンリン<9474> 買い先行。
ＣＬＳＡでは投資判断を新規に「ＢＵＹ」、目標株価を3700円としているようだ。今後の成長力を期待するほか、海外他社との比較で割安感があるなどと指摘しているもよう。09.3期の営業利益は99億円、ＥＰＳは160.9円を予想へ。

△ソニー<6758>---再びプラスレンジに
再びプラスレンジに。寄り付き後は下げに転じる場面もみられたが、5日線がサポートとして機能している。結果的には先週空けたマドを埋める格好。今期業績に対する期待や有機ＥＬ関連として注目。新日鉄が調整色を強める中、物色の中核との期待も。

△ケミプロ<4960>---昨年1月高値辺りを意識か
大幅続伸で昨年2月末以来の水準を回復している。有機ＥＬ関連銘柄として人気化し、先週末はストップ高をつけていた。急ピッチの上昇に対する過熱感はあるが、目先的には昨年1月高値（667円）辺りを意識か。

△コニカミノルタ<4902>---2/2戻り高値1707円が射程圏に
続伸で2/2戻り高値1707円が射程圏に入ってきている。米ＧＥと提携して有機ＥＬ照明量産化の計画を打ち出しており、有機ＥＬ関連として引き続き注目されている。主力処にはインデックス買いも断続的に入っているようだ。

▼東光<6801>---急落、米ベルの保有比率低下を映して
急落。先週末に伝えられた米ベルの保有比率低下が売り材料となっている。これまでの6.02％から3.84％にまで保有比率が低下、また保有目的も経営への関与から純投資に変更している。株価上昇のメイン材料であった三角合併への思惑などは一気に後退する方向、更なる売却など需給懸念も高まる格好へ。

△保土谷<4112>---反発、メリルでは有機ＥＬ関連としてリストアップ
反発。有機ＥＬ関連銘柄として関心が高まっている模様。ソニー<6758>の有機ＥＬテレビ商品化報道を受けてケミプロ化成が連日の急騰と、関連銘柄の一角が買い進まれており、同社にも連想感が波及の格好。メリルでは有機ＥＬ関連の小型株への影響を注視したいとしており、ケミプロ化成、トッキ、ダイニックとともに、同社なども需要拡大の影響は比較的受けやすいとしている。

△三機工業<1961>---買い気配、出尽くし感や今後の業績回復に期待で
買い気配。先週末に前期業績予想の下方修正、並びに、中期計画を発表している。前期経常損益は従来予想7億円の黒字から89億円の赤字に大幅減額修正、ただ、3ヵ年の中期計画では、09年度経常利益で65億円を計画、悪材料出尽くし感に加えて、今後の業績回復期待を高める展開へ。三菱ＵＦＪでは「４」から「３」に格上げ。

△大氣社<1979>---買い気配から急伸、上場維持の決定で
買い気配から急騰。東証が監理ポストの割り当て解除を発表、上場維持が決定したことで買い安心感が強まる形となっている。ＰＢＲ水準の割安感是正の動きを期待する展開へ。野村では投資判断を「３」から「２」へ格上げ、少なくてもＰＢＲ１倍水準には回復すべきとしている。

▼兼松<8020>---売り気配、子会社の「循環取引」一部報道で
売り気配。子会社「新東亜公益」と石油取引業者が伝票上だけで売買する「循環取引」を行なっていたとの一部報道が売り材料視される形のようだ。取引先の倒産リスク回避が目的だったようだが、決算が実態と異なる場合、同社の決算にも影響して証券取引法に抵触する恐れもあるなどとされており、先行き不透明感の高まりにつながる格好へ。

△日立<6501>---英コンサル買収など材料相次ぐ
米国子会社が英国のコンサルティング会社を買収したと発表したほか、ネットワーク機器やサーバーなど情報通信機器を増産するとも報じられている。また、郵政が「ゆうちょ銀行」の基幹システムを一括購入する方針を決め、5月末に一般競争入札をすると伝えられるなど、材料が相次いでいる。

