4/12午後の『株価材料』

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■株価材料

△「牛角」レックス<2688>のＭＢＯ、買い取り価格司法判断求める
焼き肉店「牛角」のレックス・ホールディングスが進める経営陣による企業買収（ＭＢＯ）を巡り、これに応じなかった個人株主120人と法人株主1社が12日、東京地裁に公正な株式買い取り価格を決定するよう申し立てをした。レックスは昨年11月、投資会社の支援を得て株式公開買い付け（ＴＯＢ）を実施した。全株式の取得を5月上旬にも完了する予定。買い取り価格は1株23万円で、ＴＯＢ前の1カ月間の平均価格を基準としているが、同社は直前の8月下旬に2006年12月期の業績下方修正を発表。基準期間が株価急落の局面と重なっていたため、株主らは「意図的かつ不当に低く価格を決めた。50万円を下回るべきではない」と主張している。レックスは「申立書を確認したうえで当社の見解を主張していく」としている。

（NIKKEI NET）

△タキヒヨー<9982>：連結、07年2月当期4倍60.29億円、08年2月予想23.80億円

△三洋化<4471>、2010年度に経常利益180億円以上目指す
三洋化成工業は１２日、２０１０年度に経常利益１８０億円以上（２００６年度見込みは８０億円）を目指すとした４年間の中期経営計画を発表した。薄型パネルディスプレイ向け材料などの電子関連製品や、潤滑油添加剤など自動車関連製品に注力するほか、環境・バイオ関連製品を次世代事業として育成する。２０１０年度の売上高は１７００億円以上（同１２２０億円）に、経常利益率は１０％以上（同６．６％）に、ＲＯＥ（株主資本利益率）は１０％以上（同３．８％）に引き上げる。設備投資には４年間で５４０億円、研究開発には同２５０億円を投じる。

△コーナン商事<7516>株が年初来高値、三菱ＵＦＪ証は「2」に上げ
午後の株式市場では、コーナン商事株が年初来高値を更新している。三菱ＵＦＪ証券がレーティングを「３」から「２」に引き上げたことが材料視された。同証券では、（１）株価が２００７年２月期実績ＰＢＲで０．７倍とすでに低位に位置していること、（２）既存店売上高のプラス基調が定着しつつあること、（３）同社最大の課題であった在庫と借入金の削減に一定の成果が出つつあること――などを評価した。

△信越化学<4063>の格付けをＡ１からＡａ３に引き上げ＝ムーディーズ
ムーディーズ・インベスターズ・サービスは、信越化学工業の発行体格付けをＡ１からＡａ３に引き上げた。格付けの見通しは安定的。ムーディーズによると、今回の格上げは、原燃料価格の上昇などの外的な変動要因にもかかわらず、景気サイクルを通じた好調な業績と強固な財務構造を背景として信越化学工業の全体的な信用力が強化されている点を反映した。コア製品のグローバルでの市場地位の向上にも支えられている。今回の格上げは、２００７年１月１８日以来の見直しの結論。

△宇部興産<4208>、09年にタイで年産5万トンのナイロン工場を新設
宇部興産の田村浩章社長は１２日の経営説明会で、２００９年にタイで年産５万トンのナイロン工場を新設する計画を明らかにした。生産するのは高級包装材などに使われる「ナイロン６」で、アジア向け需要が年１０％程度のペースで拡大している。同社の生産能力は新工場の稼動により１４万トン強となる見込み。田村社長は会見で「世界最強レベルにしたい」と述べた。ナイロン６の消費量は全世界で年間約１２０万トン。

△日産自<7201>、メキシコでルノー製セダンを自社ブランド販売
日産自動車は、メキシコで仏ルノーの低価格セダン「ロガン」を自社ブランドで販売する。関係筋が１２日、ロイターに明らかにした。ルノーのブラジル工場から輸入し、数カ月以内に発売する。日産自動車の広報担当者はロイターの取材に対し、今週中にメキシコで新車を発表することは認めたが、車種などの詳細は明らかにしなかった。ロガンはルノーが２００４年６月に第一弾のモデルを発表した世界戦略車。当初は新興国をターゲットにしていたが、欧州などでも人気となっている。

△ソニー<6758>の06年度液晶テレビ販売、計画を少し上回る＝井原副社長
ソニーの井原勝美副社長は１２日、フラットパネルディスプレー展示会で講演し、２００６年度の液晶テレビ「ブラビア」販売台数が当初計画６００万台を少し上回る見通しであることを明らかにした。０７年度販売計画については、すでに明らかにしている１０００万台のままとした。

