4/13午後の『株価材料』

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■株価材料

△宇部興産<4208>がしっかり、中期経営計画を評価
宇部興産がしっかり。同社は１２日、２００９年度に営業利益５３０億円以上（０６年度見込みは４３０億円）を目指すことなどを柱とした３年間の中期経営計画を発表した。この内容を評価した買いが入っている。売上高は０６年度予想の６５００億円から０９年度には７０００億円以上に、営業利益率は０６年度見込みの６．６％から７．５％以上に引き上げる。また、ＲＯＡ（総資産利益率）は７．５％以上、ＲＯＥ（自己資本利益率）は１２％以上を目標としている。収益のけん引役の電池材料事業やファインケミカル事業などを成長戦略分野と位置づけ、集中的に資源を投入して事業規模の拡大を図る、などとしている。
　
△日東紡<3110>がしっかり、年初来高値441円を更新
日東紡がしっかり。１３時４５分現在、同社株は、東証１部で値上がり率第４位となっている。２月２日に付けた年初来高値４４１円を更新した。前日来、材料性の強い繊維株を物色する動きが出ており、収益向上期待が大きい同社株にも目が向けられている。直近の信用残高が売り１６２万２０００株、買い２０７万６０００株、信用倍率が１．２８倍と比較的取り組みが良いことも注目されていた。

△ケンウッド<6765>が大幅上昇、東証1部で値上がり率1位
ケンウッドが大幅上昇となっている。１３時４０分現在、同社株は東証１部で値上がり率第１位。市場関係者によると「野村証券が投資判断を新規に『２』としたことがきっかけだが、買いの中心は足早な資金とみられ、売り買いが交錯している」（中堅証券情報担当者）という。

△カスミ<8196>が堅調、08年2月期も増益見通しを好感
カスミが堅調。１３日に発表した２００７年２月期決算と２００８年２月期見通しの好調が手掛かりになっているという。２００７年２月期連結経常利益は前期比１０．７％増の５７億７１００万円。２００８年２月期にはさらに６１億円まで拡大すると見込んでいる。

■円安の中でトヨタ<7203>が新安値、夏まで株価不振の恐れも
東京株式市場では、トヨタ自動車が３日に付けた年初来安値７３３０円を更新し、底割れの動きとなっている。為替相場がドル高／円安となる中で、本来は買われて不思議ではない場面であるのにもかかわらず、トヨタのほか自動車株が全体的にさえない。米国景気に対する不透明感を指摘する声もあるが、膨らんだ仮需が株価にとって重荷になっているという。信用高値期日が到来する夏まで不振が続く恐れがあるとの見方もある。トヨタをはじめ自動車株の株価不振が目立つようになったのは「２─３月の世界同時株安で米国景気に対して不安感が出始めたあたりから」（岡地証券・投資情報室長の森裕恭氏）という。その後、鉄鋼、造船、電機など他の主力銘柄の多くは底打ちとなったが、自動車株は下値が見えない状況だ。１２日には、モルガン・スタンレー証券が、自動車株の目標株価を一斉に引き下げたことも、雰囲気を悪くしている。１３日は、ホンダ<7267>、日産自動車 <7201>も年初来安値を更新した。ただ、米国に関しては、３月の米国内自動車販売台数が全体で前年比マイナス２．９％となる中で、日本車は好調をキープするなど、足元は悪くない。トヨタは同プラス７．７％だった。一部で日本車のシェア上昇が摩擦を生むと懸念する声も出ているが、最近のドル高／円安も合わせ考えれば、自動車株を売る環境ではないようだ。世界的に自動車業界を底上げしているＢＲＩＣｓでみても、トヨタの今年第１四半期の中国（香港を含む）の自動車販売台数は前年同期比でプラス６６％を記録した。こうした点から「自動車株の崩れは、米国景気などファンダメンタルズは後講釈に近い。最近の株価下落は別の理由がありそうだ」（ＳＢＩ証券・投資調査室長の鈴木英之氏）との見方が出ている。そうした中で注目されているのが、信用買い残高の増加だ。トヨタ自動車の直近（４月６日申込み現在）の信用残高は、売りが７１万３５００株、買いが１０９５万５６００株、信用倍率は１５．３５倍。７０００円台の銘柄で１０００万株を超す信用買い残は需給面でかなりの重荷となる。しかもトヨタの買い残は２─３月の急落局面で膨らんだ。その後の株価下落で上値にシコリを作った形となり、下げ止まらない動きから、投げ売りが活発化している可能性が高い。これについて「全体の急落局面では“質への逃避”が言われたため、先行きの見通しが明るい自動車株に押し目買いが入ったが、今思えば、そうした投資家の行動があだになった」（準大手証券情報担当者）との声が出ている。ある中堅証券の幹部は「トヨタが好調なのは言うまでもない。ただ、戻ればヤレヤレ売りに押されるのが明らかな需給悪の状態で、上値を積極的に取ることはできないだろう。信用買い残の反対売買の期限である信用高値期日が到来する夏まで株価不振となることも十分ありうる」と話す。トヨタが上場来高値を付けたのは２月２７日。その信用高値期日は半年後の８月２７日となるが、信用買い残が急増したのは２月２６日─３月２日の週とあって、９月の初めまで重い需給と格闘する展開となる可能性もある。