△三井化学<4183>---有機ＥＬがテーマとして
有機ＥＬがテーマとして脚光を浴びてきている。週末には化学大手各社が有機ＥＬ関連事業を本格化させると報じられており、同社も発光材料の量産投資に乗り出すと伝えられている。また、同社は総額100億円を投じ、韓国の合弁会社で自動車向けなどに需要が伸びているウレタン原料を増産すると発表。
（フィスコ）

△フェリシモ<3396>は連続最高純益を買い直して４日ぶり反発
フェリシモは、４０円高の３０４０円と４営業日ぶりに反発している。前週末に過去最高を更新した２００７年２月期業績を発表、今期も続伸を予想したことから、今年２月の東証１部指定替え以来の安値水準の３０００円大台出没場面で再動意となっている。同社の２月期業績は、従来予想通り前々期比２％増収、０．４％経常増益、７％純益増益で着地し、小幅ながら連続して過去最高を更新した。カタログ通販大手として、事業ブランド別のカタログ編集とブランド力強化、オリジナル商品の開発、Ｗｅｂ注文フォームの改善などを進めたことから顧客世帯数が前々期の１５２万世帯から１６７万世帯へ拡大、年間出荷件数も過去最高の約１１００万件となり、Ｗｅｂ受注比率も３２．５％から３８．３％へアップしたことが寄与した。今期も、男性向け衣料品カタログなど新ビジネス開発を進め業績も続伸を予想、純利益は１９億６８００万円（前期比２％増）と連続過去最高となる。株価は、１部指定替え後の３月末に３５００円まで急伸したものの同社５商品に対する公正取引委員会の排除命令が響き５００円幅の調整となった。ＰＥＲは１５倍台と割安となり、出直り体制を強め再び３月高値奪回へ動こう。

△ＮＥＣリース<8793>は業績減額織り込み下げ過ぎ訂正で反発
ＮＥＣリースは、４０円高の２４０５円と反発している。業績伸び悩み・下方修正で東証１部上場以来の安値まで売り込まれたが、悪材料織り込み済み、下げ過ぎ訂正で下値買いが続いているもので、業界再編思惑も側面支援材料となっている。同社の目下集計中の２００７年３月期業績は、中間期が期初予想未達となったあと、通期業績も第３四半期決算発表時の今年１月２４日に下方修正され、純利益は４５億円（前々期比１５％減）と期初の増益予想が減益にマイナス転換した。リース会計基準見直しなどからリース取扱高の伸びが鈍く、市場金利の上昇による資金コストがアップしたことが足を引っ張った。このため株価は、昨年３月の１部上場直後の最高値２８８５円から２１２５円まで急落、業績下方修正で再下ぶれしたものの、悪材出尽くし感でようやく底値感も台頭してきている。ＰＥＲは１１倍台、ＰＢＲは０．８倍と下げ過ぎ示唆となっており、リース業界で相次いでいる経営統合も思惑を高める。急落幅の半値戻し水準の２５００円台活躍へリバウンド幅拡大が期待される。

△クリエイトＳＤ<2794>は実質増配と３Ｑ好業績が相乗し連日の高値
クリエイトエス・ディーは、２０円高の２４００円と７営業日続伸し連日の株式分割権利落ち後高値更新となっている。前週末の今５月期第３四半期（３Ｑ）決算開示に合わせて、今期期末配当の実質大幅増配を発表、割安株買いを増幅している。同社は、配当政策を純資産配当率２％をメドに株式利益還元することとしていたが、これを３％に引き上げることに決定し、これに伴い従来１６円としていた期末配当を２３円に増配する。昨年５月末割り当てで実施した１対２の株式分割を勘案すると、実質で前期比９円の増配となる。一方、３Ｑ業績も好調に推移、前年同期比９％増収、５２％経常増益、５５％純益増益で着地し、今年１月の中間期業績発表時に上方修正された通期予想業績に対し利益は８２－８３％の高進捗率となった。ドラッグストアを１６店舗、調剤専門薬局を１店舗出店し合計２１４店舗に拡大、高品質のプライベート商品を積極的に開発していることが寄与している。株価は、分割後高値を更新中だが、ＰＥＲは１６倍台となお割安である。上値浮揚力を増そう。

