2024 11,23 18:09 |
|
2008 03,22 10:00 |
|
商品相場急落の裏にヘッジファンド危機、 ロイターNEWS 2008年 03月 21日 19:58 JST 基太村 真司記者 商品相場の急落は単なる利益確定でなく、巨額損失で身動きが取れなくなったヘッジファンドの投げ売りらしい――。 興味のある方は、"つづきはこちらです"をクリック!
為替市場では、ヘッジファンドの動向が急速にクローズアップされている。依然として巨額の損失懸念がくすぶってはいるものの、大手銀行や大手証券では政府系ファンドの出資や同業者による合併が動き出し、モノラインは米政府も巻き込んだ救済策が練られ始めた。しかし、損失を抱えたヘッジファンドへの目立った対策はまだ、ファンドの「幹事行」にあたるプライムブローカーへの貸し出し緩和策のみ。「相次ぐ救済は一歩間違えるとモラルハザードになりかねない」(邦銀関係者)ことは確かだが「ファンドの損失が今後拡大していくのではないか」との懸念に、市場の不安心理は増幅し始めている。 ニューヨークでドルを売り仕掛けているある為替ディーラーも「サブプライムモーゲージ(信用度の低い借り手向け住宅融資)問題で銀行、証券、金融保証会社(モノライン)が次々にやられて(損失を計上して)きたが、まだヘッジファンドが残っている」とにらむ。 20日海外の取引では、ニューヨーク・マーカンタイル取引所の米原油先物CLc1が一時98.65ドルと、2週間ぶりの水準へ急落。最高値を更新した17日からわずか3日で、1割を超える下げとなった。原油市場では米国の原油需要が低迷するとの見方が引き金になったとされているが、19の商品先物で構成するロイター/ジェフリーズCRB指数.CRBも20日に一時377.45と、1カ月ぶり低水準に急落。CRB指数の今週の下落率は、指数の算出が始まった1959年以来最大を記録するなど、高騰の続いてきた商品相場は軒並み下落している。「運用難で首の回らなくなったヘッジファンドがとりあえず、利益の出ている商品を投げ売っているようだ」(市場筋)との観測が浮上するまでに時間はかからなかった。 <低金利のドルは「調達通貨」、マインド好転せず売り継続の見方大勢> 日々数多くのうわさが流れる外為市場では、3月上旬は銀行や証券など大手金融機関の損失計上をめぐるものが大半だったが、今週に入ってからはファンドをめぐるものが急増。19日夕方の取引では「欧州系の大手ファンドが破たん目前らしい」とのうわさが流れた。20日には英紙フィナンシャル・タイムズが30億ドル規模の英ヘッジファンド、エンデバー・キャピタルが17日の東京円債市場で資産の4分の1以上を失う損失を出したと伝えたことが話題となった。サブプライム問題に「ファンド運用難」という新たな懸念が急速に現実味を帯びてきたことで、18日のFOMC後に一服となっていたドル売りが再び強まる可能性を指摘する声が出ている。 「ドルが下がりそうな話題には事欠かない」(後出の都銀)最近の外為市場では、大幅な米国の利下げで、ドルの下落が長期化すると予想する声も出始めた。相次ぐ利下げで米国の政策金利は2.25%へ低下。キャリートレード全盛のころには円と同様に低金利の調達通貨とされてきたスイスの2.75%をも下回り、G7では日本に次ぐ低さとなった。 実質金利はマイナス域に突入しており、ドルは「もはや運用通貨でなく、円と同じく調達通貨。円と同じく売られやすくなった」(別の都銀)。さらに、ドル安見通しの強まりを受けて米国への資本流入が細れば、経常赤字のファイナンス懸念が生じ、再び米国の双子の赤字を含む世界経済の不均衡問題がテーマとなる可能性もある。 PR |
|
コメント |
コメント投稿 |
|
trackback |
トラックバックURL |
忍者ブログ [PR] |