（ロイター）

△ピー・シー・エー<9629> 自己株式の市場買付に関するお知らせ

（TOKYO IPO）

▼コナミ<9766>---ＣＬＳＡでは新規に「売り」推奨
ＣＬＳＡでは投資判断を新規に「売り」としている。目標株価は2400円の模様。遊戯王カード事業の成長に限界が見えてきているほか、家庭用ゲーム機もスポーツ以外に人気タイトルがないのは懸念されると。カジノ法改正など期待要因もあるが、当面の利益貢献は小さいと想定しているようだ。

△トリドール<3397> 岡三証券では11日付で、投資判断「強気」を継続している。
「丸亀製麺」の既存店が好調に推移していることに加え、「とりどーる」の既存店改善を評価すると。また、「丸亀製麺」の関西以外の店舗展開が順調と評しており、株価は割安としている。

■ＮＴＴデータ<9613>---大和総研では決算発表までは買い持ちを推奨(訂正)
3日続落で25日線レベルの攻防に。なお、大和総研では、現在株価は妥当レンジだが、5月の次期中期計画を受け、長期業績を織り込む同社株の性格から、70-80万円達成も。決算発表までは買い持ちを推奨。

△ケミプロ<4960>---3/30の年初来高値を突破
後場一段高。25日線をサポートに反転して上昇しているが、3/30の年初来高値を突破し、上げ幅を広げてきている。3月末のコニカの有機ＥＬ照明や、今回のソニーによる次世代テレビ量産化報道など、有機ＥＬ関連銘柄への手掛かり材料に。

△大気社<1979> 大幅高。
前日に「不適切な原価処理」に関する調査結果が発表されている。不適切な原価処理は組織的に関与していたものではないと結論づけられているもようであり、安心感が高まる形にもなっているようだ。あくまで、上場維持の有無は東証の判断であるが、ひとまずは警戒感も後退の方向へ。

△Ｄアーツ<2326> ストップ高。
任天堂<7974>の「Ｗｉｉ」へのサービス提供が買い材料視されているようだ。同社は前引け後、「Ｗｉｉ」でのインターネット閲覧にフィルタリングサービスの提供を開始したと発表している。

□新日鉄<5401> やや動きが鈍くなっている。
均衡表では雲上限の攻防が続いている。25日線が836円、基準線が837円に位置している。これを捉えてくるようだと、相場全体の押し上げ効果にもつながりそうだが。指標銘柄である同社の吹き上がり待ち。

▼トレンド<4704> 3日続落。
2/23、4/5高値とのダブルトップが意識されてしまっている。なお、大和総研ではレーティング「3」を継続。当面は新規材料に乏しく、株価は膠着すると考えているようだ。目標株価は3280円。

▼スズキ<7269> 3日続落で25日線を下回っている。
モルガン・スタンレーでは自動車メーカーの業績予想を見直しており、これに伴い目標株価を3380円から3030円に引き下げているもよう。

△ＤＪＨＤ<3050> 大幅続伸で2/19の直近戻り高値レベルを意識。
メリルリンチでは、「買い」を継続している。07/2期業績は会社下方修正予想に沿ったものであり、大きなサプライズはないと。統合は着実に進展しており、09/2期以降は20％程度の営業増益ステージに入ると。

▼太陽誘電<6976> 大幅下落で5営業日ぶりに一時2500円を下回っている。
ＣＢ200億円の発行を発表しており、希薄化が嫌気されたようだ。なお、ＵＢＳでは、短期的に一定のマイナス影響。デジタル機器の市場拡大により、07年後半に向けて需要立ち上がりが見込まれることから、長期的なポジティブスタンスは継続と。

