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世界を破壊する余剰マネー 田村秀男の経済がわかれば、世界が分かる 2008/05/01 16:31 経済というものも、やはり神の摂理が働くのか、とどのつまりは帳尻が合う。しかし、この場合の神とは、破壊の神、シヴァ神である。 SWFの資金が世界的に肥大化している原因は、ドルというマネーが氾濫しているからだ。米連邦準備制度理事会(FRB)の金融緩和、利下げ、金融機関救済融資というのはいずれもドル札の刷り増し、それまでの住宅バブルもドルの増刷を伴っている。そのドルが産油国や中国のような黒字国の勘定のなかで蓄積された結果に過ぎない。 余ったドルは証券市場(米国債を除く)から原油、穀物など国際商品先物市場へと流れるが、いずれもドルからドルへの移動である。原油も小麦もコメも値上がり、インフレと食糧危機をつくりだす。つまり、ドルが暴落しない代償は、世界の人々の生活破壊という形で払わされる。 本来、マネーというのは、世界経済を発展させるための動力源なのだが、人類や文明の進歩のために使われず、シヴァ神が司る。 皮肉なことに、これで儲かるのは、サブプライムで大損したはずの銀行、投資ファンドなどウオール街のCEOたち。世間の批判をよそに年間数十億円もの役員報酬をかせぐのも、むべなるかな、である。 こんな規模での、金融による世界破壊のメカニズムは人類の歴史上かつてなかったことだ。 PR |
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