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材料目白押し、見切り発車後もぜい弱な自信に神経質な展開続く ロイターNEWS 2008年 04月 11日 17:51 JST 来週の東京株式市場は材料が目白押しで神経質な展開が続くとみられている。投資家の一部はイベントを前に見切り発車的に買いを入れたが、相場上昇に確信を抱くまでには至らないぜい弱な自信であるため退却の足も速そうだという。ただ強気派は徐々に増えているため、よほどのネガティブ・インパクトがない限り下値は限定的になりそうだと予想されている。
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<市場の強気ムードは強まる>
日経平均株価.N225は11日のオプションSQ(特別清算指数)算出に絡んだ売買が一巡した後も買いの手は弱まらずほぼ高値引け。ベアー・スターンズの救済策などでクレジット問題への不安がいったん後退しており、市場では「問題の実態がわからず不安が強い時が株の底値。問題が企業の損失など実際に数字に表れるときはすでに底を打った後だ」(国内証券ディーラー)と強気の声が増えている。
<米金融機関、いずれ公的資金注入は避けられずとの見方が大勢>
米シティグループの第1・四半期決算は、昨年第4・四半期に続き大幅な赤字になると見られており、ロイター・エスティメーツがまとめたアナリスト予想は、1株あたり0.95ドルの赤字。昨年第4・四半期は98億3000万ドル、1株あたり1.99ドルの赤字だった。 またCNBCテレビが9日、消息筋の話として報じたところによると、米証券大手メリルリンチの幹部は第1・四半期の評価損が60億─65億ドルに達し、赤字決算となる公算が大きいと予想している。
国際通貨基金(IMF)は8日、クレジット市場の混乱が一段と拡大し、金融機関の損失は1兆ドルに迫る可能性があると示した。 「1兆ドルとは世界の大手金融機関の自己資本がすべて吹き飛ぶ額だ」(外資系投信)とされ、公的資金による資本注入は避けられないとの見方が市場では大勢だが、ポールソン米財務長官は10日、市場混乱で打撃を受けた米金融機関は早急に資本増強に動くべきで、政府の支援を待っていてはならないと、これまでの主張を繰り返している。
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