（フィスコ）

△日医工<4541>は１Ｑ大幅増益でディフェンシブ株人気続き５連騰
日医工は前場、６２円高の１８９２円と５営業日続伸した。１１日に発表した今１１月期第１四半期（１Ｑ）業績が、大幅増益で着地し順調な進捗率を示したことがディフェンスブ株買いの拡大につながった。同社の１Ｑ業績は、前年同期比２２％増収、５６％経常増益、６５％純益増益と高変化した。昨年４月の薬価改定で、２００床以上の病院や多店舗のチェーン薬局での価格妥結率が低く、ジェネリック医薬品の採用交渉の難航が懸念されたが、使用促進策の処方せん様式の変更により、調剤薬局を中心にジェネリック医薬品市場が順調に拡大、販管理費比率が２．４ポイント改善され大幅増益要因となった。今後も、ＤＰＣ（急性期入院の包括制）を実施する病院が３６０施設に拡大され、入院医療の薬剤選択で低コストのジェネリック医薬品が検討されており、採用促進が予想されとしている。１Ｑ業績は、今５月中間期予想業績に対して５５％の利益進捗率を達成しており、１１月通期業績は期初予想通り純利益で２４億５０００万円（前期比１％増）と過去最高更新を確実にしている。株価は、昨年１１月の１部指定替え、好業績・積極的な中期計画評価に加え３月からの単元株式数引き下げもオンし最高値に迫る１９４９円まで買い進まれ高値固めとなっている。全般相場が方向感を喪失しているだけに、ディフェンシブ株人気は根強く続きそうだ。

△板硝子<5202>は７期ぶり最高純益先取りの下値買い続き小反発
日本板硝子は、２円高の６４１円と小反発し前日終値を挟み売り買いが交錯している。４月２３日から主力株の３月期決算の発表がスタート、同社はこのしんがりで５月３１日に決算開示の予定だが、２００８年３月期の最高純益更新幅がランキング上位にランクされることから先取りの下値買いが続いているもので、上値を抑えていた信用買い残の調整が進展したことも押し上げ効果を発揮している。主力株の２００８年３月期業績は、米国景気と為替動向の不透明化を背景にかなり保守的な見通しになると観測されているが、同社は前期と同様に大幅増益で過去最高純益を更新すると予想されている。昨年６月に完全子会社化した英国ビルキントン社が、前期第２四半期から業績に上乗せとなり、今期はフル寄与となるためである。完全子会社化で同社グループ売り上げは約７６００億円、板ガラスの世界シェアトップ級とグローバル化し、前期純利益は上方修正通り３００億円（前々期比３．８倍）で着地すると推定され、続く今期も３９０億円（前期比３０％増）と続伸、７期ぶりの過去最高更新が有力視されている。ピークでは３６００万株超にまで積み上がった信用買い残も１１６３万株まで減少、ＰＥＲ１４倍台の割安株価に下値妙味が拡大しつつある。

（東洋経済新報社）

■太陽誘電<6976>が安い、200億円のユーロ円建てＣＢを発行
太陽誘電が一時、前日比135円（5.15％）安の2485円まで下落。前日11日に総額200億円のユーロ円建てＣＢを発行したと発表したことを受けて、潜在的な株式価値の希薄化懸念が生じている。ただし、ゴールドマンサックス証券では希薄化の影響は約４％と軽微であることと、転換価格が3746円と高めに設定されているため、希薄化が進むリスクは少ないとした上で「買い」の投資判断は継続としている。

△日医工<4541>が高い、2006年12月―07年２月期の連結経常利益は前年同期比57％増
日医工が一時、前日比62円（3.39％）高の1892円まで上昇。前日11日に発表した2006年12月―07年２月期（2007年11月期第１四半期）の連結経常利益は前年同期比57％増の10億4800万円となったことが手掛かりとなったようだ。ジェネリック医薬品の使用促進策である処方箋様式の変更により調剤薬局を中心としたジェネリック医薬品の市場が順調に拡大したことが同期の業績に貢献した。

△エイチアイ<3846>がジャスダック上場、初値は公開価格の2.1倍
エイチアイがきょう12日、27万円の公開価格の2.1倍となる56万円の初値を付けてジャスダック市場に上場した。同社はコンピューターソフトウエアの企画・開発・販売・サポートおよび3Dコンテンツの企画・制作などを手掛ける。主幹事は野村証券。

（テクノバーン）

△三洋化<4471>が後場一段高、意欲的な第７次中期経営計画を材料視
三洋化成工業が後場一段高、一時２４円高の８６１円まで買われている。同社は１２日前引け後、意欲的な第７次中期経営計画（０７～１０年度）を発表、材料視された。第７次中期経営計画は「チャレンジ１０」をスローガンに、研究開発力のさらなる強化と積極的な設備投資により戦略的開発商品と既存品の拡大を図っていく方針。最終年度である２０１１年３月期には連結売上高として戦略的開発品の４１９億円（前期実績推定１７７億円）を含む１７７１億円（同１２２０億円）を目指す。利益目標としては連結経常利益１８９億円（同８０億円）、自己資本利益率（ＲＯＥ）１０％以上（同３．８％）をあげている。