（ロイター）

△ケミプロ<4960>---ストップ高から離れるも押し目買い意欲強そう
ストップ高から離れるも押し目買い意欲強そう。日経平均が17400円を割り込むなど、全体相場の地合い軟化を背景に利食いの動きが出ている。ただ、相次ぐ有機ＥＬの材料を受けて、押し目買い意欲は強そう。引け際の動向が注目されよう。

△ＮＥＣトーキン<6759>---続伸、日産やＮＥＣと共同出資会社設立報道で
続伸。日産とＮＥＣが自動車用電池事業で共同出資会社を設立すると報じられている。同社も共同出資して、リチウムイオン電池素材などの生産を担当するもよう。下方修正で急落していた株価だが、格好のリバウンド材料につながる形へ。

△チヨダ<8185>---大幅反発、メリルでは今期業績には上方修正余地と
大幅反発。前日は前期業績の下方修正が伝わって下げ幅を広げたが、本日は見直しの動きが先行する格好になっている。会社側では、今期営業利益で104億円、前期比17％増益を見込んでいるが、メリルでは、かなり保守的な予想であり上方修正の可能性が高いと判断しているもよう。

△ナイガイ<8013>---大幅続伸で昨年5月末以来の水準を回復
大幅続伸で昨年5月末以来の水準を回復している。今期業績回復期待などを手掛かりに短期値幅取り資金が集中する格好か。日証金は、貸借取引で申込停止措置。

△共英製鋼<5440>---東証、日証金は貸借銘柄に選定
反発も25日線レベルが上値抵抗線として意識されている。5日、25日線とのゴールデンクロス接近。均衡表の遅行スパンは上方転換シグナル発生期待。東証、日証金は貸借銘柄に選定している。

△日本写真印刷<7915>---大幅高、前日はタッチパネル増産報道
大幅続伸。前日の一部報道によると、ＤＳや携帯向けの好調を受けてタッチパネルを増産するとされている。任天堂関連の出遅れ的な感覚でも物色が向かっているようだ。海外投資家の買いが中心との観測。

△カプコン<9697>---反発、ＣＳの投資判断格上げを受けて
反発。ＣＳの投資判断引き上げが買い材料、「ニュートラル」から「アウトパフォーム」に格上げしているほか、目標株価も2200円から2300円と引き上げている。競争力のある製品を継続的に生み出す体制が整ったことで、中期的に高い利益成長が期待できると指摘している模様。

