『子曰、道之以政、齊之以刑、民免而無恥、道之以徳、齊之以禮、有恥且格、』

　現在の中国については論ずる必要は時間の無駄かと思いますが、
昔は素晴らしい人物を多く輩出した中国。
そして日本は、多くの素晴らしい事柄をこの中国から学びました。
そういった意味でワタシは昔の中国文化を非常に尊敬致します。

色々と素晴らしい"中国文化"があるのですが、本日は"孔子"の『論語』を！！

えっ･･･高校のときに｢漢詩・漢文｣でイヤになった｡｡｡
ワタシもそうでした･･･が、再度、見直してみると素晴らしいですよ！

本日は一部ですがご紹介します。

興味のある方は････少ないかとは思いますが、
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[1回]

　最近の日本政府の動きを鑑みるに、どうしても、この言葉が脳裏を
駆け巡ります。

「よらしむべし、知らしむべからず」という言葉です。
以前に当ブログでも紹介した言葉ですので覚えて戴いている方も多いかと
思いますが、正確には、

『子曰、民可使由之、不可使知之、』（論語　泰伯第八　9）

子曰わく、民は之（これ）に由（よ）らしむべし。之れを知らしむべからず

この訳詩の通説には２通りあって
1,「君主は民をして君主の命令に依存させるべきである、君主は民をして君主の実態を知らせてはならない」

2,「君主は民をして君主を信頼させることはできるが、君主は民をして政治の内容を知って貰うことはむつかしい」（『論語の新研究』）

･･･で、難しい事柄は置いておいて、
ここでは昔から各国(中国・日本・朝鮮半島)で解釈されていた｢1｣を採用します。

『子曰、民可使由之、不可使知之、』（論語　泰伯第八　9）

子曰わく、民は之（これ）に由（よ）らしむべし。之れを知らしむべからず

　この言葉は｢為政者(政府)は民(国民)に情報を与えずに支配すべきである｣
と言う意味で、江戸時代や明治時代の統治原理でありました･･･
･･･って以前言いましたね。

今の日本政府は、インターネット時代にコレを行っています。
そして、本日はもう二つ付け加えたいと思います。
それは･････

『子曰、道之以政、齊之以刑、民免而無恥、道之以徳、齊之以禮、
有恥且格、』 （論語　爲政第二　3）

子の曰わく、これを道びくに政を以てし、これを斉（ととの）うるに
刑を以てすれば、民免（まぬが）れて恥ずることなし。
これを道びくに徳を以てし、こてを斉うるに礼を以てすれば、
恥ありて且（か）つ格（ただ）し。

　この言葉の意味は、
「先生がいわれた、（法制禁令など小手先の）政治で導き、
刑罰で統制していくなら、人民は法の網をすりぬけて恥ずかしいとも
思わないが、徳で導き、礼で統制していくなら、
羞恥心を持ってその上に正しくなる」

･･･って言う意味です。
今の日本を映していませんか！！

そして、こんな言葉も･････

『子曰、其身正、不令而行、其身不正、雖令不從、』
（論語　子路第十三　6）

子の曰わく、其の身正しければ、令せざれども行わる。
其の身正しからざれば、令すと雖も従わず。

　この言葉の意味は、
「先生が言われた、その身が正しければ、命令をしなくとも行なわれるが、
その身が正しくなければ、命令したところで従われない」

そのまま今の日本を映し出していますね！

歴史は繰り返されると言います。
今の世界を大局的に見据えて"歴史"を鑑みれば、
見えてくる"近未来"が必ずあります。

"大局的"に"歴史"･････ですよ｡｡｡｡｡