△紀州紙<3882>が急伸、低位材料株の循環物色の一環、「地合い手詰まりの象徴的な動き」とも
紀州製紙が急伸。前日比１６円高の２８３円まで買われる場面があった。出来高も５００万株に迫っている。３月２８日に年初来高値３０８円を示現して以降は上値が重い展開となっていたものの、低位材料株を循環物色する動きに乗って切り返した格好。業界内の再編思惑や、信用倍率１．１倍という需給妙味を取りざたする向きもあるようだが、「ここ大型株が方向感に乏しいことや、平均株価の上値の重さを背景とした、物色の手詰まり感の象徴ともいえる値動き」（地場関係者）ともいえそうだ。

▼２部株特報＝アイケイコポ<3377>がストップ安ウリ気配、２月中間期業績推定を下方修正
アイケイコーポレーションが２万円ストップ安の１１万９０００円ウリ気配。１１日に発表した今０７年８月期２月中間期の連結業績推定の下方修正が嫌気されている。経常利益を４億７０００万円→４億１８００万円、純利益を２億６１００万円→１億６０００万円に引き下げた。同社は今期より連結中間財務諸表を作成するため前年比較はない。事業地の確保が計画を下回ったほか、駐車場事業の子会社において機器開発の遅延が販売活動に影響した。また、減損損失などの特別損失の発生、税効果会計の影響も修正要因。

（株式新聞ダイジェスト）

△シャープ<6753>にMMP特許ライセンス＝米アライアセンス〔BW〕
TPLグループ傘下の特許ライセンス・プログラム開発・運営会社、米アライアセンスは、ムーアマイクロプロセッサー特許（MMP）ポートフォリオのライセンスを、シャープ（大阪市阿倍野区）が購入したと発表した。シャープは、昨年1月以降にTPLグループからMMPポートフォリオ・ライセンスを購入した16社目の大手メーカー。

（時事通信）

△森永製菓<2201>、宇治抹茶を１００％使用した「宇治抹茶クッキー」などを発売、宇治抹茶を１００％使用した「抹茶キャラメル」を発売

△富士フイルム<4901>、米キャンジェン社と抗がん剤「ドラッグデリバリーシステム」共同開発契約を締結

△富士フイルム<4901>など、医療現場の画像診断連携システム開発に関する共同研究を開始

△シチズン<7762>時計、「シチズン　ｘＣ」から光発電エコ・ドライブ搭載のデュアルタイムウオッチを発売

△富士通<6702>、大学教務事務パッケージ「Ｃａｍｐｕｓｍａｔｅ－Ｊ　Ｖ２」を発売

△富士通<6702>、企業向けデスクトップパソコン「ＦＭＶ－ＥＳＰＲＩＭＯ」のラインナップを一新、企業向けノートパソコン「ＦＭＶ－ＬＩＦＥＢＯＯＫ」のラインナップを一新

△三菱電機<6503>、業務用の４２型液晶ディスプレー「ＶＩＳＥＯ　ＬＩＴＥ」シリーズを発売

△三菱電機<6503>、安全性・機能性など向上のオーダーメード・エレベーター「ネクスキューブ」を発売

△モスフードサービス<8153>、「パティ」に牛と豚の合挽き肉使用などバーガー商品を全面刷新

△ロート製薬<4527>、１回使いきりタイプのものもらい・結膜炎用「ロート抗菌目薬ｉ」を発売

△ユニチャーム<8113>、しっかりヨレないパンティライナー「ソフィ　ふわごこち」を発売

△三井情報<2665>とマイクロソフト、総合的なＩＣＴソリューションサービス提供で協業

△東洋ゴム<5105>、５月から米国市販用タイヤ価格を最大５％値上げ

（日経プレスリリース）

△ヤフー<4689>、Ｗｉｉ専用ブラウザーに標準検索機能を提供
ヤフーは１２日、任天堂<7974>の家庭用ゲーム機「Ｗｉｉ（ウィー）」専用のブラウザー（インターネット閲覧ソフト）「インターネットチャンネル」に標準検索機能を提供すると発表した。テレビで番組を視聴しながら気になった情報をネットで検索できるようになる。ウェブ検索と画像検索に対応する。検索結果画面はＷｉｉ専用に設計。文字表示を全体的に大きくしテレビから離れた場所にいても読みやすいようにした。テレビの機種によって色出力が異なることを考慮し、画面の色やデザインもシンプルにした。設定を変更することでパソコン版のヤフーの検索結果画面を使うこともできる。ヤフーは任天堂の携帯型ゲーム機「ニンテンドーＤＳ」の専用ブラウザーにも標準検索機能を提供している。