（フィスコ）

△マルハ<1334>が堅調、株式交換比率はニチロ<1331>１株に対してマルハ0.905株に決定
マルハグループ本社が一時、前日比4円（1.69％）高の240円まで上昇、ニチロが一時、前日比2円（0.95％）高の212円まで上昇するなど経営統合を行うことが決まった両社の株価はどちらも堅調に推移している。両社は前日12日、株式交換比率はニチロ１株に対してマルハ0.905株に決定したことを発表。ニチロの前場終値（212円）を基準にしたマルハの理論株価は234円となり、マルハの株価の方がやや理論株価を上回る水準で推移している。

（テクノバーン）

△日写印<7915>が値上がり２位、ニンテンドーＤＳ需要などに対応した新工場竣工、０８年には増設予定
総合印刷中堅の日本写真印刷が高い。一時２７０円高の３６４０円まで買われている。東証１部値上がり率第２位。同社は任天堂<7974>が発売する携帯型ゲーム機「ニンテンドーＤＳ」の主要部材であるタッチパネルを生産している。「ニンテンドーＤＳ」は日本、北米、欧州で生産即完売の状況が依然続いており、「今後も好調が続く」（準大手証券）との見方が多い。同社は需要増に対応するためファインタッチ製品（タッチ入力デバイス）の増産計画を立てていたが、１２日に主力生産工場である加賀工場で新工場が竣工。また、携帯電話用などを含めたさらなる需要増加を見込み、０８年中ごろにも新工場（第二期）の増設を予定している（生産能力は５０％増の６００万台／月を予定）。

△ソニー<6758>が新高値、株価７０００円回復に現実味増す
ソニーが大幅反発。一時、３２０円高の６６６０円まで買われ、２月２７日の年初来高値６５４０円を更新した。今０８年３月期の連結営業利益が前期推定（６００億円）の６倍強となる４０００億円を上回るという１３日付日経新聞報道が材料となったもようだ。外資系証券によると、「寄り付きから外国人の買いが入った。その後はディーラーの買いも加わっているようだ」という。０２年６月以来となる株価７０００円台回復が現実味を帯びている。中堅証券アナリストは、「液晶テレビの販売増加とゲーム事業の損益改善、それらによる営業利益４０００億円は市場のコンセンサスで、驚きはない。株価は近いうち、例えば月内にも心理的なフシである７０００円台を回復しよう。薄型テレビ戦略の遅れというここ数年の株価低迷の要因は織り込まれる」と、株価が新たな動きに入りつつあるとの見方を示している。

（株式新聞ダイジェスト）

△ケンウッド<6765>、ＤＬＮＡガイドラインに対応した小型データ通信モジュールを開発

△鹿島<1812>、首都圏に大深度・長距離のガス導管シールドトンネルを施工

△ＮＥＣネッツエスアイ<1973>、電子ペーパーと携帯コンテンツ連動の情報発信で実証評価を開始

（日経プレスリリース）

△ラ・パルレ<4357>、大幅反発
ラ・パルレが大幅反発。一〇日に年初来安値一五万円をつけ、底入れ感が広がったところで、自律反発期待で買いが入った模様。エステサロンを経営。メタボリック対応などメンズ部門の充実を図っている。団塊世代の大量退職の本格的化で強い動きが期待できる銘柄として注目されている。

（株式市場新聞）

△プロジェＨＤ<3114>が５日連騰、１８期ぶり復配を好感
不動産コンサルティングのプロジェ・ホールディングスが、１１円高の２５５円と上昇し５日連騰となっている。前日、２００７年２月期に期末配当５円を実施するとの発表を好感している。１９８９年３月期の３円を最後に無配が続いていたが、１８期ぶりに復配するという。不動産会社を子会社化したことなどで、同日発表した０７年２月期の連結決算で最終損益が２億８０００万円の黒字に転換、安定配当のメドがついたとしている。３月９日の高値２５０円を抜いており、騰勢を強めている。