△大洸ＨＤ<8737>は買い気配アップ、アエリア<3758>がＴＯＢ実施
大洸ホールディングスは、寄り付きから買い物を集め５５円高の２７７円買い気配と人気化している。前週末１３日にアエリアが、今年３月２３日割り当てで引き受けた第３者割当増資に続いて、株式公開買い付け（ＴＯＢ）により同社保有比率を拡大すると発表、同社も賛同を表明する方向にあることから、ＴＯＢ価格３００円にサヤ寄せする動きとなっている。アエリアは、オンラインゲーム事業を主力事業としているが、子会社のアエリアファイナンスで投資事業、ＩＰＯ支援、Ｍ＆Ａ支援事業も展開しており、商品先物取引・証券業の大洸ＨＤとの金融業務のシナジー効果発揮策として、今年３月に大洸ＨＤの第３者割当増資（発行価額２０４円）と新株予約権を引き受け２７．５％を取得、持分法適用会社とした。ＴＯＢは、さらに連携を深め両社の経営資源を最大限に活用することを狙いとし、詳細は今年５月末日までに最終決定するが、予定としては買い付け株式数を３００万株としＴＯＢ終了後の所有割合４４．３％に高める。株価は第３者割当増資後、業績の下方修正と赤字拡大も加わり上場来安値を追う調整場面継続となった。ＴＯＢの詳細決定に向け低位値ごろ株思惑を拡大しよう。

△寺崎電<6637>は業績上方修正で直近ＩＰＯ人気高まり最高値更新
寺崎電気産業は、１８５円高の１８２０円と急続伸し３月２２日につけた上場来高値１７５０円を更新している。前週末１３日に２００７年３月期業績の上方修正を発表、直近ＩＰＯ（新規株式公開）人気を刺激している。同社の３月期業績は、売り上げが、新規上場時の３月１６日予想を１３億８００万円、経常利益が６億４３００万円、純利益が３億８７００万円それぞれ上回り、純利益は１８億７３００万円（前々期比２．８倍）と増益率を伸ばす。同社は、船舶・産業機器用の配電制御システムや機関監視制御システムのメーカーで、世界的な造船ブームや設備投資の拡大、さらにエネルギー需要増加を背景にした海外プラント建設の増勢などを受けて主力システムが好調に推移し、年度末納期繰り上げ物件の発生や為替も設定レートより円安となり為替差益が計上されたことが業績を押し上げた。同社は、３月１６日に公開価格１２８０円で新規上場されたばかりで、１５３０円で初値をつけたあと１７５０円高値まで買われ、１６００円台を固めるなど、オールドエコノミー業態が災いしＩＰＯ銘柄としてはやや地味な株価展開となった。造船関連としてＰＥＲは１２倍台とさらに割安となるだけになお上値を探る展開が続こう。

△大栄太源<8299>はＴＯＢ価格にサヤ寄せし買い気配を切り上げる
大栄太源は、寄り付きから買い気配を切り上げ７０円高の６０８円買い気配と急伸している。売り物はなく約１７０万株の買い物のみ集まっている。前週末に親会社のＯＵＧホールディングス（旧大阪魚市場、８０４１・大）が、株式公開買い付け（ＴＯＢ）により同社を完全子会社化することを発表、同社も賛同を表明したことからＴＯＢ価格６８０円にサヤ寄せする動きとなっている。ＴＯＢは、市場外事業の再編を進めているＯＵＧＨＤが、同社と同業態の近畿地区地盤のスイチョク、西日本地盤のやまは食品との将来的な３社経営統合・再編に備えて実施するもので、市場外事業をグループの成長エンジンとしてさらに競争力を強化する。ＴＯＢは、買い付け期間を４月１６日から５月１６日までの２０営業日、買い付け予定株式数を６１９万４９７３株（所有割合４３．２８％）、買い付け代金４２億１３００万円を予定、ＴＯＢ後に同社や所定の手続きを経て９月２５日に上場廃止となる。同社の株価は、魚価上昇に対する価格転嫁の遅れから業績を再三下方修正、株価は安値追い、品薄・値付き難で推移しており、起死回生のサプライズ材料となった。なおＯＵＧＨＤは、８円高の３１０円と小反発し限定的な反応にとどまっている。

