4/12お昼の『株価材料』

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■お昼までの上方･下方修正

チヨダ<8185.T>：07年2月期連結決算予想、当期利益6.23億円、下方修正
チヨダ<8185.T>：07年2月期単体決算予想、当期損失は2.77億円、赤字に修正
宇部興<4208.T>、09年度に営業利益530億円・営業利益率7.5％以上目指す
米ジェネンテック、第1四半期決算は68％増益
12日に決算発表予定の米主要企業一覧

■株価材料

■トヨタ<7203>が軟調、膨張した信用買い残が重荷に
トヨタ自動車が軟調な展開となっている。１０時５０分現在、同社株は東証１部で売買代金第３位。円安で本来なら、評価されてもいいところだが、信用買い残が膨張したことが重荷になるなど、需給面での不安が大きいことが株価を抑える要因になっているという。直近の信用残高は、売りが７１万３５００株、買いが１０９５万５６００株、信用倍率は１５．３５倍となっている。市場では「７０００円台の株価で、信用買い残が１０００万株を超しているのは膨らみ過ぎ。下がる過程で買い残は増加しており、先行き戻したとしても、ヤレヤレ売りに伸びが止まることが想定できる。２月２７日の上場来高値８３５０円に応答する信用高値期日は８月２７日となるが、夏場まで需給面で苦しい展開になるのではないか」（中堅証券幹部）との分析もあった。

△ホギメデ<3593>がしっかり、08年3月期は増益見通し
ホギメディカルがしっかり。１１日に発表した２００７年３月期決算は減益に終わったものの、２００８年３月期については増益を見込んでいることが買いを呼んでいるという。発表によると、２００７年３月期連結経常利益は前期比４．６％減の６１億３９００万円だったが、２００８年３月期には同１３．８％増の６９億９０００万円に拡大する見通し。

△紀州製紙<3882>が急騰、東証1部で値上がり率第1位
紀州製紙が急騰している。９時２３分現在、同社株は東証１部で値上がり率第１位。物色の方向性が定まらない中、需給思惑を手がかりに目先回転狙いの資金を誘い込んだ。直近の信用残高は、売りが５０６万１０００株、買いが５７６万７０００株、信用倍率は１．１４倍ときっ抗するなど取り組み妙味の大きさが指摘されている。

△宇部興<4208>、09年度に営業利益530億円・営業利益率7.5％以上目指す
宇部興産は１２日、２００９年度に営業利益５３０億円以上（０６年度見込みは４３０億円）を目指すことなどを柱とした３年間の中期経営計画を発表した。主要事業を成長段階によって４つに分類し、効率的に資源を配分する。０６年度に６５００億円を見込む売上高は０９年度には７０００億円以上に、営業利益率は０６年度見込みの６．６％から７．５％以上に引き上げる。また、ＲＯＡ（総資産利益率）は７．５％以上、ＲＯＥ（自己資本利益率）は１２％以上を目標とする。設備投資は３年間で１０５０億円、研究開発費は３年間で４３０億円を計画する。収益のけん引役の電池材料事業やファインケミカル事業などは成長戦略分野と位置づけ、集中的に資源を投入して事業規模の拡大を図る。航空宇宙材料事業や医療事業は育成分野とし、早期に成長戦略分野に移行させる。合成ゴム事業などは基盤分野として安定的な収益を確保する。不振のアルミホイール事業は再生分野とし、抜本的な改革を実施する。今回発表した計画を０９年度に達成することで、宇部興産は２０１１年度に営業利益６５０億円以上、営業利益率８．５％以上を目指すとしている。

▼太陽誘電<6976>が反落、ＣＢ発行による希薄化を懸念
太陽誘電が反落している。同社は１１日、発行総額２００億円のユーロ円建てＣＢ発行を発表した。将来的な株式転換による希薄化が懸念されている。ゴールドマン・サックス証券では、希薄化の影響が約４％と軽微であり、また転換価格（３７４６円）が高いため短期的に希薄化が進むリスクは小さいとして、投資判断「買い」、目標株価２７００円を継続した。

△新日鉄<5401>など3社、中国での自動車用鋼板合弁生産増強で合意＝業界筋
新日本製鉄と中国の宝鋼集団、欧州のアルセロール・ミタルの３社は１１日、中国での自動車用鋼板の合弁生産を増強することで合意した。業界筋がロイターに明らかにした。新日鉄は、宝鋼、アルセロール・ミタルと３社で、中国の上海市で「宝鋼新日鉄自動車鋼板（ＢＮＡ）」を運営している。出資比率は、宝鋼が５０％、新日鉄が３８％、アルセロール・ミタルが１２％。