△楽天<4755>は３日ぶりに反発、銀行系証券の目標株価設定を好感
楽天が、２３５０円高の５万６００円と３日ぶりに反発している。銀行系証券が投資判断を新規「２」、目標株価を６万７０００円としたことを好感している。前日に４万８１５０円まで下げ年初来安値を更新したが、反発に転じるキッカケとなっている。ＴＢＳ<9401>を連結の対象にしたい考えはあるものの、今のところ進展は見られない。また、信用買残が３４万７９７７株と高水準にあり、戻り売り圧力が強い。５万円割れの水準では値ごろ感からの買いは入ろうが、上値追うには難しい展開か。

▼ＵＳＥＮ<4842>が続落し年初来安値を更新、二番底を窺う動きに
ＵＳＥＮが、２円安の９９９円と続落し１０００円大台を割り込み年初来安値を更新している。インテリジェンス<4757>連結で２００７年３月期は大幅増益見通しだが、株価は冴えない展開が続いている。来期予想ＰＥＲ２４倍台、ＰＢＲは２．１９倍と割安感はない。信用買残が４５万５９０株と需給面では戻り待ちの売りが控えており、上値は重くなっている。昨年１０月の安値８０１円に対する二番底を窺う動きと思われる。

△インタートレード<3747>は大幅続伸。短期利ザヤ狙いか、あるいは中期でジックリか
インタートレードは大幅続伸。５０００円高の１５万３０００円で始まり、前場は１６万３０００円で引けた。前引け時点で東証マザーズ値上がり率トップとなっている。３月下旬から今月上旬にかけて、業務提携や子会社取得といったＭ＆Ａや、外国為替証拠金取引への新規参入サポート業務の本格的展開など、材料が出てきていた。１０日の１３万円を底に、続伸。出来高も急増してきた。最近は新興市場の不振が続いており、そのなかで値動きの良い銘柄があると、短期資金が流入して、ひと相場つくる、といったパターンが散見される。今回も、そのひとつと見ることもできる。インタートレードの統合型ディーリングシステム　しかし同社の事業は、証券会社向けのディーリング、トレーディング向けのソフト開発・販売が柱。今後の需要は堅いと見られ、また実際、業績は好調に伸長している。大口株主のなかに、信託口や、伊藤忠テクノソリューションズ<4739>、カブドットコム証券<8703>といった優良企業があることも買い安心感を誘う。短期でキャピタルゲイン、あるいは逆張りで、というのも一手だが、上記のように優良企業なので、相場の様子を見ながら、押し目を拾って中期で、という手法もアリか。

△ヤフー<4689>が８日営業日ぶりに反発、Ｗｉｉにネット検索機能の提供を好感
ヤフーが、５００円高の３万９９００円と８日営業日ぶりに反発している。同社とグーグルが１２日、任天堂<7974>の家庭用ゲーム機「Ｗｉｉ（ウィー）」にネット検索機能の提供を始めたと報じられたことを好感。ヤフーはＷｉｉ向けにページをデザインし、Ｗｉｉのリモコンでも検索しやすいようにした。両社ともＷｉｉが発売されている北米、欧州、オーストラリアでサービスを提供。パソコン、携帯電話以外のネット利用端末としてＷｉｉに着目し、利用者と広告収入の拡大につなげる狙いという。

（証券日刊新聞）

△倉敷機械<6211> 上方修正 5円復配
倉敷機械は、2007年3月通期連結予想を発表した。売上高70億円、経常利益13億円（前予想10.5億円）、当期純利益8.8億円（同6.5億円）、期末配当5円（未定）。

△鉄人化<2404> 上方修正
鉄人化計画は、2007年2月中間連結予想を発表した。主力事業である「カラオケルーム運営事業」が収益改善し、経費削減や販売管理費の圧縮等も寄与し、上方修正となった。売上高34.04億円（前予想34.48億円）、経常利益1.41億円（同0.33億円）、当期純利益0.31億円（同0.12億円）。

（証券新報）

■注視銘柄

4208宇部興産
3110日東紡
8185チヨダ
7915日本写真印刷
2404鉄人化

2133GABA
6728アルバック
9065山九
9603エイチアイエス
9756ＡＳＫ　ＰＬＡＮＮＩＮＧ　ＣＥＮＴＥＲ
2145データリンクス

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