△高砂熱<1969>は業績上方修正を信用好需給がフォローし急続伸
高砂熱学工業は、３７円高の１１６３円と急続伸し１月２３日につけた昨年来高値１２２４円を窺っている。前週末に２００７年３月期業績の上方修正を発表、前々期も昨年４月に業績増額から株価が急伸したことを連想する買い物が増勢となっている。同社の３月期業績は、昨年１０月に中間期業績を上方修正したが、通期については期初予想を踏襲してきた。しかし、工事の短い産業空調設備の受注が、前々期比３６％増と伸び受注合計も２２７１億円（同１７％増）となったことから業績の上方修正に踏み切った。売り上げは期初予想を２０４億円、経常利益は１５億８０００万円、純利益は５億２０００万円それぞれ引き上げ、純利益は３３億２０００万円（同１９％増）と増益率を拡大する。株価は、今年１月の昨年来高値から第３四半期決算の純益赤字着地や外資系証券の投資判断引き下げなどが嫌気され２６０円幅の急落となり、この３分の２戻し水準を固めている。投資採算は割高だが、逆日歩のつく信用好需給もフォローし全値戻しへ弾みをつけよう。

△インパクト２１<9944>はＴＯＢ価格にサヤ寄せし買い気配アップ
インパクト２１は、寄り付きから買い気配を切り上げ１６０円高の２３６０円買い気配と急続伸している。前週末に米ポロ・ラルフローレン・コーポレーション（米国ニューヨーク州）の１００％子会社ピー・アール・エル・ジャパン（東京都渋谷区）が、同社株式を株式公開買い付け（ＴＯＢ）して１００％子会社化すると発表、同社も賛同を表明したことから、ＴＯＢ価格２６００円にサヤ寄せする動きとなっている。同社は、オンワード樫山の子会社として設立され、「ラルフローレン」ブランドの婦人・紳士用衣料品の卸売販売を行っているが、このサプライセンス契約が２００８年２月２８日で終了し、契約継続の意向がなく、同社の経営権を取得した場合のみ提携関係を維持することが可能としており、ＴＯＢに賛同することとした。ＴＯＢは、買い付け期間を４月１７日から５月２１日までの２２営業日、買い付け予定株式数を９２３万５８００株（所有割合６６．６７％）、買い付け代金２４０億１３０８万円を予定、オンワード樫山グループもＴＯＢに応募し、ＴＯＢ終了後に同社は上場廃止となる。株価は、天候不順の影響で前期業績を下方修正するなど苦戦続きで２０００円台出没の下値固めとなっていた。

△三菱重<7011>が小反発、有機ＥＬ製造装置開発を見直し
三菱重工業は、８円高の７６８円と３営業日ぶりに小反発し４月１２日につけた昨年来高値７８８円水準で強張る動きを続けている。４月１３日から１５日まで東京ビックサイトで開催された第１７回フラットパネルディスプレイ研究開発・製造技術展に照明用の白色有機ＥＬ（エレクトロルミネッセンス）製造装置を出展、１５日のＮＨＫテレビニュースなどで、蛍光灯などに変わる新しい照明システムとして高成長が期待されるなどと伝えられたことが改めて下値買いを誘っている。有機ＥＬについては、すでに３月２７日にコニカミノルタホールディングス（４９０２）が、同じ照明用で米ＧＥと戦略的提携契約締結を発表したほか、ソニー（６７５８）も、薄型テレビとして量産技術のメドをつけ年内発売を表明して株価的にも評価が高まっている。今回の三菱重の参入で役者が揃ったことになり、有機ＥＬ関連株が、新しい相場テーマ株として表舞台で活躍することになりそうだ。同社の有機ＥＬ製造装置は、４月６日に大型リニア蒸発源式インライン成膜装置の開発として発表済みである。山形県産業技術振興機構有機エレクトロニクス研究所と共同開発したもので、今年中に実証機による性能検証を完了、２００９年から商業機を投入するとしている。世界の照明器具市場約９兆円が、有機ＥＬに置き換わる可能性も観測されており、同社にとって原子力発電事業に続く買いテーマとして浮上する。
（東洋経済新報社）