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2008 04,18 17:00 |
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ZAKZAK 2008/04/18 サブプライムの傷もっとも深く 注目の米金融大手、シティグループの2008年1-3月期決算が日本時間18日夜に発表される。米サブプライム(低所得者向け)住宅ローン焦げ付き問題に関連して、新たに100億ドル(1兆200億円)超の損失が出ると予想するアナリストが多い。前回、1月の四半期決算発表は、世界同時株安のきっかけになっただけに、市場関係者も気が気でない様子だ。 興味のある方は、"つづきはこちらです"をクリック!
市場が注目する米大手金融機関の08年1-3月期決算発表は、今週からスタートした。米時間14日に発表された米大手銀ワコビアの決算は、3億5000万ドル(357億円)の最終赤字に転落。同16日に発表されたJPモルガン・チェースの最終利益は、前年同期から半減の23億7300万ドル(約2420億円)に落ち込んだ。 さらに、同17日に発表した米証券大手メリルリンチは19億6200万ドル(約2000億円)の最終赤字に転落した。 業績は悪いものの、市場の事前予想を大きく下回るものはなく、米国株は比較的落ち着いた動きとなっている。 ただ、そうした雰囲気を一発で吹き飛ばすほどの影響力を持っているのがシティで、国内証券のアナリストも「シティの決算が出るまでは動きたくないというのが投資家の本音」と明かす。 シティがそれほどまでに注目されるのは、サブプライム問題の傷が欧米の金融機関でもっとも深く、この問題で象徴的な存在になっているためだ。07年10-12月期には、総額222億ドル(約2兆2600億円)ものサブプライム関連損失を計上し、98億3000万ドル(約1兆円)の赤字となった。 気になるシティの08年1-3月期決算だが、100億ドル以上の損失を出すとの予想が多い。米証券大手ゴールドマン・サックスのアナリストは、資産担保証券(ABS)や債務担保証券(CDO)と呼ばれる金融商品に絡んで約120億ドル(約1兆2200億円)の巨額損失が出ると予想。別のアナリストは、131億ドル(約1兆3400億円)と予想している。 赤字額については30億ドル(約3060億円)に達するとの見方がある。 クレディ・スイス証券チーフ・エコノミストの白川浩道氏は「市場予想並みの数字になるのでは」とした上で、「08年1-3月期では損失を出し切ることはできないだろう。焦点は4-6月期の中間決算」と指摘する。 「足元でも住宅物件の差し押さえが増え、住宅価格も下げ続けている。住宅関連以外でも、消費者ローンなどで不良資産処理が拡大する可能性があり、株価も下げ止まりにくい」(白川氏)というから、株式市場が低迷から抜け出すのはまだ先のことになりそうだ。 そんなシティでも、V字回復する手だてが残されているという。「もっとも効果的なのが、世界的な金融再編が進むこと。シティも欧米の大手金融機関との合併の話が出てもおかしくない」と白川氏は語る。 もっとも世界的な再編が進んだとしても、「日本は蚊帳の外」(白川氏)。サブプライム関連の傷が比較的浅いといわれてきた日本の銀行だが、うだつが上がらない状態は変わらないようだ。 PR |
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