▼リンクセオリ<3373>が軟調、2月中間期の業績不振を嫌気
リンク・セオリー・ホールディングスが軟調な動き。１１日に発表した２００７年２月中間期決算の不振を嫌気した。連結経常利益は前年同期比８４．２％減の４億２０００万円、連結純損益は４６億４０００万円の赤字（前期は１４億９９００万円の黒字）だった。三菱ＵＦＪ証券では、（１）下半期のスタートは国内既存店売上高が１３％減となり下振れリスクがあること、（２）来年度上期までは粗利率が厳しく、先行投資負担が重い状況が続くと予想されること――などを理由にレーティングを「２」から「３」に引き下げた。

■東芝<6502>がさえない、利益確定売りが優勢
東芝がさえない。このところ物色のリード役として人気化していたが、循環物色の流れが、重電株から新日鉄<5401>や三菱重工業<7011>など鉄鋼・造船株にシフトしたことで、利益確定売りが優勢となっている。同様に日立<6501>も軟化した。

▼サムシング<1408>が気配下げる、07年2月中間期予想を下方修正

△宇部興<4208>、09年度に営業利益530億円以上を目指す＝中期経営計画
宇部興は１２日、２００９年度に営業利益５３０億円以上（０６年度見込みは４３０億円）を目指すことなどを柱とした中期経営計画を発表した。売上高は７０００億円以上、営業利益率は７．５％以上を目指す。また、ＲＯＡ（総資産利益率）は７．５％以上、ＲＯＥ（自己資本利益率）は１２％以上を目標とする。設備投資は３年間で１０５０億円、研究開発費は３年間で４３０億円を計画する。

（ロイター）

▼ＡＳＳＥＴ<2337> 大幅安、年初来安値を更新。
成長鈍化懸念から売りが先行しているようだ。07年2月期の決算を発表、前期実績は最終利益で前期比2.0倍の94.19億円となった。一方、08年2月期については最終利益で95億円にとどまる見通し。

△ダヴィンチ<4314> 新規リゾート事業展開の発表を受け、ＪＰモルガンでは投資判断「Overweight」並びに目標株価20万9000円を継続したようだ。
得意な事業領域への本格進出を果たすと評している。また、日興シティでもポジティブな見解を示しており、投資判断「1H」並びに目標株価21万5600円を継続したもよう。

△丸紅<8002>---米国でバイオマス発電所を買収
反発で25日線の攻防に。米国でバイオマス発電所を買収したと報じられている。環境を重視したエネルギー事業を本格展開。4/3安値を起点にじり高基調が続いており、25日線を捉えてきている。

▼アルプス<6770>---軟調、ＣＳでも投資判断を格下げで
軟調。ＣＳでは投資評価を「ニュートラル」から「アンダーパフォーム」に格下げで目標株価は1100円としている。直近ではモルガンも「アンダーウェイト」に格下げしている。一旦はＨＤＤヘッド事業の譲渡で評価が高まったものの、当面の業績停滞懸念などが徐々に意識されてきているようだ。

△不二家<2211>---販売再開の動き加速も
続伸で均衡表の転換線を突破し、雲の中に入ってきている。ローソン<2651>は17日から全8500店で同社の菓子の販売を再開すると報じられている。Ｆマートも月内をメドに販売再開を決める方針と伝えられている。

▼富士フイルム<4901>---下げに転じ25日線の攻防に
下げに転じ25日線の攻防に。全体の地合いに押される格好に。ナノテクノロジーを活用し、抗がん剤の効き目を長くする塗り薬技術を開発したと報じられているが、反応は限定的に。

△ティアク<6803>---オーディオ事業などの強化を進める
3日ぶり反発。ほとんど手掛けていなかったヘッドホン分野を開拓。高齢者などをターゲットに、骨伝導式のヘッドホンを発売すると報じられている。財務体質の改善を進める一方、オーディオ事業などの強化を進める。

△ラウンドワン<4680>---続伸、一部の証券紙で取り上げられ
続伸、リバウンドの動きが続いている。先週末の月次発表を受けて、単独ベースでの前期売上高は658億円となり、計画660億円をやや下回る結果となったが、ほぼ想定線の着地となり、徐々に安心感も強まる格好となっているようだ。本日は一部の証券紙で取りあげたことが材料視されているもよう、高齢化社会の到来でボウリング市場の拡大が期待されると。

▼ウィズ<7835> ストップ安売り気配。
修正幅の大きさがネガティブサプライズとして受け止められているようだ。07年5月期の業績予想を大幅に下方修正、売上高で従来予想の65億円から43億円に減額された。また、経常利益については同12億円から2.7億円に引き下げられている。

□宇部興<4208>---新エネルギー関連として
8営業日ぶり反落。前日までのリバウンドで直近戻り高値レベルを突破しており、利食い優勢に。2008年３月期から３カ年の中期経営計画を発表、3年間の設備投資は1050億円。なお、クレディ・スイスでは新エネルギー関連として注目。