△三菱電<6503>、可変速エレベーターシステムをオーダーメード品にも適用
三菱電機は１２日、可変速エレベーターシステムをオーダーメードエレベーターにも適用したと発表した。オーダーメード製品「ネクスキューブ」シリーズの１５－２７人乗り機種を可変速型にモデルチェンジする。可変速システムを実用化しているのは三菱電機だけで、エレベーター事業の差別化戦略として積極的に活用する方針。

（日刊工業新聞）

△京都銀<8369>が４日ぶり反発、任天堂<7974>など株式含み益大
株式市場新聞１２日付け１面推奨の京都銀行が４日ぶりに反発。２か月ぶりに最高値を更新した任天堂を６３８万株保有しているほか、村田製５２６万株、京セラ７２１万株とハイテク優良株を多数保有。同社の株式時価総額５０００億円を優に上回る、株式を保有していることが注目材料。

（株式市場新聞）

△三越<2779>は反発。２月決算は減収も、６ヵ年中計で中期上昇に期待
三越は反発。朝は前日終値と同額の５５０円で始まったが、後場に入って、５５０円台後半まで買われている。本日１３時２０分に、２月通期決算を発表した。連結で、売上高は前年比４．５％減の８０４１億２０００万円、経常利益は同１４．７％減の１７０億１９００万円、純利益は同４２．３％増の１２９億３６００万円。フラッグシップ型店舗の改装を行なう一方で、国内外の一部店舗を閉鎖した。営業面では、ロハス、クールビズ、ウォームビズなど、提案型の施策を実施した。２００８年２月期の連結業績予想は、売上高と純利益が減収減益、経常利益が増益と見込んでいる。個人消費や百貨店業界の環境は厳しいと見ている。しかし２００７年度を初年度とする『三越　ブランド　ルネサンス　６ヵ年計画』をスタート。市場には、これが評価されているもようだ。あるいは、信用残が売り長なので、中期では押し目の今のうちということで、買い戻しが入っているのかもしれない。短期では、まずは、この半年ほどの上値６００円ラインが目標。中期では、今後の個人消費や百貨店業界の動向いかんで、２００５～２００６年の高値７００円台も、まんざらでもないかもしれない。

△日立造船<7004>が確りした動き、三菱重工業に続くか
日立造船が、２円高の２０４円と確りした動きになっている。三菱重工業<7011>が年初来高値を更新しており、日立造船も騰勢を強めそうだ。同社はゴミ焼却設備等環境を柱としており、環境・地球温暖化関連としての色彩が濃い。ボイラ発電、海水淡水化、各種排煙脱硝設備、排熱回収ボイラ、アンモニア吸収冷凍機（ノンフロン，省電力，低騒音）等も展開している。４月２日につけた年初来高値２１２円を窺う動きになっている。

■トヨタ自動車<7>203は３日続落し直近安値に接近
トヨタ自動車が、９０円安の７３８０円と３日続落している。１１日の米株式相場の下落と外資系証券の目標株価引下げを嫌気した売りが先行している。外資系証券では投資判断「オバーウエート」継続、目標株価を９５００円→９３００円に引き下げている。他の自動車株の目標株価も引き下げている。トヨタは、直近３日安値７３３０円に接近しているが、このあたりで目先下げ止まるか見極めが必要となろう。

△タビオ<2668>は２月好決算で大陽線が出現。中期で１４００円ライン上抜く期待
タビオは日足、分足で大陽線が出現。今朝は５円高の１２８０円で始まり、後場には１３５４円まで買われた。本日午後１時に、２月通期決算を発表した。連結で、売上高は前年比２２．３％増の１１５億７８００万円、経常利益は同１１０．２％増の１０億７２００万円、純利益は同１０２．８％増の５億２７００万円と、大幅な増収増益となった。足元を意識したファッションスタイルの流行により、デザイン性や品質の良い同社商品の需要が伸びた。同時に、製販を一体化した自己完結型の生産体制を国内で構築してきたこと等が奏功した。一方で、ブラント構築費用、不採算直営店の内装・什器などの減損損失を計上するとともに、グループの念願であった売上高１００億円、経常利益１０億円の達成にともなう従業員への決算賞与を計上したうえで、増益を確保した。２００８年２月期連結業績予想も、増収増益としている。テクニカル的には、今年１～３月高値１４００円ラインが上値のひとつの目安となろう。が、同社の企業姿勢からは、中期でも、業績、株価とも、もう一段の上値余地があると見られる。

