日経平均1万4500円どころの値固め、戻り高値じわり更新も
＝来週の東京株式市場

ロイターNEWS　2008年 06月 6日 16:54 JST
http://jp.reuters.com/article/wtInvesting/idJPnTK0STOCKS20080606

　来週の東京株式市場では、利食い売りを吸収しながらもみあい、日経平均の１万４５００円どころを固める動きが予想されている。海外勢の買いが続いていることに加え、米金融機関の財務をめぐる不安などといった悪材料をいったん織り込み下値不安が後退していることで、６日の戻り高値更新に続いてじわりと上値を切り上げる場面もありそうだ。

　来週の日経平均株価の予想レンジは、１万４３００円─１万４７００円。

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　さて、金曜日のＮＹ市場ではドル安や中東情勢の緊迫、
また、モルガン・スタンレーが7月4日までに１バレル150ドルに達する
可能性との見通しを示した事等々が原油急騰の要因に
原油価格が１０．７５ドルという大幅高。
終値は１バレル＝１３８．５４ドル（瞬間高値は１３９．１２ドル）と
５月２２日に付けた最高値１３５．０９ドルを一気に上回って過去最高値を
更新しています。

　一方、その原油価格の急伸と失業率の上昇、そしてドル安進行を嫌気して
ＮＹダウは３９４ドルの大幅安、シカゴ日経平均先物は１万４０６５円と
なっています。

･･･って事で、誰しも月曜日の日経平均は、シカゴ日経平均先物の１万４０６５円
を目指して大暴落する事は誰しも予想出来る事で避ける事は出来ないでしょう。

なのに、ロイターは強気の予想です。

これには理由があります。
もし、この下げの時に拾う筋があればどうでしょう。

実は中東から日本買い指示がモルガン・スタンレーに入っていて、
今回の下げ処は丁寧に拾うでしょう。

そして、下げ止まって騰げに転じてから１万５０００円を目指す雰囲気に
なる頃から日経半値戻しのアナウンスが入り出すでしょう。

１万５０００円台に乗った処からが危険水域なのでは･･･と思っています。
ここから一旦、ファンド売り＆カラ売りが本格的に始まります。
但し、騰げ基調は変わらず、調整に終わる可能性が大です。

本格調整は、洞爺湖環境サミットが7月7日～7月9日までで終わり、
その後９末決算が囁き始める頃には･･･って事で、企業業績が悪化して
きているのに株式市場が上昇し続けるワケもないので、
やはり去年と同じ時期ではなかろうかと思います。
さぁ～｢天神底｣になるのか、それとも｢天神天井｣となるのか？
洞爺湖環境サミット後の動きが最重要です。

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＜節目の１万４５００円上抜く、米雇用統計に注目＞

　日経平均は６日、これまで上値を抑えてきた１万４５００円の節目をザラ場で上抜き、３月１７日安値からの戻り高値を更新した。市場では「株価は悪材料を一通り織り込み、２００９年にかけての米景気回復を織り込み始めた。このラリーはもうしばらく続きそうだ」（ドイツ証券チーフエクイティストラテジスト、下出衛氏）との声が出ている。

　スタンダード＆プアーズ（Ｓ＆Ｐ）による米モノライン（金融保証会社）の格下げや米リーマン・ブラザーズ(LEH.N: 株価, 企業情報, レポート)の増資問題を織り込んだことで米金融機関に対する不安感も一服。「今月中旬のリーマンなどの決算発表で、いったん悪材料出尽くしになる」（大手証券）とみる声が聞かれ、株価の下値不安は後退している。なおＣＮＢＣによると、リーマンは財務に関する市場の懸念を静めるため決算発表を１週間前倒しすることを検討している。

　こうした中、株価の先行きをみる上で最初の焦点は６日発表の５月米雇用統計だ。ロイター調査によると、非農業部門雇用者数は５万８０００人減少し、失業率は５．１％となる見通し。引き続き労働市場の弱さを確認することになりそうで、「予想より悪化するようなら、日経平均は再び１万４０００円台前半に押し戻される可能性もある」（大和証券ＳＭＢＣグローバル・プロダクト企画部次長、西村由美氏）とみられている。

　９日には、トリシェ欧州中央銀行（ＥＣＢ）総裁とバーナンキ米連邦準備理事会（ＦＲＢ）議長がそれぞれ講演する予定で、欧米の金利と為替の方向感を確認した後、１３日の５月米消費者物価指数（ＣＰＩ）で米金融政策について検証することになる。６日はドル高／円安が株価の支援材料になったが、「トリシェ総裁の利上げに含みを持たせた発言でドルが対ユーロで軟化しているため、対円で買われ続けるには限度がある。一方、ドル安は原油高につながることもあり、インフレ圧力を考える上でも為替に注目する必要がある」（ドイツ証券、下出氏）という。

＜海外勢中心に買い優勢、１万４７００円付近では短期筋の利食い売り圧力も＞

　需給面では、引き続き海外勢の買いがけん引役になりそうだ。「海外勢は日本株のウエートを引き上げ始めており、５月に約１兆円を買い越した勢いが足元でまだ続いている」（ドイツ証券、下出氏）という。

　債券安に誘発されたヘッジファンドの債先売り／株先買いの動きも手仕舞いを交えながら続きそうで、下値不安は乏しいとの声が多い。また７、８日の主要８カ国（Ｇ８）エネルギー相会合で新たな材料が出れば、環境関連物色が勢い付く可能性もあるという。

　一方で「国内勢のトレーディングベースの動きは、１万４７００円付近を利食い売りのターゲットにしているため、上値では売り買いが交錯してもみあいそうだ。当面は値固めの展開が続く」（準大手証券）という。

　また、１３日は６月限先物・オプションのＳＱに当たることから「先物の動きに警戒感が強まりそうだ」（大和証券ＳＭＢＣ、西村氏）との声もある。
（ロイター日本語ニュース　松平陽子）