▼森永乳業<2264>---さえない、ＫＢＣでは「ＢＵＹ」から「ＳＥＬＬ」
さえない。ＫＢＣが投資判断を「ＢＵＹ」から「ＳＥＬＬ」に格下げ、目標株価も600円から500円に引き下げている。コスト負担増を懸念して業績予想を下方修正、格下げの主因となっているもよう。08.3期の営業利益は従来予想の136億円から125億円と減額しているようだ。

△ラック<4359> 急騰。
業績の上振れが好感されているようだ。第1四半期の速報値を発表、併せて07年6月中間期の業績予想を上方修正している。経常利益については、従来予想の1.3億円から2.6億円に増額された。また、経営統合先のＡ＆Ｉシス<4773>も上方修正を発表しており、支援材料とみられる。

△ＪＵＫＩ<6440>---中国首相の訪日効果と
前日の調整分を吸収。新日鉄上昇が三菱重などに波及しているため、原発など環境関連に波及、さらに、これが中国首相の訪日効果となり、中国関連へ物色が広がりを見せてきている。

□豊田織機<6201>---さえない、ソニーの有機ＥＬテレビ商品化も反応薄
さえない。ソニーが有機ＥＬを使った超薄型ＴＶを商品化すると報じられる。同社との折半出資ディスプレー製造会社でパネルを量産化などと伝わっているが、ソニーとともに反応は乏しい状況だ。薄型テレビでは液晶とプラズマが存在感を確立してしまっており、なかなか市場の拡大期待は高まりにくい格好か。

△三菱重工<7011>---続伸で高値更新、新エネ関連としての期待感
続伸で3月29日に付けた年初来高値を更新している。全般安のなか、新日鉄など鉄鋼株の強い動きが目立ち、同社など造船・エネルギー関連にも波及する格好となっている。昨日は風力発電事業への期待感が高まる形となっていたが、前日に仏アレバと共同開発で合意した新型原子炉の基本仕様などを発表、あらためて原発関連としての位置づけの高さも評価へ。

△佐世保<7007>---目先的なターゲットとしては節目の500円か
連日の年初来高値更新。造船セクターには今期業績の上振れ期待が強まっている。目先的なターゲットとしては節目の500円となろうが、チャート上では1993年5月の622円辺りか。

▼Ｆマート<8028>---売り先行、前日発表の決算内容を嫌気
売り先行。前日に発表した決算内容が嫌気されている。前期経常利益は9％減益の296億円と会社予想334億円を下回る着地となった。今期は増益に転じる予想となっているものの、比較的楽観的との見方も残るようだ。三菱ＵＦＪでは投資判断を「２」から「４」に格下げ、成長鈍化懸念からバリュエーション調整が必要との指摘。

△山九<9065>---買い先行、みずほでは「３」から「２」へ格上げ
買い先行。みずほが投資判断を「３」から「２」へ引き上げていることが材料視されている。足元の株価調整が投資判断引き上げの主因となっているもよう、目標株価は770円と設定されている。素材産業の設備老朽化やグループ企業の関係見直しによる外部委託化など、事業環境は良好であるとの評価。

△新日鉄<5401>---全体手詰まり感の中、短期資金が向かう
3日続伸。相場全体が利食い優勢後に膠着感を強めている中、新日鉄を中心とした素材関連が動意付いている。テクニカル面では均衡表の雲上限レベルの攻防であるが、指標性がある銘柄なだけに、短期資金が集中しやすく、他の鉄鋼、非鉄などに波及しやすい。

△トッキ<9813> 買い気配からスタート、一時465円まで。
ソニー<6758>が有機ＥＬを使った次世代薄型テレビの量産に乗り出すと報じられており、刺激材料となっているようだ。現時点ではトッキとの直接的な関係は不明だが、有機ＥＬ製造装置で世界トップのトッキにも連想が働いているもよう。

△ケミプロ<4960>---有機ＥＬ関連銘柄として
3日続伸。25日線がサポートとして機能している。ソニーが、有機ＥＬを使った次世代テレビを量産すると報じられている。同社は有機EL用薬剤を中心に電子材料の開発、製品化に注力しており、関連銘柄としての位置付け。

△ソニー<6758>---有機ＥＬを使った次世代薄型テレビの量産に乗り出すと
買い先行スタート。有機ＥＬを使った次世代薄型テレビの量産に乗り出すと報じられている。薄型テレビ市場で次世代をにらんだ競争が本格化するほか、他の関連銘柄への波及効果も期待される。そのほか、「パスモ」不足に対応し、非接触ＩＣカード用の中核部品を増産すると伝えられている。