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2008 05,31 18:00 |
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デイトレ対象銘柄を決める2つの指標はこれだ MONEYzine 藤井 英敏[著]2008年05月26日 ■デイトレ向きは「HV」が高い銘柄である 今回はデイトレに適した銘柄選びについて述べよう。 ①短期的に市場での人気、もしくは注目度が高い銘柄ということになる。 この2つの条件を満たした銘柄が、デイトレ向きの銘柄である。 興味のある方は、"つづきはこちらです"をクリック!
この2つの条件を満たしているかどうかを示す指標として、ヒストリカル・ボラティリティ(HV)を参考にするのがお勧めだ。このHVは、過去一定期間に株価が変化する過程で、どれだけ上下にばらつきながら変化してきたか、というバラツキ具合の大きさを表す数値である。 HVは歴史的変動率であり、オプション取引の世界でよく使われる。HVは株価の変動ではなく、株価の変動率の変動を計測した指標である。つまり、株価の毎日の変動率がマチマチだと、HVが大きくなるわけだ。株価が毎日一定の割合で上昇(下降)している場合にはHVはゼロになる。 計算方法は諸説あるようだが、一般的には、たとえば60日間のHVなら、まず、直近60日分の終値の騰落率(前日比率)を計算する。その後、それぞれの数値の自然対数をとり、その標準偏差を出す。そして最後に、年率換算するために√250を乗じる。 デイトレに向いている銘柄群は、このHVが高い銘柄である。HVが大きければ大きいほど、過去の株価が乱高下したことを示すからだ。ただし、個人投資家の方がいちいちHVを計算する必要はない。ネット証券などのスクリーニングツールでは、過去60日間のHVで条件検索すれば、HVの高い銘柄はアッと言う間に抽出できるのだから。
デイトレ向きの銘柄の(過去60日間の)HVは、100%以上は欲しい。実際のザラ場中のHVはその半分くらい。というのは、HVは終値の騰落率から計算されるからだ。ご存じのように、日本人の我々が夜寝ている間に、NY株式市場や為替市場、商品先物市場などの動向は、翌日の株価に大きな影響を与えている。だから、日中のボラティリティは計算上のHVの半分程度かなと感覚的に思うわけだ。 HVについていえば、当日のHVは、前日のHVの大きさに依存するといわれる。前日のボラティリティが大きかった銘柄は、当日のボラティリティも大きくなりやすく、逆に、前日のボラティリティが小さかった銘柄は、当日のボラティリティは小さくなりやすい。 そのため、前日の取引終了後に、ネット証券のツールでHV100%以上の銘柄を抽出すればよいだろう。その銘柄群は当日もHVが高い可能性が高いのだから。
次に必要な条件は、流動性が高い銘柄であること。これは売買代金移動平均を使えばよい。HVが高くても、流動性が低いと売りたい時に売れず、買いたい時に買えないからだ。また、流動性の低い銘柄を売り買いすると、自分自身の売り注文、買い注文で、株価が大きく動いてしまう。このようなマーケット・インパクトを最小限に抑えるためにも、流動性が高い銘柄を選ぶ必要がある。 デイトレなら、売買代金移動平均は25日移動平均をお勧めする。前日の売買代金だけをみるのは危険だ。なんらかの材料が飛び出し、1日だけ売買代金が膨らむことは多々あるからだ。そこで、25日間の売買代金の平均を使うのである。 デイトレで動かす金額にもよるが、ワンショットで200万~300万円の注文を出す投資家なら、25日売買代金移動平均値は、少なくとも20倍程度(4,000万円~6,000万円)は欲しいところ。25日売買代金移動平均に関しては、大きければ大きいほどよい。流動性はあるに越したことはない。 ■つまりデイトレ対象銘柄はこれだ 当然のことながらHVの大きい銘柄は、大型株に比べてはるかに小型株が多い。小型株の方が、小さな資金の流入・流出で株価が大きく変動するからである。このため、運用資金が多くなればなるほど、デイトレ用投資対象は少なくなる。そこで、多額の資金を運用する投資家は、当然の帰結として、原則としてHVの低い大型株を投資対象にすることになる。 デイトレで投資対象を選ぶ場合は、「昨日までのHVが100%超で、25日売買代金移動平均が、自分が買う(若しくは空売る)代金の20倍あるから、売買対象になる」と考えるとよい。なお、これはその銘柄群を買うということではない。あくまでも、デイトレ対象候補である、ということだ。 PR |
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