2024 11,24 03:14 |
|
2008 07,13 12:00 |
|
QUO VADIS?――「世界システムの大転換」に関する私の考え(その1) 原田武夫国際戦略情報研究所公式ブログ 2008-07-11 18:42:39 ここに来て日本のみならず、世界の至るところで、実は既に始まっている「世界システムの大転換」について大所高所から述べる言論が噴出し始めたようである。そのような流れの中、一介の経営者であるのと同時に、マネーが織り成す「世界の潮目」をベースにしながら、金融インテリジェンスの手法に基づき言論を展開する立場にいる私としても、そろそろまとまった見解をご提示すべき時がやってきたのではないかと判断するに至った。 以下は、そうした経緯を踏まえ、あくまでも未だイニシャルな思考に基づくものではあるが、これから起こる「世界システムの大転換」に関する私なりの考えである。 興味のある方は、"つづきはこちらです"をクリック!
世界システムの大転換を読み解く5つのキーワード 私が思うに、おそらくは100年に一度しか生じないほどのレベルで現在進行しつつある「世界システムの大転換」を読み解くキーワードは次の5つである。 ●「分散化する世界」
まず、「分散化する世界」について。 私たち日本人が大学も含め、学校教育でまともに習わないのが金融史から見た世界の実像である。すなわちマネーが織り成す「世界の潮目」の連続から世界の実態をつかむということなのであるが、こうした立場から1980年代からの世界史を見た時、そこに流れていた思想は一言いうと、“破壊”の思想であったといってよい。 最近、米国の現状について「軍産複合体」ならぬ「インテリジェンス産業複合体(The Intelligence-Industrial Complex)なる呼び名を提唱し、 そうしたイデオロギー色の強かったこの流れのバックボーンとなったのが、レーガン大統領によって任命され、まずは米国の政府機関を“効率化”という名目の下、切り売り出来ないかを検討するための委員会(The Grace Commission)の長となった(1982年)、W.R.Grace&CompanyのCEO・J.Peter Graceらによる活動であった。 しかし、米国がいくら広いとはいえ、国内のみでこうした「破壊ビジネス」を展開していたのでは、やがて限界がやってくる。そこでほぼ同時期より、諸外国に対し、こうした民営化という名の「破壊ビジネス」を強制するための理論武装が行われるに至った。これが総称して「ワシントン・コンセンサス」 その上に築かれたのが、米国による覇権構造であった。―――それでは今、過去30年近くにわたり世界を規定してきたこうした枠組みは、一体、どうされようとしているのであろうか。 日本の大手メディアは一切語ろうとしないが、今、マーケットの深遠な世界で強い反響を呼んでいるドキュメントがある。 その中に次のような一節がある。 “The countries to whom this report is addressed all share a need for faster growth. But they are not otherwise alike.” (P. 8) 極めて短い一文ではあるが、その衝撃度ははかりしえないものがある。なぜなら、この一文をもってそれまで経済成長というと「聖典」であるかのように扱われてきたワシントン・コンセンサスという一つの処方箋の画一的な適用が否定されてしまっているからである。実際、この報告書では単一の処方箋を提示することなく、戦後世界における経済成長例をサンプルにしつつ(その中には当然、日本も含まれている)、全体で4つの望ましい成長パターンを提示しているのである。 それだけではない。この報告書には次のような一節もある。 “That government is best which governs least”, as the motto goes. Fifteen years ago, much of the discussion of government shared this presumption in favor of smaller government and freer markets. Its policy conclusions are captured in the phrase; “Stabilize, privatize, and liberalize.” 繰り返し言うが、「ワシントン・コンセンサス」という一つの処方箋を経済成長のための唯一絶対的なものとして掲げ、これに合致しない全てのものを他国の政府に切り捨てさせ(=民営化させ)るというのが、これまでの米国による世界運営のやり方であった。しかしそれが「この問題(=経済成長)に対する甚だ不完全な言明」であると糾弾するのである。―――これを“潮目”といわずに何と言おうか。 かつて90年代後半に米国政府の財務長官をつとめ、ワシントン・コンセンサスの旗振り役でもあったRobert Rubinすら参画しているこの委員会による報告書はさらに、必要なのは「小さな政府」ではなく「効果的な政府(effective government)」であるとし、それは結局のところそこにより集う個人の才能(talent)である以上、「ふさわしい人材を集めることが先決だ(Recruiting the right people is a start.)」と断言する(P. 66)。このようにして、米国が書いた画一的な処方箋から解放され、優秀な人材という“頭脳”を抱えた政府を筆頭とする形で、世界の国々は米国によるクビキから解き放たれる。―――つまりこの意味で世界はまず、“分散化”するのである。 2008年7月11日 (続く) PR |
|
コメント |
CyberBizKiz様
ウェーブ2.0読みました。 検索エンジン ・・グーグル・・・あちら側・・(-_-)zzz・・ところでOS XPが壊れてしまいました。あせりにあせって量販店等を駆け足で・・ところが6月30日にポシャリ7月1日に購入・・XP対応のディスクトップの販売は終了、ビスタ対応に・・(>_<)・・でもこれは、時代が追っかけてきたのだと、開き直りマニュアルを買いに・・ザーと目を通しオペレーションに支障がない程度に・・。OSがパンクだからデータはまだ生きているし某メーカーのシステムエンジニアさんに相談、本体からUSB変換ケーブルにて旧本体からデータを抽出・・(大事なデータは毎日バックアプをしていたのでOK)・・・・本当に大事なシステム的なデーターはバックアップをお勧めです。本当に・・。 でもビスタを使いだすとXPが平面的な感じがしてきます。といっても、まだ初歩的にしか使いこなせていませんが。 ブログ作成で実感したことは、コンテンツは無料でたくさん提供してもらえますが。かならず広告が・・・。 でも何故か無限大の可能性を感じるのですが・・・なにかはわかりませんが・・・。 話は飛びますが、金沢21世紀美術館の「ロン・ミュエック」展は 偶然です。CyberBizKiz様が以前に取り上げておられたのは、見逃していました。おまけに「ロン・ミュエック」展のとなりで開催されていたコレクション展は観たのになぜかあのポスターに恐れをなしてしまい・・・とても残念なことをしてしまいました。 |
コメント投稿 |
|
trackback |
トラックバックURL |
忍者ブログ [PR] |