△ミライアル<4238>は需要増に対処し生産能力増強、経常利益も前期に続き最高益更新の見通し
ミライアルはシリコンウェハの容器メーカー。半導体関連製品事業（連結売上高の約８０％）が収益源で、同事業の売上高の約７０％は３００ミリウェハ容器で占められている。この市場シェアは同社が５５％でトップ、信越ポリマー<7970>が４５％で、２社で独占。３００ミリウェハ容器の販売先売り上げ構成はＳＵＭＣＯ<3436>２９％、信越半導体２２％、丸紅<8002>（海外向け）１３％、その他３６％。今後もウェハメーカーの３００ミリウェハの設備増強に伴うウェハ容器の需要増で利益拡大が見込まれる。シリコンウェハ容器にはウェハメーカーから半導体メーカーへ輸送するときのＦＯＳＢと、半導体メーカーの工場内で工程容器として使用するＦＯＵＰがある。ウェハ容器の売上高の約８０％はＦＯＳＢ、約２０％はＦＯＵＰ。今後、３００ミリウェハは毎年月間約１００万枚需要が拡大し、２０１０年には約５００万枚に達すると見られる。これに対し、ＦＯＳＢの需要は月間約５万個（月間約１００万枚に相当）で、同社のシェアから見て２・５万個強増えるため、ＦＯＳＢの生産増強を行っている。月産能力を５・７万個から０８年１月には１１万個体制に引き上げる方針。今１月期の売上高は前期比２６％増の１４４億円と過去最高の予想。経常利益も前期に続いて最高益更新の見通し。

△日本無線<6751>は新値抜け狙いに再挑戦、収益力急回復へ
日本無線が１カ月にわたる３６０円台でのもみを放れ、２月高値４１３円抜けから一段高に再挑戦の公算が大きくなってきた。チャート面でも今週初めの９日にゴールデンクロスを入れ、相場に勢いが出てきた。また、信用倍率は１・９倍と好取り組み。高値抜けとなれば仕手色も強いだけに９０万株強の売り残は大きな支援材料になろう。大手アナリストも出遅れ材料株として注目。注目点としては、無線事業への経営資源の集中を目的に連結子会社の新日本無線<6911>、アロカ<7704>を売却し、身軽になって再スタートしたことだ。目下集計中の前３月期の売上高は大幅減少するが、経常利益は当初計画の２６億円を上回る公算が大きいといわれている。また、新造船ブームの継続、海上機器の好事業環境が長期化するとの予想から、航海情報記録、船舶用レーダーの見通しは明るい。このため、会社側では、２年後の売上高１３４０億円、経常利益６６億円の強気の経営計画を策定。目先、４５０円は早かろう。

（証券日刊新聞）

■三越<2779> 今期予想減益も 四季報予想は上回る
三越は、2008年2月通期連結予想を発表した。売上高8013億円（前年同期8041億円）、経常利益177億円（同170億円）、当期純利益106億円（同129億円）。市場予想は、当期純利益109億円（クイック調査）、四季報では83億円。

▼チヨダ<8185> 今期予想 大幅増益 市場予想は下回る
チヨダは2008年2月通期連結予想を発表した。売上高1891億円（前年同期1847億円）、経常利益112億円（同97億円）、当期純利益41億円（同6億円）。なお市場予想は、当期純利益54億円（クイック調査）。

▼チヨダ<8185> 下方修正
チヨダは、2007年2月通期連結予想を発表した。売上高1847億円（前予想1872億円）、経常利益97億円（同101億円）、当期純利益6.23億円（同9.98億円）。

■午後のデイトレ＆注視銘柄

9629ピーシーエー
4901富士フイルム
8369京都銀

3060マガシーク
5352黒崎播磨
8734アストマックス
3747インタートレード
7609ダイトエレクトロン

■免責事項
　・投資判断は、自己責任でお願いします。
　・当方は、皆さんの投資判断に対する一切の責任を負いかねます。